太田述正コラム#13467(2023.5.7)
<皆さんとディスカッション(続x5524)>

<XtWrSbkw>

 なぜ源氏物語が書かれたか。
 賜姓源氏が主人公ということと藤原道長の支援ということから、桓武天皇コンセンサスの実現に資するものという観点ですかね。
 准太上天皇という概念も出てきて院政も示唆されている。
 その後の現実の政体の有り様を予言的に示すというのは余りに俗的な解釈ですが。

<太田>

 やっぱ「筋は悪くないが、これじゃハズレです。」

<BNqJZ70+>

 自国の安全保障について、昭和天皇が米国に泣きついたことは、高宗がロシアに泣きついたことと同じ行為で、自身および皇室のことしか考えない行為であり、国家国民への裏切りではないかと、太田さんのコラムから、皇室の陳腐さが露わになり、自分で近現代史を振り返るにつれそう感じるようになりました。
 また、現在の自民党も、両班と気持ち悪いぐらい類似しており、気持ち悪く感じております。
 日本社会だけでも民度を落とさず、行きたいもんですねq。

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 <みーんな、杉山元らの遺産を食いつぶしながら無為に生きてきたところの、アカンタレ戦後日本人達なのよね。↓>
 「・・・岸がレーガン大統領に送った文の釈放要請と、<A級戦犯に指名された>岸<に係るGHQの>G2による・・・釈放勧告は一本の糸でつながる。東西冷戦下、不倶戴天の敵であるソ連との戦いだ。・・・
 <しかし、安保改定当時の>岸を憎んだのは共産勢力だけでなく、じつは日本の財界もだった。総理就任以来、岸は、あの満州を彷彿させる経済統制を進めていた。戦中からの友人を政府の要職に就け、企業への介入を強め、それに危機感を抱いたのが財界だ。  
 このままだと、本当に岸の家来にされてしまう。口では資本主義、自由主義と言ってるが、あの満州国と同じだ。体のいい独裁じゃないか──これが彼らの本音ではなかったか。  
 そして財界の一部は、右翼の黒幕の田中清玄を通じ、デモ隊の左翼学生を支援していた。
 <岸の思い込みに反し、安保改定反対は>右とか左とかイデオロギーではな<かった>のだ。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/29c15e752104257e22a2ab50b1629397943a4020
 <自民党は一貫して変ってないのー。終り。↓>
 「・・・安倍政権は、これまでの自民党政権と比較しても明らかに「右寄り」の特異な政権でした。安倍さんなき後、自民党が元の中道勢力の連合体に戻るのかどうか、これもある意味で分岐点ではないでしょうか。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/062bea320968223523fdcf87609624bf61ed2514

 ウクライナ問題。↓

 <Well done!↓>
 「ロシアの民族派政治活動家で作家、ザハル・プリレピン氏の乗った乗用車が爆発して同氏が負傷した事件で、露捜査当局は6日、爆発事件に関与した疑いで拘束した男が尋問に対し「ウクライナ治安機関の指示でプリレピン氏の殺害を図った」と認めたとする動画を公開した。ウクライナメディアによると、同国の治安機関「ウクライナ保安局」(SBU)は6日、爆発への自身の関与を「否定も肯定もしない」とした。・・・」
https://www.sankei.com/article/20230507-6WYOA2Z5IZPAXJG7NC6E4P6THY/
 U.S. Patriot System Behind Downing of Russian Hypersonic Missile: Ukraine・・・
https://www.newsweek.com/us-patriot-system-behind-downing-russian-hypersonic-missile-ukraine-1798834
 <残念ながらつまんなそうな本。↓>
 The Russo-Ukrainian War by Serhii Plokhy review – deeply personal study of ‘an old-fashioned imperial war’・・・
https://www.theguardian.com/books/2023/apr/30/the-russo-ukrainian-war-by-serhii-plokhy-review
 <所詮はゴロツキの言。↓>
 Prigozhin Praises Ukrainian Defenders in Bakhmut Ahead of Wagner Withdrawal・・・
https://www.newsweek.com/wagner-prigozhin-bakhmut-ukraine-russia-1798813

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
 
 穴熊の固さで上回った時点であえて悪手を指したように見えた一点を除き、片面的プロレス抜きの名対局だった。
 今回の解説は元奨ヤス氏がアユム氏に勝利。↓

 「1分将棋&敗勢→奇跡の大逆転! 藤井聡太叡王 VS 菅井竜也八段 叡王戦五番勝負第3局・・・」←アユム氏
https://www.youtube.com/watch?v=3sDrh7kBYZ4
 「【神業】プロも驚愕!誰もが藤井叡王の敗北だと思っていたなかで起死回生の神業の1手を放ち・・・」←元奨ヤス氏
https://www.youtube.com/watch?v=-gfogSd9kkQ

