太田述正コラム#14075(2024.3.7)
<皆さんとディスカッション(続x5827)>
<太田>
安倍問題/防衛費増。↓
なし。
ウクライナ問題。↓
「・・・『ウクライナ国民』を『第1のアイデンティティー』だと考えているという人の割合は、92年は45%だった。これが2014年に約60%となり、全面侵攻開始後は約80%となった。・・・
全面侵攻後は彼のように、宗教とか言語は関係なく『自分をウクライナ人だと思う人をウクライナ人だとみなす』という人が93%になった。『民族が違うからあの人はウクライナ人じゃない』という人も圧倒的に減っている。皮肉だが、戦争によって人々が愛するウクライナを守る用意がある人はみんな同じウクライナ人なんだという理解が強まった・・・
ロシア人は『自分は偉大な大国の一員』だという肥大した自己意識を持っている人が非常に多い。
「それがロシアのおそらく唯一のアイデンティティーで、その背景にあるのは、ナチス・ドイツに勝ったとか、超大国アメリカと(冷戦を)戦ったという過去の成功体験だ。この戦争はどういう結末になるか分からないが、ロシアがもし敗北して、自分たちのこれまでのナラティブが否定された場合、つまり『あなたたちはナチス・ドイツと同じことをして負けた国家です』となってしまうと、もはや自分たちを誇ることができなくなるだろう。
<日本はちゃうぞー。↓>
第2次世界大戦でドイツや日本が経験したように、自国の歴史的ナラティブを否定をしなければいけなくなる。その時には、偉大な国の国民だと思ってきたほぼ唯一のアイデンティティーがなくなってしまうのではないか」・・・」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/313507
ガザ戦争。↓
<イスラム世界とハイチはいい勝負。↓>
Three killed in Houthi missile attack on cargo ship・・・
https://www.bbc.com/news/world-middle-east-68490695
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
日本女性のカガミ?↓
まだ、日本に縄文的弥生人がいた頃のおハナシ。↓
The Real Reason Why Shōgun Is Such a Runaway Hit・・・
https://slate.com/culture/2024/03/shogun-tv-series-fx-hulu-book-appeal.html
「明治の紫式部と呼ばれた税所敦子が地味に凄い~幕末薩摩からの飛翔に注目・・・」
https://bushoojapan.com/jphistory/baku/2024/03/05/104978
覚王院
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%A9%E8%A6%B3
ねえ。↓
「・・・輪王寺能久法親王は粘り強く交渉します。有栖川宮も参謀たちも取り合いませんでした。側で様子を見ていた覚王院は宮への不遜な態度に深い憤りを覚えました。・・・
輪王寺宮は心ならずも朝敵の汚名を着ます。江戸の町と民を守りたいという慈愛の気持ちが、時代の嵐に流されて皇族でただ一人の朝敵となったのです。
明治維新後、賊徒の汚名を着たまま三年間実家伏見宮家で蟄居した末にようやく許されます。その間、実父伏見宮邦家親王との面談は叶いませんでした。寛永寺での慶喜の蟄居を遥かに上回る過酷な謹慎生活を宮は送りました。その間、覚王院は餓死します。官軍の取調べを受けた覚王院は自分の頑なな官軍使者への応対を悔い、輪王寺宮に迷惑が及ばないよう責任を一身に引き受け、出された食事に一切箸をつけずに餓死を選んだのでした。・・・」
https://www.mag2.com/p/news/594410?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000003_wed&utm_campaign=mag_9999_0306&trflg=1
マイクロ歴史。↓
「井上正甫(いのうえ・まさもと)は、浜松藩を治めた大名だった。1775(安永4)年に誕生し(1778年説もある)、1858(安政5)年に死去したが、実は40歳頃に取り返しのつかない「性加害事件」を起こした。それから40年以上にわたって歴史の表舞台から姿を消し、後半生をどう生きたか不明である。正甫の人生を狂わせた事件の詳細とは――。・・・」
https://diamond.jp/articles/-/339874?utm_source=daily_dol&utm_medium=email&utm_campaign=20240307
