太田述正コラム#14735(2025.1.31)
<皆さんとディスカッション(続x6153)/映画評論255:15年後のラブソング>

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 なし。

ウクライナ問題/ガザ戦争。↓

 なし。

 妄想瘋癲老人米国。↓

 <広義の軍人質量過多・文官質量過少症候群が(軍事ヘリ夜間訓練実施と管制官不足という形で)二重に今回の衝突事故の背景にある。↓>
 Control tower at National Airport understaffed before deadly collision–Two of Reagan National Airport’s air traffic controllers were doing double duty Wednesday night.・・・
https://www.washingtonpost.com/dc-md-va/2025/01/30/dc-plane-crash-helicopter-recovery-no-survivors-potomac-river/

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 世界的ニュースに。↓

 Rescuers race to pull out truck driver stuck in Japan sinkhole for days・・・
https://www.bbc.com/news/articles/cx24pvgxn0no

 かもね。↓

 「大東亜戦争の敗戦により、国体論はすべて解体したように考えられている。たしかに、天孫降臨の神話を説明しても、「うそだっぺ」と言われるどころか、ほとんど知らないと答えられるだろう。とはいえ、国体論は細切れにされながら、現在でもしぶとく生きている。 右派が、皇位継承者を男系男子にこだわるのはその典型であるし、選択的夫婦別姓に忌避感を示すのもこれが関係しているのではないか。家族のまとまりが解体されれば、家族単位で天皇家と結びつく、「一大家族国家」という理想が崩れかねないからだ。 また「しらす」論についても、戦後の象徴天皇制でむしろ具現化されたという意見もある(坂本多加雄『象徴天皇制度と日本の来歴』)。それは、平成を経たわれわれにはより納得しやすいかもしれない。というのも、平成の天皇(上皇)がまさに「しらす」の実践者のように思えるからである。平成の天皇は、なんら武力や威嚇を用いず、遠隔地や被災地に足繁く通うことで君徳を示し、最終的に国民からの圧倒的な支持を集めた。いわゆる平成流の実践だ。 それにくらべれば、中国の習近平、北朝鮮の金正恩、ロシアのプーチンなどは、軍や警察を駆使して民衆を厳しく統制しているという点で、「うしはく」にほかならない。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6d907a233708fbf64618a37211215b489188540

 伊勢神宮は、天皇家内のその時点の主流派がその時点の少数派による祟り封じの場だとすると、崇神天皇は出雲系封じのためにスサノオを主神として同神宮を創設し、天智天皇は反聖徳太子コンセンサス派封じのために主神を天照大神で上書きして同神宮の装いを改め、持統天皇は天智天皇系派封じのために同神宮を整備すると共に親拝を行い、復活天智朝初代の光仁天皇は皇太子時代の桓武天皇に代拝させることで天武天皇系派封じを行い、明治天皇は山県有朋らによって反秀吉流日蓮主義派封じのために同神宮親拝を復活させられると共に爾後歴代天皇に親拝を続けさせることとさせられた、と、取り敢えず、私の言葉で説明することができるのかも。
 (これだけだと、昭和天皇家が戦後も親拝を続けていることの説明が困難だが・・。)↓

