太田述正コラム#14488(2024.9.28)
<2024.9.28東京オフ会次第>(2024.12.23公開)
1 始めに
本日の東京オフ会だが、Skype参加の文十郎さんが急用で参加できなくなり、また、地方から参加予定のSKさんが体調不具合により参加できなくなり、史上最低の(私を除く)4人参加になってしまった。
次回は、12月14日(土)になった。
本日の続きを話すことになろう。
2 質疑応答(Oは私)
A:英国の高級紙や書評誌の水準は、英国が落ちぶれたというのに、どうして依然高いのだろうか。
O:英国は、大ブリテン島の「本国」に加えて、発展著しい、カナダ、豪州、ニュージーランド、を加えたものと考えたらよい。
同じ元首を戴いているわけだが、相互の人々の行き来や移住は活発だ。
A:それにしても、「本国」、治安が乱れているようだが。
O:英国に限らず、旧植民地帝国では旧植民地原住民の流入による治安の悪化はいわば業だと言えよう。
A:最近、有料コラムは映画評論が多いが、『13人の刺客』・・モノクロ版とカラー版があるが、カラー版の方・・はお勧めの時代劇だ。↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%B8%89%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%88%BA%E5%AE%A2_(2010%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)
B:最近、有料コラムは映画評論ばかりだが、かねてから抱くに至っていた実存的疑問群をことごとく解消するのに成功した太田さんとしてはそうせざるを得ないのか。
O:今後とも、有料コラムでは、本を取り上げることもやっていくことになる。
C:そのためにもなろうかと思うので、中田力『日本古代史を科学する』(2012年)と中田力『科学者が読み解く日本建国史』(2014年)を置いていく。
O:遺伝子分析を用いているというが、内容が古くなってしまっていないか。
C:大丈夫だと思う。
ところで、赤穂事件についての太田さんの解釈はその通りだと思うし、太田さんの、大江磐代から始まる光格天皇家論、や、明治史観も説得力があるが、太田さんが杉山元以降の歴代陸軍次官が杉山構想を引き継いで行ったとする点については、そんな組織的なやり方ではなく、適時に適宜、杉山元らが目を付けた人物に属人的に同構想の全部または一部を伝達したような気が今でもしている。
O:こればかりは確証は得られないだろう。
O:本日のディスカッションで、石破茂が(母親譲りの)キリスト教徒であることが「世界に誤解を与えることも含め、困ったもんだねえ。」と書いたが、それは、彼が、(父親が浄土宗信徒で)浄土宗の議員団体に入っていて(典拠省略)、神社参拝もしていて、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E7%A0%B4%E8%8C%82
だからこそ、旧統一教会とずぶずぶの関係たりうるところの、イザヤ・ベンダサンばりの「日本教徒」、であることことへの理解を妨げ、挙句は、韓国紙で、キリスト教徒であるがゆえに靖国神社問題に距離を置いているといった報道をされたりしているからだ。
A:ユダヤ人はどうして天才民族だと太田さんは思うのか。
O:古代で言えば、ユダヤ教を生み出したからだ。
そして、キリスト教もイスラム教も、そのユダヤ教から派生した新興宗教だからだ。
A:むしろ悪を生み出したとさえ言えるのであり、天才民族の名に値しないのでは?
(O:様々な文明がユダヤ教を淵源として成立したところ、プロト欧州文明にせよ、イスラム文明にせよ、クラシック音楽やタージマハルといった、ハイブラウな文化遺産群を残した。)