太田述正コラム#2550(2008.5.16)
<皆さんとディスカッション(続x140)>
<びり江>
朝生決まりましたか!
いよいよですのう。
期待しとります。
<とよ♂>
<テーマは公務員制度改革問題だって?>
保険問題より公務員問題 提起しろ、民主党。
できないかな、労組バックじゃ。
<タテジマ>
朝生でるそうですね。
アクセス解析見ると、 太田総理の時は<太田ブログに>人きませんでした。
本当にかわらなかった。
あれにはもうでても意味がないかな。
いでよ、たかじん、もう一度。
<太田>
だけど、たかじんで一挙に増えた有料無料講読者やブログ訪問者が、その後も目減りせず、むしろじりじり増えているのは、太田総理のおかげだと思っています。
(チャンネル桜は視聴者が限定されてます。)
ただし、太田総理じゃ私の言いたいことのほんの一部が、しかも断片的にしか放映されないので、太田総理で初めて私を知った人が講読者、定期訪問者にはほとんどならなった、ということではないでしょうか。
そういう意味では、今度の朝生には若干期待が持てそうです。
<読者MN>
≫いずれにせよ、中共のナンバースリーでしかない国務院総理と日本のナンバーワンである天皇とを同列視しないでくださいね。≪(太田。コラム#2548)
お言葉ですが、太田コラムの読者の端くれとして、そのくらいのことは存じております・・・。
<中略。全文は太田述正掲示板をご覧下さい。>
英国は、まさにノブレス・オブリージュの国だと思い<ます>
http://www.iist.or.jp/wf/magazine/0351/0351_J.html(=コラム#741)
<が>・・・、大災害時における国家の有力者の振る舞いとその報道のされ方につき、英国に詳しい先生はどのようにお考えですか。
<太田>
英国(イギリス)は、地震も大水害もないという地上の楽園(コラム#54)なので、どうお答えしたものか・・。
英国が経験した大災害と言えるのは、黒死病と第二次世界大戦の空襲くらいですが、黒死病の時は人口が激減したおかげで一人頭の取り分が増えて生存者はむしろハッピーになった(コラム#54)というお国柄ですから、困っちゃいますよね。
空襲の方はどうか。
ザ・ブリッツ(The Blitz)と呼ばれるところとなったところの、1940年9月から1941年5月10日にかけて、ナチスドイツが、ロンドン等、英国の大都市に対して行った大空襲で一般住民が43,000人以上死亡(ロンドンだけでその半分)、100万人が負傷し、ロンドンだけで100万戸以上の住宅が破壊されたり被害を受けたりしました。
その後も断続的に空襲が行われ、結局51,509 人の一般住民が死亡しました。このほか、V-1、V-2のロケット攻撃で8,938 人が死亡しています。
(以上、
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Blitz
(5月16日アクセス)による。)
BBC(
http://www.bbc.co.uk/history/british/britain_wwtwo/blitz_01.shtml
。5月16日アクセス)のブリッツ・シリーズを読むと、英国政府が、ナチスドイツに比べて、いかに防空壕整備を怠ったか、また、大空襲が始まってからも、いかに住民保護対策がおざなりだったかに喫驚します。
これは、英国のエリートが大災害に関し、無経験で無関心であることを示すものではないでしょうか。
むしろ感心するのは、一部の例外はあるものの、英国の一般住民が、パニックに陥ることも自暴自棄になることもなく、自発的かつ組織的に防空目的で地下鉄や教会の地下墓室(crypt)等に侵入、占拠し、次第に政府を動かして行ったことです。
<読者MN>
<日清戦争=第一次日支戦争、日中戦争=第二次日支戦争、ではなく、>第一次日支戦争とは白村江の戦い前後ではないでしょうか。第二次日支戦争は文永・弘安の役(元寇)だと思います。
<太田>
日本から見れば、安全保障の観点から、東漸するロシアの脅威に対処すべく、支那の覚醒を図った戦争であった、という意味で、1894~95年の日清戦争を第一次日支戦争、1937~45年の日中戦争を第二次日支戦争と呼称することには意味がある、と私は思うのです。
文永・弘安の役は、支那兵(や朝鮮兵)も参加させられたものの、あくまでもモンゴルの襲来であり、日本と支那の戦いとは言えません。
(元を支那の政権だとすると、現在のモンゴル共和国を中共が併合する「権利」を認めることになりかねない、という派生的問題も生じます。)
なお、文禄・慶長の役についてもお忘れなく。
<読者A>
コラム#2549「ミヤンマーに人道的介入?(続)(その1)」という題名がわかりにくく感じたのですが、これは軍事介入と言うことでしょうか?
