太田述正コラム#2190(2007.11.22)
<頑張ろう>
1 始めに
 3日間、5時間弱睡眠が続き、東京での民主党への講演、取材、それから大阪での朝日放送と回る途中で、一時完全にアゴが出ました。
 おかげさまで、帰りの新幹線の中で寝たのでかなり元気が回復しました。
 取り急ぎ本日のご報告をさせていただきます。
2 民主党
 0800から院内で開かれた民主党の外務防衛部門会議に出席し、額賀口利き疑惑を中心に、皆さんお馴染みの日本の対米従属論、防衛省・自衛隊に何も期待しない日本国民論、政官業プラス主要マスコミ癒着論等に及ぶ講演を大急ぎで30分で行い、質疑応答を30分程度行いました。
 民主党の議員諸公はかなりショックを受けた面持ちでした。
 終わってから控え室で、田名部議員(もともとは自民党。リスト提出を求めた2000年当時は無所属。現在は民主党)の秘書の方から苦情を受けました。
 「「斡旋利得議員リスト」だなんて、オレはそんな悪いことをしたっけな」と議員が嘆いておられる由。
 「別に原リストのタイトルが「斡旋利得議員リスト」だったわけではなく、私が勝手にそう名付けさせていただいた次第です。とにかく私が、仙台局の建設部と施設部に対し、政治家等からの依頼のリストをつくってくれと同じ指示を行い、それぞれの部から出てきたものを(簡略化はしているが)そのまま日記に転記しただけのこと。田名部議員のお名前は施設部の方のリストに出てきたものですが、要はきちんとご説明をされればよろしいのでは。」と申し上げておきました。
 (私は土地の買い上げを中身とする施設部案件については、講演の中で、シロに近いグレーゾーン、建築・土木工事への参入を中身とする建設部案件については当時は単なるグレーゾーンだと考えていたが、現時点では、クロに近いグレーゾーンと見るべきだと考えている、と述べたところです。)
 廊下に出たら、ぶらさがり取材で多数のTVクルーに囲まれ、代表取材を受けました。
 1999~2000、2000~2001年の日記の二つのファイルの更新期日が、プロパティを見ると、それぞれ、2001年3月、2001年12月となっており、それ以降、全くこの二つのファイルをいじっていないことが分かる、と述べておきました。
 そして、2001年3月は、私の退職前後で、本を執筆していた頃であり、2001年12月は、ブログを書き始めた頃であり、日記を読み返していた時期にあたるところ、その過程で私が何かを追記したか、誤操作したために更新期日が改まったと考えられる、と付け加えておきました。
3 取材
 そもそも、上記講演はマスコミに公開されており、今まで本件で私を取材した記者も何人か来ておられました。
 新たに取材を試みられたのが、仙台を本拠地とする地方有力紙、河北新報の記者です。 時間があったので、霞ヶ関ビルの地階の喫茶店に入り、取材を受けました。
 いやあ、仙台時代を思い出して懐かしかったなあ・・。
4 朝日放送
 新大阪の駅で昼食を食べたのですが、東京どころか、仙台よりも片田舎の感じのレストラン街・・大衆デパートの食堂風の店が多い・・で、なかなかどの店に入るか決めかねました。
 結局大阪焼き肉の店に入りました。
 その後、言われていた時間の一時間以上前に朝日放送に入りました。
 1500が過ぎてから、大谷昭宏(初対面)、橋下、宮崎氏(このお二人とは「たかじん・・」で既に二度ご一緒した)らと打ち合わせを行いました。
 生出演の本番では、日記の中に登場する酒井仙台局建設部長(当時)が録画で紹介されてびっくりしました。しかも、「記憶にない」と証言しているではありませんか。
 これは実質的に私の指摘を認めたに等しい、酒井さんは保険をかけ始めた、と私は受け止めました。
 額賀さんも録画で登場し。こちらは相変わらず全面否定ですね。そうこなくっちゃ額賀さん。
 しかも、朝日放送さん、よく取材をしていますね。
 土地の買い上げ案件で田名部さんを含め、3人の政治家が、口利きは行っていないが問い合わせは行ったと答えているのだそうです。
 これで、建設部の方の案件も事実らしいと皆さんが感じてくれるのではないでしょうか。
 それに、実はもう一つ私の指摘を裏付ける材料があるのです。
 実は、額賀さんが口利きをしたと私が指摘している山形県の業者は、私に会った事実も含めて全面否定しているところ、例の記事を書いた記者と私と二人で事務所で名刺探しを行い、2000年の名刺ファイルから、当該業者の二組の名刺を発見しているのです。
 片方には年賀と印刷されており、これは2000年の正月明けに儀礼的な訪問をした時(日記に記載あり)の名刺であると思われ、もう片方は、同年3月14日に防衛施設本庁(当時)の技術審議官等にうながされてこの業者が私を訪問し、私と懇談をした時のものと思われます。
 もともと、守屋だって私のために証言をしてくれる可能性は大いにあるのですから、名誉毀損訴訟になっても、間違っても私と朝日新聞が敗訴することはなさそうです。
 まあ、訴訟の結果がどうなろうと、とにかく、額賀さんに訴えを提起して欲しいのですが、大好きな額賀さん、早く訴えましょうね。
5 終わりに
 皆さん。
 そろそろネチズンが日本の政治を動かす時代がやってきたのではないでしょうか。
 皆さん。私とともに、政官業プラス主要マスコミの癒着の打破、そしてそのための政権交代ないし政界再編に向けて頑張ろうではありませんか。