太田述正コラム#3011(2009.1.3)
<皆さんとディスカッション(続x356)>
<Chase>(http://blog.zaq.ne.jp/fifa/)
–太田述正氏のブログは英語勉強の宝庫–
太田述正氏のコラム#3009で、再び拙ブログをとりあげていただいた。訳も修正いただいた。毎度恐縮してもしょうがないので、氏が述べられたスタンフォードでのスタイル?に甘えることとしたい(日本の学校の教室ではありえない垂涎ものの風景に憧れるが、中年の今、嘆いてもしょうがない・・・)
ところで、太田氏によりソ連崩壊についての再度の小室直樹氏の予言?についてのコメントがあった。ソ連の崩壊は、新連邦条約締結を巡る政治的混乱が直接の引き金となったが、確かにこの観点から、崩壊時期を予測した国際政治学者、ソ連専門家はいなかった。小室氏も後に、思っていたよりも早く崩壊したので驚いたなんて雑誌でコメントしていた。
ともかく、小室氏が指摘したソ連の内部矛盾の拡大と現実の崩壊プロセスの因果関係は明確に説明されていない(というか検証する論文を書くのは難しいだろうなあ)。
私自身は、何といってもソ連の体制内で生きる恐怖からの逃走心、崩壊の根因はこれにつきると当時思ったものである。
それはさておき、英検の試験日も近づいているので、本題の?英語の勉強に勤しみたい。英作文ばかりしていると、表現力に煮詰まるので、やはり英文和訳で栄養補給する必要がある。
太田述正コラム#2933「現在の金融危機と大恐慌の比較」(2009.1.1公開)で、ポールクルーグマンの抄訳が太田氏によりなされていたので、短いが該当箇所のみ英文を抜き出し、プロの訳を熟読玩味したい。自分ではこうは訳せなかったと思う箇所が、こんな短い文章の中でもいくつもある(特に下線部)。太田氏は、多忙の中、日に無数の英文記事を読まれ、的を射た抄訳をすらすらされる。 私には考えられないレベルだ。今後とも氏のサイトを利用して英語の勉強を低次元ながら続けていきたい。
<以下、略。氏のサイトをご覧ください。>
<大>
コラム#3003でKYさんは、
「俺達はオバマを選んだ。韓国人の首相は日本じゃ絶対無理」
という米国人の話は程度が低いとおっしゃっています。
僕自身この米国人と同じように思っていましたが、どういう風に程度が低いのでしょうか。
この話が程度が低いならば、この後のKYさんの
「戦前の日本には朝鮮人の衆議院議員と貴族院議員がいた。イギリスにはディズレーリがいた。お前の世界一立派な国で黒人の議員が出たのは何時だ? 何わけわかんねえ事を喚いてんの?」
というのも程度が低い気がするのですが。
太田さんも「お見事」と返事されているように、きっと何かしら僕がわかっていないことがあるのだと思いますから、自分を戒めるためにも教えていただきたいと思います。
これと関連しての質問ですが、コラム#2927の米スレート誌の記事でベンジャミン・ディズレーリが英国の首相になったという話があって、太田さんは米国が英国に何周か遅れているというご指摘をされています。
上の米国人の話とそれに対するKYさんの反論とこの太田さんのご意見は、どれも「ひとつの人種差別を乗り越えた象徴としての出来事がどれくらい早い時期に起こったか」ということをものさしにしてその国の差別意識解消の進み具合のようなものを測っているものなのかなと個人的には理解しています。
そこで、質問をまとめますが、上の米国人の発言は程度が低くて、KYさんの発言と太田さんの意見は程度が低くない理由というか違いを教えてください。
<SF>
お屠蘇気分で、勝手に応えてみます。
>僕自身この米国人と同じように思っていましたが、どういう風に程度が低いのでしょうか。
周回遅れにもかかわらず、一番乗り顔をして、(よりにもよって既に通過済みの)他国の人間を見下し、小馬鹿にしようと喧嘩を吹っかけてきたのは、程度が低いということなのではないでしょうか。
>この話が程度が低いならば、この後のKYさんの・・・というのも程度が低い気がするのですが。
相手と同程度に下品に応じてあげたよ、という意味かもしれませんね。もちろんそれ以前に、意訳、要約、脚色も入っているかもしれませんが。
>これと関連しての質問ですが、・・・どれも「ひとつの人種差別を乗り越えた象徴としての出来事がどれくらい早い時期に起こったか」ということをものさしにしてその国の差別意識解消の進み具合のようなものを測っているものなのかなと個人的には理解しています。
というよりも、件の米国人がそう思っていたということで、それなら先のような反論だってありえるけど?くらいのことなのではないでしょうか。
読んだ限りでは、差別意識云々を議論する相手ではなさそうですし、太田さんの「お見事」なる発言も、(下品な相手を)コラムで得た知識を使って軽くあしらったことに対してであろうと思いました。
(が、間違ってたらごめんなさい。)
<大>
あー、なるほど、そういうことなんですかね。
そう考えると、KYさんの「世界を知らないというか。」というあたりとも繋がりやすくて納得がいきそうです。
返信どうもありがとうございました。
年末年始は少しパソコンから離れていたので、今まとめて読んでいて、ついでにもうひとつお尋ねしたいのですが、コラム#3007で太田さんが
「つい最近まで続いたところの、総動員体制たる日本型経済体制が日本の戦前から戦後にかけての高度成長をもたらした」
とおっしゃっていますが、「総動員体制たる日本型経済体制」ってどんな体制だったのかとか、それが「高度成長をもたらした」ということが詳しく書いてあるコラムがあれば教えていただきたいのですが。
<SF>
>「総動員体制たる日本型経済体制」ってどんな体制だったのかとか、それが「高度成長をもたらした」ということが詳しく書いてあるコラムがあれば教えていただきたいのですが
Whatについては #40、#42、#43ですかね。あと私としては#72にも目を通していただきたいと思います。
