太田述正コラム#2841(2008.10.10)
<皆さんとディスカッション(続x271)>
<真井>
 –#2839を読んで–
 むずかしいことですけれど、「自利は他を利すること」となるよう努力するべき(これも仏教の教えです)で、日本人を覚醒させるためという大義名分で、太田さんの個人的な生活のどんな些細な部分も「犠牲」にされることがあってはならないと思います。
 あまりに犠牲を払いすぎると、日本人に対してかえって恨みを抱いたり、日本や家族、友人、知人に対する感謝の念を失ってしまいます。つまり増長してしまいます。
 もしもコラムを書き続けることが、太田さんに犠牲を強いることなのであれば、お書きになるのをやめるか、書きたいという気持ちが湧くまで休憩して、別の仕事をされる方がいいと思います。
<太田>
 私は、ぎりぎり自分一人が食べて行くことができ、眠る場所があり、コラム執筆環境が維持できればよい、という生活をしています。
 しかし、このことをもって「犠牲」を払っているとは私自身は全く考えていません。
 もちろん、私がコラム等を通じて攻撃してきた「敵」から様々な反撃をくらうことも、私にとっては「犠牲」にはあたりません。
 他方、以上のような私の生き様の足を引っ張る「身内」、ないし「味方」が出現することは私にとっては苦痛であり、そのような場合においてのみ、私は「犠牲」を払っていると感じます。
 2001年に役所を飛び出して以来、私はたびたびこのような「犠牲」を払ってきました。
 このような「犠牲」をこれ以上私に払わせないでくれ、というのが私のささやかかつ切実な願いであることを、どうかご理解たまわりたいと思います。
 ですから、「自利は他を利すること」はむしろ、ご自分自身にあてはめられることをお勧めします。
 
、あなたは私に書き続けて欲しいのですか? もしそうであれば、私を批判するのではなく、ご自分自身または第三者が私に「犠牲」を払わせないように配意された方が、私が書き続け易くなりますよ、ということです。
<ライサ>
 ・・・前略・・・
 子どもじゃあるまいし、そんなのは犠牲でも何でもありゃーしない、何を宮沢賢治的な泣き言を、何を女々しい事(女の身ではつらい表現!)言ってるんだと思いますよ。
 バグってハニー様が何を怒っている?のか詳しくは分かりませんが、こういう方が出るのは時間の問題だと思っていました。
 ・・・後略・・・
<太田>
 私を支援するのであれば、足を引っ張らないでね。足を引っ張るのなら最初から支援しないで私をほっといてね、と言ってるだけなんだけど、お気に召しませんか?
<雅>
 –フォロー?!– 雅
 個人的に歴史を通じて政治というモノを趣味ながら観察していると魑魅魍魎の蠢く「利権と貧困と志と欲望」などが絡み合った世界だと認識しています。
 そう、たくさん財産があろうとも政治活動を「まっとう」に続ければ、どんな財産なんてなくなるということは故吉田茂氏がよく示しているではありませんか。
吉田健三
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E5%81%A5%E4%B8%89
 そこに一人単身、地位・財産を得る機会を捨て志のみに生き直接でないにしろ政治活動に携わる太田さんはすばらしい人だと思います。
 まあ、個人的スタンスとしては、直接的間接的にしろ政治活動に極力に関わるつもりが無い私が言うのも何ですけどね、、。
<びり江>
 ここ最近の流れを見ていて、太田さんは純粋なんだな、と思います。
 インターネットってのは大袈裟に言えば何でもありの有像無像の集まり、伏魔殿、百鬼夜行みたいなもんです。まともな人確かにもいる一方、妖怪変化、魑魅魍魎もうじゃうじゃいます。
 そんな中でブログを開いて意見を発信して行こうとすれば、色々な反応を覚悟しなければなりません。これはもう当然の大前提です。
 あれこれ疑えばきりがありません。怪力乱神を語らず、です。
 ゲーム感覚の人も勿論いるでしょう。
 しかし、そんなことを今更嘆いてみても何にもなりません。
 ゲーム感覚の人を本気にさせるくらいの力が太田さんにはあると思います。
 頑張って下さい。
<MS>
 –オフ会2次会–
オフ会2次会参加予定の皆様、及び参加を検討されている皆様、KTさんのご協力の元、オフ会2次会の内容を以下のように決めました。
場所: 「居酒屋 せっつ」(東京メトロ銀座線日本橋駅徒歩一分)
     http://g.pia.co.jp/shop/23362
時間: 5時頃から2時間半
会費: 2,800円(食事2,500円+300円(生ビール1杯))
    ビールのお代わりや飲み放題への変更は各人ごとの負担とする。
<komuro>
 11月1日のオフ会(1次会)で、私が希望するイベントです。
・サイン本を当日発売。
 または、既に購入した書籍にサインしてもらう。
もし可能であれば‥
・電子ピアノを持ち込んで、演奏してもらう。
<MS>
 ピアノ演奏のご提案ありがとうございます。
 せっかくご提案をいただきながら申し訳ありませんが、今回私が選んだ会場の制約で楽器の演奏はできません。
 サイン会的イベントに関しましては、太田さんのご判断を仰ぎたいと思います。
<太田>
 当日、私の本の販売は行わない予定ですが、お買い求めいただいた拙著を持参された方には(字がへただから余りやりたくはありませんが、)サインをさせていただきます。
<???>(http://petit.air-nifty.com/citron/2008/10/post-9276.html
 ・・・<『属国の防衛革命』>は、太田氏の論述と兵頭氏の論述の二つの思考が順番に展開されているもので、双方共に日本の現状の改革に現実主義かつ合理主義で対抗しようとしています。
 しかし、現実主義、合理主義に忠実で「対抗から超越へ・・・これぞ革命」とか感じさせるのは、兵頭氏の章だけで、太田氏の方となると、やはり元官僚の試験秀才というか、旧軍の無責任参謀のような臭いや、結局、「戦う職業に非らざる者」独特の悲しさというか、結局、「お城勤めはしたのでしょうが、あなたは侍さんではありませんよ」というような、武道心が無いのでは・・・と伺われるところが無きにしも非ず・・・であり、本書の中での自衛隊への批判もむなしく聞こえるものがありましょう。
 しかし、このような太田氏による批判は批判として認め、太田氏が指摘している日本の現実は偽りがなく、我々はこれを乗り越えなければなりません。・・・
<!!!>(http://d.hatena.ne.jp/toyotoki11/20081002/1222933685
 『属国の防衛革命』<は、>太田述正氏と兵頭二十八氏の共同執筆であるが、太田氏の過去のメールマガジンからテキストを選んで兵頭氏がリタッチし、太田氏の補訂を請うた、とまえがきにある。一冊の本を作るという作業のおもしろい例を見せてもらった。
 日本はみずから望んで米国の属国になった、核武装「後」の日本の防衛、など、刺激的なタイトルが並んでいる。私には兵頭氏執筆の「神功皇后と豊臣秀吉の対支戦略」が本書のポイントかと考えた。これは太田氏の「移民を大量に受け入れれば良いことがある」とは相容れないものがあると思った。
 なかなかに読み応えがあるので、・・・ぜひお買い求めください。
<太田>
 兵頭ファンの方々には、この共著、若干抵抗感があるのは当然でしょう。
 それにしても、活字媒体に書評が出ませんね。
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太田述正コラム#2842(2008.10.11)
<ル・クレジオのノーベル文学賞受賞(その1)>
→非公開