太田述正コラム#13533(2023.6.9)
<皆さんとディスカッション(続x5557)>

<太田>

 本日公開したコラム#13360中の、「<一、>朝鮮は軍事的見地から独立国家とすることはできない。・・・<二、三、>オーストラリア、シベリアなど<を>・・・将来獲得する<。>」についても、一、旧連合国諸国に南朝鮮防衛義務を負わせること、二、先の大戦で日本が掲げた3大戦争目的中のブロック経済の打破がなったことにより、オーストラリアの白豪主義
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E8%B1%AA%E4%B8%BB%E7%BE%A9
の存立基盤が破壊され、「21世紀初頭には移民の約4割をアジア系が占め<るに至っ>ている」(上掲)ことで事実上達成し、三、同じく、アジア解放と米国による対ソ(露)抑止がなったことにより、「中国内陸部とロシア太平洋岸を鉄道でつなぐ合意が結ばれ、ロシアのシベリア・極東地域は将来的に、中国経済圏に深く組み込まれることんびな<り、>・・・ロシア側には「中国に植民地化される」との不安が増している」
https://www.sentaku.co.jp/articles/view/22990
ことによって事実上達成されたことを指摘しておきたい。

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 <この筆者、おバカさんだねえ。岸カルトに物の見事に騙されたまんまじゃん。↓>
 「なぜ鬼畜米英を叫んだ戦前の右翼は、親米へと「華麗なる変身」を遂げたのか。靖国参拝しながら“アメリカは同盟国!”の思考分裂・・・
 中曽根康弘<がそうだが、>・・・「面従腹背」という姿勢があったからこそ、「日本国憲法はアメリカの押し付けだ」と言い靖国神社に参拝を繰り返す一方、「アメリカは最も重要な同盟国」と平然と二枚舌を使えた。矛盾を矛盾と自覚しているからこそ、平気で「ウソ」がつけたのである。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4509859fec953eeade94e27c9c16c43465d590b

 ウクライナ問題。↓

 <?????↓>
 「ウクライナのダムは決壊の前から損壊していた…衛星写真で明らかに・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3bfb4f334b98ece65f2de1f498ba8ca6910df71
 <でもダイジョウブ。↓>
 「・・・ダムの決壊による洪水の影響でロシア軍が5キロから15キロ後退し、ロシア軍からの砲撃が「実質的に半減」した・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1911d57618e883d382f49155b76111b481bc3be
 Intense fighting reported as Ukrainian forces go on attack south of Zaporizhzhia・・・
https://www.theguardian.com/world/2023/jun/08/tense-fighting-reported-as-ukrainian-forces-go-on-attack-south-of-zaporizhzhia
https://www.newsweek.com/zaporizhzhia-ukraine-counteroffensive-heavy-fighting-1805218
 Nuclear safety organisation says loss of pool would not necessarily be catastrophic, but would dramatically increase safety concerns・・・
https://www.theguardian.com/world/2023/jun/08/ukraine-cooling-pond-at-zaporizhzhia-plant-at-risk-after-dam-collapse-report
 <でもでも・・。↓>
 Kakhovka dam collapse unlikely to hurt Ukraine counteroffensive but will have long-term impact・・・
https://www.theguardian.com/world/2023/jun/08/kakhovka-dam-collapse-unlikely-to-hurt-ukraine-counteroffensive-but-will-have-long-term-impact
 <パッパカパー!↓>
 「「ウクライナ軍が反転攻勢開始」と米報道 ウクライナ側は否定・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/8636b6dc2fe7e7cb6b11c0ee6346ca328c471542
 <それ行けガラガラ。↓>
 「ウクライナ軍、・・・ドイツ製戦車豆乳と英紙報道・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/24393505/
 <それ行けドーンドーン。↓>
 HIMARS Smashing Putin’s Army as Russia Fears Ukraine Will Break Through・・・

https://www.newsweek.com/ukraine-himars-vladimir-putin-russia-counteroffensive-semyon-pegov-1805208
 <ウクライナ軍攻勢のこれからの課題が図入りで説明されている。↓>
 Ukraine’s counteroffensive is underway. Here’s what’s at stake.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2023/06/08/ukraine-counteroffensive-maps-russia-war/
 <要するにこういうこと。↓>
 Ukraine’s counteroffensive won’t be an easy retread of last year’s wins・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2023/06/08/ukraine-counteroffensive/