ところで、コラム#3009を見て、久しぶりに朝鮮日報の日本語記事を読んでいたところ、次のコラムを見つけました:
http://www.chosunonline.com/article/20090102000018
自国民に警鐘を鳴らすため(であろう)とはいえ、日本を持ち上げすぎではないか?と思わないでもありませんが、ちゃんと『わたしたち韓国人はいつも「三流の政治」のせいにする。しかし、日本も政治家の実力と実績は客観的に言って三流だ。』と評しているところには好感をもちました。
翻って日本の大新聞社の社説を見ると・・・新年早々目先のことばかりといった感があります。
http://allatanys.jp/A003/index.html
<コバ>
韓国の人たちも日本人のように三流の政治に悩まされているようです。
http://www.chosunonline.com/article/20090102000018
日本メディアにもこんな記事を書ける記者がいればいいのでしょうが、政官業癒着の下にある日本メディアには全くいない。韓国は米国の属国から脱しているから政治も台湾のように日本を追い抜いて行くことでしょう。
置き去りにされるのは、経団連や創価学会などに牛耳られた自民党恒久政権を認め続ける哀れな日本人だけ…なんてことにならないように、今年こそ日本人には目覚めてもらいたいところです。
<太田>
SFさん、関係コラムのご紹介、ありがとうございました。
SFさん、コバさんからそれぞれ、朝鮮日報の警鐘記事をお示しいただきました。
朝鮮日報は、少し前に韓国国会で続く乱闘騒ぎを批判する記事を載せたところ、その記事の中で日本の国会について、「日本=大声程度が「激突」の最大値」と記しました。
http://blog.us-lighthouse.com/?act=blog_info&uid=573
「大声」以上の光景が現在でも日本の国会で見られることを知っていてあえて書いていないし、かつての日本の国会では現在の韓国国会ばりの乱闘が行われていたことにもあえて触れていません。
朝鮮日報に限らず、韓国の知識人にとって、旧宗主国たる日本は仰ぎ見る模範なのであって、彼らはその瑕疵にはできる限り目をつぶってくれるんですよね。
コラム#3009で、部活についての朝鮮日報の特集を紹介したところですが、その続きが同紙に出ていました。
http://www.chosunonline.com/article/20090102000035、
http://www.chosunonline.com/article/20090102000036、
http://www.chosunonline.com/article/20090102000037
また、米国や日本についての韓国人の考えを探る世論調査結果も出ていました。
http://www.chosunonline.com/article/20090102000015
<εεε>(http://society6.2ch.net/test/read.cgi/mass/1196337365/l50x)
土建業関係に勤めてる俺の親父が言うには、この業界には必ずどこかでヤクザが絡んでるんだそうな。
で、直接的だか間接的だか解らんが、これまたどこかで必ず政治家が絡んでるって話なんだが、政権交代が起これば、こういった絡みと言うかしがらみは解消されるんだろうか?
<θθθ>(同上)
んなわけねぇじゃねぇかw。
やくざも政治家も交代になった政権に寄生するよ。
<κκκ>(同上)
にしても、一旦チャラにしたところから仕切り直しということになるから、不透明な部分が減ることは間違いない。
<太田>
そのとおり。
日本の暴力団については、コラム#12、2542で取り上げているほか、コラム#961、2172、2177、2242、2352、2618でも触れていますよ。
<ueyama>
IT支援グループの皆さま、昨年は大変お世話になりました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年は何かと大変な一年になりそうな雰囲気ですが、なんとか生きていきましょうね!
<keizoo>
あけましておめでとうございます。
昨年はこちらのグループに参加させていただき、ありがとうございました。
太田様、皆様、本年もよろしくお願いいたします。
>なんとか生きていきましょうね!
ですね!
不安ばかり掻き立てる既存メディアに煽られず、独自の価値観でもって物事を眺めていきたいです。
ダイナミックに世の中が動き出しているということは、既得権益を守る人々にとっては脅威ですが、何も持たない人々にとっては、大きなチャンスでもあります。
2009年がどういった一年になるのか、楽しみです。
<UT>
皆様、明けましておめでとうございます。
太田さんや皆さんとお付き合いを始めてちょうど一年、色々勉強させていただきまして、ありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2009年、皆様にとって素敵な一年となりますように。
<太田>
IT支援グループの皆さんや、フリップ作成支援グループ等の皆さん、そして投稿される皆さん等のご支援のおかげで私の活動が可能になっています。
本当にありがとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
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太田述正コラム#3012(2009.1.3)
<イスラエルのガザ攻撃(続々)(その2)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x356)
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