日本も後方支援で参加とかいろいろ厄介なことになりそうですね。
<太田>
「ミヤンマーに人道的介入?」は未公開シリーズであり、恐らくタイトルだけをご覧になったのだと思いますが、この場合の「人道的介入」とは、軍用機や艦艇に支援物資を載せ、軍政当局の同意なしにミャンマーのサイクロン被災地域に直接支援物資を届ける、ということです。
「(その2)」では、ミャンマーへの人道的介入反対論を取り上げる予定です。
<雅>(典拠等を省略ました。原文は太田述正掲示板をご覧下さい。)
–皆様、どう思われますか? (コラム#2515、2528)–
1 秩序と混沌、そして自由
下手な秩序が確立している社会、歴史的に、ソ連、北朝鮮、李氏朝鮮、フィリピンにおいては、国家(社会)が個人の自由を抑制(政府が経済を殆ど掌握し管理)していたので、ろくな経済発展が望めませんでした。
このような徹底した国家管理の経済においては、個々人の自助努力が完全に無に帰してしまうほか、なにか新しいことをするのが非常に難しいのである。それより何より恐ろしいのが人々の「勤勉意欲を削ぎ取り挑戦する精神を削り取っていく」(ソ連の後遺症がひどいというが、、、(典拠どこに求めたらいいのだろうか)という状況ではないでしょうか。まあ末期の李氏朝鮮がその通りですね。
となるならば、混沌としていても戦国時代(支那・日本)に「明日の身は知れない」が、人が自由に動き回れる社会の方が何倍も良いのではないでしょうか。その時代の経済・精神的・文学的発展には目覚ましいものがあるのは事実です。支那の春秋~戦国時代においては大思想家である「孫子・呉子・荘子・墨子など」数え切れないくらいの思想家、名宰相、名君を生み出しています。
また、支那の思想の統制(前漢武帝の時代 董仲舒参照)によって支那人が大思想家を生み出しにくくなったというのが事実ではないでしょうか?
事実、日本に出回る支那思想の文献の殆どは戦国時代までに作られた文献が多数を占めます。
2 結論
徹底的に自由を束縛する社会に経済的・精神的発展は難しい、となるなばら、経済の発展、長期的な「民」の幸せからいうと、「個人の自由を束縛」する秩序ならばいっそのこと混沌とした社会が良いのかも知れないかも、、、
<太田>
ご苦労様でした。
フィリピンとは戦後のフィリピンのことなのでしょうが、ソ連や李氏朝鮮と同列視するのはちょっと可哀想では?
<雅>
そうそう、ついでに紹介江戸末期の薩摩藩の財政再建家「調所広郷」をご紹介(
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%BF%E6%89%80%E5%BA%83%E9%83%B7)。
少し触っただけでも偉大な人だということがよく分かります。なぜクローズアップしないんでしょうね~。
<太田>
NHK大河ドラマ「篤姫」で平幹二郎が調所広郷役を熱演をしたので、結構「クローズアップ」されたのではないでしょうか。
<コバ>
日本の調査捕鯨船の乗組員が、捕獲したクジラの肉を自宅に送っていたとして、グリーンピース・ジャパンは、業務上横領の疑いで東京地方検察庁に 告発状を提出した(
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014598971000.html
)そうです。今回の告発において、グリーンピース・ジャパンは、乗組員が送ったとみられる宅配便の荷物の1つを本人に連絡せずに運送会社の配送所から持ち出し、中を開けたようです。すごい行動力ですよこれは。日本における民間捕鯨Gメンの歴史の始まりかもしれません…。
<太田>
「捕鯨に使用する船や乗組員が所属する船会社「共同船舶」・・・は、・・・自社で買い付けたクジラ肉の一部を捕鯨船団の全乗組員に1人約10キロずつ現物給与として無料で渡しているほか、それ以上の量のクジラ肉を希望する乗組員に対して、1人あたり約3キロを上限に売却していた・・・」(
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080516-OYT1T00049.htm
。5月16日アクセス)らしいけれど、「日新丸の船員が段ボール箱4個(計80キログラム)の荷物を北海道函館市の個人宅あてに」送った(
http://www.asahi.com/national/update/0516/TKY200805160110.html
。5月16日アクセス)というのですから、やり過ぎですよね。この船員だけとは思えないなあ。
それにしても、グリーンピースの情報収集能力と行動能力は大したものです。
日本が諜報機関を設立したら、彼らをぜひリクルートして欲しいものです。
話は変わりますが、米国が北朝鮮に対して行うことにした食糧支援(コラム#2544)に関し、北朝鮮が米国に、韓国語のできる米監視要員は受け入れないと主張しているようです(
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/080516/kor0805161217000-n1.htm
。5月16日アクセス)。
アホか、と金正日に言いたいですねえ。
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太田述正コラム#2551(2008.5.16)
<ミャンマーと中共の大災害(その2)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x140)
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