太田述正コラム#14601(2024.11.25)
<皆さんとディスカッション(続x6087)/映画評論195:セールス・ガールの考現学>
<太田>
安倍問題/防衛費増。↓
なし。
ウクライナ問題。↓
<オーノー。↓>
「ロシア・クルスク州のウクライナ制圧地域、40%をロシア軍が奪還・・・」
https://www.yomiuri.co.jp/world/20241124-OYT1T50056/
ガザ戦争。↓
なし。
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
兵庫県知事問題。↓
<へー、こんなんが斎藤「改革」の主なもんなんかいな。↓>
「・・・斎藤知事は「高等教育の負担軽減」「県立高校支援の充実」「不妊治療支援の強化」「結婚・子育て世帯向けの住宅の提供」などを掲げている。そのうち、「高等教育の負担軽減」が「県立大学無償化」である。兵庫県立大学、芸術文化観光専門職大学について、県内在住者の入学金および授業料を学部、大学院共に、所得に関係なく無償化するとしている。2024年度から順次適用して、26年度に完全実施する。所要予算額22.4億円を見込んでいる■県議会の「疑問」に聞く耳を持たなかった斎藤知事 この「県立大学無償化」について、昨年の9月県議会を皮切りに、自民党をはじめ各会派からさまざまな疑問が集中した。ことし2月県議会でも「県立大学無償化」には疑問が投げ掛けられた。 疑問の一つとして挙げられているのが、県立大学の学生、大学院生約7000人のうち、対象は約3500人であり、その事業効果は限られていることだ。多くの学生は県立大学ではなく、私立大学や私立専門学校などへ進学していて、県立大学無償化で1人約214万円が支援される一方、その対象は1.7%と超限定的である。残りの98.3%は全く恩恵を受けず、格差を生じさせてしまう。また個々の家庭の経済的な状況を踏まえないで、一律無償化することは、困窮する学生がいる中で支援策としてベストと言えるのか、といった声が上がっている。つまり、事業効果が著しく限定的であり、多額の県民負担をするのに大多数の県民への還元が乏しいということだった。これに対して、斎藤知事は「兵庫県の若者には学費の負担の不安を抱くことなく、希望する教育を受けられる環境を用意したいのがわたしの強い思い」とした上で、「(県立大学無償化を発表したことで)県内学生を中心に過去5年間で最高の志願者数があり、無償化の効果が一定あったと考えている」 「兵庫県が県立大学の無償化を発表したことで、大阪公立大学、東京都立大学が無償化を発表した。さらに、国が修学支援新制度で3人以上の多子世帯について所得制限を撤廃する方針を示した。兵庫県が大学無償化を打ち出したことが、東京都そして国も動かしたと考えている」などと、自信たっぷりに「県立大学無償化をしっかりと進めていく」とその正当性を主張している。この論戦を見ても、知事と県議会の主張は真っ向から対立して相容れない。斎藤知事は、県議会からの意見にはまったく「聞く耳」を持たないのだ。
■斎藤知事が何としても実現したい「肝いり施策」 今後、議論の焦点となるのが、県庁1、2号館の建物取り壊しに伴う職員「4割出勤」である。斎藤知事は昨年3月、県庁の3つある庁舎のうち、1、2号館は阪神淡路大震災クラスの直下型地震で崩壊の恐れがあるとして、2つの庁舎の耐震改修を行わないで、解体・撤去する方針を示した。井戸敏三・前知事は、現在の県の敷地を活用して、新庁舎を建設する計画を立てていた。斎藤知事は「元の計画は約700億円の事業費だった。現在の物価高騰から試算すると1000億円を超える。新庁舎建設は県民の理解が得られない」などとして、新庁舎建設を撤回した。寝耳に水の県議会は強く反発したが、斎藤知事は「県民のために」を掲げて、「改革」を進めることを明言した。その改革の柱が、職員の「4割出勤」である。1、2号館の解体・撤去で行き場を失う約2500人の職員が、出勤を週2日として、残りの3日を在宅勤務とすれば、出勤率は4割程度となり、約1000人の出勤に抑えることができる。「4割出勤」の職員約1000人は県庁3号館や生田庁舎などの既存施設に分散して働けば問題ないという。「全国初、兵庫県庁の挑戦」というキャッチフレーズを掲げて、斎藤知事は肝いり事業を何としても実現させたいのだ。 ■斎藤知事の「働き方改革」に県議からは不満が… それに対して、自民党、公明党、ひょうご県民連合(立憲民主党系)は強く反発している。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/6efde3028bb30aef7bc6b62abe902366bf2f70da
<非選良宣言を胸張ってやっちまう無敵の人が多いのが兵庫県民、と、言いたくなるわ。↓>
「・・・テレビは見ませんし、新聞も取っていません。メディアが一斉にだれかを攻撃するときは必ずウソがある、と思っています。結局、斎藤さんは利権に切り込んでいったから足を引っ張られたんです。だれが利権側かですか?県のOBや井戸(敏三・前知事)派の職員たち、県庁舎の建設で儲かるはずだった土建屋とかですかね。・・・
