太田述正コラム#14291(2024.6.23)
<皆さんとディスカッション(続x5935)>

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 本日の「サンデーモーニング」で、旧安倍派の事務総長が、4人衆が裏金再開を決めたって裁判で述べたと報じていたが、主要紙がまともに報じてこなかったのはどうなっとんや。

 ウクライナ問題。↓

<そんなことあるものか。
 スターリンはロシア人じゃあない。
 ロシアは、当時、少なくとも表見的には美しい、国際的イデオロギー(スターリニズム)、を掲げていたわけだ。
 だけど、今は、単なる帝国主義だもんね。
 プーチンこそ、大昔からのロシアを体現しとるんだわ。↓>
 「プーチンはスターリンの「21世紀の生まれ変わり」だ・・・」
https://www.sankei.com/article/20240623-W6ZFIHLKO5HNHBQGC4KFK7E56Q/
 <で、そのロシアとは? これよ。↓>
 ・・・“We are not anti-Russia,” he claims, but you wouldn’t know it: “All Russians must realise: this war is also theirs.” Even Russian culture, “an integral part of a repressive imperial machine”, is tainted: till the war is over, he warns, no Russian artists, novelists or film-makers will have a voice in Ukraine. Even those who distance themselves from Putin’s “manic empire” are complicit (“I cannot help blaming all Russians”). Would-be peace-making or compromise-minded westerners are tainted, too. (“They do not seem to understand that for us Russia is a cannibal”). As for the Russian army – “a wild horde” of terrorists and rapists – he documents their war crimes in great detail. “The lesson of this war: always prepare for the worst, but still expect the Russians to do even worse.”・・・
https://www.theguardian.com/books/article/2024/jun/19/the-language-of-war-by-oleksandr-mykhed-review-eat-kill-grief-repeat-reflections-from-ukraine
 <落ち目の米国は、論理的・合理的な判断ができなくなっている。↓>
 U.S. restrictions put key Russian air bases out of firing range, officials say–Letting Ukraine hit targets in Russia with U.S. weapons has reduced missile attacks on Kharkiv but not stopped planes that drop deadly glide bombs.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2024/06/21/ukraine-firing-range-us-weapons-russia/

 ガザ問題。↓

 <ネタニヤフ政権が正しく軍が間違っている。
 ハマスの軍事組織を完全につぶせば、イスラエルの息がかかった占領当局をガザに樹立でき、その占領当局が、ガザの子供達の公教育権を行使して脱ハマス化を達成することは決して不可能じゃないからだ。
 いずれにせよ、そんな先のことまで軍が考える必要はない。↓>
 Rift grows between Netanyahu and Israeli military over Hamas elimination–Differences are emerging as the Israeli army says Hamas is an idea that cannot be eliminated, while Prime Minister Benjamin Netanyahu continues to seek a “total victory” over the group in Gaza.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2024/06/20/idf-hamas-netanyahu-gaza-israel/
 <フーシやヒズボラを始末するのはずっとムツカシイ。イスラム教そのものをカルト扱いできる時代が訪れて、ようやく連中を矯正できる可能性が出てくる。↓>
 Yemen’s Houthis undeterred by U.S. campaign to halt Red Sea attacks–Recent attacks by Houthi fighters on commercial ships in the Red Sea have underscored the group’s ability to pose a sustained threat.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2024/06/22/yemen-houthis-red-sea-us-military/

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 確かに酒鬼薔薇と瑠奈の両ケースは似てるけど、ここまでイッちゃう事例もまた少ないから、交通事故だとあきらめざるをえないんだろうな。↓

 「「ススキノ首狩り娘」はいかにして誕生したのか…精神科医の父が娘の凶行を止められなかった哀しい理由・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%8E%E9%A6%96%E7%8B%A9%E3%82%8A%E5%A8%98-%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%8B%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E8%AA%95%E7%94%9F%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B-%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E7%A7%91%E5%8C%BB%E3%81%AE%E7%88%B6%E3%81%8C%E5%A8%98%E3%81%AE%E5%87%B6%E8%A1%8C%E3%82%92%E6%AD%A2%E3%82%81%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E5%93%80%E3%81%97%E3%81%84%E7%90%86%E7%94%B1/ar-BB1oIpV6?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=7653d3ca6cf94bf38675260a71db75d9&ei=11