 「・・・7世紀後半に伊勢神宮が今の形に・・・<故天武天皇の皇后の>持統天皇<によって>・・・整備<さ>・・・れてからあと明治維新に至るまで、持統天皇を除き、歴代天皇はひとりも伊勢を参拝されていない。・・・
 第10代崇神天皇が「宮中で共に暮らすことはできない」と追いだした神は、伊勢に向かったが、この神こそ、三輪(纏向〈まきむく〉でもある)の大物主神であり、スサノヲではなかったか。そして、恐ろしい祟り神だったからこそ、歴代天皇は、伊勢を避けたのだろう。ただの祟る神ではない。天智系の王家が藤原氏のそそのかしに乗り、正体を抹殺した上で伊勢に封印してしまった祖神である。・・・
 ただ、皇太子時代の桓武(かんむ)天皇(山部親王、やまべしんのう)は、体調不良を案じ、伊勢神宮に詣でている。・・・
 <これ>は、井上内親王と他戸親王の事件がきっかけだったと考えられている。山部親王は他戸親王が死ななければ皇太子になれなかったのだから、やましい気持があったのだろう。井上内親王と他戸親王の祟りが体調不良の原因と信じ、あわてて、伊勢の神にすがったわけである。
 問題は、なぜ祟り封じのために伊勢の神を選んだのかだ。山部親王は自らの行動によって、「伊勢の神は病をもたらす恐ろしい祟り神」であることを証明してしまったわけである。・・・
 スサノヲは天皇家にとって大切な神だったが、もうひとつ「蘇我系の神」の側面があった。乙巳(いっし)の変(645)で蘇我入鹿を滅ぼし、藤原氏は改革者・蘇我氏の手柄を横取りし、スサノヲに簑笠を着せて「悪神」に仕立て上げてしまった。そこで藤原不比等はスサノヲをアマテラスにすり替え、その上で伊勢に封印してしまったのだろう。・・・」
https://www.dailyshincho.jp/article/2025/01310611/?utm_source=yahoo&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&ui_medium=http&ui_source=yahoo&ui_campaign=link_back&all=1
 「・・・明治元年(1868)3月、明治天皇は大阪に御幸(みゆき)されたが、その時男山八幡宮(石清水八幡宮)に、また8月に賀茂下上社(京都市左京区・北区)・坐摩(いかすり)神社(大阪市中央区)・住吉大社(大阪市住吉区)に、9月には熱田神宮(愛知県名古屋市熱田区)に参詣されている。  そして10月13日、東京に遷御されると、スサノヲの祀られる氷川神社を武蔵国の鎮守勅祭の社と定められ、遷御後最初の行幸地に選んでいる。伊勢神宮参拝は、翌年のことになる。なぜか伊勢神宮は後回しになっている。・・・
 スサノヲは藤原氏が滅ぼした政敵のシンボルではなかろうか。恨みを買い、祟られると思うからこそ、「鬼のレッテル」を貼る一方で、密かに祀り続けていた可能性は高い。  御霊(ごりょう)信仰(追い落とした政敵の祟りを恐れ、政敵の御霊を祀ること)の高まりと末法思想は重なっていき、恐怖心を藤原氏に植え付けたのだろうし、藤原氏に荷担した天皇や皇族たちも、思いは同じだっただろう。平安時代の皇族や貴族たちは「祟る神は恵みをもたらす神」という原理にしたがって、政敵の亡霊に脅えつつも丁重に祀り、「あわよくば許してもらい、救ってほしい」と虫のいい了見で、「恐ろしいスサノヲの熊野」を巡礼したのではなかったか。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5f6fba3f2b192c29e28656a792d0aad92f81ab2

 ま、そんなところか。↓

 「・・・近年の纏向(まきむく)遺跡(奈良県桜井市)の発見は、邪馬台国近畿説をあと押しする大きなインパクトになっている。とくに、考古学的な立場からは、邪馬台国の中心地は纏向遺跡と考えてよいであろうという見解が、主流になっているようにも思われる。  纏向遺跡は、現在の桜井市の北部、三輪山の北西麓一帯を占める巨大遺跡であり、3世紀前半の弥生時代末期から古墳時代前期にかけて存続していたと考えられる。まだ調査の途中であり、全体像が明確になっていないが、東西2km、南北1・5kmという広い面積に及んでおり、住民の居住区とされるエリアからは、平屋や高屋などの建物群が検出されている。また、3世紀前半とされる居館城とされるエリアからは、当時では最大規模の掘立柱建物もみつかっている。さらに、大河の建設など都市計画の跡もうかがわれる。九州から関東にかけての地域から搬入されたと考えられる土器も多数出土していて、纏向遺跡のスケールの大きさを感じることができる。変わった出土物では、2000個にもおよぶ桃の種があげられる。これらは西暦13年から230年にかけてのものとされている。桃は道教において不老不死の植物とされており、みつかった桃の種は祭祀に用いられたともいわれている。「魏志倭人伝によると、車弥際は「鬼道を事とし能く楽をまどわす」と記述があり、こうした呪術や宗教儀礼とあるいは結びつく可能性もあるだろう。
 これらのことから、近年では纏向遺跡を邪馬台国の中心地と考える見解が有力になってきている。これに加えて、纏向遺跡の周辺にみられる古墳も注目されている。たとえば、箸墓古墳であるが、この古墳は以前から卑弥呼の菜といわれてきた。墳丘長280mの前方後円墳で、出現期古墳としては最大の規模をもっている。『日本書紀』では、三輪山伝承にゆかりをもつヤマトトトヒモモンヒメの墓とされており、昼は人が造り夜は神が造ったと記されている。箸墓古墳以外でも、纏向石塚古墳、ホケノ山古墳、纏向勝山古墳、東田大塚古墳、纏向矢塚古墳などの前方後円墳が見られる。これらはいずれも出現期の古墳であり、このことから前方後円墳の発祥地などとよばれている。これらのことを総合的に判断して、纏向遺跡を中心としたエリアを邪馬台国の中心ととらえる説が強まっている。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a9ea72675580fad4ad70ac239e182e2607f379a

