太田述正コラム#13489(2023.5.18)
<皆さんとディスカッション(続x5535)>
<eTOp8zM2>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
光源氏のモデルは多々ありますが、本当のモデルは醍醐天皇です。
どちらも、臣籍の身分として生まれていますが、醍醐天皇は臣籍の身分として生まれて天皇となった唯一の天皇であり、源維城という源氏だからです。
醍醐天皇
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%86%8D%E9%86%90%E5%A4%A9%E7%9A%87
醍醐天皇は紀貫之に古今和歌集の編さんを命じていますが、ここには隠された意図がありました。
それは、万葉仮名から仮名への転換です。当時は仮名への軽侮の念がまだあったのでしょう。仮名の公文書への使用をうながすためです。
古今和歌集
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%8A%E5%92%8C%E6%AD%8C%E9%9B%86
女房奉書
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E6%88%BF%E5%A5%89%E6%9B%B8
女官だった紫はこの辺の事情をよく知っていたため、醍醐天皇と紀貫之に恐らく敬意を抱いていたのでしょう。
紀貫之は平仮名を使って、古今和歌集、女性のふりをして土佐日記、作者不評にして竹取物語、伊勢物語を完成させました(推測)。これが、和歌、日記、物語の発展に絶大な効果がありましたし、その担手が仮名を誕生させた女官達であったのは当然のことです。
平たく言えば、
日本文学の創業者が醍醐天皇
名ブロデューサー兼、名監督が紀貫之
(紀貫之の奪闘ぶりが尋常ではない。)
大監督が紫式部ということ。
源氏物語は、醍醐天皇に敬意を表してモデルとし、中身は主に蜻蛉日記や伊勢物語を参考にしたのでしょう。(典拠省略)
⇒力作ながら、全然近づいていませんね。。
確かに国語政策だって公文書になじむ国策ではあるけれど、私の日本史史観は文明論的/ポリティコミリタリー史観でしかも上から史観であることを思い出してください。
私が新説だと標榜している以上、皆さんの主張部分に一般的な典拠が付されないのは当然とはいえ、太田コラムを(コラム#までは必要ないけれど)典拠として挙げて欲しいですね。(太田)
安倍問題/防衛費増。↓
なし。
ウクライナ問題。↓
<慶祝。↓>
「ウクライナの「バフムト奪還作成」始まる!・・・
バフムトでの狙いは何か。ウ軍がバクムト南北の地域を確保し、バフムト市街地を包囲する形をとることによって、ロシア軍は、ウ軍に包囲されないように北と南の地域へ増援して包囲環の形勢を阻止しようとします。この状態を継続してロシア軍を吸引しながら、漸減を行います。 ロシア軍補給線をあえて残して、その弱点を狙い続けるのです。この方法は、へルソンで陽動するよりも、ロシア軍兵力を吸収でき漸減もできます。東部地域の兵力が薄くなった所に、ロシア製兵器を使用するウ軍部隊が打撃を加え、東部の失地回復をクピャンスク、クレミンナ付近から行います。 こうなると、南部の防御用戦力も転用する必要性が出てくるので、ロシアは南部の予備隊を東部地域へ移動させて態勢を強化せざる得なくなります。その時に、ウ軍は南部から大反撃を開始します。そのため、東部と南部の攻勢の時期はズレるでしょう。 並行してこの間に、長距離精密誘導兵器により重要拠点を叩き続けることによって、さらに攻撃を有利に行える態勢が整います・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/924882ab2dfc589031c78e6449ca9bb2a157
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
うっせえ。↓
As G-7 approaches, Japan remains an outlier on LGBTQ rights・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2023/05/17/japan-g7-summit-lgbt-rights/
その起源が書いてないから説明ぶりもまだまだ歯切れが悪い。
この記事(コラム)の筆者も、各方面に忖度してるってこと。
要は、日本の明治維新以降の歴史は・・歴史も、だが許されよ・・権力が世の中を引っ張っていき、極めて優秀な者は最初から軍民官僚となり、それなりに優秀な者は泣く泣くブンヤになった、ってのが起源なのよね。
で、今は、日本文明化・・但し、堕落的なそれ・・の時代だから、話は本来変わってきているハズなんだが、しかし・・、ということ。↓
「・・・朝日新聞社が『歴史の瞬間とジャーナリストたち 朝日新聞にみる20世紀』という社史をつくっている。それは、朝日新聞の記者が日本の近代化にどれだけ役目を果たしたか、といった内容だ。
そう聞くと、まるで朝日の記者たちが、ジャーナリストとしていかに権力の不正を追及したのか、という記録だと思うかもしれない。だが、本書に登場する「ジャーナリスト」の動きはちょっと違う。
