太田述正コラム#14807(2025.3.8)
<皆さんとディスカッション(続x6189)/映画評論281:キングスマン:ゴールデン・サークル>
<太田>
安倍問題/防衛費増。↓
<日本には手ぬるいトランプ、何も起こらんよ。↓>
「日本にまた「請求書」? トランプ氏「われわれは日本を守っているのに日本はわれわれを守らない」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/330850
ウクライナ問題/ガザ戦争。↓
<そもそも、軍事衛星情報を提供してたワケじゃなかったのね。↓>
A Pentagon agency said on Friday that it had “temporarily suspended” the sharing of satellite imagery with Ukraine in accordance with orders from President Trump・・・
<ホントにやったんかなあ? ↓>
The Trump administration has also halted military aid and stopped sharing intelligence with Ukraine after a contentious White House meeting last week with the country’s president, Volodymyr Zelensky.・・・
https://www.nytimes.com/2025/03/07/world/us-ukraine-satellite-imagery.html
<ったく。↓>
Syrian security forces execute 125 civilians in battle against Assad loyalists–Fighting in Latakia is marked escalation by Bashar al-Assad loyalists against Syria’s new Islamist-led government・・・
https://www.theguardian.com/world/2025/mar/07/death-toll-rises-syrian-security-forces-struggle-quell-assad-loyalist-attacks
妄想瘋癲老人米国。↓
なし。
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
国際ニュースに。↓
The Ukrainian refugee fighting to become the first European sumo grand champion–Known by his fighting moniker, Aonishiki Arata, the Ukrainian wrestler recently won promotion to sumo’s highest level in Japan・・・
https://www.theguardian.com/world/2025/mar/08/the-ukrainian-refugee-fighting-to-become-the-first-european-sumo-grand-champion
大転機は、1931年の杉山構想実施開始だよ。↓
「・・・「動機が至純の情にみちていれば行為が善か悪かは問わない」「自分の論がいれられなければ他者とはコミュニケーションをもたない」といった理性、知性の放棄、感情の発露のみが先行する社会。外国を恐れる恐外病、その裏返しとしての外国蔑視の支配する国家。そして軍事のみが国家を支えるのだという歪んだ感情の時代。そういう社会と時代の波は昭和八<(1933)>年から始まったのではなかったか。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/30a89ddb53191dd9d7b11865b6b854abf8bdb2cd
「・・・照和八年三月、日本は国際連盟を脱退する。・・・」
https://gendai.media/articles/-/148280?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related
日・文カルト問題。↓
<文カルト危うし?↓>
「・・・ある日本人のK-POPファンは「韓国の放送で日本語の歌を制限するのは、法律ではなく感情」と話した。今年は両国が国交を正常化して60周年を迎える年だ。「サランヘ(韓国語で愛してる)」も「アイシテル」も、どちらも自由に言えるようになるべきだ。」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/03/03/2025030380005.html
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<邦語媒体より。
まず、垂秀夫「習近平中国の内政」(「學士會会報March No.971 2025-II」)より。↓>
「・・・鄧小平時代の集団指導体制では、政治局常務委員7名はそれぞれ担当が決まっており、それに応じた権力基盤を持っていた。
党規約上、総書記を含む政治局常務委員の権限は同格であり、総書記には二つの特別な権限が付与されているだけである。
一つは、政治局会議を招集する権限である。
しかし、これは総書記が議長になることを意味しており、議事の決定は総書記1人でできることではない。
最終決定はあくまでも多数決で決まる。
これが集団指導体制の本質である。
なお、もう一つの権限は、政治局会議に諮らなくても済むような日常工作業務については、総書記が中央書記処を指導して処理することができる権限である。
<政治局会議に諮ったのでは?↓>
しかし、習近平は就任後、内部通達を発出することにより、政治局員に対し、年度末に各自の業務報告を総書記に提出する義務を負わせた。
<もともと上位に立ってたんだって!↓>
これにより、習近平は党規約を変更することなく、他の政治局常務委員の上位に立つことになった。・・・
胡錦涛時代・・・、戦略目標である経済成長・・・が鈍化しはじめた・・・。
更に、付随して三つの大きな問題が顕在化した。
<文字通り「顕在化」しただけのこと。↓>
一つ目は、深刻な腐敗汚職。・・・
