太田述正コラム#2344(2008.2.4)
<皆さんとディスカッション(続x57)>
<Yoshu>
 「キューバ危機のことを扱ったコラム」(コラム#2342)はコラム#1578「できそこないの米国(その1)」でした。
<太田>
 ピッグス湾事件を論じたコラムですね。「発見」していただいてありがとうございました。
<田吾作>
 今回の「中国製ギョーザ」事件を安全保障の観点より考察する必要があると私は感じます。理由は、あらかじめ原因の正確な把握が必要な事件にもか かわらず肝心の原因の正確な把握がなされておらず、原因の正確な把握がなされていない事が政府当局者に共通知識化されていないように私は感じるからです。
 「・・兵庫県高砂市で1月、中国製冷凍ギョーザを食べた親子3人が中毒になった事件で、ギョーザのパッケージに小さな穴があいていたことが兵庫県 警の調べで分かった。捜査当局は人為的に穴があけられ有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が注入された可能性があるとみて、殺人未遂容疑も視野に捜査を始め た。・・」
http://news.livedoor.com/topics/detail/3491909/
というような情報は政府当局者は事件発生と同時に入手すべきであり、2月1日に報道されるような事があってはならないと私は考えます。
 「中国製ギョーザ」事件は中国に対する平和時の戦争であり、事件把握の正確性が最終的に問われる事は自明であり、最初から結論を見通した対応(結果から逆算して現在の行動を決める)が求められると私は考えます。
 安全保障の観点より見れば、「和歌山毒物カレー事件」で使用した「SPring‐8」を用いて使用毒物の同定(同一の薬物である事が確定できれ ば、事件が個別の事情より発生したわけではなく確かに毒入り「ギョーザ」が原因である事が証明できる)位は既に実施しておくべきだと私は考えます。
<太田>
 中共国内での故意犯による犯罪の可能性が高くなった現在、おっしゃるとおり、小オウム事件的なものと受け止めるべきでしょうね。
 ところで、昨日公開したコラム#1887「君主制のメリットとイラク」に触発された形で、下掲のブログで天皇制論議が交わされているので、ご紹介しておきます。
http://blog.goo.ne.jp/kentanakachan/e/59d2f7fa5392d6c419e8a4b313421b18
 また、コラム#2236「千葉英司氏からの手紙」をめぐって、私に対する批判が
http://www.policejapan.com/contents/syakai/20071221/index.html

http://swash.huu.cc/html/modules/newbb/viewtopic.php?post_id=2361&topic_id=56&forum=1
で行われているのを昨日見つけました。
 後者のサイトには、「東村山市議暗殺事件関係のサイト見て回ってるんですが、創価学会員のブログ同様にここの住人も何人か学会員っぽい人がいますね。草の根側には敬称付けずに逆側には忘れずに敬称付けたりしてますし、レスのどこかで必ず人格攻撃用語が見受けられます。この掲示板自体反朝木・矢野市議専用みたいなのでこれは仕方が無いのかもしれませんね。せめてもう少し過激な表現を控えれば創価意見の信用も得られると思うのですがどうでしょ。」という反批判的な投稿もなされていました。 
 千葉氏自身もぜひこのような議論の輪の中に加わって欲しいものですね。
 更にその時、コラム#630「日本の公立小学校の現状」をめぐる下掲のような議論も見つけました。
 このコラムは発表当時もかなり議論を呼んだのですが、その後も反響を生んでいるようです。
<blastydot>(2007/11/25)(以下の投稿は、 http://newsing.jp/entry?url=blog.ohtan.net%2Farchives%2F50955203.htmlから転載。)
 なにを勘違いしたらこんなになるんだろうね? 塾に行ってることを前提に授業なんかできるわけないだろ。成績別の上位クラスだって、全員が塾に行ってるわ けじゃないし。塾に通っているその子にとって茶番だというのはわかるが、責任はてめーにあるんだろが。
<haya>
 あまり難しく考えず、きちんとカリキュラムをこなしていくのが一番だと思うのですが。
<luft2501>(2007.11.26)
 
 公立の教育がなんとかなんてまどろっこしいことしないで、塾が公立校を吸収合併すればいいのよ。ビジネス的な側面から世間一般の倫理観を浸透させないと、あの閉じた世界は変わらない。
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太田述正コラム#2345(2008.2.4)
<審議官時代の空自パワハラ事件(その1)>
→非公開