太田述正コラム#13539(2023.6.12)
<皆さんとディスカッション(続x5560)>

<友人K>

≫<もちろん、よーく知っていた。↓>
「たった1日でイングランドを永久に変えたヘースティングズの戦い・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d878de67fd1e5fa6b710d7ae1b51ecbbfe900dc ≪(コラム13537。太田)

 ヘイスティングスの戦いを織り込んだ「バイユーのタペストリー」を見に行ったのは1983年か。
 ノルマンディーの小さな町の小さな美術館でしたが、フランス第一級の国宝でしょう。
 ノルマン人の征服王ギヨーム(ウィリアム)に対して、迎え撃つイギリスの王はアロッド(当時幼稚園だった長女の発音)。
 空には1066年のハレー彗星を織り込んだ場面もありました。

<US>

≫USさんに、的中賞に代わる、同等のニアピン賞を指し上げることにしました。≪(コラム#13537。太田)

 過分な報償まことにありがとうございます!!

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 なし。

 ウクライナ問題。↓

 <反攻本作戦開始?↓>
 「ウクライナ、東・南部で複数集落を奪還か 反攻進む・・・」
https://www.sankei.com/article/20230611-3KHQXBZ7A5MA7KQTOMG5U5CTE4/
 Ukraine claims to have liberated three frontline villages in Donetsk・・・
https://www.theguardian.com/world/2023/jun/11/ukraine-claims-to-have-liberated-two-frontline-villages-in-donetsk
 <分かっとりまんがな。↓>
 Ukraine’s current counteroffensive may dictate the fate of the war・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2023/06/11/counteroffensive-stakes-future-fate/
 <兵士がどんだけ死んだのかって想像するだけで・・。↓
 「・・・ロシア軍が一方的にウクライナに侵攻してきてから1年以上が経ち、ウクライナ軍はロシア軍の輸送車は6400台以上、戦車3900台以上、歩兵戦闘車7600台以上、大砲3700門以上、ドローン3200機以上を破壊してきた。・・・
 <また、>・・・トルコ製の「バイラクタルTB2」という大型ドローン<からの爆弾投下や>・・・神風ドローンや小型民生品ドローンからの爆弾投下<で>・・・多連装ロケットシステム(Multiple Launch Rocket System:MLRS)600機を破壊した。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/byline/satohitoshi/20230612-00353421
 <典拠付けらい。↓>
 「・・・ハルキウ州が手薄だという情報をつかんだのは、アメリカの軍事衛星です。ペンタゴン(国防総省)はウクライナにその事実を伝え、ウクライナ軍はロシア軍の8倍もの兵力を投入して一気に攻勢をかけました。・・・  
 その際、ハルキウ州の攻防戦で前線を突破したのは、ウクライナ正規軍ではなくアメリカとイギリスの特殊部隊員です。「休暇中」という名目で、米英の特殊部隊員によって構成された事実上の傭兵部隊が前線に送りこまれてきた。・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/6cb956e3936e62f8a48530848636a998212f9ed0
 <『罪と罰』は、モンゴルの軛症候群理解の手引書?
 それにしても、プーチンら大部分のロシア人は(昔のロシア人も含め)完全に気が触れてるわ。↓>
 ・・・Few have captured the Russian cycle of self-destruction and the destruction of others as well as the Ukrainian literary critic Tetyana Ogarkova. In her rewording of Fyodor Dostoevsky’s Russian classic novel Crime and Punishment, a novel about a murderer who kills simply because he can, Ogarkova calls Russia a culture where you have “crime without punishment, and punishment without crime”. The powerful murder with impunity; the victims are punished for no reason. ・・・
 while Nazis had some rules about who they punished (non-Aryans; communists) in Stalin’s terror anyone could be a victim at any moment. Random violence runs through Russian history.Reacting to how Vladimir Putin’s Russia is constantly changing its reasons for invading Ukraine – from “denazification” to “reclaiming historic lands” to “Nato expansion” – Ogarkova and Yermolenko decide that the very brutal nature of the invasion is its essence: the war crimes are the point. Russia claims to be a powerful “pole” in the world to balance the west – but has failed to create a successful political model others would want to join. So it has nothing left to offer except to drag everyone down to its own depths.“How dare you live like this,” went a resentful piece of graffiti by Russian soldiers in Bucha. “What’s the point of the world when there is no place for Russia in it,” complains Putin. After the dam at Kakhovka was destroyed, a General Dobruzhinsky crowed on a popular Russian talkshow: “We should blow up the Kyiv water reservoir too.” “Why?” asked the host. “Just to show them.” But, as Ogarkova and Yermolenko explore, Russians also send their soldiers to die senselessly in the meat grinder of the Donbas, their bodies left uncollected on the battlefield, their relatives not informed of their death so as to avoid paying them. On TV, presenters praise how “no one knows how to die like us”. ・・・
https://www.theguardian.com/commentisfree/2023/jun/11/ecocide-russia-ukraine-war-kakhovka-dam-destroyed