立花さんのYouTubeを見て、テレビがウソをついていたことが分かりました。自分がどれだけ洗脳されていたかに気付いたんです。立花さんが立候補していなかったら、稲村さんに入れていました。立花さんは5~6年前からずっとフォローしていて、100%信用しています・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9508e7b16a850f7470ed6ce5c59fb52c8738704
<非選良がどうしてそんな身も蓋もない言動をする羽目になっちゃうのか、のメカニズムがこれだ。↓>
「正義と信じ「敵」攻撃、投稿が過激化し分断生む…「エコーチェンバー」と確証バイアスで先鋭化・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/69da6b550695ba571c30e31e9df9c17645576876
「「エコーチェンバー」極端思考が仲間内で加速…抜け出した男性「集団はカルト宗教のよう」・・・」
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230919-OYT1T50005/?from=yhd&ref=yahoo
https://news.yahoo.co.jp/articles/69da6b550695ba571c30e31e9df9c17645576876 ←図解
<でも、そんなメカニズムにひっかかっちまうのは、真正非選良は、脳が未成熟なまま成熟がとまってる人だから。
(慌て者であるだけ、或いはノリだけ、の非真正非選良もいると信じたいところだが・・。)
でもでも、直接民主主義ってのは、そういう子供脳の人々に主権を委ねるってこと。だから、機能させないか廃止するかしか本来はないんだよ。↓>
「子どもはなぜネット情報を簡単に信じ込む?…脳はまず「本能」から成熟するから・・・」
https://www.yomiuri.co.jp/science/20230529-OYT1T50007/
<吉村知事も、精神障害の疑いこそなさそうだが、能力はなし、に確定?↓>
「大阪・吉村知事が斎藤元彦知事当選受け兵庫県議団に“自主解散”含めた対応求める…不信任決議も斎藤氏当選で「議会の筋の通し方」言及・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff96af1e8b3810247ac8bcda053245ea99f3d336
どこが、「ゴジラが急襲したような買収劇」なのか、記事中にヒントのかけらもなし。↓
死刑を肯定して戦争を(自衛戦争を含めて)否定するという意味では「特異なもの」だが、欧州諸国だって死刑を否定して戦争を肯定するという意味では「特異なもの」だぜ。↓
「日本人の死刑に関する考え方は、先進諸国の中では「特異なもの」だという「意外な事実」・・・
殺人による死亡者数は1955年の2119人をピークとしてその後おおむね下がり続けており、2023年には228人とピーク時の一割余となっている・・・
日本は、・・・殺人発生率からみればほぼ世界最低のレヴェルである・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/512ed5c0a16fb7aed135433c0ba75b89ab19f9d9
日・文カルト問題。↓
<ひっかかる見出し。↓>
「女子ゴルフ:あと59万円…申ジエ、JLPGA「通算賞金女王」は来年に持ち越し・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/11/25/2024112580005.html
<不要な記事。↓>
「セミヌード写真集出したアイドルから日本の外務政務官に…生稲晃子氏とは・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/11/25/2024112580009.html
<不適切な見出し。↓>
「佐渡金山追悼式後…生稲政務官、記者からの質問受けずに裏口から退場・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/326591
<文カルト健在。↓>
「韓国、日本主催の佐渡金山追悼式に出席せず…独自に行事開催「歴史問題で妥協しないという確固たる意思」・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/11/25/2024112580014.html
「【社説】安易な対応で日本にまた不意打ちを食らった韓国外交部・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/326579
「日本の「佐渡金山」不意打ち3連発…韓国政府の安易さが呼んだ災い・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/326581
<日韓交流人士モノと言えるかも。↓>