 ムヒヒン。↓

 「・・・一条天皇が定子を異常なまでに寵愛したのは、こうして幼くして結婚して以来、定子が妻であるだけでなく、友だち、姉代わり、母親代わりという役割を果たして、一条の心中を独占してきたから、という事情が考えられる。  それに加えて、もうひとつ指摘できることがある。道隆の妻、すなわち定子の母の高階貴子(たかしなのたかこ)はかなりの才媛であったと伝わるのである。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc1d231bd3406be62c28e9d43cf0f62efde46708
 日・文カルト問題。↓

 <そんなもんを寿司と言ってくださるな。↓>
 「「韓国巻き寿司キンパは日本製の機械だと崩れやすい」 一念発起で製造機を独自開発した韓国企業・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/06/18/2024061880135.html
 <事務的に淡々と進めればいいこと。↓>
 「韓国人数千人が犠牲になったとされる1945・・・8月22日・・・年の浮島丸爆沈事件と関連し、韓国政府が日本政府に対し乗船者名簿の提供を求めていたことがわかった。・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/320227
 <文カルト健在。↓>
 「イタリアに新たな少女像 日本抗議も「碑文変更計画なし」・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20240623000200882?section=japan-relationship/index

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <英語媒体より。
 習ちゃん、言われちゃってるぞー。↓>
 Weapons of choice in China’s territorial disputes? Axes, knives, ‘jostling.’–Experts say that China’s use of simple weapons rather than firearms has been a tactical choice, but it may not always prevent escalation.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2024/06/22/china-weapons-territorial-disputes/
 <ここからは、レコードチャイナより。
 ご愛顧に深謝。↓>
 「日本の人気アニメキャラクター2人が同日に誕生日を迎え、中国のネットユーザーから祝福のコメントが殺到している。・・・中国のSNS・微博(ウェイボー)で約590万人のフォロワーも持つアニメ情報アカウント・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b935726-s25-c30-d0201.html
 <うまくやれよ、習ちゃん。↓>
 「中国では一部の小売業者が低価格を売りに積極的にシェアを拡大し、大きな利益を手にしている。ロイター通信は「こうした経営戦略が厳しい価格競争を一段と激化させ、エコノミストは中国でも消費者の間に日本型のデフレマインドが定着し、慢性化するのではないかと危惧している」と伝えた。・・・」

https://www.recordchina.co.jp/b935646-s25-c20-d0059.html

 一人題名のない音楽会です。
 昨日、午前中にスマホ中古品が届いたこともあり、音楽会のことを忘れてしまっていました。

 まずは、ブラームス(Johannes Brahms)の落穂拾い特集の5回目(最終回)です。

Rhapsody in G minor, Op. 79 No. 2 (注a) ピアノ:前田勝則(注α)7.11分
https://www.youtube.com/watch?v=sW2CHUuRL1I

(注a)「ブラームスの46歳、1879年の作品です。・・・ブラームスのピアノ作品の中でも広く親しまれており、演奏会等でもよく取り上げられています。・・・3連符が絶え間なく打ち鳴らされて展開されますが、躍動感、神秘さや静けさ、湧き出る生命力を感じさせ、絶望感や葛藤などの人間の内面を表現するブラームスらしいスケールの大きな作品といえましょう。音程の基礎練習としても最適です。」
https://www.lentoandvivace.com/products/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B9-%E3%83%A9%E3%83%97%E3%82%BD%E3%83%87%E3%82%A3-%E4%BD%9C%E5%93%8179%E7%AC%AC2%E7%95%AA-%E3%83%88%E7%9F%AD%E8%AA%BF-johannes-brahms-rhapsody-op-79-no-2
(注α)かつのり(1974年~)。東京学芸大ピアノ選修卒、東京藝大院修了。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E7%94%B0%E5%8B%9D%E5%89%87