 日・文カルト問題。↓

 <見出しでフォルクスワーゲンにも触れなきゃ。↓>
 「トヨタが5年連続1位…3位の現代自動車は差縮める 世界販売台数ランキング・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/01/31/2025013180011.html
 <こんなん、一行記事で十分。↓>
 「日米首脳会談、2月7日開催で最終調整・・・」
https://www.donga.com/jp/article/all/20250131/5424592/1
 <文カルト危うし?↓>
 「文在寅前大統領、元徴用工の訃報に「恥ずかしくない国をつくろう」とコメント=韓国ネットには冷ややかな声・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b947883-s39-c10-d0195.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <おもてなし精神ってのよ。↓>
 「・・・中国のSNS・小紅書(RED)・・・<の>あるユーザーは・・・、「関西国際空港で温かい光景を見た」として動画を投稿した。動画は離陸前の機内から撮影したもので、日本の空港スタッフらが「蛇年大吉」などと書かれた春節を祝う赤いボードや横断幕を掲げて手を振り、整備士が噴霧器で地面に「新年快楽、大吉大利 2025.1.29」とのメッセージを書く様子が映っている。
 また、小紅書のほかのアカウントもこの光景を別角度から撮影した動画を投稿しており、「帰国しようと飛行機に乗って待っていたら乗務員に窓の外をご覧下さいと言われた」と説明。「時にこうした些細なことに感動させられる」とつづっている。・・・」

https://www.recordchina.co.jp/b947942-s25-c30-d0052.html

<太田>

一 住友VISAカードのタッチ決済

 サミットで、1月15日から1カ月間、住友VISAカードのタッチ決済で10%ポイントが付きます、との垂れ幕を目にし、昨日、このカードでタッチ決済できるように設定しようとして手こずっていたら、既に設定済みであることを「発見」。
 で、さっそく、サミットで使ってみたが、例によって、初めての時は、ぎごちない動作になるせいか、なかなか成功せず、店員を呼ぶザマに。
 でも、結局、独力で何とかなった。
 それにしても、いつまで続けるのか知らないが、サミット以外でも、またこの1カ月が過ぎても7%ポイントが付きます、というのだからスゴイ。
 こういうところでも、みずほ、三井住友に後れをとっている。

二 洗濯洗剤の量

 洗濯ものを入れた時の洗濯機の表示は、私の場合、0.9か0.8のどちらかなのだが、液体洗剤の量については、液体洗剤のボトルのキャップの水55L目盛りを1.0と思い込んで決めてきたが、下掲↓
https://cojicaji.jp/laundry/laundry-tips/1875
を調べたら、キャップのふちぎりぎりを1.0としなければならないことが判明。
 なぜ、調べたかというと、突然、水55L目盛りを1.0としていたのか水30L目盛りを1.0としていたのか思い出せなくなり、洗濯機の表示が0.8だったが、水30L目盛り相当の洗剤を使用して洗濯を開始した後、確かめるべくネットにあたった次第。
 本日なんぞは論外だが、今まで、ずっと、洗剤をかなり過少に使用してきたことになる。
 それにしても、本件でも、日立の取説は極めて不親切であり、読んでもこのあたりの話は完全に端折られてしまっている。

三 新トイレ

 本日、夕刻、表記が取り付けられる予定。

 大枚はたかされるけど、現在の製品に比べて新機能が殆どなさそうで、張り合いが湧かないこと夥しい。

          –映画評論255:15年後のラブソング–

 今回の映画は、「『15年後のラブソング』(・・・Juliet, Naked)は2018年の<米>・<英>のロマンティック・コメディ映画<で、>監督はジェシー・ペレッツ、主演はローズ・バーンとイーサン・ホークが務めた<ところ、英国人でケンブリッジ大卒の>ニック・ホーンビィ<(コラム#14699)>が2009年に発表した小説『Juliet, Naked』を原作とし、15年前に忽然と姿を消した伝説的ロックスターと彼に心酔する男、その恋人の三角関係を描いている」
https://ja.wikipedia.org/wiki/15%E5%B9%B4%E5%BE%8C%E3%81%AE%E3%83%A9%E3%83%96%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%82%B0
というもの。
 脚本陣3人の1人で監督も務めたジェシー・ペレッツ(Jesse Peretz。1968年)は、父親がユダヤ系でハーバード大卒(恐らく)で元ミュージシャン。
https://en.wikipedia.org/wiki/Jesse_Peretz
 主演女優のローズ・バーン(Rose Byrne。1979年~)は、アイルランド/スコットランド系豪州人
https://en.wikipedia.org/wiki/Rose_Byrne
で、豪州最高峰のシドニー大卒、
https://en.wikipedia.org/wiki/University_of_Sydney
相手役男優のイーサン・ホーク(Ethan Green Hawke。1970年~)は、米国人で俳優、カーネギー・メロン大、ニューヨーク大中退の俳優、作家、映画監督で熱烈な民主党支持者であり、
https://en.wikipedia.org/wiki/Ethan_Hawke
そもそも英米の最高峰大卒2人の手によるストーリー/映像であることに加え、豪州の最高峰大卒を含むこの2人の名演もあって、洒落た作品になっている。

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太田述正コラム#14736(2025.1.31)
<池上裕子『織豊政権と江戸幕府』を読む(その18)>

→非公開