太田述正コラム#14523(2024.10.16)
<皆さんとディスカッション(続x6049)/映画評論155:aftersun/アフターサン>

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 なし。

 ウクライナ問題。↓

 <息切れ状態のウクライナ。↓>
 Kursk Map Shows Russia Regain Nearly Quarter of Lost Territory・・・
https://www.newsweek.com/russia-ukraine-map-kursk-gains-1969030
 <全然違うわ。↓>
 「・・・1940年の3国同盟(日独伊)を中、露、イラン、北朝鮮の協力は反復している。・・・
 <第三次世界大戦になるワケない点を除き、同意。↓>
 トランプは「ロシアはナポレオンにもヒトラーにも勝った国である。勝つのは無理である」と発言した。しかし、ロシアは、ナポレオン戦争後、日露戦争では日本に敗北したし、第1次世界大戦ではドイツに敗北した。日露戦争では国内でガポン神父を中心とするデモなどがあったし、第1次世界大戦ではロシア革命があった。  ロシア国内でのこの戦争への支持は、総動員をかけられないことからも明らかなように、それほど強くないように見える。それゆえ、ロシア国内で戦争疲れを促進することが戦争終結に役立つと思われる。  西側が核兵器使用警告などのロシアのレッドラインを尊重することが戦争の長期化とウクライナの敗北につながり、ウィルも言うように、第3次大戦にもつながりかねないと憂慮される。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d273120637964ce398218c33cd35c709855adbb0
 <・・・。↓>
 「ロシア、北朝鮮人部隊を編成か 3000~1万人規模 ウクライナ複数メディア報道・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1da1a87494f1fe6032ed05d50a2c7ef937878ba

 ガザ戦争。↓

 <国連は第三世界に乗っ取られてから変質しちまったのよ。↓>
 Israel’s row with UN over Lebanon peacekeepers driven by long distrust・・・
 While Israel might owe its very existence to the UN – the body that voted it into being in 1947 – its relationship with the organisation has never been so bad.
https://www.bbc.com/news/articles/ce9j74z7xvmo

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 負けるな、ウルトラじゃないセブン!↓

 「セブンの独り負けは「弁当の上げ底」だけが原因じゃない 9年前から王者凋落の兆しはあった・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/27376115/

 よって、私が安く牛肉を食べられる。↓

 「日本人の「牛肉離れ」が止まらない…じつはいま「和牛の値段」に「異変」が起きていた!・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/27376437/

 日・文カルト問題。↓

 <文カルトの双生児兄弟だからなあ。リクツじゃないのかもよ。↓>
 「南北連結道路の爆破 北朝鮮メディアは報じず=意図に注目・・・
 北朝鮮内部で金正恩氏が表明した「敵対的な二つの国家」の主張について意見が一致せず、今回の爆破を住民に知らせなかった可能性も指摘される。
 立法機関である最高人民会議(国会に相当)は7~8日に憲法を改正したが、金正恩氏が年初に指示した「統一」という表現の削除や領土に関する条項の新設などが行われたかは明らかにしなかった。
 北朝鮮は重要な憲法改正を行った場合、条文は後から公開する場合でも、改憲の趣旨を官営メディアで報じてきたが、今回は省略されたことになる。
 これについては、先代の金正日(キム・ジョンイル)総書記時代から強調してきた「統一」を憲法から削除する正当な論理を用意できなかったため、改憲したにもかかわらず公開しなかった可能性や、改憲を先送りした可能性などが提起された。・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20241016001000882?section=nk/index
 「北朝鮮が韓国との連結道路を爆破、韓国軍は警告射撃=韓国ネット「せっかくつくってあげたのに」・・・韓国・国民日報・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b942061-s39-c100-d0191.html
 <文カルト健在?↓>
 「韓国より日本が先?駐日韓国大使の日本での発言が物議=韓国ネット「情けない」「当然では?」・・・韓国・MBC NEWS・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b942034-s39-c100-d0191.html
 <蓼食う虫も・・。↓>
 「海外旅行好き中国人の75%、日本人の55%が「韓国に行きたい」=韓国ネット「大歓迎だけど…」・・・韓国・毎経エコノミー・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b941872-s39-c30-d0191.html
 <カワイソねー。↓>
 「 世界で出生率(合計特殊出生率、1人の女性が一生の間に出産すると予想される子どもの数)が最も低く、単身世帯の多い韓国の「ペット文化」に・・・ニューヨーク・タイムズ・・・が注目した。ペットの犬を自分の子どものように扱う文化を詳しく紹介している。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%A7%E6%9C%80%E3%82%82%E5%AF%82%E3%81%97%E3%81%84%E5%9B%BD-%E9%9F%93%E5%9B%BD-%E7%B1%B3%E7%B4%99%E3%81%8C%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%AE%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%E6%96%87%E5%8C%96%E3%81%AB%E6%B3%A8%E7%9B%AE/ar-AA1skzz0?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=64290020acf244ceaa7e4ce448a34bbe&ei=10