「・・・本拠地であった尾浦城は大山城、大宝寺城は「鶴ヶ岡」に、 最上義光によって改称されましたが、「庄内」は残ったのです。
今ではすっかり藤沢周平作品の舞台として認識されている庄内地方ですが、こんなに広い地域をおさめた大宝寺義氏という国衆もいたことを忘れないで欲しいものです。・・・」
https://bushoojapan.com/bushoo/others/2024/03/06/97879
フツー(?)歴史。↓
「・・・公卿たちの多くは200日以下の出勤ですが、六位の位を持つ外記や史は300日以上勤務している者が少なくありません。なかでも少外記の紀理綱(きのまさつな)は351日勤務しています。当時の暦では1年は354~355日だったので、年間3日しか休んでいないことになります。この仕事ぶりが認められたのかどうかは分かりませんが、理綱は2年後の天暦7(953)年に従五位下・三河守となり、貴族の仲間入りをしたことが確認されています。・・・」
https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/122200330/021600002/
当然のことながら、桓武天皇構想との関係は捨象されている。↓
「・・・「薬子の変」といわれるのが一般的である。しかし、近年では、律令制下において、上皇も一定の権力をもっていたことが明らかになったことから「平城太上天皇の変」ともよばれるようになった。 また、この事件では、「変」という表現を用い、「乱」といういい方はされていない。変と乱の使いわけには、いくつか説があり、見解がわかれるところであるが、一般的には天皇や朝廷に対して企てた事件が乱とよばれているとみてよいであろう。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f70f3a523005750890b19e7026172f91a7b90ea
???
「有力な氏族、特に祭祀を司どる物部氏の祖神とされていること、神武天皇より先に大和に鎮座していることが神話に明記されていることなど、ニギハヤヒの存在には多くの重要な問題が含まれている。大和地方に神武天皇の前に出雲系の王権が存在したことを示すとする説や、大和地方に存在した何らかの勢力と物部氏に結びつきがあったとする説などもある。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%AE%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%83%92 ↓
「・・・ニギハヤヒも実は皇祖神で、かつ太陽神であったことをあからさまに知られるのはマズイ。ならば、その痕跡を隠そうと、『記紀』は記述を、曖昧かつ歪めて記してしまったのではないか?・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f054b890d697d24dc7ed4594178e9e683a99b72
日・文カルト問題。↓
<文カルト健在。↓>
「韓国与党議員が伊藤博文発言を謝罪…「適切でない比喩、申し訳ない」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/315868
<半島系日本人へのストーカー行為続く。↓>
「孫正義氏の弟、なぜ兄の会社を買ったのか…彼が目指したのは「BLACKPINK」だ・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/315869
<言ってることがよー分からんが、人間主義の欠如ってことかしらね。↓>
「プリツカー賞の一つも受賞できない韓国の建築家・・・」
https://s.japanese.joins.com/JArticle/252036
<健闘を「一応」祈る。↓>
「山本理顕さんが”建築界のノーベル賞”を受賞・・・韓国・KBS・・・韓国でも注目・・・
「また日本が受賞したのか」「日本は建築先進国」「日本には優秀な建築家が多いみたい」「うらやましい」「審美的な感覚と効率性は日本が世界最高だ」「建築家にたくさんのチャンスが与えられる社会だから、こうして結果がちゃんと出るのでは」「韓国がこういう賞を受賞する日はいつなのか」「韓国も頑張ろう。日本に負けてはいられない」「78歳なのに現役で仕事に打ち込んでいることもすごいと思う。韓国にもそういうかっこいい大人が増えてほしい」などの声が上がっている。」