太田述正コラム#14403(2024.8.17)
<皆さんとディスカッション(続x5990)>

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 なし。

 ウクライナ問題。↓

 <よしよしが続く。↓>
 Ukraine has destroyed a strategically important bridge over the river Seym, as it continues its incursion into Russia’s Kursk region.
 Russian officials have been quoted as saying the operation near the town of Glushkovo has cut off part of the local district.
 The bridge was used by the Kremlin to supply its troops and its destruction could hamper their efforts.・・・
https://www.bbc.com/news/articles/c628gk68p3po
 「ウクライナ軍 ロシア西部でさらに数キロ前進か・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E8%BB%8D-%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E8%A5%BF%E9%83%A8%E3%81%A7%E3%81%95%E3%82%89%E3%81%AB%E6%95%B0%E3%82%AD%E3%83%AD%E5%89%8D%E9%80%B2%E3%81%8B-%E6%88%A6%E7%95%A5%E7%9A%84%E3%81%AB%E9%87%8D%E8%A6%81%E3%81%AA%E6%A9%8B-%E7%A0%B4%E5%A3%8A%E3%82%82/ar-AA1oWDCq?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=8926f5b0671540df8961b3b88f759dbf&ei=21
 「・・・越境した兵力規模は不明だが、最大2万人規模と言われている。おまけに侵入から10日近く経ったのに、いまだにロシア軍がそれを撃退する動きすら確認されていない。「強い指導者」として国民から高い支持を集めてきたプーチン氏からすれば、政治的権威は地に落ちたといえる。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b434aab20d6dfb2d3dd825531f0eb50b51bdb27
 <プーチン危うし、でもないのが困るんだよねえ。↓>
 「ロシア国民の政権に対する不満がプリゴジン氏の反乱以来、最高レベルに達したことが分かりました。ウクライナ軍によるロシア領内への越境攻撃により、ロシア国民のプーチン政権に対する信頼が低下しています。ロシアの世論調査機関の調査によりますと、当局の行為に「憤りを感じた」と回答した人は7月28日に18%だったのがウクライナによる攻撃後、8月11日に25%に増えました。23年6月に民間軍事会社「ワグネル」を率いてプリゴジン氏が反乱を起こした直後の26%に次ぐ高さとなっています。また不安が広がっていると答えた人の割合も1週間で39%から45%に増加しました。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2cddc4cf1df97a29a85315950d024711b28a2f0
 <ロシア国民としちゃあ、そう思いたくなるだろうて。↓>
 Some Russian state media outlets have suggested that the Kursk incursion was a “trap” for Volodymr Zelensky in which Vladimir Putin will ultimately prevail, as speculation mounts over Ukraine’s objectives and end game for the daring operation.・・・
https://www.newsweek.com/russia-ukraine-putin-zelensky-1939807
 <プーチンがまた無理を強いてるだけだろ。↓>
 Russia Closes In on Key Eastern Ukrainian City Despite Kursk Incursion–A Russian advance toward Pokrovsk casts doubts on Ukraine’s hopes that its cross-border offensive will prompt Moscow to scale back attacks elsewhere.・・・
https://www.nytimes.com/2024/08/16/world/europe/ukraine-russia-kursk-incursion.html
 <またも罪作りのプーチン。↓>
 In a Ukrainian prison, cells are full of young Russian conscripts–The capture of so many young men in the Ukrainian incursion poses a significant challenge for the Kremlin.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/

 ガザ戦争。↓

 なし。

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 ちゃうちゃうちゃう!
 その「改善」は可能だろうが、そんなこと全く関係ないんよ。
 脳死中央政府の「頭脳」が必要なワケないじゃんってこと。↓

 「東大生がそっぽを向いた! 霞が関で「キャリア官僚離れ」が進むのにはワケがある・・・
 2024年の通常国会中(2月5日~3月31日)、「官僚が答弁を作り終えた時刻の平均は、委員会当日の午前0時48分」だったという(朝日新聞2024年7月24日付け)。霞が関官僚の長時間労働の問題は今に始まったことではないが、何度も俎上に載せられながら、なぜいっこうに改善されないのか?・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c646545550b79e2773669d34200b4a17e0644c2a

 あったりまえだろ。
 戦時って古今東西、どこの国でもそんなもんだよ。↓

 「田原総一朗氏、壮絶な戦争体験を語る「“戦争を終わらせたい”なんて言ったら逮捕。下手したら…」・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b36e25162d6b0d47a6e8ef082ceda4a7e242a5f2
 「・・・前田名誉教授 「自由主義も駄目、個人主義も駄目という形で、いろいろな価値観や考え方が封殺されていく。戦況がどんどん厳しくなってくるが、負けるわけにいかない。そうして、更なる高揚を求める。そのときに、ある種、狂信的なところにまで行くが、他の考え方を全部排除しているので、そこに行くしかないという所まで陥ってしまう。一つの価値しか認めないという危うさ。死ぬための教育は、教育のまさに逆転現象ですよね」」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c27b6bac7bde38910d7b29e99b0bf7ee4c6f7a82