 次のイグノーベル賞有力候補?↓

 ‘Like a lightning flash’: what is a nipple orgasm?–Nipples are a ‘hardwired erogenous zone’ and they can be stimulated for pleasure and experiencing an orgasm・・・
https://www.theguardian.com/wellness/2024/oct/15/what-how-nipple-orgasm

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <東大生の官僚離れと自然科学ノーベル賞ゼロは、戦争放棄/属国化に起因するところの、日本(日本政府)の脳死、の二大徴憑なんであるんである。↓>
 「ノーベル賞ならず、日本の科学研究能力の転落はどれほど深刻か・・・観察者網・・・
 世界知的所有権機関(WIPO)が9月26日に発表した2024年版「グローバル・イノベーション・インデックス」ではかつて首位を独占していた日本が13位に転落し、アジアでもシンガポール、韓国、中国の後塵を拝する結果になったと説明した。
 また、今年のノーベル物理学賞とノーベル化学賞はいずれも人工知能(AI)に関連する研究が対象となったことに触れ、「日本は世界的なAIの潮流に乗り遅れた」と言及。文化的には日本社会に長らくハードウェア至上主義の考え方があり、AIアルゴリズムやソフトウェアの研究開発投資が不十分であること、教育的にはデータサイエンスやコンピュータサイエンスよりも伝統的な工学や技術教育に重点を置き、人材不足が生じていることを背景に挙げた。さらに、日本ではプライバシーへの懸念からビッグデータの収集や利用に比較的慎重であることも、データ駆動型のAI開発を妨げる要因になっているとの見方を示した。
 このほか、日本の研究者による論文発表数が20年前の世界4位から10位に落ち、特に質の高い論文数を示す指標の「引用回数上位10%論文」も20年前の4位から13位と大きく順位を下げたと指摘。英教育誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーションが発表した世界大学ランキングではトップ100に入った日本の大学が28位の東京大学と55位の京都大学しかなかったとも紹介した。
 その上で、日本の研究や研究機関の質が低下している主な原因は、科学研究への投資がこの20年で全くといっていいほど増えていないことにあると指摘。さらにもう一つの原因として、研究者の科学研究に費やす時間が圧迫されていることを挙げ、02年には日本の大学教授の職務時間における科学研究の割合が46.5%だったのに対し、18年には32.9%にまで低下したことを紹介した。また、さらに憂慮すべきこととして、研究規模や科学研究費助成の縮小により、多くの博士課程修了者やポストドクターが研究職に就けずアルバイトで生計を立てている点を挙げた。
 陳氏は「日本はほとんど資源を持たない国だ。科学技術の強力な支援がなければ、日本は今後、国際社会でどのような地位を維持できるだろうか。この状況は日本の多くの知識人から強い懸念を引き起こしている。しかし、日本の政治家はこの点をあまり気にかけず、自分の地位が盤石かどうかだけを気にしている」と評した。」
https://www.recordchina.co.jp/b942028-s25-c100-d0193.html
 <まだまだ総体継受継続の要あり。↓>
 「・・・中国では学歴競争が激しく、また中学や高校など早い時期の恋愛には否定的な声が根強い。日本で見られるおしゃれな制服(中国の学校の制服はジャージが一般的)を着た高校生同士の恋愛模様はたびたび話題を呼び、羨望のまなざしが向けられる。」
https://www.recordchina.co.jp/b941695-s25-c30-d0052.html
 <お互いの健闘を祈る。↓>
 「日系自動車メーカー不参加のパリモーターショーで、中国メーカーが注目の的に?・・・中国メディアのIT之家・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b941998-s25-c20-d0052.html
 <ご愛顧に深謝。↓>
 「ミャクミャクとサンリオのコラボに中国ネット賛否=「怖すぎる」「結構かわいい」・・・中国のSNS・微博(ウェイボー)で、590万人のフォロワーを持つブロガー・・・」https://www.recordchina.co.jp/b942038-s25-c30-d0201.html
 <片面的日中交流人士モノ。↓>
 「<サッカー>日本がオーストラリアと引き分け=中国ネット「日本はミス多かった」「遠藤航の重要性よ」・・・」