本を開くと1ページ目に「日露開戦にいち早く布石」とある。一体どんな話かというと、当時の朝日新聞主筆・池辺三山が外務省の参事官から、「元老に会って、対露強攻策で問題解決を図るよう働きかけてほしい」と頼まれるくだりから始まるのだ。
というのも、元老の山縣有朋が日露交渉に賛成する姿勢をみせたので、開戦論者の外務官僚からすれば何を腑抜けたことを、と憤りを感じた。そこで、朝日記者の言うことならば耳を貸すだろう、と依頼をしたというわけだ。この大役を池辺主筆も見事に果たし、「いまなさねばならぬのは、断じてこれを行うという決断です」と説得、山縣有朋も頭を垂れて涙を流したという。そして、このエピソードの後に、「これ以降、日本の新聞界に近代的エディターとしての主筆が定着する」と誇らしげに締めくくられている。・・・
つまり、「ジャーナリズムは権力の監視が使命」なんて言っているものの、権力に忖度して、あわよくば自分自身も「権力化」するということを生業としてきた。・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/d80d5dec4055f6003b426a22d2a2bcc34c33e5cd
意見にわたる部分に関しては腹を抱えて嗤うのみ。↓
「・・・日本の最新鋭戦車・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/9844a1e9e7d6ad9b391f58925615e56a0d3e37fd
あーそう。↓
「・・・樽井藤吉は、『大東合邦論』という日本、朝鮮、中国の3つの国が合邦・連合することを説いた近代日本アジア主義の最初の思想家である。一方、東洋社会党という日本最初の社会主義政党を作った人物でもある。右翼と見られがちなアジア主義と左翼の社会主義、2つの先駆者なのだ
https://news.yahoo.co.jp/articles/d31611e1ef284ef3bd28628004830d7e0fe8096a
「馬上」に注目。↓
「・・・伊達政宗は、晩年「馬上少年(ばじょうしょうねん)過ぐ(戦いのうちに若き日は過ぎ去った)」と詩を詠んでいる。その詩に言う。「残躯(ざんく)天の赦(ゆる)す所、楽しまずして是(これ)を如何(いか)にせん(幸いにして得た余生に感謝して、悠々と残日を楽しもうではないか)」 この感慨は政宗のみならず、長益や戦国時代を生き残った武将たちすべてのものであったであろう。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/27038a4420aaec0f4a56d4c21b41a96642e13d20
スゴイ信長おじさん。↓
「・・・織田信長は一五六七(永禄一〇)年に斎藤氏を追って稲葉山城を手に入れた。そして、城と町の名を岐阜と改め本拠の振興に努めた。斎藤氏との戦いで城下は疲弊しており、町の活性化は急務。そのとき信長が実行したのが「楽市令」だった。信長は城下の市町に一五六七年と六八年に「楽市令」を発布した。
戦国大名が市町を「楽市」とした事例は全国にあった。だから、信長の岐阜城下の「楽市令」も一般的なものに見えるかもしれない。しかし、実は信長の「楽市令」は戦略的で特別な政策だった。ほかの大名は市日に限って保護や保証を与えた。それに対し信長は、人びとが保護や特権を得るためのたったひとつの条件を「楽市令」に加えていた。
それが「この町に引っ越して住んだら」という条件だった。つまり、市の日だけに人が集まる市場は住むことを前提としないから、なかなか都市に発展しない。しかし、定住を前提に特権を保証すれば都市の復興と発展が促進できる、と信長は考えたのである。信長が商人や職人の定住と引き換えに認めたのは、自由な売買と治安維持、信長の領国内の関所無料、家屋の固定資産税無料、商売に関わる税金無料、臨時税金の免除だった。・・・
私は信長の城下にぜひ引っ越したい。そして信長の政策は大当たりし、岐阜の市町を訪れたイエズス会の宣教師ルイス・フロイスは、まるで伝説のバビロンのようなにぎわいと記した。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e58a2b77fac134e932aa2de3112b30f6ce57f1a
愉快な信長おじさん。↓
「豪華絢爛な安土城の見物料を徴収した、織田信長・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c99504eae592293049a59db403247d46f5fe1377
三河三奉行制ねえ。↓
「・・・三河を平定した頃の松平家の家臣団編成は「三備」と呼ばれている。東三河は酒井忠次(さかいただつぐ)が頭、西三河は石川家成(いしかわいえなり)が頭となり、それぞれの地域の松平一族や国衆が配された。そして家康のもとには、本多忠勝(ほんだただかつ)・榊原康政(さかきばらやすま)・鳥居元忠(とりいもとただ)ら旗本が編成されたのである。・・・