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 高いか安いか?↓

 「・・・回転寿司、醤油差しをなめた少年に6700万円の損害賠償訴訟・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/305329
 「セブン元オーナーに高裁も賠償命令、総額1億円超 「異常な顧客対応」が原因と認定・・・」
https://www.sankei.com/article/20230427-QWAJPIPFEJPP3PBDZDVJ2PFYEU/?dicbo=v2-ijh0CDM

 そんなことより、浩宮を、北朝正統論者へと導いたのは誰や?↓

 「・・・1985年1月16日、浩宮は、ロンドンの官庁街、ホワイトホールにある英外務省を訪れた。留学を終える前、英国の政府機関を視察するためで、ジェフリー・ハウ大臣や次官が出迎えた。一通り、外務省の歴史や建物の説明を受け、案内されたのはコミュニケーション・センターだった。  ここは、24時間体制で、在外公館と暗号電報をやり取りし、英外交の中枢、トップ・シークレットである。本来、部外者は入れないが、なぜか浩宮は、外国人として初めて迎えられた。  英外務省文書によると、18世紀の暗号表の後、浩宮は、公電の配布先のボックスを見て、驚いた表情を浮かべた。そこは、暗号解読され、政府要人に送る公電が積まれ、1番手前に「女王」「プリンス・オブ・ウェールズ(皇太子)」とあったのだ。  英国は、常時、国王または女王に、外交問題を含む詳細な報告をしている。首相が行うブリーフィングに加え、閣僚も同様で、情報機関のデリケートな報告もある。政治に介入せずとも、立憲君主は、国際情勢に精通するのが伝統だ。  それは、世界に向けた「言葉」に生かされ、時に歴史を動かしてきた。  浩宮を、トップ・シークレットの部屋へ招いたのは、誰の発案だったか。首相、あるいは外務大臣、それとも、エリザベス女王だったか。いずれにせよ、将来、祖父や父の後を継いで天皇になる浩宮への、無言のメッセージのようだった。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2512b57a93ed3eebe1f60dde197aead467be46e6

 1931年9月の柳条湖事件(満州事変)の前の3月事件から杉山構想が実施に着手され、それ以降は、杉山元ら以外は、(松岡等、)みんな物の見事に騙されたまんま終戦まで行くんだわさ。
 戦前も戦後も、一般日本人は、騙されっぱなし、というか、騙されたがるマゾだわね。↓

 「・・・山東出兵や張作霖爆殺事件で悪化した日中関係は、1930年の日華関税協定によって修復の頂点に達したのです。しかしながら、この関税協定の実質は、「満蒙」における日本人の商工業者を切り捨てて、中国本土との自由貿易による相互利益の拡大をめざしたもので、民政党内閣の幣原喜重郎(しではらきじゅうろう)外相はそのことをはっきり言っています。・・・
 この年3月の貴族院で幣原外相は、つぎのように言っています。「在満同胞は徒(いたず)らに支那人に優越感を以て臨み、且つ政府に対し依頼心を有する事が、満蒙不振の原因である」。・・・
 柳条湖事件の起きた翌日の<1931年>9月19日<に、>松岡は・・・「外交は完全に破産した。……砲火剣光の下に外交はない、東亜の大局を繋ぐ力もない。やんぬるかな」と記しています。外交交渉でやらなければいけないのに、軍事力を行使してしまったのではおしまいだ。自分の考えていたことは満州事変の勃発によってだめになった。そのように言ってい<ま>す。
 松岡洋右・・・は、・・・<1931年>1月の議会にお<ける>・・・「満蒙は日本の生命線である」・・・演説、<そして、>国際連盟脱退、日ソ中立条約締結というように、協調外交ではなく、自主外交・武断外交の人に見えます。ところが実際は、軍事力によって解決することに反対しているのです。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b6999fc0f9c36493f61cde75b482ee188199426f