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E7%90%86%E9%A1%95%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%8C-%E5%BB%BA%E7%AF%89%E7%95%8C%E3%81%AE%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E-%E3%82%92%E5%8F%97%E8%B3%9E-%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%A7%E3%82%82%E6%B3%A8%E7%9B%AE-%E3%81%BE%E3%81%9F%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%8C-%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%8C%E5%8F%97%E8%B3%9E%E3%81%99%E3%82%8B%E6%97%A5%E3%81%AF/ar-BB1joUqy
<・・・。↓>
「・・・日本は14年から完全失業率が4%を下回る。少子高齢化による働き手不足も重なり、求職者に対する求人数を示す有効求人倍率も1倍を超える。日本メディアは「日本は完全雇用に近く、こうした雇用環境の改善により『仕方なく非正規になる』人が減少した」と説明している。政府も正社員への転換を促している。正社員への転換を進める事業主に厚生労働省が金銭的な支援を行う政策を取ったことで、13~22年度に78万人以上の正社員への転換が実現したという。
・・・韓国メディア・アジア経済・・・記事は「こうした状況にあっても、自発的に非正規を選択した20~30代が増えている」と強調している。大手IT企業の正社員から音楽業界の非正規社員に転職した20代の女性は「給料が多少減って安定しなくても、やりたいことをやりたい」と理由を語っている。芸能事務所に所属している20代の女性は、芸能活動と両立するために飲食店でのアルバイトを選択。「一定ではない仕事に合わせて時間を調整できる」のが利点だと話している。
東京大学大学院の山口慎太郎教授は「プライベートを重視する人が増えた。仕事への価値観が変化している」と分析しているという。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「日本は早くから、バイトで稼いで自分らしい生活を楽しんでいる人が多かったよね」「お金より大切なのは健康。ほどほどに稼ぎながら、身も心も健康で安らかでいられるのが一番だと思う」「会社員には自由がない。一生、奴隷のように働くだけだ」「韓国も同じようなものだよね」「韓国でも就職をせず都合のいい時間に必要な分だけバイトするという人が増えている。問題は、バイトすら責任感なく適当に働いて稼ごうとする傾向が見られることだ」「あえて非正規なんて、ばかげた選択だ。どのくらい持つかね」「若いうちはそれでもいいけど、年を取ったら非正規の職に就くのも難しくなるのでは?」など、さまざまな意見が寄せられている。(翻訳・編集/麻江)
https://www.recordchina.co.jp/b929642-s39-c30-d0195.html
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<邦語媒体より。
改めて聞かされてみると・・。
このうち、ブーメランじゃない部分が重要。
つまり、日支交流は一方的なもんじゃなかったのさ。↓>
「・・・北宋・歐陽脩(おうようしゅう)の『日本刀歌』を意訳します。・・・
昆夷(こんい・西方少数民族)の国は遠く、まだ行き来ができないんですね
だから、そこにあるという伝説の宝刀がどんなものか、まだわからないんですよ
そこでご覧ください、この隣国日本からやって来た宝刀!
これを越のバイヤーが海を東に超えて入手したんですね!
魚皮を用いたこの細工、鞘は香木でできています
真鍮と銅でメッキしてあるんですね
これをコレクターが百金で手に入れたわけです
こんなの装備したらどんな凶悪な敵だって倒せちゃう!
聞くところによると、その国は大きな島国で
とても豊かな土地で、住んでいる人のマナーもよいんですって<(←人間主義!(太田))>
なんでも昔、徐福が秦の民を騙して連れて行って
薬を採取すると連れて行って、そのままそこで歳を取るまでいたとか
その中にいた職人の技術が伝わっているんですかねえ
今でもその技術が伝わっているみたいで、ともかくスゴイ!
唐の時代には両国間で交流していたそうなんですね
文化人交流もあって、とても上手な詩を作るそうですよ
徐福が日本に行った時は、焚書坑儒の前でした
だから日本には、我が国ではもうなくなった書物が百篇もあるとか<(←万世一系!(太田)>
しかし、日本は法律でこうした書物を我が国に伝えないのならば
この世の中から消える古典が出てきてしまう!
