太田述正コラム#14783(2025.2.24)
<皆さんとディスカッション(続x6177)/映画評論273:ブレスト要塞大攻防戦>

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 なし。

ウクライナ問題/ガザ戦争。↓

 <米国は蔑まれつつ歴史の舞台から消えていき、欧州はそれなりに覚醒する。いいことずくめだわ。↓>
 「・・・スターリンクの利用をめぐる脅威が持ち上がると、ウクライナの防衛のために欧州の主要な支援国のひとつがすぐさま行動を起こしたのは理由のないことではない。
 「ポーランドはスターリンク端末を購入し、ウクライナに提供した。わたしたちはウクライナ向け衛星インターネットの利用料を支払っており、これからも支払い続けるつもりだ」。ポーランドのクシシュトフ・ガフコフスキ副首相は、マスクが所有するソーシャルメディアであるX(旧ツイッター)にそう投稿した。「ポーランドが当事者である商業サービス契約を誰かが一方的に破棄できるなどとは想像もできない」とクギを刺した。
 ウクライナと支援諸国の当局者は、米国が煽る地政学的混乱というこの危険な新時代に何が可能なのか、考え直すべきだろう。トランプがこれほど早くウクライナを見捨てるばかりか、ウクライナを脅し出すとはとんどの人が想像していなかった。その脅しは、ウクライナの自衛の努力がロシアの戦争計画を困難にしているまさにその時期に、その自衛を弱体化することにつながりかねないものだ。
 だが、トランプはそれをやった。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7804153016d9dba6865f077f47e77fd7e41c4f0f

 妄想瘋癲老人米国。↓

 <ハイ、その通りでちゅ。「民主主義の根幹にある理念を否定する」→「民主主義の根幹にある理念を発動する」、「民主主義をダメにした例」→「民主主義が機能した例」、の2点を除き・・。↓>
 「・・・DOGEをめぐる騒動は、三権分立や法の支配という民主主義の根幹にある理念を否定する大きな問題であり、危機意識を持って考える必要があろう。そうしないと、トランプとイーロン・マスクが、米国を大統領が議会や裁判所に優位に立つ、チェック・バランスがない非民主主義的な国家にしてしまう危険があるように思われる。優れたデマゴーグとそれに説得される選挙民の組み合わせが民主主義をダメにした例は、ワイマール共和国のように、これまでにもあったことを考える必要がある。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4fbfb19d8e9113948dd4303cddbf75639368938d

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 APが配信しBBCが記事に。↓

 Masahiro Nakai announced his retirement in January–For months, Japan’s entertainment industry has been rocked by a scandal that unseated one of its most popular celebrities and put one of its biggest broadcasters at risk.
 But some believe it has also marked a turning point in how cases of sexual assault are perceived in Japan – where traditionally victims have been shamed into silence.・・・
https://www.bbc.com/news/articles/cd0nzmmzvyno

 日・文カルト問題。↓

 <奮起、奮起!↓>
 「・・・メモリー半導体技術まで中国に追いつかれた。工程・量産で優位を守るだけで、基礎研究や設計能力でシステムとメモリーに関係なく中国に遅れをとったことがわかった。・・・
 日本のメモリーも浮上している。最近日本経済新聞は日本のメモリー半導体企業キオクシアが332層NAND型フラッシュメモリーの開発に成功したと報道した。積層数でSKハイニックスの321層とサムスン電子の286層を上回る。現在世界のNAND市場シェアはサムスン電子が36.9%、SKハイニックスが22.1%、キオクシアが13.8%の順だ。」
https://japanese.joins.com/JArticle/330250
 <日韓交流人士モノ、ということに・・。↓>
 「在日韓国人事業家 母国の教育財団に2.6億円相当を寄付へ・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20250223000100882?section=japan-interviews/index
https://www.donga.com/jp/article/all/20250224/5465011/1
 <文カルト健在?↓>
 「独島は明白な韓国領土 政府が「竹島の日」式典に抗議・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20250223000400882?section=japan-relationship/index
 <・・・。↓>
 「韓国でアサヒビール値上げへ 来月1日から最大2割・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20250223000800882?section=economy/index

 こういう長文記事をのっけるとは、さすがガーディアン。↓

 ‘It could get an orgasm out of a cabbage’: the best vibrators, tested–From bullets to rabbits to wand vibrators, our sexual wellbeing expert demystifies what’s available, and rates her top 16 models (she tested 53)・・・
https://www.theguardian.com/thefilter/2025/feb/23/best-vibrators-bullet-rabbit-wand

 確かに・・。↓

 「・・・名前が生まれたときから死ぬまで変わらないのは、管理側が(だいたい国家ですね)国民全員をきっちり把握し、徴兵と徴税などの国力を上げるための義務から逃れられないようにして、同時に医療費を安くしたり年金やら生活保護やらのサービスを提供するためのシステムでもある。戸籍を個人単位で徹底管理すればそれができる。おもいつきで名前を変えられたら管理側が面倒でやっていられない。だから一生一名とされてしまった。
 近代国家(国民国家)特有のシステムだ。全人類の当たり前ではない・・・」
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/4cd86a0208655d9921cc5efaa0ee7c8f3875f5c5

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 なし!