 何が言いたいのかよく分からん記事だが、載せないよりはマシか。↓

 「ソフトバンクグループ(SBG)傘下の英半導体設計大手アームが米国市場に新規株式公開(IPO)を申請した。様々な産業の根幹を支える半導体の設計で高いシェアを持ち、上場時の時価総額は500億ドル(7兆円弱)規模ともいわれる。英国政府が上場誘致に向けてSBGを説得するなど国家も巻き込んだアーム上場・・・」
 <当初の米国市場への>上場計画に焦ったのが英国政府だ。自国の優良企業が米国に「流出」することを許すわけにはいかなかった。英国株式市場の存在感が欧州連合(EU)離脱以降、相対的に下がったこともあり、当時のジョンソン政権下では閣僚も投入してSBG幹部の説得にあたった。投資家にアームの株式購入を約束させるなど優遇措置も提案した。現政権ではゴールドマン・サックスやヘッジファンドでの勤務経験のあるスナク首相自ら孫氏とオンラインで面談するほどラブコールを送った。
 もっとも、アームのようなハイテク企業を最も評価できるのは米ナスダック市場のほかにはなく、英国側に勝算は少なかった。
 2つの市場の規制を同時にクリアするのは難しく<、今回、>SBGはひとまず米上場を選んだが、米上場で高い企業価値評価を受けた後に、英市場に平行して上場する可能性はゼロではない。・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR040490U3A500C2000000/

 維新後日本は精密司法なんだからしゃーないでしょ。↓

 Presumed guilt? Unpacking Japan’s 99.9% conviction rate.・・・
https://www.csmonitor.com/World/Asia-Pacific/2023/0505/Presumed-guilt-Unpacking-Japan-s-99.9-conviction-rate

 かーもね。↓

 「・・・背が低かったこと、身体的なコンプレックスがのちに三島をボディビルなどの肉体改造にのめり込ませる。それはよく知られた話だが、私は何よりも、三島の戦争経験の欠落の方が、後年の行動の起点としては大きかったのではないかと思う。戦後派と呼ばれる作家群の中で、ほぼ三島由紀夫だけが戦場も外地(植民地)での経験もない。  
 三島は学徒動員で入隊する直前に発熱し、医師の問診に過剰に反応して兵役免除となった。このことは、戦前戦後を通じて、国粋主義を貫き、天皇を愛した三島にとって最も大きなコンプレックスとなったことは想像に難くない。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/88442d09d4270432aa68e1cf0edf839840e209ad

 見事なまでにぜーんぶ逆さま。↓

 <失敗のスパイラル→成功のスパイラル。↓>
 「・・・藤井非三四氏は、該博な戦史の知識を動員することにより、あの戦争において、大日本帝国がいかにして失敗のスパイラルに陥って行ったかを克明に描き出している。
 <これだけの失敗→これだけの成功。↓>
 私たちの社会が、これだけの失敗を国家的に総括することがなかったことの重さをあらためて痛感させられる。
 <何も変わっていない→根底から変わってしまった。↓>
 そしてあの戦争をやってしまった日本社会の実質は、何も変わっていない。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9a260f588346d4d1379f4d29cf399020b22b733

 前哨戦こそ重要だったんだー。↓

 「・・・城を囲んでいた武田軍は退却していく。長篠城の救援はこれにて達成される。武田勝頼軍は、腹背に敵を抱えることになり、危うい状態に追い込まれた。史上有名な長篠の戦いは、眼前に迫っている。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/3297323fbf707defc03a899bd8ee89c9e64b8f7c

 納得。↓

 「・・・徳川方の物見衆が、偶然にも武田軍に遭遇してしまい、戦闘に入ってしまったので、家康はそれら家臣を救出するために出陣してきたが、逆に戦闘に巻き込まれて、武田軍と本格的な合戦になってしまったという、いわば偶発的に生じたものであった、とみることができる。私はこれこそが、三方原合戦の真実であると考える。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/8621dd3612010403de57e4f1429d15e7f8613991