また、この時期には、三河三奉行という職が置かれていたとされてきた。三奉行とは、高力与左衛門尉清長(こうりきよざえもんのじょうきよなが)・本多作左衛門重次(ほんださくざえもんしげつぐ)・天野三郎兵衛康景(あまのさぶろべえやすかげ)のことだ。彼ら3人は「仏高力、鬼作左、どちへんなしの天野三兵」と評されたという。温厚な高力、鬼の本多、どちらでもない天野。これは、バランスのとれた人材配置として、家康の人材登用の巧みさを象徴するものとされてきた。 だが、三河三奉行制なるものはなかったという説が近年では有力だ。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/df2787c1845693675363562e0d2e6bf1f1bb1464
禅宗云々は何を指してるんだろね。
とまれ、問題はより根本的。
悟ってる人々にとって仏教はいかなる意味が?↓
「・・・日本仏教の暴力性も再び影を潜め、現在の日本仏教には一片の暴力性も見られない(禅宗の修行場内では今も暴力を肯定する人が存在するが)。しかし「僧侶はいかなるかたちでも暴力に関与してはならない」という基本原則はいまだ浸透していない。律蔵を持たない日本仏教が克服すべき将来の課題である。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/de64acbc94439d34988bea1e010cf1476f4fa158
ひょっとして、神武天皇って、天武朝の創作?↓
「・・・江戸時代まで京都御所にあった天皇家の仏壇[御黒戸(おくろど)]には、神武天皇の位牌がなかった。あったのは天智天皇と、その子孫である光仁天皇・桓武天皇以降の天皇のものばかり。神武天皇を含む初期の天皇たちは、祖先供養の対象から外されていたのだ。 たしかに、『日本書紀』には壬申の乱(672年に発生した古代最大の内戦)のときに、天武天皇が神武天皇陵に馬や兵器を供えたとの記述が残っている。ただ、平安中期に醍醐天皇の勅命で編まれた律令の細則『延喜式』をみても、神武天皇陵はほかの天皇陵にくらべて特別な扱いを受けていない。 それどころか、中世になるとその所在は行方不明になってしまった。神武天皇陵が現在地に定められたのは幕末だし、今日のように整備されたのは近代以降。神武天皇とその皇后ヒメタタライスズヒメ(媛蹈韛五十鈴媛命)を祀る橿原神宮も、明治になって創建された。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f10c3256e3db6ed7e61e1da3d8c5626a0951f9ba
日・文カルト問題。↓
<ご愛顧に感謝。↓>
「訪日韓国人観光客、1-4月で200万人突破…前年同期比125倍・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/05/18/2023051880003.html
「訪日外国人観光客の3人に1人が韓国人…前年比125倍急増・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/304494
<それが何か?↓>
「「G7広島サミットで福島産食材を使用」・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/05/18/2023051880001.html
「「G7サミットの食事に福島産食材を活用…酒も提供」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/304495
<文カルト健在?↓>
「福島汚染水放出、徹底検証が先だ=韓国・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/304515
<ご苦労なこった。↓>
「視察団の福島派遣 日本との調整継続=韓国・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230518000100882?section=politics/index
<やんなさい、やんなさい。↓>
「岸田首相と会い、パッケージングラボ構築し…サムスン、日本と半導体協力拡大・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/304497
「日本政府がサムスン半導体工場新設に150億円程度支援か・・・中国メディアの金融界・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b914201-s39-c20-d0052.html
<日韓交流人士モノ。↓>
「韓日経済人会議で共同声明採択 新産業で協力・相互交流促進・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230517004100882?section=japan-relationship/index
<アンタもヒマねー。↓>
「米国家安保担当補佐官「G7期間、米日韓首脳会談を推進…確答はできない」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/304513