 祝日の臨時一人題名のない音楽会です。

 Yuja Wang(コラム#10000)のピアノ演奏小曲集を(一度コラム#10070でお送りしたことがありますが、改めて)お送りします。(順不同)

Christoph Willibald Gluck(注a)/Giovanni Sgambati Melodie, Dance of the Blessed Spirit (from Orfeo ed Euridice) 4.16分
https://www.youtube.com/watch?v=TjccdcEHxv0

(注)1714~1787年。「現在のドイツに生まれ、現在のオーストリアとフランスで活躍したオペラの作曲家。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF

Philip Glass(注b) Étude 6 3.57分
https://www.youtube.com/watch?v=dKqzzKI_2gs

(注b)1937年~。「メリーランド州ボルチモアのリトアニア系ユダヤ系一家に生まれ、子供のころからピーボディ音楽院でフルートを習う。15歳でシカゴ大学に入学。卒業後、ジュリアード音楽院に進み、主に鍵盤楽器を弾くようになる。・・・1972年に仏教徒となり、ダライ・ラマ14世に面会した。チベット問題に強い関心を持ち、チベット難民を強力に支援している。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%B9

Strauss The Beautiful Blue Danube(コラム#9818) 5.57分
https://www.youtube.com/watch?v=MoAJ9XUuJ-0
Strauss Polka 3.46分
https://www.youtube.com/watch?v=lQFfHvhoA38
Tchaikovsky Scherzo from Symphony No. 6 3.50分
https://www.youtube.com/watch?v=jc5fJ8OjEQw
Tchaikovsky the brilliant Cadenza(l’éblouissante Cadence du Concerto n°2) 5.05分
https://www.youtube.com/watch?v=0Gd5yf4ThHs
Kapustin(注c) Toccatina 2.13分
https://www.youtube.com/watch?v=3o6nhgYgbUs
Kapustin Jazz Prélude 1.52分
https://www.youtube.com/watch?v=sr9mwqHyvGs

(注c)ニコライ・ギルシェヴィチ・カプースチン(Nikolai Girshevich Kapustin。1937~2020年)。「ベ<ラ>ル<ー>シ・・・出身の<父>とロシア出身の<母の間で、>・・・ウクライナ<に生まれた>ロシアの作曲家、ピアニスト、ミュージシャン。・・・モスクワ音楽院・・・卒<。>・・・ジャズとクラシックを融合した独特の作風を持つのが彼の最大の特徴である。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%97%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%B3

Michael Tilson Thomas(注d) You Come Here Often? 4.40分
https://www.youtube.com/watch?v=MK3sbDCMTcQ

(注d)1944年~。「<米国>の指揮者、ピアニスト、作曲家。・・・ロサンゼルスにて、ロシア系ユダヤ人の家庭に生まれる。祖父ボリス・トマシェフスキー(Boris Thomashefsky)はキエフ近郊・・・出身で、ニューヨークのイディッシュ劇場の設立者。・・・南カリフォルニア大学・・・で学んだ。・・・祖父の代からガーシュウィン一家と親交が深く、ジョージ・ガーシュウィンの権威として他の追随を許さない。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9

Bizet/Horowitz Carmen Variations(コラム#10631) 3.32分
https://www.youtube.com/watch?v=e28xOQYYAWI
Vincent Youmans Tea for Two(コラム#10000) 5.03分
https://www.youtube.com/watch?v=MCUjdgdqE90
Arturo Márquez/Leticia Gómez-Tagle Danzón No. 2(注e) 3.53分
https://www.youtube.com/watch?v=VHvsms76wRk

(注e)https://leticiagomeztagle.no-te.com/js_albums/danzon-no-2/?lang=en

Saint-Saens/Liszt/Horowitz Danse Macabre(コラム#13843) 6.02分

https://www.youtube.com/watch?v=epQ548wJq8k

<太田>

 –終活–

 めんどくさいなあ。↓

 「・・・著作権法では「著作権者が死亡し、著作財産権が国庫に帰属すべきこととなる場合には著作権は消滅する」(著作権法62条1項一号)と定められています。よって相続人のいない著作権は遺言書で遺贈されることがなければ消滅します。なお、特定遺贈においては文化庁の著作権登録原簿に登録しなければ第三者に対抗することはできません。・・・」

https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E4%BA%A1%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%88%B6%E3%81%8C%E6%9B%B8%E3%81%84%E3%81%9F%E5%B0%8F%E8%AA%AC-%E5%8D%B0%E7%A8%8E%E3%81%AF%E7%9B%B8%E7%B6%9A%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B-%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E3%81%AE%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%A8%E7%9B%B8%E7%B6%9A%E6%89%8B%E7%B6%9A%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88-%E8%A1%8C%E6%94%BF%E6%9B%B8%E5%A3%AB%E3%81%8C%E8%A7%A3%E8%AA%AC/ar-AA1zBoP7?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=d7cbebe797ee426e8bf1fc590ed3c885&ei=17

           –映画評論273:ブレスト要塞大攻防戦–

 今回の『ブレスト要塞大攻防戦』(原題:Brestskaya krepost。英題:Fortress of War)は、2010年のベラルーシ・ロシア合作で、「第2次世界大戦中の独ソ戦における最初の激戦のひとつであるブレスト要塞の攻防戦を、ソ連軍側の視点から映画化した・・・戦争ドラマ」で、『草原の実験」(コラム#14541)「のアレクサンドル・コットが<監督をし>た」ものであり、
https://eiga.com/movie/81326/
https://en.wikipedia.org/wiki/Fortress_of_War ←詳細な筋
忠実な史実の再現かどうかはともかく、見ごたえはある。
 現在、ベラルーシの西端に位置するブレスト市
https://en.wikipedia.org/wiki/Brest,_Belarus
の、ブレスト・リトフスク条約締約地として有名なブレスト要塞
https://en.wikipedia.org/wiki/Brest_Fortress
で行われた独ソ戦劈頭のブレスト要塞防衛戦(1941年6月22~29日)
https://en.wikipedia.org/wiki/Defense_of_Brest_Fortress
を描いたものだ。