太田述正コラム#14445(2024.9.7)
<皆さんとディスカッション(続x6011)/映画評論124:メメント>

<太田>

 太田述正コラム#14360(2024.7.27)<皆さんとディスカッション(続x5969-1)/日本のユニークさと普遍性–世界史の観点から>の「日本のユニークさと普遍性–世界史の観点から」に目次を入れておきました。
https://www.ohtan.net/blog/archives/33399

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 なし。

 ウクライナ問題。↓

 なし。

 ガザ戦争。↓

 なし。

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 できそこないのAIロボット、ってカンジの人物やね。
 再プログラミングするほど価値はなさそう。↓

 「「第三者調査提案」前副知事「記憶ない」斎藤知事 食い違う証言 知事は一連の対応に「瑕疵ない」断言も・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b9141dadfbfdd1e9bc8554dd83462d685fd63bd

 対照的に非の打ち所がないAIロボット的な大谷選手。↓

 「大谷翔平 5戦ぶり45号ソロで史上初45―45 自己最多タイ100打点 自己最多46発もあと1・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/27140009/

 へー。↓

 「明日をも知れぬ戦国の世を生きた、名もなき少女の戦争体験が数百年の後の世に語り継がれる-。「おあむ物語」は奇跡の戦争文学と言っていいだろう。
 天下分け目の関ケ原合戦(1600年)の際に起きた籠城戦を戦った17歳のおあむ。西軍を率いた石田三成の家臣の娘で、西軍拠点の大垣城(岐阜県大垣市)に一家で立てこもった。・・・」
https://www.sankei.com/article/20240907-QLEI4AV73JPJXMNHHZQJWYXEGM/

 この説明は首肯できる。↓

 「・・・なぜ日本においてはこうしたアニミズム的な自然観が比較的保存されてきたのだろうか? これはじっくりと掘り下げていくべき興味深いテーマと思われるが、さしあたり以下の3つが挙げられるだろう。
1)風土的環境
2)神仏習合
3)ガラパゴス的辺境性・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A7-%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%9F%E3%82%BA%E3%83%A0-%E3%81%8C%E4%BF%9D%E5%AD%98%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F3%E3%81%A4%E3%81%AE%E6%A0%B9%E6%9C%AC%E7%90%86%E7%94%B1-%E8%87%AA%E7%84%B6%E4%BF%A1%E4%BB%B0-%E3%82%92%E8%B8%8F%E3%81%BE%E3%81%88%E3%81%9F-%E5%9C%B0%E7%90%83%E5%80%AB%E7%90%86-%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%B8/ar-AA1q4HAx?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=dfdf4e1ec9b848fd87cb934ebc94fd40&ei=57

 日・文カルト問題。↓

 <文カルト健在。うれしー!↓>
 「ベルリン少女像、撤去の危機に…市民たち、「市長辞任」を要求・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/323389
 <同じく。↓>
 「慰安婦訴訟で勝訴の原告 賠償金受領へ日本政府の資産確認を申請=韓国・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20240906000800882?section=japan-relationship/index
 <これもそう。
 このセンセ、英国の労働者には1867年まで、女性には1918年まで、選挙権が与えられておらず、
https://www.y-history.net/appendix/wh1201-070.html
また、英国には両大戦期を除いて徴兵制は存在しない
https://www.news-digest.co.uk/news/news/tabloid/24985-2024-02-01.html
が、そんなことと、国籍とは何の関係もないことを知らないらしい。↓>
 「・・・韓国人は帝国の臣民だったが、日本人と同一に日本憲法および国籍法の適用を受ける国民では全くなかった。・・・
 日本の国籍法は当時韓国では実施されていなかった。韓国人に日本国籍(法)を適用する場合、韓国人の国籍離脱(第20条)を通した反日抵抗の可能性があったためだった。・・・
日本人(内地人)は内地戸籍に登載された反面、合併以後の朝鮮戸籍令(総督府令第154号)により朝鮮人は朝鮮戸籍に所属した。そして朝鮮人は内地(日本)戸籍に転籍できず、日本人も朝鮮戸籍に転籍できなかった。婚姻と養子縁組などを通した転籍だけが可能だった。「国籍」法は適用しないで「戸籍」令は別途作るほど、二つの市民権が厳格に区分されたのだ。
権利と義務は国籍とより一層かけ離れていた。日帝強占期、韓半島(朝鮮半島)居住者は参政権を行使できなかった。・・・
 また、韓国人は兵役法が適用されなかった。やはり国民に対する基本義務の強制免除だった。最初から徴兵検査対象者を日本戸籍法適用者に限定して朝鮮戸籍所属者は除いた(日本兵役法23条)。韓国人の徴兵制実施請願さえ拒否した。軍事知識や武器を備えた韓国人の抵抗が怖かったためだ。しかし軍国全体主義体制が最悪の方向に向かい、国籍法適用も受けない数多くの韓国人が徴兵と徴用で強制動員された。・・・
 当時韓国人は国権は亡失されて日本の憲法と国籍法も適用されない、権利も義務もないいわゆる「非国民的国民」だった。理論的に韓国人は「国権のない国民」であり「主権ない国民」だった。
 しかしより一層重要な点は日本強占と韓日関係のこのような特殊性でない。日本の韓国強占と「韓国人は日本国籍・国民だった」という主張こそ「常識」と「国際法」と「国際規範」の完全違反だ。常識と国際法に照らして日本の韓国強占は源泉無効だ。時効の完成も存在しない。そしてこの点がはるかに重要な本質を構成する。・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/323392
 <結構なことでやんす。↓>
 「韓日首脳 対北で韓米日協力強化を確認=国民退避・入国手続き簡素化でも協力・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20240906004000882?section=japan-relationship/index

