太田述正コラム#3181(2009.3.29)
<皆さんとディスカッション(続x440)>
<んにゃ>
≫どうして他の太田がらみの投稿の場に比べて「太田述正掲示板」への投稿が少ないのか≪(コラム#3177。太田)
 理屈捏ねの太田には、人は理屈より感性に従うケースが多々あるという事が判らんのだろうな。
 お勉強馬鹿どもに依存する事の危険性が、こんな些細な事にも見て取れるって事で。
<ベラドンナ>
≫なんで太田述正掲示板は閑古鳥がないているんだろうね≪(コラム#3175。太田)
という太田さんの疑問ですが、たぶん、直接太田さんが管理されてる掲示板なので、みなさん太田さんを敬っているゆえに、下手なことが書けないと思っているからじゃないかと思っています。
 <例えば>・・・、太田さんに対して文句だけいう人は、<投稿しただけで、太田さんの回答に対して>何も返答せずに消えてしま<います。>
 (自分の投稿が「正しい」かどうかじゃなく、<太田述正掲示板、ひいては太田コラムに自分の投稿が載っただけで>自己満足して<いるということでしょう。)
 <しかし、こういう人も、>ある意味、太田さん<に、屈折した敬意を抱いているのだと思います。>
 <他方、太田さんにストレートに>敬意を抱いている人は、<自分の投稿の文章がおかしかったり、内容が>間違ってい<たりす>ることを恐れて<投稿をせずに>いるんじゃないか・・・と思いました。(あれ、なんか耳が痛い・・)
<深雪@邦人返せ北朝鮮>
 ツリーは苦手だと書いた「最初の誰か」です。
 チャレンジのつもりで初めて太田板を使ってみました。
 思いがけず、オーガナイズされた洋式だったんですね。
 クリックしたら直下に引用はオレンジ色で表示される。
 ワンクリックする手間はありますが、書き込んで様式を理解してしまえば、かえってメルマガよりずっと理解しやすいですね。
 私個人は慣れましたから、太田板の使い勝手に関しては、全く問題なくなりました。ただ、書き込み未経験であれば、使いづらそうな印象は否めないところですね。その意味で初期使用の敷居が高い、不利な板ではありますね。
<太田>
 結局、まとめるとこういうことになりそうです。
1 太田述正掲示板の体裁に原因を求める説はほぼ否定された。
2 理性派は太田述正掲示板へ、感性派はそれ以外の場に太田コラムがらみの投稿を行う傾向があるところ、世の中、理性派よりも感性派の方が圧倒的に多い。だから、「フォーマルな」太田述正掲示板への投稿が相対的に少なくなる。
 
 2についてですが、michisuzuちゃんを見ても分かるように、会話はできても、対話をすること(書くこと)ができない人の方が世の中には圧倒的に多い
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT11000026032009&landing=Next
ってことのようですね。
 (麻生首相もそうだと私は思っています。今度は「ミサイル」や「ロケット」の意味が全く分かっていないことが露見しました。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090328-OYT1T00963.htm
 麻生は頭に浮かんだことを一切反芻なしにそのまま口にするタイプですね。本来絶対に政治家にはなれないはずなのに、何でこんなのが政治家になったどころか首相になったのか! 自民党は完全に壊れてます。)
 典拠をつけるように心がけることは、実際につけるかどうかはともかく、対話すること(書く)にあたっての必要条件だと改めて思います。
 ついでに言うと、対話をすること(書くこと)ができる人でも、大部分はニュース(=事実に係る記事)的なものが書けるだけで、論説(=意見に係る記事=コラム=オリジナリティのある意見を述べた文)的なものまで書ける人は、そのうちのほんの一握りであると言ってよさそうです。
 既に(昨年)退出された読者ですが、スワンさんがこのことを私に身をもって示してくれました。
 つまり、集合で言うと、感性人⊃理性人(ニュース人⊃論説人)、ということなんですね。
<ベラドンナ>
 田中康夫参議院議員が村上春樹のエルサレム賞受賞の時のスピーチを批判してます。(同時に、日本人の価値観も。)
http://www.youtube.com/watch?v=aOOHaVDpnrg&feature=channel 
 太田さんは田中康夫議員をどう評価されているのでしょうか?