「日本の海底炭鉱で水没した136人の朝鮮人の魂称えるには=韓国・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/326592
<日韓交流人士モノ。↓>
「現代自とトヨタのトップが再会 WRCラリー・ジャパン・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20241124000900882?section=japan-relationship/index
<知らんがな。↓>
「日本産メスのズワイガニ輸入 韓国漁業者が反発「生存権脅かす」・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20241124000100882?section=japan-relationship/index
面白ーい。↓
India’s ‘rebel’ Muslim princess who shot tigers and drove a Rolls-Royce・・・
https://www.bbc.com/news/articles/cn017r4zw3wo
天然ゴムがらみだってのは知らなかったよ。↓
「・・・1人の人間が2つの制度に君臨した。<ベルギーの国王>レオポルド<2世>は、ベルギーでは責任を問われ、監視されていた。生命には価値があった。一方、コンゴ自由国では、王は誰に咎められることもなく専制政治を行い、彼の残虐行為は隠蔽された。人の生命ではなくゴムに価値があった。政治学者のブルース・ブエノ・デ・メスキータが主張しているように、これは世界最悪の自然実験であり、人種差別主義の極悪人が、ある制度では抑止され、別の制度では束縛を解かれうることを示している。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/68bb7f3a6f038fc8c8d80114328cf732ec1fe302
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<そうらしいねえ。↓>
「・・・環球時報は「整う」をキーワードとした日本の「サウナ道」の発展ぶりについて紹介する記事を掲載した。・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b944360-s25-c30-d0193.html
<プロト日本文明回帰と関係?↓>
「・・・日本華僑報網は、日本で社会問題となっている小中学生の不登校について紹介し、その原因について考察する文章を掲載した。・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b944282-s25-c30-d0193.html
--セールス・ガールの考現学--
セールス・ガールの考現学(原題:Khudaldagch ohin)は、2021年のモンゴル映画。「モンゴルの首都ウランバートルで家族と暮らしながら大学で原子工学を学ぶサロールは、ひょんなことから怪しげなアダルトグッズショップでアルバイトすることに。人生経験豊富な女性オーナーのカティアが営むその店には大人のオモチャが所せましと並んでおり、毎日さまざまなタイプの客たちがやって来る。サロールはカティアや客たちとの交流を通して、自分らしく生きることを学んでいく[成長譚]。
オーディションで300人の中から選ばれたバヤルツェツェグ・バヤルジャルガルが映画デビュー作にして主演を務め、モンゴルを代表するベテラン俳優エンフトール・オィドブジャムツがオーナーのカティアを演じた。」
https://eiga.com/movie/98782/
「第21回ニューヨーク・アジアン・フィルム・フェスティバルでグランプリを受賞。第17回大阪アジアン映画祭では『セールス・ガール』の邦題で上映され、主演のバヤルツェツェグ・バヤルジャルガルが“最も輝きを放っている出演者”に贈られる薬師真珠賞を受賞した。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E8%80%83%E7%8F%BE%E5%AD%A6 ([]内も)
を、初めて接するモンゴル映画として興味深く視聴した。
舞台はウランバートルなのだろうが、その都市風景にしても、教室や居宅の光景も、モンゴルらしさをうかがわせる部分が皆無だったのに驚愕した。
そして、モンゴル以外の要素として、米国、ロシア、韓国、が出て来るけれど、日中が皆無であったことにもある意味ショックを受けた。
なお、バヤルジャルガルは、内藤洋子と石田ゆり子を足して2で割ったような面影だが、カザフスタン人のエレーナ・アン(コラム#14541)もそうだったように、魅力的であり、「成長譚」には、そんな彼女がどんどん美しくなっていくことも含まれる。
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太田述正コラム#14602(2024.11.25)
<浜口恵俊『間人主義の社会 日本』を読む(その6)>
→非公開