 これまた、ちゃうちゃうちゃう!
 杉山元らは、北進論をやっとの思いで退けるのに成功してたのになんちゅうことをって気持ちだったのさ。
 また、陸海軍統合を試みなかったのは、実現しちゃうと杉山構想が海軍に漏れ、それが更に部外に漏れる可能性が大きくなることを危惧したんだろうよ。↓

 「ヒトラーから山下奉文に独ソ戦への参戦要請 東条英機は一顧だにせず<。>・・・
 山下視察団が示した国防機構一元化などの改革案<も>実現しなかった<。その>背景には、陸軍の実力者だった山下と、東条英機陸相との反目があったともいわれる。・・・
 <ご冗談を。↓>
 防衛省防衛研究所の松原治吉郎(じきちろう)主任研究官は指摘する。「経過を見るとヒトラーはある程度本気だったのだろう。作戦参加の可否は別にしても、人間関係の影響で組織内で意思疎通ができなかった。こうしたことが国の命運を懸けた際の日本軍の課題の一つだった」<。>・・・
 <全部間違い。↓>
 先の大戦において、大陸と太平洋で戦線を拡大した日本軍は有効な打開策を見いだせないまま無益な作戦を繰り返し、敗戦した。軍人・軍属と一般市民を合わせ約310万人という多大な犠牲を生んだにもかかわらず、玉虫色の意思決定により戦争遂行の責任は不明確なままだ。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e8437f417a854397c167042029462c15c87fba0

 モンゴルでもTBSでも、いまだにノモンハンで帝国陸軍が負けたことになってるってのは驚きだわ。↓

 「終戦から79年 生かされなかった敗北の教訓“ノモンハン事件” 空から見た日本軍敗北の痕跡・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/aed2f63046ab63fcfcccbc7ac168b6b97d3fb2e4

 日・文カルト問題。↓

 <文カルト健在。うれしー!↓>
 「日本旅行の写真をSNS投稿した韓国人モデル炎上…恒例化した「光復節検閲」巡り批判の声も・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/08/17/2024081780012.html
 「韓国放送局KBS社長、光復節「倭色論争」に…「国民の皆さまを不快にさせてしまい心よりお詫び」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/322525
 「解放記念日に「君が代」放送 韓国公共放送が謝罪=特別チーム設置へ・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20240816002200882?section=society-culture/index
 「光復節に日本にいる写真を投稿した韓国アイドルが謝罪、海外ファンからは「何がいけないの?」の声も・・・韓国・イーデイリー・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b938900-s39-c30-d0191.html
 「ソウル地下鉄駅から撤去された竹島の模型、苦情相次ぎ再び設置へ=韓国ネットは怒り収まらず・・・韓国・MBC NEWS・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b938925-s39-c100-d0191.html
 <日韓交流人士モノ。↓>
 [Star Chefs in Korea]3 Nakamura Koji, a sushi master who finds art in every grain–Explore Sushi Sora, Sushi Koji one of the finest sushi restaurants in S. Korea・・・
https://www.chosun.com/english/2024/08/17/XSAIZ3XPPFFKXBZ56O6NIPB3GI/

 チャーチルと違って、杉山元はローズベルトを遠隔操縦したんだわ。↓

 ・・・Churchill, who viewed U.S. support as critical for his country’s survival, seemed to grasp that sublimating his strong personality to accommodate Roosevelt could sometimes help. “No lover ever studied every whim of his mistress as I did those of President Roosevelt,” the prime minister would note years later. ・・・
https://www.csmonitor.com/Books/Book-Reviews/2024/0725/mr-churchill-in-the-white-house-robert-schmuhl