<太田>
 田中については、よく知りませんが、一種の一流のバラエティ芸人である、という印象を持っています。
 だけど、このユーチューブ面白いですね。
 私自身は、ガザ戦争において、イスラエル側に立った言論を展開してきたことはご承知だと思いますが、村上も田中も、そして田中が引用している女性文芸評論家も、いずれもハマス等の側に立っている以上、田中とこの女性文芸評論家の村上批判は、目くそ鼻くそを笑う類のものだ、と苦笑しながら鑑賞させていただきました。 
 なお、田中による村上の『ノルウェーの森』批判は、ナンセンスです。
 村上には文学者は政治を語るなと言いたかったわけですが、田中に対しては、文学者止めてよかったね、と言いたいですね。
<いっそのこと>
 <「政治献金を全面的に禁止したらどうだろう」とのご意見(コラム#3157。さるべーじ)に対し、私は、コラム#3179で、「企業献金を禁止するのは当然でしょう」と申し上げたところですが、私は、>企業献金だけではなくてすべての献金<を禁止すべきだというのが私の真意>です。
 有権者が投票に行って政治かたる資格を与え、献金を行って政治活動を支援するということが出来ればそれが一番だと<は>思います。
 しかし現実において最近の投票率は衆参両方とも50%~60%代のようです。
http://www.promised-factory.com/100years_after/house/turnout-abs.html
 あまり投票にも行かない、献金もそんなにしない(ソースなし個人的感覚)普通の人よりも、投票にも行けばお金もくれる団体のために動こうとするのは必然だと思います。
 こういった現状を打破するには、投票さえ行けば何とかなるようなシステムを作っておいたほうがマシな気がします。
<ααΑ>(「たった一人の反乱」より)
 太田<は>自民公明の別働隊<だ>。
 実際、過去ログ見ても小沢批判ばかり。自民の安部、小泉、麻生をここまで攻撃した発言は0。
<深雪@邦人返せ北朝鮮>
 小泉さんは、自民党橋本派を壊滅的に破壊した。
 安倍さんは、自民党内の旧勢力を「脱戦後レジューム」という名のもと壊そうとして、彼らに敗れた。
 政・官・業の癒着体質を糾弾するのが太田述正なのだから、これらの政治家を太田さんは叩くはずもない。その太田さんをなぜ「小沢批判ばかり=自民擁護」と取るのだろう、甚だ不思議だ。
<太田>
 お二人ともちょっと違うんだなあ。
 私は、「タカ派」ではないけれど「タカ派」的安全保障政策を推進した小泉、「タカ派」として「タカ派」的安全保障政策を推進した安倍の両名を、その限りにおいては評価していますが、そもそも、こういう人々が自民党の中で「ハト」派となれ合って共存共栄を図ってきたこと自体を許せないものとして批判してきているところです。
 また、いちいちコラム#はあげませんが、小泉、安倍両名についても、具体的な批判を随分行ってきていますよ。
<後からすみません>
≫私の裏芸を評価しない方が私の表芸だけは評価する、なんて言われると≪(コラム#3177。太田)
 お気持ちを害しましたこと、お詫びいたします。
→いやなに。単にあなたの認識の誤りを訂正させていただいただけですよ。(太田)
ところで、吉田ドクトリンとは、軽武装、アメリカ依存で、経済発展にまい進するということでしょうか。確かに、そのような政策に、私は疑問があります。しかし、もし、今回の事件を利用して反対者を排除するということでしたら、賛成できません。
→2001年の私の民主党からの立候補当時は小沢は自由党党首でしたが、私は選挙運動中、「悪い悪い自民党、もっと悪い自由党」と連呼して全国を行脚しました。過去のコラムを読んでいただければ、私が一貫して小沢ないし小沢的なものを批判し続けてきたことがお分かりいただけるはずです。(太田)
 やはり、当面は、政権交代と新政権の安定運営が優先すると思います。そうすれば、現政権のはるかに大きな癒着を減らすことができるでしょうから。
 理想の政治は、政権交代のしくみが定着してからでも遅くないと思います。
→例えば、小沢民主党だけで単独過半数がとれなかった場合、またぞろ自民党との大連立を小沢が画策しない保証はありません。悪い芽は摘める時に摘んでおくにこしたことはないのですよ。(太田)
<SS>
 アホ相手に、太田さん、よく辛抱されますね。 ・・・
 太田さんご自身が知る一次情報が、内部を知らない馬鹿な<2>チャネラー<等>には伝わらない。この徒労感。お察しします。
<太田>
 懇篤なるお言葉をたまわり、感謝の言葉もございません。
 アホにも、知力不足のアホ、知力はあっても洞察力のないアホ、アホを装っているアホ等色々ありますわな。
 こういうアホな面々は役人にはゴマンといたので、慣れてます。
 太田コラムの読者には私のあんまし慣れてはいないキチガイさんもいらっしゃる、ってところが違うだけですよ。
 いずれにせよ、私は辛抱なんぞしておりません。
 これらの方々以外の「まとも」な方々の方がもちろん多いわけですが、どんな方であれ、読者の方々との交流は私にとって大いに勉強になっており、楽しみながら勉強に勤しんでおりますので、ご心配にはおよびません。
<YM>
 <有料読者になったばかりですが、>バックナンバーをダウンロードさせていただきました。
 話題が、政治の話ばかりだと思っていたのが、身近で興味のある話題ばかりでとても興味深く読ませていただいております。
<太田>
 どうもありがとうございます。
 あなたと同世代の若い女性の方々に、当コラムの存在を広めていただければ幸いです。
 本日の記事です。
 「・・・枝野幸男元政調会長は<28日>未明のテレビ朝日番組で「続けるならもっと国民を説得しないといけない。自分の検察との闘いのために政権交代を犠牲にすることはないだろう」と述べ、影響が大きくなれば辞任するとの見方を示した。
 さらに「こういう資金を集めている方は我が党の党首にふさわしくない。政治とカネの問題で自民党の何倍も国民から信頼されていないと政権を取ることは難しい」と指摘。細野豪志政調副会長も同番組で「これだけお金を集めて何に使ったのかはもう少し踏み込んで説明すべきだ」と語った。・・・」
http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt246/20090328NS000Y56028032009.html
 TV見てたら、鳩山は、小沢が早晩退陣した時、執行部を総退陣させ、若い世代に新執行部をつくらせようとしている、とか、小沢は、自民党に解散総選挙をしかけさせ、その段階で退陣して自民党に一泡吹かせようとしている、という二つの説が出てましたね。
 更年期障害(menopause)は、極端に言えば、欧米においてしか存在しない、妄想から生じた病ってことらしいですよ。
