太田述正コラム#14309(2024.7.2)
<皆さんとディスカッション(続x5944)>

<yhtpMA9n>

 日本の政党へのコメントとして「共産党を除く」というコメントはちょくちょく使われる。
 その根拠が共産党は再軍備を試みようとしているという事なら何故共産党支持ではないんですか?
 立候補が民主党からだから共産党支持ではないはず。
 脳死からの蘇生の道筋ではないかと思うけれど。

<太田>

 ご承知のように、日本共産党は、戦後、一旦は再軍備賛成だったのを反対に切り替えたわけであり、その狙いが、同党による日本の権力の永久奪取を図るために日本政府の暴力装置の十全な整備を妨げるところにあったと見るのは当然ですが、それだけではダメなのであって、いつまで経っても、日本政府の暴力装置を上回る暴力を、自分達が、持ったり奪取したり外国から援助を受けたり、して保有するのは困難である以上、日本の中央政府を脳死させることによって日本の中央政府から、その不十全である暴力装置(力)を行使する意思が奪われることを狙ったからだ、と私は見ています。
 岸カルトは、日本人の大部分を占めてきたところの、(昭和天皇家を含む)縄文人達の総意を忠実に遂行してきただけのいわば大政翼賛会戦後版の裏中枢なのであり、この大政翼賛会戦後版を、日本人の一部を占めてきたところの縄文的弥生人は、その割合を急速に減じて今や絶滅危惧種となりつつ、憤りながら指をくわえて眺めてきたわけです。
 日本共産党は、日本の歴史において、絶対少数であり続けたところの、権力奪取(侵略)そのものを生業としている人々の党です。
 だからこそ、<彼らは>論理必然的に軍事オタクなのです。
 説明はこれくらいでいいでしょう。

<太田>

 件のレジメ執筆がらみで、『菊と刀』を私の書架群の中から引っ張り出し、昨夜、斜め読みしたのですが、びっくら仰天したのは、「菊」と「刀」の話なんざ、表見的には全く出てこなかったことです。
 そんな『菊と刀』という本の比較的忠実な(「菊」も「刀」も出てこない)紹介がコレです。↓
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&ved=2ahUKEwiQ8s7zqIeHAxUQbfUHHfNgCQoQFnoECHwQAQ&url=https%3A%2F%2Fbookplus.nikkei.com%2Fatcl%2Fcolumn%2F071300099%2F101200017%2F&usg=AOvVaw0LZd-5ARTp7bAIGJL-IyLk&opi=89978449
 いくらなんでもと思って、ネット等で調べ直した結果、「菊」と「刀」の話は、『菊と刀』の冒頭部分にだけちょっと出てくるところ、私が、その部分を読み飛ばしていたことを発見。
 とまれ、以上の結果を踏まえても、私のレジメ案の該当部分は基本的にそのままでよいことは確認できました。
 (但し、せっかくなので、念のため、数か所、「てにをは」プラスαの手直しをしておきました。)
 なお、斜め読みしたところの、『菊と刀』、及び、その現代教養文庫版(1967年)に付された、川島武宜
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E5%B3%B6%E6%AD%A6%E5%AE%9C
解説、は、それぞれ、終戦前後、(戦後)高度成長期後半、という時代によって規定され過ぎちまっていたところの、一種の骨とう品・・但しガラクタの骨とう品・・であり、どちらについても、軽い吐き気がしました。
 ベネディクトについては、(いかにも米国人女性らしい)その欧米就中米国至上主義とそれと裏腹の歴史オンチぶりに対し、川島については、(いかにも丸山眞男や大塚久雄と並ぶ近代主義者らしい)その欧米就中米国鑽仰主義とそれと裏腹の批判精神薄弱ぶりに対し・・。
 当時は、それぞれ、軽い違和感を覚えつつも吐き気までは全くしなかったと思うので、私、自分で言うのもおこがましいけれど、大学1年(恐らく)当時に『菊と刀』を読んだ頃に比べれば、その後、それなりに、成長できたようです。

