太田述正コラム#14233(2024.5.25)
<皆さんとディスカッション(続x5906)>
<VAef/cpL>
「ガザ紛争巡る米国の認識、世界の転換点に 軍事専門家が考察・・・
スペンサー氏はCNNの取材に答え、ハマスの部隊を速やかに無力化できる軍隊がその能力を国際社会によって抑え込まれているのを目の当たりにしたと説明。その上で、米国にはガザの惨状について一定の責任があるように思えるとの見方を示した。米国がイスラエルの作戦を遅らせる措置を取り、戦闘に勝利する能力に制限をかけているためだという。同氏によれば、米国がそうした制限を自国の軍事作戦に課したことはない。その制限の結果、戦闘は長期化し、パレスチナ人の死傷者と苦難を増やし続けているという。・・・
民間人が避難中危険な状況に陥るのは、ハマスに原因がある。指定された安全地帯近くで戦闘が発生しているのはハマスのせいだ。ラファ北方に位置する地中海沿岸部のマワシが人道地域に選ばれたのは、ハマスがトンネル内や都市部に築いた防衛線から離れているためだった。それでもハマスはマワシや他の人道地域から依然としてロケット砲を発射している。だから人々は、どこにも安全な場所がないと口にする。ここに課題の持つ複雑さが表れている。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/88b893dd164d503f5b07c188d6426cbcab188ace
太田さんと同様の意見ですね。
<太田>
そもそも、イスラエル独立時の戦争で「国際社会」がイスラエルに停戦させていなければ、事実上、パレスティナ人は全員旧パレスティナ国境外に難民として逃れ今日のような問題の根っこが絶たれていたことでしょうがそれは極論としても、国連による線引きを拒否して戦争を仕掛けたのもパレスティナ側ですし、オスロ合意の結果独立のお膳立てをされたのを拒否したのもパレスティナ側です。
ユダヤ人迫害はユダヤ人の自業自得ですが、現在のパレスティナ人の窮状は一義的にはパレスティナ人の自業自得で二義的にはイスラエル側による「解決」を常に阻止してきた「国際社会」の責任です。
<太田>
安倍問題/防衛費増。↓
<全部間違い。
演習は日本の再軍備を促す観点で行われている」んだし、そのためにも、またその結果(ありえないんだが)日本が再軍備すりゃ「「地域の不安定さを招く・・・よう、・・・行われ<ているから>だ」。↓>
「・・・沖縄県の玉城デニー知事は24日の定例記者会見で、中国軍が台湾を取り囲む形で大規模演習を行っていることについて、「演習は中国の安全を確保する観点で行われている。中国内の判断と思う」と述べた。その上で、「地域の不安定さを招くことのないよう、慎重に行われるべきだ」との認識を示した。」
https://www.sankei.com/article/20240524-GS5MRRVNQVLRTCDP65M3LKN4XE/
ウクライナ問題。↓
なし。
ガザ戦争。↓
<全くもっていい気なもんだよ。無責任の極み。↓>
UN’s top court orders Israel to immediately halt Rafah offensive–ICJ president says humanitarian situation in Gaza’s southernmost city is now classified as ‘disastrous’・・・
https://www.theguardian.com/world/article/2024/may/24/icj-orders-israel-to-halt-rafah-offensive-new-ruling
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
東大教授と東大卒新聞記者・・どちらも官僚なりそこね・・の左傾は、福澤諭吉の予言通りだったな。↓
「・・・福澤<いわく、>・・・「智力」が成長しても、それを実地に活かせる地位や財産がなければ「憂患」となるだけであり、就学する貧者の数が増えるほど「社会の安寧」を脅かす原因が増える。官公立学校は官吏の道に近いというが、多くの者にポストを与えられるわけでもない。安寧を維持するためには官公立学校を全廃するか、公的資金の投入をやめて学費を値上げするかして、貧困書生を「淘汰」し「富んで志ある者」の子弟にのみ門戸を開くのがよい(「教育の経済」、「教育組織の改革を祈る」)。・・・
ある者が「若し真先に立って共産主義を唱える学校が日本にあるとすれば、それは慶応義塾でしょう」と尋ねたところ、福澤は「それは違う。将来真先に立って共産主義を唱える学校は政府の学校・帝国大学(今の東大の前身)に決りきっている。今に見ろ、この学校が共産主義の根強い根拠になり、学生は勿論教授の間にも共産主義を沢山出し政府は非常に困るに相違ない」と答えた(福沢先生研究会編『父諭吉を語る』)。 ・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/99f12befea3030b39fafecd019038c879777f2a7
「内藤新宿」での事件だったのね。↓
「「人妻の農婦を押し倒し…」江戸時代の“性加害”、40代エリート大名の出世街道を絶った事件の顛末・・・」