https://www.recordchina.co.jp/b942097-s25-c50-d0052.html

<太田>

 –Quest3s–

 昨日、表記に、X299パソコンと連携させて、Amazon PrimeVRアプリ、と、Youtubeアプリをインストールすることに成功した。

 その過程でヘッドセットをたびたびはずさなければならず、大変だったが・・。

          –映画評論155:aftersun/アフターサン–

「『aftersun/アフターサン』(Aftersun)は、2022年の<英・米>のドラマ映画。<女性の>シャーロット・ウェルズ・・・監督自らの経験をもとに、若い父親と11歳の娘の、トルコのひなびたリゾート地で過ごしたひと夏の思い出を、20年後に父と同じ年齢になった娘の視点で描いている。タイトルの「aftersun」は「日焼け後」の意味。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Aftersun/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%B3 ★
https://en.wikipedia.org/wiki/Aftersun ←詳しい筋が載っている。

 脚本・監督のシャーロット・ウェルズ(Charlotte Wells。1987年~)の高学歴ぶりには、イギリス人ならぬスコットランド人ではあるものの、イギリス人監督や俳優では珍しくないとはいえ、改めてびっくりだ。↓

 ’ She graduated with a Bachelor of Arts in Classics from King’s College London and a Master of Arts from Oxford University. She went into finance and rediscovered film through helping Callum Just, a school friend, run Digital Orchard, a post-production and DIT agency. She used this experience to apply to New York University’s joint business and film graduate program with the intention of becoming a producer. She completed a dual Master of Fine Arts and Master of Business Administration at Tisch School of the Arts and the Stern School.’
https://en.wikipedia.org/wiki/Charlotte_Wells ※

これは、私がつい先だって名づけたところの、父娘間の精神的インセストそのものをテーマにした映画であり、この娘がその後同性婚をして子育てをしている場面さえなければ、文字通りの名作になっていたことだろう。
 16才の時に自分の父親を亡くしているウェルズにはどうやら浮いた話がなく結婚もしていないようだ(※)が、映画の主人公には全く異なった人生を歩ませており、だからこそ、ウェルズは、「確かに主人公のソフィと自分はよく似ているが、この映画は実際にはオートフィクション(自伝的作品)ではないと述べており、彼女が自分の父親に対して抱いているのと同じ感情を掘り下げているが、普遍的な経験、それは抽象的ではあるものの、両親に対する幼少期の印象と、両親の本当の姿を照らし合わせて調和させる経験も描いているとしている」(★)とされているところ、私見では、ウェルズは自分自身を直視することから逃げ、かつそのことを韜晦しているのだ。

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太田述正コラム#14524(2024.10.16)
<G・クラーク『ユニークな日本人』を読む(その5)>

→非公開