太田述正コラム#13523（2023.6.4）
＜皆さんとディスカッション（続ｘ5552）＞

＜太田＞

　安倍問題/防衛費増。↓

　＜こういうくだらないこと言われるから、安倍チャンなんか、公邸に住まなかったわけだ。公邸はでっかい官舎に過ぎず私邸と同じように使ってもらっていいので、国の危機管理上、是非そこに住んでくださいってことにせにゃ誰が住むもんか。そんなことよか、安倍チャンの犯したところの統一教会へのTVメッセージに象徴されてるところの、岸カルト問題そのもの、に、一兆倍くらい怒れっての。
　（もとより、既に脳死しちまった属国政府の官邸問題だの岸カルト問題だのを論ったって虚しい限りだが・・。）↓＞
　「青木理氏、「サンモニ」で岸田翔太郎氏が更迭の「公邸忘年会」に見解…「どう考えても論外の所業…権力の私物化」・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e5e0d7c3e9f2cbe212f97ff7ebf27a25897d311
　＜落語家に比べても歌舞伎役者の世襲率（殆ど100%）は圧倒的に高いと思うけど、藪中元次官の小泉批判もおかしい。小中学生向け落語塾も歌舞伎塾も政治家塾も存在しないからこそ、この三職とも世襲率が高いってわけなんだから、おんなじなんだよ。
　落語家や歌舞伎役者の子供は親から教わるし、政治家の子供は親の三バンを世襲するって違いこそあれ、特別な職業の親を持ったおかげって点では同じってこと。↓＞
　「・・・小泉純一郎元首相の地盤を受け継いだ進次郎議員が2009年の初当選後に「世襲は歌舞伎役者や落語家みたいに世襲になりました、成立しますというのではない。皆さんが当選させて初めて世襲は成立する。これは有権者の皆さんの判断だと思う」との発言＜について、＞・・・　元外務＜事＞務次官の藪中三十二さん＜は、＞・・・「「先程の小泉進次郎さんの言葉、僕は失礼だなと思ったのは、歌舞伎役者とか落語家はものすごく稽古しなきゃいけない。ところが自民党もそうですが、小選挙区の時には党の候補。その時の党の候補にどうやってなるかという時に、候補者の親の力、それで世襲ができるんです。ちゃんとその人の資質をチェックしていない。これは問題だと思う」と指摘した。」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%B0%8F%E6%B3%89%E9%80%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E%E8%AD%B0%E5%93%A1-%E6%94%BF%E6%B2%BB%E5%AE%B6%E3%81%AE%E4%B8%96%E8%A5%B2-%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%8A%E9%81%8E%E5%8E%BB%E3%81%AB%E6%AD%8C%E8%88%9E%E4%BC%8E-%E8%90%BD%E8%AA%9E%E3%81%A8%E6%AF%94%E8%BC%83-%E5%85%83%E5%A4%96%E5%8B%99%E6%94%BF%E5%8B%99%E6%AC%A1%E5%AE%98%E3%81%8C%E5%8E%B3%E3%81%97%E3%81%8F%E6%8C%87%E6%91%98-%E6%AD%8C%E8%88%9E%E4%BC%8E%E3%82%84%E8%90%BD%E8%AA%9E%E3%81%AF%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%99%E3%81%94%E3%81%8F%E7%A8%BD%E5%8F%A4-%E5%A4%B1%E7%A4%BC/ar-AA1c5WpX?ocid=hpmsn&cvid=b49234e85f434836a2d9709abbc8dad8&ei=21
　＜わが脳死政府の国会議員達中の象徴的人物。↓＞
　「ガーシー容疑者　帰国次第、警視庁が逮捕の方針　UAEから成田に向かう　著名人らを常習的に脅迫か・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/bac7420e143ccd65385c0c72be279abc81c578b5

