太田述正コラム#2546(2008.5.14)
<皆さんとディスカッション(続x138)>
<アミダ>
 いつもお世話になっております。
 御尊父様が、シナ軍やシナ人に対しやりたい放題されたというお話(コラム#2544)でした。シナにおける戦争がどのようなものか私にはわかりませんでしたので、そのお話を聞いて、ははん、やはり私の愚父が言っていたのと同じだ、と思い至りました。私の亡き愚父は少年兵としてシナ戦線に出征したのでしたが、将校が強姦しているのに目もくれず、少年兵の自分たちは色気より食い気で、ピータンや貯蔵された食料を食い漁るのに忙しかったという話をしておりました。
 でも、それはやはり戦闘の場となった村々での話で、南京城の中で虐殺めいたことがもしも行われていたとしたら、いろいろ辻褄が合わなくなることや、当時の日本兵の暮れ、正月の様子の映像を見ても、シナの子供たちの笑顔で爆竹を鳴らすところの映像を見ても、また国民党の合成写真やキャプションの付け替えによるプロパガンダの実際のからくりを知るにつけ、虐殺があったならおかしなことが出てくるという結論を南京学会は研究結果として主張していますが、これをもとに考えますには、ほぼ日本の弁明が正しいことを私には確信させるものに思えます。
 もう一度チャンネル桜の南京に関する番組を視聴し返してみます。
<太田>
 まだお読みになっていないのでしたら、ジョン・ラーベ「南京の真実」(邦訳:講談社文庫)(コラム#253)は、やはり必読ですよ。
<nyankosensee>(
http://d.hatena.ne.jp/nyankosensee/20080428
 漏れは昔太田述正さんにお会いしたことがあったが、ここ(コラム#2507)まで漏れと見解をおなじゅうするひととは知らなかった。
 オバマ氏はライト師から距離を取っているけれど、米国大統領が有色人種になることは日本人にとっても名誉回復のチャンスなのではないかと思う。
<太田>
 「オバマ=ライト」キャンペーンが引き続き米国で続いています。
 しかも、ライトの「過激派」ぶりがますます明らかになりつつあります。
 (以上、
http://www.weeklystandard.com/Content/Public/Articles/000/000/015/082ktdyi.asp?pg=1
(5月14日。以下同じ)による。)
 この米ウィークリースタンダード誌掲載論考を読んで、前に(コラム#2520で)触れたところの、「ライト=太田」という私の直感が改めて裏付けられたように思います。
 「オバマ=ライト」であることに間違いはなく、ライトの考え方を知れば知るほど、私は一層オバマに声援を送りたくなります。
 問題は、オバマが「オバマ≠ライト」というポーズをとるだけで、オバマ支持者がだまされたふりをして、大統領選の本選でオバマに一票を投じ、オバマがマケインに勝利することができるか、です。
<MAROMARO>
 –エネルギー危機–
もし石油が3倍、いや5倍の価格になったら・・・どうなるでしょう。
 想像してみてください。
 生活に必要なモノは石油が無ければ成り立ちません。
 作物を作っても輸送しなければ口に入りません。
 いや畑を耕すことすら石油が必要です。
 航空機は代わりの燃料がありません。
 戦争のやり方も変わるのかも。
 ものすごいインフレになるのでしょうね。
 国の借金は帳消しになるでしょうが・・・。
 経済学は石油などの資源を空気や水と同じものとしているようなので、それが脅かされたとき全く予測が付かないと思います。
 新エネルギーはめどが立っているとは言えません。
<太田>
 近々原油価格が1バレル200米ドルになるのではないかという予想さえ出ています。
 中共、インド等が高度経済成長をしているため、毎年140万バレル、原油生産を増やしていかなければならないとされており、これは7年ごとにサウディアラビアの原油生産量を増やさなければならない勘定です。
 しかし、そんなことは不可能であることから、上下しつつも、中長期的に石油価格は高騰の一途を辿ることは必至です。
 ですから、日本を含む先進国は、(原子力発電所を増設するとともに、)石油を始めとする化石燃料や炭酸ガス排出に対する税金を高くすることによって、石油需要の伸びを抑えるほかありません。
 (以上、
http://www.ft.com/cms/s/0/219fcbde-2108-11dd-a0e6-000077b07658.html
)による。
 ですから、自民党道路族と民主党が道路とガソリン税を政争の具にして、結果的にガソリン価格等を一ヶ月間低下させた、日本でのつい最近の政治的ドタバタ劇は、恥ずかしいって言ったらありゃしない。
 なお、ご示唆のように、近い将来、石油を動力源とする贅沢が許されるのは、軍隊と航空会社だけになるかもしれませんね。
 石油の高騰とともに食糧の高騰も悩ましい問題です。
 今回の四川省大地震で、支那の内陸部から沿海部の加工工場に農作物を運ぶ鉄道が災害地域への緊急救援物資の輸送に動員され、中共国内で農作物の需給に支障が生じる可能性が高く、中共当局が物価安定策の一環として肉類と穀物の輸入に乗り出そうとしていた矢先であることから、トウモロコシ、大豆など穀物の国際価格が更に上昇する可能性が指摘されています(
http://www.chosunonline.com/article/20080514000008
)。
 ミャンマーのサイクロン大水害は沿岸の稲作地帯を直撃し、同国は米の輸出国であったことから、米の国際価格も更なる上昇が予想されます。
 石油を産出しない、食糧輸入国たる発展途上国の人々が今年、乗り切れるのか、心配ですね。 
 蛇足ながら、日本における「支那」呼称の禁止の経緯とこの呼称の解禁を訴える呉智英氏のコラムが産経新聞電子版に載っていました(
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080514/chn0805140310003-n1.htm
)。
 賛成!
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太田述正コラム#2547(2008.5.14)
<ミャンマーと中共の大災害(その1)>
→非公開