 弥生時代は高度経済成長、と、相場は決まってんのさ。
 江戸初期のそれは、日本の戦後の高度経済成長と同じこと。
 弥生時代の置き土産ってやつ。↓

 「・・・耕地面積の増加は戦国時代に最初のピーク、江戸時代になって第二のピークを迎えるが、江戸時代中期には限界に達した。それにより、経済にどんな影響があったのか。
 実質上の石高が増えることはもうないから、武士の昇給は期待できない。片や、生活必需品の調達は物々交換とはいかず、武士たちは俸禄として支給された玄米を換金しなければならなかった。その方法は、米問屋へ直接持ち込むのでなく、札差(ふださし)という中間業者に換金してもらうのだが、札差は高利貸しを兼ねるのが普通で、困窮化した武士は札差にとって二重のお得意様になることが多かった。
 物価は上昇を続けているのに、毎年の俸禄は据え置き同然。武士たちに借金以外でできる対策は、節約や野菜の自家栽培、共同購入、副職、内職などに限られた。武力により築かれた武家政権のもとで、支配層であるはずの武士がひもじい生活を強いられるなど、皮肉としか言うほかない。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E7%89%A9%E4%BE%A1%E3%81%AF%E4%B8%8A%E6%98%87%E3%81%97%E3%81%A6%E3%82%82%E7%B5%A6%E6%96%99%E3%81%AF%E4%B8%8A%E3%81%8C%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84-%E5%BE%B3%E5%B7%9D%E5%B9%95%E5%BA%9C%E8%AA%95%E7%94%9F-%E5%B9%B3%E6%99%82%E3%81%B8%E3%81%AE%E7%A7%BB%E8%A1%8C-%E3%81%8C%E6%AD%A6%E5%A3%AB%E3%81%AE%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%82%92%E8%8B%A6%E3%81%97%E3%82%81%E3%81%9F%E7%9A%AE%E8%82%89/ar-AA1aQ5bP?ocid=msedgntp&cvid=3c39da282dec47af86ae3aa29e00ad92&ei=74

 日・文カルト問題。↓

 <文カルト健在?↓>
 「『十五少年漂流記』? 正しくは『二年間の休暇』です…韓国出版業界、日本語重訳依存から脱却の試み–慣行のように使ってきた日本語訳のタイトルを原題の意味を生かして新たに出版・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/05/04/2023050480097.html
 <ご愛顧に感謝。↓>
 「日本アニメ「鹿の王」 25日に韓国で公開 ・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/05/06/2023050680040.html
<ご苦労なこった。↓>
 「尹大統領、深夜まで参謀会議…韓日首脳会談を準備・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/304050
 「きょう韓日首脳会談…「シャトル外交」12年ぶり復元・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/304060
 「初訪韓の裕子夫人、日本の専門家が復元した朝鮮白磁を観覧する・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/304051
 <大統領の言ってることと違うじゃんよ。↓>
 「大統領室「歴史問題の謝罪、岸田首相が応える番」・・・」
https://www.donga.com/jp/home/article/all/20230506/4137256/1
 <ご苦労なことでやんした。↓>
「米国が派遣するという戦略原子力潜水艦、韓日米の指揮官が共に乗艦・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/304036
 <形だけよ。↓>
 「中国を配慮する日本…「岸田首相、尹大統領と韓日中協議体稼働を確認する」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/304058
 <「中国よりも・・・」だろー、バカ。↓>
 「韓国、「日本よりも遅れている」EV特許出願の屈辱・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/304034?sectcode=320&servcode=300

 チャールズ3世が英王室最初の大卒だってのは知ってたんだが、もうちょっと調べてみた。
 おー結構ごリッパな学歴。↓

 ’Charles became the first British heir apparent to earn a university degree, graduating on 23 June 1970 from the University of Cambridge’
https://en.wikipedia.org/wiki/Charles_III
<ところで、早くもこんなウィキペディアができてたわ。↓>
 Coronation of Charles III and Camilla
https://en.wikipedia.org/wiki/Coronation_of_Charles_III_and_Camilla

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 なし!

<太田>

 本日午前中、MS-IMEが回復していることが分かったので、そちらの使用に戻した。
 Googleを使っていてさほど不自由はしなかった・・そもそもMS-IMEに登録した私の辞書は引き継がれている・・が、「このえ」と打ち込んでも「近衛」が出てくれなかったり、「ほぃっぷ」と打ち込んでも「ホィップ」が出てくれなかったりで弱った。
 とまれ、Googleも、削除せずに残しておくことにした。

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太田述正コラム#13468(2023.5.7)
<太田茂『新考・近衛文麿論』を読む(その15)>

→非公開