 日・文カルト問題。↓

 <その調子。↓>
 「西海に福島の50倍のトリチウムを排出する中国と手を取り合って日本の放流水に反対する共に民主・李在明代表【6月9日付社説】・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/06/09/2023060980035.html
 <ホント、日清戦争前夜だよ。↓>
 「駐韓日本大使と面会した韓国与党代表「汚染水不信解消に日本の積極的な協力が必要」・・・」https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/06/09/2023060980010.html
 <習ちゃん、えーかげんにせんと・・。↓>
 「中国大使「日本の海洋放流、30年間持続する…韓中が共同対応しよう」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/305312
 「香港「日本の汚染水を自国の灌漑水で使え…放流時水産物輸入を禁止」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/305310
 <文カルト健在。↓>
 「「日本汚染水反対の横断幕をどれぐらい掲げたか」…韓国野党、全国地域委に報告指示・・・」https://japanese.joins.com/JArticle/305274
 <文カルト健在?↓>
 「韓国与野党 汚染水海洋放出巡り国会に検証特別委設置=聴聞会開催へ・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230608004100882?section=politics/index
 <報道価値なし。↓>
 「ワシントンでの韓米日首脳会談 「遠くない時期に開催」=韓国外相・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230608004300882?section=politics/index
 <議論はするけどねえ。↓>
 「日韓通貨スワップ再開なるか、韓国経済副首相「財務対話で議論する」・・・韓国メディア・韓国経済・・・
 この記事を見た韓国のネットユーザーからは「歴史問題や処理水問題など、国民感情を無視して日本にいろいろと貢いだのだから、せめてこれくらいは得てこないと」「通貨スワップは大歓迎。でも再開させるためにあれこれ対価を支払うなら大きなマイナスになる」「米国もしてくれないのに、日本に頼んだところで無理だろう」「歴史上、日本が外交貿易で韓国を助けてくれたことがあった?」「ついこの前まで『全く必要ない』と言っていたのに…」などの声が上がっている。「
https://www.recordchina.co.jp/b915414-s39-c20-d0191.html

 ウェッヘン、やっぱ、ヒトは生来的人間主義者っぽいな。↓

 ・・・Despite the relentless news of war and mass murder, for one thing, it is good for someone to remind us – as Sverker Johansson also did in his The Dawn of Language – that we are actually unusually peaceful, for apes. (Even free-loving bonobos are much more physically violent to one another.) In Dartnell’s intriguing opening argument, our prehistoric forebears suppressed reactive aggression in favour of “planned proactive aggression”, used only to punish norm-violators, and so constructed a civilisation built on amazing levels of cooperation and reciprocity.・・・
https://www.theguardian.com/books/2023/jun/08/being-human-by-lewis-dartnell-review-how-our-biology-shaped-history

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <邦語媒体より。
 はえー、かなわんわー。↓>
 「・・・いま中国の富裕層が日本に「気軽に移住」している…その「意外な理由」』<は、>・・・「住」という言葉<が>・・・「住む」だけでなく「泊まる」といった意味を含むことに起因しているのではないか・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/87f70d7cdc223f6e484f3e660f49be2595358079
 <次に、人民網より。
 見出しで日本を引き合いに出さない習ちゃん。↓>
 「CNN「世界で一番料理が美味しい国」 中国は2位、トップは?・・・
 イタリアだ。・・・
 ランキング3位だったのはフランス料理。・・・
 ランキングの4位以下は、上から順にスペイン、日本、インド、ギリシャ、タイ、メキシコ、米国となっていた。・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2023/0608/c94475-20029321.html
 <ここからは、レコードチャイナより。
 応援に深謝。↓>
 「<テニス>加藤未唯が優勝、中国で祝福の声=「あの2人に見せつけた」「なんてすがすがしいスピーチ」・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b915440-s25-c50-d0052.html
 <日中交流人士モノ。↓>
 「中国アニメ映画「ライオン少年」、新海誠監督ら日本の著名人も称賛・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b915374-s25-c30-d0052.html
 <ムーム、日本でと同じ反応。↓>
 「スシローがしょうゆ差しなめた少年に6700万円の賠償請求、中国ネットでも注目・・・中国版ツイッター・微博・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b915434-s25-c30-d0193.html

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太田述正コラム#13534(2023.6.9)
<太田茂『新考・近衛文麿論』を読む(その48)>

→非公開