http://www.guardian.co.uk/books/2009/mar/29/menopause-hot-flushes-louise-foxcroft
 ラベル作曲の「ワルツ」
http://www.youtube.com/watch?v=MmboDwY7Sas
が秘めているある女性への思いが、この曲を解析することで解明されたって記事
http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/7968024.stm
読んで、ユーチューブで聴いてみたけれど、曲がどんどん転調しているので、ワケが分かりませんでした。
 それに、ラベルの「ボレロ」はいい曲ですが、この曲は嫌いだな。
 でも、クラシックのオタク的通の方は、ぜひ挑戦してみて下さい。
 世の男どもよ、アイスランドの某銀行頭取の女性が言っていることに耳を傾けよう。
 ・・・The investment banking sector has ultra-masculine values. You have this excessive risk-taking and a short term focus. You have big egos.・・・
 I think, in general, women like to have things more transparent. They have a wider definition of success. They place ethics high on the agenda.・・・
 Women tend to be more risk aware. Not risk averse, but risk aware, meaning that they want to understand the risks they’re taking.・・・
 I think women are competitive as well. I have been in sports a lot and I guess I’m a very competitive person. I think women are competitive but they are less aggressive and often more cooperative.・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/03/26/AR2009032603019_pf.html
 繰り返します。
 政治と経営は当分の間、女性に委ねましょう!
 「<コンドームにエイズ防止効果がないと>世界最大の宗教であるカトリックがカルトみたいな世迷い言を垂れ流し続けているのはホント困ったもんです。」とコラム#3165で申し上げたところですが、乱交、乱婚がフツーであるサハラ以南のアフリカ諸国に関しては、これは決して世迷い言ではない、というコラムにはびっくりです。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/03/27/AR2009032702825_pf.html
 北米自由貿易協定ができてから、メキシコは米国の事実上の植民地になったって記事が出てました。
 ・・・in the mid-1980s, there was precisely one McDonald’s in all of Mexico, he notes. When he returned on a reporting trip in 2000, there were 292.
 A seismic event, of course, had occurred in the interim: The North American Free Trade Agreement had taken effect in 1994 and vastly increased commerce between Mexico and its richer northern neighbor. Contreras, perhaps reaching just a bit, asserts that the pact has transformed Mexico into “a de facto economic colony of the United States.”
 By 2006, when he moved back to Mexico City, Walmart was Mexico’s largest private employer. Citigroup owned one of the country’s largest banks. About 400,000 Americans had bought second homes in Mexico. And Mexicans, he notes, were slurping Coca-Cola at a higher per capita rate than consumers in any other country, including the United States. ・・・
 Americanization “has infected” Mexico with “three quintessentially American social diseases”: HIV, illegal drug use and obesity・・・
 Overall, however, ・・・Americanization has done Mexico more good than harm. He credits U.S. influence with promoting rights for Mexican women and gays, advancing judicial reforms and strengthening the nation’s democracy after decades of one-party rule. ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/03/27/AR2009032700964_pf.html
 ニューヨークタイムスが日本の農村の疲弊をとりあげました。
http://www.nytimes.com/2009/03/29/world/asia/29japan.html?hp=&pagewanted=print
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太田述正コラム#3182(2009.3.29)
<テポドン狂騒曲(その2)>
→非公開