https://diamond.jp/articles/-/339874
佐々木道誉のなれの果てか。↓
「・・・家康や秀忠のような幕府の創業の時期においては、京極家の価値は非常に高いものがありました。しかし、その評価には徳川家と縁戚関係にあることも重要な要素に含まれていたと思います。ただ、忠高はその点をあまり認識できていなかったのかもしれません。現代でも、学閥や経歴によって引き立てられているのに、自分の実績が高い評価を生んでいると過信して、上司や先輩に「不義理」とも取れる対応を続け、数年後に痛いしっぺ返しを喰らう例は多々あります。もし、忠高が初姫を丁重に扱っていれば、養子も認められ出雲京極家として幕末まで存続していた可能性はあります。ちなみに、京極家の丸亀藩は戊辰戦争では土佐藩と共に四国鎮撫を担い、高松藩の降伏を斡旋するなど尊王派として活動しています。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/89060fb2c113dbf4d392a5510946ed53483b033f
人を呪わば・・。↓
「・・・貴子は、道隆の子女(伊周・隆家・定子)を産みました。・・・
関白に就任した道兼ですが、病にかかり、すぐに亡くなってしまいます。病で亡くなったのですが、伊周は、<貴子の父の>高階成忠にまたもや祈祷を行わせていたようです。これまで高階成忠が行っていたのは、道隆の病気平癒や伊周の執政継続など、いわば前向き(積極的)な祈祷でした。ところが、今回は道兼の死を望む呪詛を行っていたのでした。その後、高階成忠は出世していく道長の権力失墜を願う呪詛も行っていたようですが、失敗に終わります。
995年には、道長を呪うため、高階成忠が邸に法師と陰陽師を呼んでいたことが発覚します。道長呪詛は、伊周が命じたものだったようです。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee4233f24cf620093c671fb122b3b811a5439e13
日・文カルト問題。↓
<むしろ、放置せにゃ。↓>
「【韓日ビジョンフォーラム】LINE事態、韓日デジタル協定の契機にしよう・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/319076
明白な間違い。
説明は不要だろう。↓
「・・・19世紀から20世紀への世紀転換期、第一次世界大戦の直前ぐらいに・・・すべての学問が・・・クオリティにおいても量的にも最も優れています。・・・」
https://gendai.media/articles/-/128814?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related
「ヨーロッパやアメリカ」→「同左・・但し、イギリスを除く」だな。
そもそも、イギリスが世界覇権国の地位を(経済的国力の観点から)失った時期に、欧米の中でイギリスだけは「鬱」にならなかったことも、イギリスが欧州、米国とは文明が異なることを示唆している。
逆に言えば、どんなインテリも自分が属する文明から自由じゃないってこと。↓
「・・・19世紀の終わりから20世紀初頭という時期です。この時期は、ヨーロッパやアメリカで、多くの芸術家や知性が同じような症状に苦しんでいます。つまり、これは「憂鬱の時代」なのです。例を挙げればきりがないのですが、たとえば、ヴェーバーより年上で、『ボヴァリー夫人』を書いたフロベール。この人は鬱病や癲癇があったことでよく知られています。あるいは、『トム・ソーヤーの冒険』のマーク・トウェイン。彼は明るい小説、冒険譚で有名ですが、晩年は、人間憎悪の塊のようなものを書くようになっています。あるいは、比較的楽天的だと思われている文学者としてトルストイがいます。トルストイは世紀末になると『懺悔』という小説を書いて、それ以降、どんどんどんどん暗いものを書くようになります。あるいはイプセン。彼は、最初は虐げられた人たちのための作品を書いていますが、やがて低俗な大衆に嫌気がさし、失望する。マラルメもいます。彼は理想を追求することの不可能性の認識から、いまで言えば心身症とでも診断されるような症状をともなう虚無主義に陥る。他にもいくらでも例を挙げることができますが、もう一人だけ、憂鬱の群像の例を挙げれば、やはり『パリの憂鬱』のボードレールでしょう。ボードレールは、19世紀後半のパリが何か憂鬱の空気に包まれているということを詩にしました。とにかく、19世紀の後半から20二十世紀の初頭にかけて、時代の感情の色が鬱なのです。「鬱の時代」と言っていい。もちろんヴェーバーが病気になったことには個人的な理由があるのですが、少し広い目で見ると、時代の現象なのです。この時代はどういうわけか、ある種の感受性や知性をもっている人が、憂鬱になりやすい時代です。だから、ヴェーバーは言わば「時代の病をその時代らしくひき受けている」わけです。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/41655e11a5499f442251ffe27797de7a9cae5a08
フレーフレー。↓
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<人民網より。