　ウクライナ問題。↓

　＜ロシア国内ではもちろんのこと・・。↓＞
　‘Everything Changed’: The War Arrives on Russians’ Doorstep–With cross-border strikes, residents of the Russian region of Belgorod are starting to understand the horrors of war being waged at their doorstep.・・・
https://www.nytimes.com/2023/06/03/world/europe/belgorod-russia-ukraine-war.html
　＜パニクる露国民。↓＞
　Ukraine Situation ‘Much Worse’ for Moscow Than 2014: Russian TV Pundit
Strikes in Russia have reportedly ramped up in recent days as Ukrainian forces prepare to launch a major counteroffensive.

https://www.newsweek.com/attacks-inside-russia-ramp-ukraine-readies-counteroffensive-1804283
　＜モチ、露軍占領地でも・・。↓＞
　Car Bombing in Russian-Occupied Ukraine Shows Reach of War–The blast in the Zaporizhzhia region of southern Ukraine killed a cafe owner who was registered to run in elections seen as an attempt to legitimize Moscow’s illegal annexation of the area.・・・
https://www.nytimes.com/2023/06/03/world/europe/ukraine-russia-war-car-bomb.html

　それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

　・・・。↓

　「異性の事実婚にも「パートナーシップ制度」対象拡大の動き　背景に選択的夫婦別姓・・・」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/254464

　めでたし。↓

　When the Nazis occupied Poland in World War Two, many of the country’s priceless pieces of art were stolen.
　One of those was Madonna with Child, a 16th Century painting attributed to Italian Alessandro Turchi. A Nazi official who oversaw the looting of art included the painting on a list of hundreds taken from occupied Poland.
　But the painting is finally returning home, after being discovered in Japan and handed over to Polish authorities during a ceremony in Tokyo this week.・・・
https://www.bbc.com/news/world-europe-65779417
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%8A%E3%83%81%E3%82%B9%E3%81%8C%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%8B%E3%82%89%E7%95%A5%E5%A5%AA%E3%81%97%E3%81%9F%E7%B5%B5%E7%94%BB-%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%81%A7%E7%99%BA%E8%A6%8B%E3%81%95%E3%82%8C%E8%BF%94%E9%82%84/ar-AA1c5WZP?ocid=hpmsn&cvid=13d7c8d24bf14a50b0f387e755c54f53&ei=19

　結果良ければ全て良し。↓

　「・・・＜本多＞忠勝と同じタイミングで「旗本先手役」に抜擢されたのが榊原康政・・・だ。家康は同い年の二人を競い合わせ、成長させようとした。・・・
　武では忠勝に一歩及ばず、文では直政に一歩及ばぬが、行政能力に長けた能筆家で、しばしば家康の書状を代筆した。これだけ能力の高い武将たちが過度にライバル心を持つと、揉めごとが起きてもおかしくはない。たしかに家康は忠勝と康政を競わせはしたが、それぞれの得意な分野で取り立てることによって無駄な内輪揉めを避けた。・・・
　忠次と並び『徳川の両家老』といわれた石川数正・・・が、秀吉に懐柔されて豊臣方へ出奔する事件が起きたのです。その時家康は軍事機密の漏洩を恐れてそれまでの兵法を捨てる決断をした。そして、忠勝・康政・直政の三傑を『総督』に命じ、彼らに徳川軍の再編成を行わせたんです。３人は結束して任をこなしました。また、家康は『家臣は宝だ』としきりに伝えていた。それを聞いた四天王たちは、より懸命に働くようになったのです＜。＞・・・
　『１万石で大名』と言われる中、酒井家に３万石、本多忠勝に10万石、榊原家にも10万石、井伊家に12万石と、かなりの領地を与えています。『役割が違うので政権の中心にはおけないが、活躍に対する報酬は与える』というメッセージでしょう。反対に、中心に据えた本多正信の石高は２万程度。権力を持たせる人間への報酬は少なめにすることで、不公平感をなくしたんです・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4dbea0f2e524b364e8d6e156798de380d3d8ceaa