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 元陸自の五ノ井さん、世界に羽ばたく。↓

 Rina Gonoi was sexually assaulted by fellow soldiers during her time in Japan’s army・・・
https://www.bbc.com/news/world-asia-pacific-65766825

 それ、日本人の平均的IQの高さプラス人間主義がもたらしたんだよ。↓

 「・・・教育が充実した背景には、江戸時代の「文書主義」が挙げられるだろう。書類のやりとりに基づいて物事を進め、記録をしつかり残そうとする意識が、幕府や各藩から農村にまで浸透していた。「読み・書き・そろばん」はあらゆる人々にとって欠かせないものだったのだ。
 学習の場は実用的なものだけではなく、三味線や琴、長唄といった大人の手習い塾も人気だった。とくに江戸には、昌平坂学問所など公立の学校から、専門性の高い私塾までさまざまな教育施設が立ち並び、郊外からも多くの人々が熱心に通っていたそうだ。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E5%AD%A6%E5%B9%B4%E3%81%AA%E3%81%97-%E6%99%82%E9%96%93%E5%89%B2%E3%81%AA%E3%81%97-%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E6%95%99%E8%82%B2-%E8%AD%98%E5%AD%97%E7%8E%87%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%80%E3%81%AF-%E5%A4%9A%E6%A7%98%E6%80%A7-%E3%81%8C%E6%94%AF%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F/ar-AA1cpGke?ocid=msedgntp&cvid=84c35c3121124a54a6a9853529a0fa12&ei=31

 こんな手紙があったとは。↓

 「・・・勝頼は、戦況を心配する国元の家臣へ、「敵(織田・徳川)はてだてを失い、ますます逼迫(ひっぱく)している。彼らの陣へ乗り懸け、信長、家康両敵ともに、このたび(討ち取って)本意を達することができるだろう」といっています。すなわち敵はどう攻めたらいいか策に窮して後方に引っこんだまま出撃してこないから、これを機に宿敵の信長と家康を討って本懐を遂げることはさほど難しくないというのです。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/36043bb76eacfe4c97de98291e9851d7b7b83179