 引き続き、こちらの方はコラム#14191以来の、Fischerシリーズの続きです。

Schubert:

Violin Sonata (Sonatina) in D Major, Op. 137 No. 1, D. 384(注b): I. Allegro molto 4.10分
https://www.youtube.com/watch?v=F0Q-0UmnlJY
Violin Sonata (Sonatina) in D Major, Op. 137 No. 1, D. 384: II. Andante 4.25分
https://www.youtube.com/watch?v=kPN0fLtgfCc

(注b)Composed: 1816 (age 18-19)
https://www.earsense.org/chamber-music/Franz-Schubert-Sonatina-in-D-major-Op-137-No-1-D-384/

Violin Sonata (Sonatina) in A Minor, Op. 137 No. 2, D. 385(注c): I. Allegro moderato 6.48分
https://www.youtube.com/watch?v=MZeLpt5tRWU
Violin Sonata (Sonatina) in A Minor, Op. 137 No. 2, D. 385: II. Andant 7.29分
https://www.youtube.com/watch?v=MRC8IKNci_c

(注c)Composed: 1816 (age 18-19)
https://www.earsense.org/chamber-music/Franz-Schubert-Sonata-in-a-minor-Op-137-No-2-D-385/

Fantasy in C Major, Op. 159, D. 934(注d): I. Andante molto 3.22分
https://www.youtube.com/watch?v=AOPR0dKQM88

(注d)Composed: 1827 (age 29-30)

https://www.earsense.org/chamber-music/Franz-Schubert-Fantasy-in-C-major-Op-159-D-934/

<太田>

一 中古iPhone

 夕刻、表記にまだ手を入れないと買い物に使えないことが判明し作業し、完了したかに見えた。
 しかし、実際に買い物に出てみると、店に入る前に、「機種変更後のiPhone<が>外でネットが繋がらない」
https://jp.imyfone.com/iphone-issues/new-iphone-no-internet-connection/
問題を発見。
 取り合えず、ノルマの散歩を行った上で、サミットで、現金で食料品を買って帰宅。
 それから、就寝できた午前1時半頃近くまで、悪戦苦闘が続いた。
 上掲サイトを参考に、そこに出てくるPart1を、まずは全部やろうとしたのだが、「5 格安SIMのプロファイルをインストール」はそもそも私のケースには該当せず、また、「4 モバイル通信料の支払いを確認」は行ったもののそのステップ3に関しては判断のしようがなかったほか、「3 SIMカードを掃除して差し替える」は一応やってはみたものの、SIMカードを最初に差し替えた際、床に落としたり、チップを逆向きで挿し込もうとしたので、チップに傷を付けたのではないかと心配になり、SIMを掃除して再挿入した中古iPhoneを持って家を出て、最寄りの店の前で同店のアプリが使えるかどうか検証したらやはりダメなままで、一度、家に取って返し、このSIMを元のiPhoneに戻して再度同じことをやったら今度はアプリが使えたのでSIMには問題がないことをやっとこさ確認できた。
 ただ、その際、セブンイレブン前でnanacoアプリを念のため開いたら、ちょっと異なったエラー表示が出ていたので、こちらの話の方を先にしておくと、午前0時半過ぎにnanacoのサポートに電話し、長時間を要したが、中古iPhoneの方のnanacoのウォレット登録を削除した結果、元のiPhoneのnanacoアプリが使えるようになり、問題が解決した。
 で、話を戻すと、上掲サイトのPart2も試みたが、最後の最後で、ダウンロード/インストールを求められたところの、ソフト、の料金を払わなければ修復をやらせてもらえないということが分かり、修復の実行を止めた。
 買ったのは、ブラック・マーケットならぬ「Back Market」
https://www.backmarket.co.jp/ja-jp?gad_source=1&gbraid=0AAAAABoJZ1tUMYlUdlTZ_hqdu_z6SKf1r&gclid=EAIaIQobChMI7tGdjtTwhgMV_yx7Bx0-FQCLEAAYASAAEgKtuPD_BwE&utm_campaign=JP_SA_SEARCH_G_BRA&utm_medium=cpc&utm_source=google
という店であり、先方から届いたメールに電話番号が書いてあったが、「平日 9時 〜 18時営業、通話料無料」というので、取敢えずメールだけしておこうと思ったところ、既にこの店から届いたメールを全部削除してしまっていたので直接返信することができず、サイト上で連絡しようとしても、連絡画面に行き着けない仕様だったので、月曜まで完全お手上げ状態に・・。
 (「すべてのデバイスが1年間の動作保証付きで、購入後30日以内なら理由を問わずキャンセルできます。」(上掲)という触れ込みだったのに、)上記をやってる途中、ウチは売買の仲介をやっているだけですから出品者様とお願いします、的な文言も目に入り、がっくりきた。 
 月曜の電話が繋がらなかった場合は、2000円チョイのバッテリーパックに続いて、4万円弱の中古パソコンも、ぜーんぶ燃えないゴミと化すことに・・。
 いずれにせよ、しばらくは元のiPhoneを使わざるをえないわけだが、充電するとすぐ熱を帯びてしまうので、バッテリーの爆発を回避するため、充電は最小限にして、外出時以外は電源を落としておくことにした。
 よりにもよって、こんな忙しい時期にパソコンもスマホも困った状態になるなんて、たかじんの時は天祐だったが、今回は、天が我に艱難辛苦を与えている、と、言いたくなる。