<二つ目、三つめは不可避。↓>
二つ目は、・・・深刻な環境破壊が進行した。
三つ目・・・は、・・・鄧小平の「先富論」(一部の人が先に豊かになってもよい)により、都市部と農村部の所得格差、沿海地域と内陸部の経済格差が著しく拡大した。
こうした状況の中、人民の不満や不平は著しく高まっていき、一部の人民は街頭デモを起こし、やがて暴動へと発展していった。・・・
<「顕在化」させただけのこと。↓>
<20>12年、・・・総書記に就任した・・・習近平が、経済発展よりもより優先度の高い戦略目標に置いたのは、国家の安全である。・・・
習近平は先述の三つの問題にも対処した。
<お見事!↓>
腐敗汚職を徹底的に取り締ま<り、>・・・環境問題については・・・約10年間で環境改善を成し遂げた。
<筆者の分析不足。↓>
経済格差については、「先富論」に代わり「共同富裕」を掲げたが、再分配に不可欠な税制の改革に着手できず、この試みは失敗している。・・・
超富裕層には「第三次分配」の名目で多額の寄付金を強い、ゆがんだ対応に終始した。・・・
<繰り返すが、顕在化させただけのこと。そもそも、中共は、軍事(国防)に過少投資し続けてきており、それを続けることを確認したということ。↓>
習近平は・・・13年に中央国家安全委員会を設置し、・・・14年には、・・・総体的安全保障観・・・の概念を提示し、・・・国防<だけでなく、>食料、生態環境、エネルギー、経済産業<も重視することとした。>・・・
<昨日のディスカッションで指摘した通り、人民の過半はまだ阿Qだってことを想起されたい。よって、これもお見事。↓>
現在、経済が深刻な不況にあり、国内では厳しい言論統制が課されているが、胡錦涛時代に頻発していたデモや暴動は皆無である。
<中共のみならず、世界中でそうだ。↓>
ネットでの管理、携帯電話による位置情報の察知、盗聴器や監視カメラの多用など、科学技術の進歩が統制に親和的に働いている。
<再度、阿Q問題に注意喚起しておこう。↓>
また、不満分子を監視する側の公安機関や情報機関が強大化している。
人民に不満があったとしても、デモ、抗議活動、暴動などを起こせない状況にある。・・・」
<次いで、これ。↓>
「・・・「逆ニクソン」(reverse Nixon=リバースニクソン)、もしくは「逆キッシンジャー」(reverse Kissinger=リバースキッシンジャー)と呼ばれる戦略は、ニクソン元大統領やキッシンジャー元国務長官によって実行された対ソ連対策=親中戦略の「逆」という意味だ。
逆ニクソンや逆キッシンジャーはこれまでも中国の影響力拡大に対抗するためにロシアとの関係改善を目指すアメリカの戦略として一部のアナリストに使われてきた言葉だが、バイデン政権下では見られなかった。トランプ政権が復活し、ロシアと中国の電話会談を機に改めて米大手メディア(上記ニューヨークタイムズ以外にも、ワシントンポスト(有料記事)、ウォール・ストリートジャーナル(有料記事)、NPRなど)が一斉に報じた。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/96ab7f63875d272a61db7eb2a69fdec20d2690a2
<ここからは、レコードチャイナより。
ビミョー。↓>
「中国で配信停止のブロマンスドラマ「光・淵」が日本で放送開始、ネットで反響・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b949701-s36-c70-d0190.html
<健闘を称える。↓>
「中国の大ヒットアニメ映画「ナタ:魔童鬧海」、日本で4月に公開決定・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b949747-s36-c70-d0190.html
<メッ。↓>
「日本の飲食店で香港人5人が無断キャンセル!居合わせた香港人「本当に恥ずかしかった」・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b949711-s25-c30-d0052.html
<よくお分かりで。↓>
トランプ氏「日本は米国を守らない」と不満・・・
中国のネットユーザーからは「(トランプ氏は)金を要求し、払わなければ引き上げるといういつものスタンス」「主人が飼い犬を守るのは当然だろうに」「第2次大戦後、日本は自衛しか許されてこなかったから」との声がある一方、「(トランプ氏の主張は)論理的には間違いじゃない」「一理ある。犬が主人を守らず、自分を守ってくれとばかり言っているのではな。どっちが犬か分からない」などの声も。
このほか、「で、具体的に日本に何を求めてるの?」「日本『じゃあ米国に自衛隊駐留させてくれよ』」「日本はまさにこれを機に軍拡を狙ってくるぞ」「ビジネスマンの本性。損は取らない。だが、この発言から米国の厳しい懐事情が透けて見える」などのコメントも寄せられている。」
https://www.recordchina.co.jp/b949722-s25-c10-d0052.html
一人題名のない音楽会です。
メンデルスゾーン(Mendelssohn)のピアノ曲小特集の1回目です。
Piano Sonata in G Minor, Op. 105(注a) ピアノ:Frederic Chiu 17.55分
https://www.youtube.com/watch?v=0MtVc7zpaDI
(注a)「1821年、メンデルスゾーンが12歳の時の習作。・・・ト短調の第一主題と、変ロ長調の第二主題は、ともに同じモチーフを用いていることが特徴。このような単一主題のソナタ形式を用いた作曲は、ハイドンからの影響である。これらの短いモチーフがさまざまに形を変えながら楽章を通して何度も登場する。」
https://enc.piano.or.jp/musics/1093
3 Etudes, Op. 104b(注b) ピアノ:Bertrand Chamayou 6.37分
https://www.youtube.com/watch?v=BHcg0QS_8UI
(注b)「作曲年:1834年」
https://enc.piano.or.jp/musics/1125