<とにかく、健闘を祈る。↓>
「日本で“YESコリア”を狙うヒョンデ、再進出から1年でブランドデーイベント開催・・・韓国・アイニュース24・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b914148-s39-c20-d0191.html
日本の厚労省は正しかった?↓
Legalizing Marijuana Is a Big Mistake・・・
https://www.nytimes.com/2023/05/17/opinion/marijuana-legalization-disaster.html
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<邦語媒体より。
なんでもいーから、いらはいいらはい。↓>
「じつはいま「日本への移住を望む中国人」が激増している…その「驚きの実態」・・・
ある在日中国人不動産会社の担当者はいう。
「カナダやイギリスは、英語は通じるものの、中国から遠くて、冬は寒い。シンガポールは中国語が通じるけれど、生活コストが高い。その点、日本は近いし、(生活コストが)安い、(子どもが1人で外出しても)安心、安全。食事も美味しくて、コスパがいい。政治的に安定していて、空気もいい。よく考えてみると、日本は三拍子どころか、五拍子、六拍子も揃っている、理想的な移住先なんです」
「それに日本は、中国以外では、唯一漢字を使っている国。日本語を勉強したことがなくても、日本語の看板や標識をある程度理解できますし、顔つきも似ているので、街に溶け込みやすく、緊張感が少ない。気候風土、文化も似ています。
その上、不動産の利回りも安定しているので、日本にいくつかの不動産さえ持っていれば、働かなくても定期的な収入が得られます。中国にも頻繁に帰れます。こうした観点から、最近は海外の中でも、とくに日本に移住したいという人が増えているんですよ」という。・・・
共同富裕は、経済成長によって生じた格差の是正を目的とするもので、とくに政府によってファーウェイやアリババといった巨大IT企業への締め付けが強化されている。富裕層や芸能人への目も厳しくなり、不正蓄財をした人の摘発、財産没収や資産凍結が始まる、との噂も飛び交った。
人口約2500万人の上海には、およそ200万人の富裕層が住んでいると言われるが、彼らの中には、たとえ不正とは関係なくても、「とにかく不安なので、資産を安全なところに移しておきたい」という気持ちが強い。・・・
<また、>比較的若い人でも「老後、どこに住めば、精神的に落ち着いて生活できるか」について、真剣に考えていた。中国の脆弱な医療事情とも関係するが、中国に住んでいたら、いくらお金があってもよい老後を送れないのではないかと考え、悩んでい<る>のだ。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/69e02c7c539fbcce21775c42ea58ab46a6e6f208
https://gendai.media/articles/-/110363?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related
<次に人民網より。
お手やわらかにお願いしますだ。↓>
「「中国富裕層の不動産“爆買い”が始まった」…日本の旅館も次々購入・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/304506
<まだ、その問題残ってたんかー。↓>
「化学兵器禁止条約運用検討会議、日本が中国に遺棄した化学兵器の問題に注目・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2023/0517/c94474-20019790.html
<ここからは、レコードチャイナより。
引き続きの健闘を祈る。↓>
「中国の自動車輸出が日本を抜き世界一に、しかしリスクと課題も・・・香港01・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b914130-s25-c20-d0193.html
<脳死しちまってますんでご理解のほどを・・。↓>
「・・・予算の膨張に税収の増加が追いつかなくなり、国民の負担率が02年の35%から47.5%にまで上昇する中でさらなる大規模な増税は見込めず、日本の財政運営が国債発行に大きく依存する状況になっていることを指摘。大量の国債を発行し、超低金利政策によってそのコストを抑えているため、日本はますます金融緩和政策から抜け出せなくなり、金融リスクが一層高まっていると伝えた。 さらに、深刻な高齢化が需要の縮小と労働力不足という需給両方からの打撃を日本経済に与えていると伝えた上で「日本にはすでに、灰色のサイの足音が近づいている」と評した。」
https://www.recordchina.co.jp/b914061-s25-c20-d0193.html
——————————————-
太田述正コラム#13490(2023.5.18)
<太田茂『新考・近衛文麿論』を読む(その26)>
→非公開