　ポクポクポク。↓

　「・・・長篠の合戦で大敗した７年後、天正10(1582)年３月11日、戦国大名武田氏は田野で滅亡した。殉死した家臣は、勝頼の高遠時代以来の家臣が多く、その他に諏方衆とみられる人物も見受けられ、武田譜代は土屋・秋山兄弟が目立ち、跡部・河村・安西氏と、小山田一族が散見される。しかし、山県・原・内藤・馬場・春日などの上級譜代の縁者は一人もいない。高遠城の奮戦といい、殉死者の構成といい、勝頼はやはり武田勝頼ではなく、どこまでも諏方勝頼としての運命を背負っていたとの印象が強い。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/469645f8f56c0a719819a36f9ec762f46fb69b2b

　こいつは分かり易い。↓

　「・・・　奥三河で最大の国衆となる奥平氏は、家名存続のために、松平氏、今川氏、徳川氏、武田氏などを渡り歩いたことになる。奥平氏をしっかりと自分のもとに引き寄せておかねばならない。信玄の死を契機に、奥三河の奪還に動いた家康は、そう考えたのだろう。ちょうど、このとき奥平氏の当主である定能が、菅沼氏と領土問題でもめていた。それにもかかわらず、武田氏が間に入って裁定しないことに、定能は不信感を抱きつつあったようだ。
　家康がこのチャンスを見逃すはずがなかった。奥平定能と息子の信昌を従属させるために、家康は自分の娘である亀姫を、奥平氏に送り込むことを決意している。
　信玄の死から数カ月が経った天正元(1573)年８月20日、家康は奥平父子との間に、７カ条の起請文を交わす。そのなかで、奥平定能の嫡男にあたる奥平信昌と亀姫を結婚させると約束した。１カ条目では、「今度申し合せ候縁辺の儀、来たる九月中に祝言あるべく候」とし、取り決めた婚姻について９月中に婚儀を行うとし、さらにこう約束している。
　「今後はその進退を決して見放さない」(御進退善悪共に見放し申すまじき事) 　政略結婚とともに、奥平氏と運命共同体になることを示した家康。２カ条目では「本地。同日近、ならびに遠州知行、いずれも相違あるべからぎる事」として、本領の作手領はもちろん、 一族である日近奥平家の所領、さらに遠江での所領についても、すべて保証するとしている。こうして従来の所領を保証しながら、３カ条目から５カ条目まででは、新たな領国と所領を与えることも提示。次の６カ条目もまた、奥平氏にとって願ってもない話だった。
　「三浦跡職之義、氏真へ御断り申し届け、申し含むべき事」
　家康が庇護していた今川氏真の了承を得たうえで、今川氏の筆頭家老である三浦家の名跡を与えるというのだ。結局、その後も奥平氏は「三浦氏」を名乗っていないので、実現にあたって困難が生じたのかもしれない。いずれにしても、家康が誠意を示すには十分な内容だったといえるだろう。 　そして、最後の７カ条目「信長御起請文取り、これを進ずべく候。信州伊奈郡之義、信長えも申届くべき事、付、質物替の事、相心得候事。己上」も興味深い。これは、信長からも起請文を取って、必要な事項については確認することを約束している。
　信長と家康の清洲同盟が、最初こそ対等なものだったが、このころには、関係性が変化していたらしい。家康が信長にお伺いを立てながら、政略を進めていたことがわかる。
　長篠城を任せられた奥平信昌 奥平氏を取り込んで奥三河を奪還すべく、用意周到な動きを見せた家康。その後、天正２年になると、武田勝頼の動きが活発化し、家康は武田勢と10年にわたって、抗争を繰り返すことなる・・・。
　そのクライマックスとなる「長篠の戦い」において、長篠城を任せられたのが、家康の娘婿となった奥平信昌だった。信昌は亀姫との間に、４男１女をもうけるが、それはまだ先の話である。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d08773b6bf3c7844bdb52dea7d4d2315b339e839
　日・文カルト問題。↓