’The first etude, marked Allegro con fuoco, is a fiery and intense work, showcasing both power and agility. It demands great technical dexterity and dynamic control from the pianist, with rapid arpeggios and cascading scales that create a dramatic and thrilling atmosphere. The second etude, marked Andante con espressione, provides a beautiful contrast to the first. With its lyrical melodies and expressive phrasing, it offers a more introspective and reflective mood. The pianist must carefully shape each note and phrase, emphasizing the expressive qualities of the music. The final etude, marked Presto agitato, is a dazzling and energetic piece that brings the set to a thrilling conclusion. It is filled with rapid passagework, complex rhythms, and bold chords, showcasing Mendelssohn’s masterful command of the piano. Overall, Mendelssohn’s 3 Etudes, Op.104b is a brilliant and demanding set of pieces that combines technical challenges with expressive depth. It serves as a testament to Mendelssohn’s remarkable talent as a composer and pianist.’
https://musopen.org/music/9507-3-etudes-op104b/
Rondo Capriccioso in E, Op.14(注c) ピアノ:Cziffra 6.12分
https://www.youtube.com/watch?v=yt-lap4E6pU
(注c)「作曲年代は不明・・・(一説には15歳のときの作品とされる。)」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%81%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%BD_(%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%B3)
小さい時にレッスンで弾かされた、有名かつ懐かしい曲。
<太田>
一 CCleaner
X299パソコンの不調(二で詳述)もあり、久しぶりに表記でこのパソコンのクリーンアップを実施したが、Xのログインにえらく苦労させられた。
二 X299パソコンまたもや危うし
MPC-BEが機能しなくなり、さりとて、アップデートするのはK.Kさんから禁じられていることもあり、Windowsのメディアプレイヤーを使っていたのだが、これが不安定になったので、たまたま発見したCCleanerによるレジストリ修復(コラム#9386)をやった後、コラム#117549で一番上のチェックディスクをやることにし、まず、ポップアップ表示に従ってPowerShellのアップデートをしようとして、Zipファイルをダウンロードしたものの、それからどうしたらよいか分からず、やむなく、前回、エラーになってしまったところの、チェックディスクをダメもとで実行したら、今回はうまくいきそうに見えた。
ところが、X299パソコンを再起動かけてから、修復過程に入ったところで、5%進捗から進まない。
そこで、強制終了して、チェックディスクを飛ばす形で再起動して恐る恐るX299パソコンを使っている。
MSIパソコンが大活躍する悪夢が近づいている?
–映画評論281:キングスマン:ゴールデン・サークル–
今回の『キングスマン:ゴールデン・サークル』(・・・Kingsman: The Golden Circle)は、2017年の<英・米>アクションスパイ映画<であり、>・・・『キングスマン』の続編<で、>・・・『キングスマン:ファースト・エージェント』<(コラム#14751)>は、この後に制作されたところの、1作目の>前日譚」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%B3%3A%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AB
で、エルトン・ジョンが出演していることくらいが取り柄の、暇つぶしにぎりぎりなるか程度の凡作。
だから、『キングスマン:ファースト・エージェント』で若干は挽回したことになろうか。
なお、脚本陣2人のうちの1人で監督も務めたマシュー・ヴォーン・・『キングスマン:ファースト・エージェント』と全て同じ・・は、「ロンドンで生まれ、当初はこの頃母・・・が交際していた<米国>人俳優、ロバート・ヴォーンとの間に生まれたと考えられていた。その後父方のDNA検査を行ったことで、実際の父親はジョージ6世を名付け親に持ち、初代セント・オールバンズ公チャールズ・ボークラークの末裔である<イギリス>貴族のジョージ・アルバート・ハーリー・デ・ヴィア・ドラモンド(・・・George Albert Harley de Vere Drummond)であることが分かった。・・・ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンに入り、人類学と古代史を学<ぶ予定だった>が、数週間で中退した<。>」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%B3
という「華麗」な経歴の人物であることを遅ればせながら知った。
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太田述正コラム#14808(2025.3.8)
<遠藤誉『毛沢東–日本軍と共謀した男』を読む(その6)>
→非公開