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 日中交流人士モノ。↓>
 「日本の少林寺拳法グループの青年拳士が鄭州大学で文化交流・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2024/0906/c94475-20216164.html
 <ここからは、レコードチャイナより。
 まあまあ。↓>
 「<サッカー>日本対中国、スタンドで両国サポーターが“衝突”=中国ネット「恥ずかしい」・・・中国メディアの騰訊網・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b940114-s25-c50-d0052.html
 「<サッカー>日本に惨敗した中国の「絶望的なデータ」・・・香港メディアの香港01・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b940073-s25-c50-d0052.html
 「・・・カーメディアの懂球帝は日本の「サッカーダイジェスト」のコラムを紹介した。
 同コラムは「日本が強いというよりも中国が弱かった。中国が自滅した印象さえあった」とするもの・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b940075-s25-c50-d0052.html
 「<サッカー>日本戦で惨敗、中国の識者はどう見た?=「絶句だよ、絶句!」「これが日本との真の差」・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b940115-s25-c50-d0052.html
 「中国のサッカー解説者「日本のサポーターは恐ろしく礼儀正しい」・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b940103-s25-c50-d0190.html
 「独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイト・・・記事は最後に、「日本では2000年以降、大勢の選手が欧州に向かい始め、特にドイツの各リーグのほぼすべてに日本人選手の姿が見られる」として「明治維新当時のように選手らは積極的に海外の経験を学び、帰国後は自国サッカーの『栄養』にしている」と指摘。22年のW杯で日本が強豪のスペイン、ドイツを破ったことも取り上げて、「日本と中国は政治上で一触即発の状態に見えるが、スポーツでは常に平和な一面が見られる。しかしながら、この試合は驚異的な差を示すものだった」と評した。」

https://www.recordchina.co.jp/b940123-s25-c50-d0190.html

 一人題名のない音楽会です。
 ヨーヨーマのミニシリーズの最終回(6回目)です。

Libertango &Horacio Malvicino · Leonardo Marconi · Antonio Agri · Hector Console · Néstor Marconi · Jorge Calandrelli 3.07分 
https://www.youtube.com/watch?v=31C1Des-XuY

Brahms Cello Sonata No.1(注) & Emanuel Ax 27.17分
https://www.youtube.com/watch?v=6oyLJHpe8Z8&t=3s

(注)作曲:1862~65年。

https://en.wikipedia.org/wiki/Cello_Sonata_No.1(Brahms)

                    --映画評論124:メメント--

「本作品は、分割されたシークエンスが本来の出来事とは逆の順(新しい出来事順)から映し出されていく形式となっている。これにより〈観客は状況が把握できず、記憶の長続きしない主人公レナードと同じ視点から物語を見ることができる。〉また各シークエンス間には、より過去の出来事であることを表す「白黒のシークエンス」が短く挿入され、そこでは主に過去の回想を通して主人公の特殊な境遇が説明される。ただしこの白黒のシークエンスは、通常の時系列順(古い出来事順)に映される。実際の作品ではカラーのシークエンスと白黒のシークエンスが交互に映されていく。物語開始時点では両シークエンス間には時間的に隔たりがあるので一見繋がりを持たないように見えるが、物語が進むにつれ同じ時間軸上にあることが次第に明らかとなり、最終的に両シークエンスは連続した一つのシークエンスとして結合する。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

 〈〉(←私がつけたもの)内だけは最初から分かるのですが、後は分かる筈もなく、一体、何がどうなっているのかさっぱり分からないまま進行し終わっちゃう、という映画でした。
 完全な失敗作であり、「その革新的な内容が口コミで広がり、封切り時に11館だった上映劇場が500館以上に拡大し、10週目にして全米チャート8位にランクインした。また、アカデミー賞において脚本賞、編集賞にノミネートされるなど、興行的にも批評的にも高く評価された。また、2017年には2000年代の映画としては4作品目(劇映画としては初)となるアメリカ国立フィルム登録簿に追加された。」(上掲)はジョークだろ、と、言いたくなります。

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太田述正コラム#14444(2024.9.7)
<映画評論123:最後の忠臣蔵(その2)>

→非公開