 もとより、川島さんの民法総則の講義を私は大学2年の時に・・但し、10ヶ月にわたった大学紛争が終わって法学部に進学した後に・・とっただけに、改めて、大変懐かしい思いはしましたが・・。

その後も私の成長は続いていると言えるのかも。
 本日も後で登場する「文カルト」ですが、これも、島津斉彬コンセンサスにおける支那を辱めよ政策を踏まえれば、その政策は、アジア、ひいては非(ロシアを含む)欧米全体に適用された、と見て、朝鮮半島において、金(王朝)カルト、と、文カルト、(ついでに言えば、インドにおいて、ヒンドゥー至上主義、)が生誕し、猖獗を極めるに至っていることは、心から喜ばなければならない、ということに気付いた次第。
 (ロシアを含む)欧米人達に、東アジアで四分五裂状態が続いていると「錯覚」させて、彼らの間で、夢にも、黄禍論、ないし、(オリエントを畏怖・憎悪する新タイプの)オリエンタリズム、が復活しないようにすることによって、彼らは、反撃する機会を逸しちまい、そう遠くない将来にやっとそれに気付いた暁には、非欧米、就中アジア、が、世界を睥睨する時代において自分達がお情けでささやかな位置を与えられているって羽目になってるってね。

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 なし。

 ウクライナ問題。↓

 なし。

 ガザ戦争。↓

 なし。

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 将棋にもう何の関心もなくなったわん。
 NHK杯だけは、日曜の昼飯時に他に選択肢がないので、見続けるだろうが・・。↓

 「将棋の藤井聡太棋聖が5連覇 史上最年少での永世称号の資格獲得・・・」
https://www.asahi.com/articles/ASS713J94S71UCVL01YM.html?iref=comtop_IgoShougi_01

 渋沢のそういう側面だって大河でもやってたじゃん。↓

 「渋沢栄一には「福祉」の顔もあった 「相棒」は松本楼の創業者 身寄りのない子やお年寄りの救済に尽くす・・・」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/337100

 日・文カルト問題。↓

 <文カルト健在うれしー!↓>
 「韓国光復会、日本の新一万円札に強い遺憾…「植民地収奪の象徴的な人物…即時撤回を要求」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/320595
 <同じく。↓>
 「旭日旗掲示時は2000万ウォン以下の罰金…刑法改正案を発議=韓国・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/320611
 <それが何か?↓>
 「日本次世代ロケットH3また発射…人工衛星打ち上げに初成功・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/320598
 <健闘を祈る。↓>
 「<K、東京に上陸する>韓国にはあるが、日本にはないもの・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/320499?sectcode=400&servcode=400
 <いらはいはい。↓>
 「韓国政府 日本への旅行警報を解除=福島原発周辺では維持・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20240628003900882?section=japan-relationship/index
 <日韓交流人士モノ。↓>
 「KOTRA・光州経済自由区域庁 日本で貿易投資振興セミナー開催・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20240701003500882?section=economy/index

 米最高裁、あながちおかしい判断じゃないんでねーの。
 それよか、バイデンを何とかしなさいよ。↓

 Biden denounces immunity ruling amid Democrats’ doubts that he can beat Trump・・・
https://www.latimes.com/politics/story/2024-07-01/trump-supreme-court-immunity-anxiety-over-biden-ability-to-win