 日・文カルト問題。↓

 <文カルトの荒廃した土壌。↓>
 「・・・アンケート調査の結果で、ソウル市民の60.9%は「自国の社会は公正だと思うか」という質問に「そう思わない」と答えたことが分かった。調査対象の15大都市のうち、「不公正だ」と答えた割合が最も高かったものだ。これは、その次に高かったトルコのアンカラの39.4%を20ポイント以上も上回る数値だ。その一方でニューヨーク(23.1%)、東京(23%)、ロンドン(22.9%)、台北(24.1%)などは20%台にとどまった。西江大学社会学科のキム・ジヘ教授は「韓国の社会は男女共に『自分たちが最も不公正な待遇を受けている』と感じ、『自分たちが属している集団は社会で不公正な待遇を受けている』と考える傾向もある」と話す。韓国行政研究院の調査でも、年齢が低いほど「韓国の社会は公正でない」と答えた割合が高かった。特に20代では60.5%が「韓国の社会は公正でない」と回答している。
 ソウル市民たちは社会的成功においても、個人の努力よりバックグラウンドが重要だと考えていることが調査で分かった。「一生懸命働けば最終的に成功する」と回答した割合は24.3%にとどまった。56.7%は「一生懸命働くより、いいバックグラウンドがなければならない」と答えた。努力よりバックグラウンドが重要だと考える都市はソウルだけだった。日本は国会議員の70%が世襲の政治家で、家業を受け継ぐという考え方も強い。それでも東京で「バックグラウンドの方が重要だ」と答えた割合は21.9%で、ソウルの半分にとどまった。「職場の昇進は、親や知り合いの力とは関係なく、本人の実力で決まる」と答えた割合も、ソウルは22.6%で最も低かった。
 それでも、ソウル市民の69.6%は「努力した分だけ所得などで待遇に差を付けなければならない」と考えていることが分かった。これは東京(25.3%)、ニューヨーク(35.9%)、シンガポール(35.7%)より約2倍高い数値だ。公正と平等に対する欲求がそれだけ強いものと解釈できる。・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/06/08/2023060880174.html
 <東京都民は文カルトに親縁性?↓>
 「 ソウル市民の10人に8人は「子どもを経済的に負担と感じている」・・・。これは調査対象の世界主要15都市で最下位だった。反対に、「子どもの成長を見るのは人生最大の喜びだ」という回答は68.1%にとどまった。子どもを「喜び」よりも「負担」と考える回答が多い都市はソウルと東京(「喜び」60.1%、「負担」65.0%)だけだった。その差はソウルの方が大きく、韓国の合計特殊出生率が世界最低に下がった要因と分析されている。ソウル市民の「暮らしの満足度」も15都市で最下位だった。・・・
 「子どもは親にとって経済的に負担だと思うか」という質問にソウル市民の81.0%が「そう思う」と答えた。これは14位のリヤド(サウジアラビア)の66.3%より14.7ポイント高かった。その一方で、ジャカルタ(インドネシア)は「負担」という回答が24.4%にとどまった。「子どもの成長を見るのは人生最大の喜びだ」という回答はアンカラ(トルコ)とハノイ(ベトナム)で93%を超えた。昨年の韓国の合計特殊出生率は0.78、ソウルは0.59と全国最下位だった。
 また、「現在の生活に満足している」と答えた割合も、ソウルは42.3%で15都市中最下位だった。これは1位の北京(中国、84.9%)や2位のニューデリー(インド、80.3%)の半分程度だ。」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/06/08/2023060880173.html
 <だよー。↓>
 「チマチョゴリを着て韓国文化を学ぶ日本の女子大生<の>・・・「『着物よりきれい』・・・に、韓国ネット「韓国で逆のことを言ったら…」・・・韓国メディア・毎日経済・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b915473-s39-c30-d0195.html

 本件の昨日の記事へのコメントを訂正するよ。母親は即死したんじゃなく4日間生きていた。
 死ぬ時に、その母親が子供達に飛行機から離れろと言ったんだね。
 死者と共にいることが好ましくない、それとも、いると健康上の問題を引き起こす、或いはまた、屍肉漁りの動物がやってきて危険、と思った?
 また、子供達は、(制服を着た人々に嫌な思い出があったらしく、陸軍の制服を着ていた)捜索隊からかくれんぼ的に逃げ回ったから、なかなか見つからなかったらしい。
 傑作なのは、軍が使っていた捜索犬が今度は行方不明になっててその捜索を続けているってこと。↓

 Colombian plane crash: mother told children to leave her so they could survive・・・
https://www.theguardian.com/world/2023/jun/11/colombian-plane-crash-mother-told-children-to-leave-her-so-they-could-survive
 <1歳の子の救出時写真が載っている。まるでETの一画面みたい。↓>
 「1歳も40日間耐えた「アマゾンの奇跡」・・・」
https://www.donga.com/jp/home/article/all/20230612/4217251/1

 ペタン政府のおかげで????、というお話。↓

 ・・・ the total percentage of Jews deported to their deaths from France was significantly lower than that of other occupied countries in western Europe: 25% in France, 50% in Belgium and Norway, 73% in the Netherlands・・・
https://www.theguardian.com/books/2023/jun/11/france-on-trial-case-of-marshal-petain-julian-jackson-review

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <BBCより。
 学卒者達の就職難に怒った中共の若者達によって、中共当局お墨付きの魯迅センセが草葉の陰から引っ張り出されて目を白黒させられているらしい。↓>
 「・・・”Lu was a radically independent spirit… an outspoken critic of government brutality and [he] opposed the suppression of individual voices.”
The Party, scholars say, manages Lu’s legacy by arguing that his criticism was directed at a bygone China because he had died well before the People’s Republic was founded in 1949. But now after years of reading him as part of Communist lore, students are finally “questioning Lu Xun’s canonical status” and using his texts in subversive ways, says Professor Sebastian Veg of the School for Advanced Studies in Social Sciences in Paris.
As the space for dissent in China shrinks, the legendary Lu Xun it appears, is finally breaking through.・・・
https://www.bbc.com/news/world-asia-china-65425941
 <ここからは、レコードチャイナより。
 御心配、お察ししますが・・。↓>
 「・・・中国による自動車輸出ブームに対応すべく、米国が・・・1975年から80年代にかけて日本<にやったのを>・・・再び<、と、>関税障壁と非関税障壁を設置してくることが予想され、欧州もこれにやや遅れて同様の障壁を設ける動きを見せるだろうとする一方で、1980年代の日本の状況と異なる点として「現在、欧米企業の多くが中国に大規模な投資を行っている」ことに言及、中国から欧州に輸出されるEVの約6割は欧米ブランド名義になっていると紹介したことを伝えた。
記事はさらに、英国の自動車メディアが4日に「中国車の輸出増は欧米メーカーにとって脅威だと考える人は多いが、その大部分は欧米メーカーが製造したもので、中国で生産されたとはいえ『中国車』とみなすべきではない。供給量が増え、価格面で競争力があったとしても、欧州の消費者は中国の新しいブランドを購入しようとは思わない。『純中国車』は欧州市場の主要なプレーヤーとは到底言えない。それが米国市場ならなおのことである」と評したことを併せて紹介している。」