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 日中交流人士モノ。↓>
 「今月12日から15日にかけて、中国侵略日本軍第七三一部隊(以下、「731部隊」)の「少年隊」の元隊員だった清水英男さん(94)が79年ぶりに黒竜江省哈爾浜(ハルビン)を訪問した。そして、「全ての人、特に若者に、戦争をしてはいけないと分かってほしい。哈爾浜に来て、後悔の念と謝罪の気持ち、申し訳ないという気持ちがさらに強くなった」とした。新華社が報じた。・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2024/0816/c94475-20206954.html
 <こっこからは、レコードチャイナより。
 困ったこった。↓>
 「「君の名は。」中国での再上映期間延長も「9月18日・・柳条湖事件が起きた日・・まで」で批判浴びる・・・台湾メディア鏡週刊・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b938933-s25-c30-d0193.html
 「中国メディアの観察者網は・・・、中国卓球男子の馬龍が自身のファンである元卓球選手の石川佳純さんに対するフォローを解除したと報じた。・・・
 張本智和と石川さん・・・がパリ五輪前にテレビ番組内で東京・渋谷にある東郷神社に必勝祈願の参拝に行っていた<。>・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b938924-s25-c50-d0190.html
 「石川佳純さん、中国SNSのコメント欄が「閉鎖」状態に・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b938917-s25-c50-d0052.html
 <火消ムードだな。↓>
 「・・・騰訊網は、中国で物議を醸した卓球女子日本代表の早田ひなの発言に対する日本国内の反応について紹介する記事を掲載した。・・・
 記事はこのほか、実際に鹿児島の特攻資料館を訪れたというユーザーが「ここは戦争をたたえる場所では絶対になく、戦争に巻き込まれた兵士の悲痛さや苦しみが資料からにじみ出ている。多くの中国人はこの場所を訪れない。抗日教育によって頭の中では『神風特攻隊=軍国主義』という反応しか起こらないのかもしれない」とコメントしたことを紹介している。」
https://www.recordchina.co.jp/b938902-s25-c50-d0193.html
 <へー、関心あるんだ。↓>
 「日本の次の首相は誰か、この数人が候補・・・第一財経・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b938897-s25-c100-d0193.html
 <健闘を称える。↓>
 「中国のスマホメーカー「小米集団」が日本市場で出荷台数トップ3入り・・・」

https://www.recordchina.co.jp/b938890-s25-c20-d0059.html

 一人題名のない音楽会です。
 ヨーヨーマのミニシリーズの3回目です。

Bach – Cello Suite No.1 in G Major(注a) 18.18分
https://www.youtube.com/watch?v=rGgG-0lOJjk

(注a)無伴奏チェロ組曲第1番 BWV1007。第1~第5番の「作曲年代は明らかでないが、その大部分はケーテン時代(1717年-1723年)に作曲されたと思われる。ケーテンの宮廷オーケストラは12人の楽師で構成されており、宮廷ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者でチェリストも兼ねていた、クリスティアン・フェルディナント・アーベルのために書かれたという説がある。ヴァイオリンのように肩で支えた姿勢で弾く小型のチェロ(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)のために書かれたとする説もある。バッハの妻アンナ・マクダレーナの写譜が残っており、これは長い間自筆譜と考えられてきた美しいものである。
 その後、単純な練習曲として忘れられていたが、パブロ・カザルスによって再発見されて以降、チェリストの聖典的な作品と見なされるようになった。現代においてはバッハの作品の中でも特に高く評価されるものの一つである。チェロ以外の楽器のために編曲して演奏されることも多い。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E4%BC%B4%E5%A5%8F%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AD%E7%B5%84%E6%9B%B2

DVORAK – Humoresque No. 7 in G-flat Major, Op. 101(注b) &ITZHAK PERLMANY 指揮:Seiji Ozawa オケ:Boston symphony orchestra 3.39分
https://www.youtube.com/watch?v=JZnzjzjYkK0

(注b)『8つのユーモレスク』・・・は、・・・1894年の夏に作曲したユーモレスク集。中でも変ト長調の第7曲は、最も有名なピアノ曲の一つに数えられており、またクライスラーによるヴァイオリン用の編曲でも名高い。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%AF_(%E3%83%89%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%82%AF)
 「ユーモレスク・・・は、ロマン派音楽の楽種の一つである。・・・自由な形式の性格的小品の一種で、実質的に「奇想曲」と同義語である。滑稽な、あるいは気紛れな曲想が特徴的な楽曲を指す。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%AF

Dvorak_-_Slavonic_Dances(注c) &Itzhak_Perlman 指揮:Seiji Ozawa オケ:Boston symphony orchestra 9.07分
Opus 46 No. 3 in A♭ major (Polka)
Opus 72 No. 7 (15) in C major (Kolo)
https://www.youtube.com/watch?v=w5dbEfpFVJE

(注c)1878年、1887年。「『スラヴ舞曲集』・・・は、アントニン・ドヴォルザークが作曲した舞曲集。元はピアノ連弾のために書かれたが、作曲者自身によって全曲が管弦楽編曲された。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%B4%E8%88%9E%E6%9B%B2

Dvorak – Silent woods(注d) 指揮:Seiji Ozawa オケ:Boston symphony orchestra 6.59分
https://www.youtube.com/watch?v=R6z4hA3JzZ4

(注d)1883年。「《森の静けさ》・・・は、アントニン・ドヴォルザークが作曲した四手のためのピアノ曲集《ボヘミアの森から Ze Šumavy 》作品68の第5曲。原題はチェコ語で「しじま」( ‘Klid’ )といい、英訳では「静かな森」( ‘ Silent Woods’ )となる。作曲者自身によって編曲され、チェロとピアノのための版と、チェロと管弦楽のための版の2つが作成された。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E3%81%AE%E9%9D%99%E3%81%91%E3%81%95

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太田述正コラム#14404(2024.8.17)
<杉浦重剛/白鳥庫吉/松宮春一郎『國體真義』を読む(その15)>

→非公開