　＜文カルト健在？↓＞
　「韓日国防相が会談へ　「レーダー照射」収拾図る・・・
　韓国はこの問題が発生した後、近距離で低空飛行する自衛隊機にレーダーを照射できると定めた「日本哨戒機対応指針」をつくったとされる。
　日本では韓国側に同指針を撤回する用意があるとの報道が出たが、国防部は「（自衛隊機問題に関する）立場に変わりはない」とのスタンスを示している。」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230603000500882?section=politics/index

　エジプトの公務員の腐敗がこういう密輸にからむイスラエルとの事件を起こしてるっぽいな。↓

　Three Israeli soldiers have been killed by an Egyptian security officer in exchanges of fire on the Israeli side of the border.
The armed forces of both countries say they are jointly investigating the unusual incident.
　Egypt says its officer crossed into Israel while chasing drug traffickers.
　The Israeli military has said the shootings were assumed to be connected with a drug smuggling operation it had thwarted overnight.
　According to the army, two Israeli soldiers – a man and woman – posted in a remote spot along the border were shot dead early on Saturday morning.
　Their bodies were discovered after a senior officer was unable to contact them by radio.
　Hours later, after a search operation, the alleged attacker was encircled and there was a shootout, the Israeli military says.
　A third soldier was killed, along with the gunman, who it said was an Egyptian policeman. Another soldier was wounded in that exchange.・・・
https://www.bbc.com/news/world-middle-east-65798205

　それにしても、インドの列車大惨事の頻発はひでーもんだ。↓

　In the past 20 years, there have been at least 13 train crashes that have killed more than 50 people, some caused deliberately・・・
https://www.theguardian.com/world/2023/jun/03/indias-10-worst-rail-disasters-before-the-latest-tragedy

　中共官民の日本礼賛（日本文明総体継受）記事群だ。↓

　＜記事はこれ１つだけ。
　習ちゃん、どーした？
　とまれ、中共「軍事」科学はなかなかのもの。↓＞
　「・・・中国の軍事医学研究院は脳の視交叉上核（SCN）ニューロンの1次繊毛が人間のサーカディアン・リズム（約24時間周期で変動する生理現象）をコントロールするものだと発見しました。いわゆる「体内時計」の脳における位置が判明したといえます。・・・」

https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E7%A7%91%E5%AD%A6%E8%80%85-%E8%84%B3%E3%81%AE%E4%BD%93%E5%86%85%E6%99%82%E8%A8%88%E3%81%AE%E4%BD%8D%E7%BD%AE%E3%82%92%E5%88%A4%E6%98%8E/ar-AA1c5ktt?ocid=hpmsn&cvid=844eeb57e7154665b0688595f2bfaab2&ei=14

＜太田＞

　夜中、実存的鬱感を呼び起こす悪夢で目が覚めた。
　悪夢が伴わなくても目が覚めちまうことは時々あるのだが、いずれにせよ、抗アレルギー薬を飲むと、大体はすぐ眠りに落ちる。
　ところが、昨夜は、なかなか眠れない。
　そこで、このところ、軽度の鬱感を呼び起こし続けていたところの、ある問題を、本日、朝一番で解決するぞ、と心に決めたら眠りに落ちた。
　で、さっそく、朝、取り組んだのが、玄関回りの剪定作業だ。
　抜本的には、ずっと前に買って一度しか使っていない、電気式バリカンの出番なのだが、取敢えず、刈込鋏だけを使って行った。
　おかげで、郵便受けが見え易くなったし、玄関に入り易くなった・・オイオイ！・・し、隣家にもたれかかっていた枝葉を切り落とすこともできた。
　めでたしめでたし、だといいんだけど・・。
　この最後の「・・」は、一、伯父が老年性鬱で自殺している、二、次の日曜日にはいよいよ電気式バリカンを使わなきゃアカンが面倒くさい、の意。

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太田述正コラム#13524（2023.6.4）
＜太田茂『新考・近衛文麿論』を読む（その43）＞

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