 米国↑もフランスも、メッキが剥がれて地金が露出してきた感があるねえ。
 ザマザマザマ。↓

  ・・・28-year-old president, Jordan Bardella・・・is expected to become prime minister if the party can expand its lead in the second round of voting and is able to form a government.・・・
 Born in 1995 to a family with Italian roots, Bardella was raised in the disadvantaged northern suburbs of Paris. He joined the National Rally (then known as National Front) at the age of 16 when Marine Le Pen, doyenne of French nationalist and Euroskeptic politics, was taking over the party from her father, Jean-Marie Le Pen.
 Bardella would go on to work on Marine Le Pen’s presidential campaign in 2017. Five years later, he was elected as the first person to lead the party outside of the Le Pen family.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/
 「・・・両親共にイタリアにルーツを持つが、父方の祖母はアルジェリアからの移民の娘であった。・・・ソルボンヌ大学に入学し地理を専攻していたが、在学中から既に活動家として注目されており、政治活動に専念するために中退した。2017年から2019年まで党のスポークスパーソンを務めた。2019年のフランス欧州議会議員選挙に国民連合を代表して出馬し、23.34%で当選した。欧州議会議員選挙で功績を収めた彼は、後に国民連合の副党首に任命された。2020年からマリーヌ・ルペンの姪のノルウェン・オリヴィエと交際をスタートし、ルペンファミリーお気に入りの人物となった。 2021年9月13日より党首代行を務め、2022年11月5日に党首に選出された。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%A9

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <朝鮮日報より。
 当然。↓>
 「中国IT大手が「反日書き込み」取り締まる異例の措置・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/07/02/2024070280017.html
 <ここからは、レコードチャイナより。
 改めて最敬礼!↓>
 「日本人母子を襲撃した犯人を制止しようとして亡くなった中国人女性、胡友平さんを悼む追悼会が「アウトサイダー中文館」で開かれた。・・・」

https://www.recordchina.co.jp/b936259-s25-c30-d0190.html

一 X299パソコン

 <パソコン修理業者>(昨日)

 ・・・ご連絡遅くなりまして大変申し訳ありません。 諸処ご了承頂きありがとうございます。 一 マグネット付FANは、結束バンドで固定しました。 二 USBメモリは元の場所(PCトップ面)に張り付けてあります。 三 電源ケーブルはご返却致します。 本日は、宅配の受付が終了しておりますので 明日発送となります。 何卒よろしくお願い申し上げます。

二 中古スマホ

 昨日、固定電話での録音の取り方をマニュアルを調べて勉強した上で・・前の機種はSDカードに録音する方式だが現在のは内蔵メモリに録音するスタイルであり、録音したことがないまま現在に至っていた・・ハピネスネットに電話するも、混雑しているのでそのまま待つか、既に送っている方(スマホを売ろうとしている人?)は080-??? にと自動音声が返ってきた。
 前回、???が、何回電話をかけ直しても聞き取れなかったことを忘れて、再度電話をかけ直したところ、前回、私の対応をした人物がすぐ電話に出たのは驚いてしまって、結局、録音をしそこねた。
 (録音するためには♯を押さなければならない。しかも、前回、相手が折り返し返信したメールが届かなかったと指摘したので、J:COM提供のメルアドからメールを送ってあったのが届いているかどうか確認するつもりだったのに、この確認をするのも忘れてしまった。)
 そしたら、そもそも代替品を要求していたのに代替品か返金かを尋ねてくるので、代替品だと答えたところ、それなら、後程電話するとのこと。
 で、電話が30分くらいしたらかかってきて、ホワイトのバッテリー84%で同値付けの中古スマホを送る、と、言ってきた。
 (ところがところが、またもや、録音するのを忘れ、一番最後の「私:よろしくお願いします。相手:ありがとうございます。」だけしか録音できなかった!)
 さあ、届くかどうか、3度目の正直で故障はないか、スリルは引き続き続いている。
 サスペンスドラマみたいねえ。

三 AUペイ

 表記に関連して、AUサイトへログインする際のIDが分からなくなり、AUのサポートに電話したところ、携帯メルアドであることが分かり、併せて(平素使用していない)AUペイアプリに残高があるのは、私が自分でPontaポイントをそちらに「入金」したためであることが「分かった」。
 もうアカン。
 世の中についていけないよー。

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太田述正コラム#14310(2024.7.2)
<大川周明『大東亜秩序建設/新亜細亜小論』を読む(その16)>

→非公開