「南京大虐殺の生存者」→「南京事件の目撃者の生存者」。↓>
「南京大虐殺の生存者がまた一人亡くなる 残り34人に・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2024/0524/c94475-20173897.html
<日中交流人士モノ。↓>
「中日韓Z世代メディア訪問学習キャンプが北京でスタート・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2024/0524/c94475-20173857.html
<ここからは、レコードチャイナより。
ムハハ、侃侃諤諤、百家争鳴。↓>
「・・・微博(ウェイボー)で105万のフォロワーを持つブロガーは・・・、「日本人の飲食はとても奇妙じゃないか?」とつづり、航空自衛隊横田基地のX・・・公式アカウントが過去に投稿した「本日の横田飯」の写真を紹介。写真にはお盆にわかめご飯、ごぼ天うどん、小松菜とツナの和え物、大学芋が乗っている様子が写っている。
同ブロガーは「自衛隊も軍人と言えるだろうが、こんなに少なくて足りるの?」とその分量があまりに少ないと指摘。さらに、「足りるかどうかはさておき、コメと麺…」と炭水化物同士を取り合わせる日本独特のメニューに疑問も呈した。
この投稿に、中国のネットユーザーからは「たとえこれが朝食だとしても足りない」「訓練するんでしょ?俺なんか一日中寝転がっていてもこれじゃ足りないよ」「これっぽっちじゃ銃どころかリップクリームしか持ち上げられない」「すみません。これは食前に食べる物?それとも食後に食べる物?」「兵士の食事がこれでは戦闘力が上がらんぞ」など驚きの声が上がる一方、「日本人が食べるのはあっさりした物で、種類が多く、それぞれの量は少ない。肥満が少なく、寿命が長い理由」との声も。
また、「量はともかく、炭水化物+炭水化物は日本の伝統だな」「写真のこれはコメに麺(うどん)に、芋まであるぞ」「日本人は本当に主食+主食が好き。麺と餃子(中国では小麦を使っている餃子は主食)、焼きそばとパンもね」「日韓はどちらもコメに麺を合わせるのが好きなんだよな」との声が上がったが、一部のユーザーからは「実は中国にも油餅包焼麦(揚げた小麦の生地にシュウマイを挟んだもの。「炭水化物爆弾」とも呼ばれる)があるけどね」と指摘する声も出ている。
このほか、「まあでも日本の小学生の給食は超素晴らしいよね」「このくらいの量だったら私もダイエットできるんだけどな」「相撲取りは何を食べてるのか知りたい」などのコメントも書き込まれている。」
https://www.recordchina.co.jp/b934147-s25-c30-d0052.html
<ご親切なこった。↓>
「割り込みや痰吐きも……日本での「軽犯罪」に注意するよう中国大使館が呼び掛け・・・香港メディアの香港01・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b934169-s25-c30-d0052.html
一人題名のない音楽会です。
ブラームス(Johannes Brahms)の落穂拾い特集の3回目です。
Piano Quintet in F minor, Op. 34(注) ピアノ:Christoph Eschenbach 四重奏団:Amadeus Quartet 40.42分
https://www.youtube.com/watch?v=b-DqO_D1g1g
(注)’completed during the summer of 1864<.>・・・The work, “often called the crown of his chamber music,’
https://en.wikipedia.org/wiki/Piano_Quintet_(Brahms)
<太田>
一 TV視聴調査機器換装
昨日、旧の方の表記の小包を着払いの紙付きで最寄りのセブンイレブンに持ち込んだら、佐川急便だから扱えないと言われ、自転車に乗り換えて、やはり比較的最寄りのファミリーマートに持ち込んだがやっぱりダメ。
帰宅後、ネットで佐川急便のサイトにメールを出して取りに来てもらうことにしたが、夜や土日休日のメールは後日対応するということになっており、週明けに持ち越しになってしまったわあ・・と思っていたら、本日11時半頃、佐川急便から電話があり、昼前に、無事、取りに来た係員に小包を渡すことができた。
二 nanaco
また公共料金をセブンイレブンで払わなきゃならない時期が近付いてきたので、その準備のために表記ソフトを久しぶりに開いてみたが、自ら設定した条件を超えて表記でセブンカードからの引き落としができないか、の検討を開始したところ、PCで関係サイトに入ろうとすると、Roboformとの連携が悪く、いくつかの関所で、ことごとく、パスワード類を変更させられる羽目に。
結局、無条件引き落としのやり方が分からずじまいだったので、昨深夜、サポートに電話。
その結果、
・そんな方法は存在しない
・(ついでに、)セブンイレブン・アプリのことは忘れてよい
・(同じく、ついでに、)ウォレット・アプリのことも忘れてよい
ということが分かった。
——————————————–
太田述正コラム#14234(2024.5.25)
<和辻哲郎『日本の臣道 アメリカの国民性』を読む(その4)>
→非公開