https://www.recordchina.co.jp/b915285-s25-c20-d0193.html

<太田>

 オフ会が近づいたのでビールのストックを確保しようとしたら、一番安いサントリー生ビールを扱っているのがAmazonだけだったので、買おうと思ったら、Amazon Fresh扱いで、プライム会員送料ナシの対象じゃなく、1万円以上、Freshの商品を買わなきゃ無料にならないってんだけど、2ケース買っても1万円にならず、トイレットペーパーと卵を買ってようやくクリア。
 Freshじゃあ、細かい日時指定ができて、急ぎならその日のうちに届くって便利さが謳われてたけど、Amazon、商売うまいや。
 そもそも、なんで缶ビールがFresh食品なんだよって思うな。
 (要は、冷やしてあるってことなんだろうが・・、と思っていたら、届いたのは冷やしてなかったわー。)
 なお、この購入の際に、ひょんなことでゲットしていたところの、Amazonギフトカード1枚を使った。
 Amazonはあらゆる手段を講じてAmazonでモノを買わそうとする!
 なおなお、通常のAmazonの方で、次の次のオフ会「講演」原稿関係のコレ↓
 『中華を生んだ遊牧民 鮮卑拓跋の歴史』
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E3%82%92%E7%94%9F%E3%82%93%E3%81%A0%E9%81%8A%E7%89%A7%E6%B0%91-%E9%AE%AE%E5%8D%91%E6%8B%93%E8%B7%8B%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E9%81%B8%E6%9B%B8%E3%83%A1%E3%83%81%E3%82%A8-%E6%9D%BE%E4%B8%8B-%E6%86%B2%E4%B8%80/dp/4065318394
を買おうと思ったら、Amazonでだけじゃなく、どこでも品切れ状態。
 もちろん、電子版なら買えるのだが、それくらいなら、区立図書館で実本を借りるわ、と、その代わりに、ディスカッションで読者が教えてくれたところの、
 『「ロシア」は、いかにして生まれたか: タタールのくびき』
https://www.amazon.co.jp/dp/4144072967/ref=sspa_dk_detail_0?psc=1&pd_rd_i=4144072967&pd_rd_w=HjwX4&content-id=amzn1.sym.f293be60-50b7-49bc-95e8-931faf86ed1e&pf_rd_p=f293be60-50b7-49bc-95e8-931faf86ed1e&pf_rd_r=4FRHVHQG38TNAT4XDTV6&pd_rd_wg=v98DV&pd_rd_r=16d5769e-a007-4796-bc38-dfae6b9a37d8&s=books&sp_csd=d2lkZ2V0TmFtZT1zcF9kZXRhaWw
を購入。
 取敢えずは、有料読者向けの次のシリーズはこれで乗り切るつもりだ。
 ムックと称しているので、中身が少量ですぐ終わっちまうかもしれないが・・。
 そして、これまた、ついでに、ブラーバ用洗剤を、Amazonで購入。
 これは、不思議なことに、Amazonでは形の上では売っていなくて、iRobotの直営サイトでだけ手に入るのだが、ところがところが、買おうとするとAmazonでも買えるよ、という表示が出て来て、結果、Amazonで、というか、Amazonのカードで買うという結果に・・。
 というわけで、Amazonにさんざん貢がされた思い。
 ま、チマチマ買い物だから、総計でも大した額にはならないが・・。

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太田述正コラム#13540(2023.6.12)
<太田茂『新考・近衛文麿論』を読む(その51)>

→非公開