かくして私たち祖先の著作は異国にある
海が荒れ果ててもう行き来ができないとすれば
悔しくて、苦しくて、涙が溢れてきます
錆びた短刀があっても、古文の代わりにはならないのです・・・」
https://bushoojapan.com/jphistory/middle/2024/03/06/169287
<ここからは、レコードチャイナより。
その限りにおいてはおっしゃる通り。↓>
「・・・環球時報は、・・・世界金融史の研究者である宋鴻兵(ソン・ホンビン)氏が「日本の名目GDPは本来、円を価値尺度として国の1年間の製品・サービスの総量を測定しているものであり、米ドルと直接関係がないどころか、常に変動する米ドルに換算してこのデータを評価すれば混乱を招く。1970年代に金本位制をやめた米ドルに、各国の経済活動を評価するための真の価値尺度は存在しない」と論じたことを紹介している。」
https://www.recordchina.co.jp/b929659-s25-c20-d0193.html
<ハイそーでーす。↓>
「華字メディアの日本華僑報・・・記事は・・・「マイナンバーカードの機能性と互換性は年々増している」とし、「児童手当や年金の受け取り、銀行口座の開設、確定申告、海外送金で使われるほか、健康保険証としての利用も可能だ」と説明。「25年には日本の中長期在留資格を持つ外国人のマイナンバーカードと在留カードが1枚に統合されることになる。外国人にとって利便性が高まり、自治体にとっては効率が高まる」と述べた。
さらに、「日本政府は在日外国人の就労、在留資格、銀行取引、税務情報などを明確に把握することができ、脱税や不法就労、時間外労働などの問題を取り締まることができる。今年、相次いで打ち出した永住権審査制度の改革とともに、日本政府が外国人に対して本気で“手を下す”ことになりそうだ」と論じた。
一方で、「その背景を知っていれば、とっくに手を下すべきだったと思うかもしれない」とも指摘。「東京23区で外国人が2番目に多い豊島区では、国民健康保険料の納付割合は下から3番目。豊島区で暮らす外国人の半数以上が中国人であり、同区は中国語を話せる職員を雇って滞納者たちに電話をかけているが、それでも回収し切れていない」などと現状を伝えた。
記事は、「外国人が税金や保険料の納付を怠ることは、すでに日本社会の公平と発展を著しく阻害している」とした上で、「在留資格とマイナンバーカードのひも付け、外国人情報管理制度の強化と適用範囲の拡大により、水面下の闇は徐々に一掃されていくだろう」と結んだ。(翻訳・編集/北田)
https://www.recordchina.co.jp/b929585-s25-c30-d0052.html
<・・・。↓>
「・・・「外出先で携帯電話の電池がなくなり現金の手持ちもなかった。コンビニで先に(商品の)充電器を使わせてもらい、携帯電話の電源が入るようになったらスマホ決済でその分の代金を含めて支払いをさせてもらえないか、と店員に相談しようと思った。中国なら全く問題ないはずだが、日本人は融通が利かない。コンビニに入ったら幸い店員は東南アジア系の女の子だった。私は(商品の)充電器を手に取って(上記のように)相談した。彼女は私を一見すると、受け取った充電器をそのまま商品棚に戻した。私があっけに取られていると、彼女はレジに戻ってきて充電器を取り出しこう言った。『買わなくていいですよ。ちょっと使うだけなら私のを使ってください』」・・・中国のSNS・微博(ウェイボー)・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b929663-s25-c30-d0052.html
<太田>
軟骨がすり減った関節も回復するって、そもそも、知らなかったよ。
そういえば、最近、痛まなくなった。↓
「・・・関節は、強くならないわけではありませんが、極めて回復が遅く、酷使することで消耗しやすい部位であることをよく知っておく必要があります。
その理由は、関節内には血管が走っておらず、新陳代謝(構成組織の入れ替わり)が非常に遅いことにあります。新陳代謝が遅いということは、酷使されると回復が追いつかなくなるということ。そして痛めてしまうとなかなか治りません。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/health/other/%E9%8D%9B%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8C%E3%81%B0%E3%81%84%E3%81%A4%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%82%82%E5%85%83%E6%B0%97-%E3%81%AF%E6%AE%8B%E5%BF%B5%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%89%E9%96%A2%E7%AF%80%E3%81%AB%E5%BD%93%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%81%BE%E3%82%89%E3%81%9A-%E7%AD%8B%E8%82%89%E5%85%88%E7%94%9F-%E8%B0%B7%E6%9C%AC%E9%81%93%E5%93%89%E6%B5%81-%E9%96%A2%E7%AF%80%E3%81%AE%E8%B2%A0%E6%8B%85%E3%82%92%E6%B8%9B%E3%82%89%E3%81%99%E3%81%A1%E3%82%87%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%81%AE%E5%B7%A5%E5%A4%AB-%E3%81%A8%E3%81%AF/ar-BB1jittA?ocid=hpmsn&cvid=04fc6c4ff4374d9c94a63edb6eac0bea&ei=44
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太田述正コラム#14076(2024.3.7)
<岡本隆司『物語 江南の歴史–もうひとつの中国史』を読む(その20)>
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