二 近況

 <PP資料作成協力グループの皆さん、>おはようございます。
 昨日が余りにタイヘンな日だったのでまだ軽い興奮状態にあり、自分を落ち着かせるためにも、お邪魔かもしれませんが、書いています。
 タイヘンだったこと自体は本日のディスカッションをご覧ください。<↑>
 タイヘンだった証拠に、7時間睡眠のところ、6時間半で目が覚め切っちゃいましたし、朝の体重が激減して体組成計を買ってから初めて74.7kgと74kg台を記録し、血圧は147に跳ね上がる、という有様でした。
 その中でも朗報はあり、明後日の火曜日にTTさんがX299パソコンの梱包と階下への運搬をやってもらえることになりました。
 ・・・このパソコンが帰ってきた・・・後、場合によっては2回目の講演が終わった後、もはや「仕事」も抱えておらず、ヒマなので、引き続き、Dellパソコンを使いつつ、US、七氏ご両名に御足労いただくことなく、自分自身の力で、毎日、少しずつ、ソフトの入れ込みを行っていくつもりです。
 なお、レジメの方ですが、できれば、本日中に、昭和天皇と今上天皇について加筆したものをお送りしたいと思っています。

三 人間主義の効用(オマケ付)

 厩戸皇子はエラかった。↓

  「・・・見知らぬ人の幸せを願うと自分の幸福度が高まる–また、「見知らぬ人でいい」というのも、面白い点です。・・・
 <以下、オマケ。↓>
 単に、スマホが近くにあるだけで、認知能力が低下し、認知機能が損なわれること、すなわち集中して効果的に脳を使うことができなくなることが分かった・・・
 <また、>SNSの利用時間が長い人ほどうつになる傾向が見られ、特に女性はその傾向が強く出ています。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E6%83%85%E3%81%91%E3%81%AF%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%9A-%E3%81%AF%E7%A7%91%E5%AD%A6%E7%9A%84%E3%81%AB%E6%AD%A3%E3%81%97%E3%81%84-%E8%A6%8B%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%AC%E4%BB%96%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%B9%B8%E3%81%9B%E3%82%92%E9%A1%98%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AE%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%8B%E3%83%AF%E3%82%B1/ar-BB1oilr4?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=4f9e024bff3340c1987d57fa286ae5d8&ei=25

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太田述正コラム#14292(2024.6.23)
<大川周明『大東亜秩序建設/新亜細亜小論』を読む(その7)>

→非公開