太田述正コラム#14811(2025.3.10)
<皆さんとディスカッション(続x6191)/映画評論283:レジェンド 狂気の美学>
<太田>(掲示板より)
<昨日の>HHさんへの回答の補足です。
真珠湾攻撃の9カ月前に、既に、米国は、(日本に対しては、米国によるフライングタイガーの支那派遣等でもって事実上、宣戦布告/交戦、状態に入っていましたが、)ドイツに対して、事実上、法的に宣戦布告をした状態になってました。↓
「20世紀までに確立した中立法では、中立国は交戦国を公平に扱う義務があるとされていた。しかし、アメリカは、枢軸国の侵略に抵抗している国家を援助するという政策を表明し、1941年<3月11日>にはそれを可能とする武器貸与法を制定した。このようにして、アメリカは国内法上、合法的に連合国を援助することが可能になった。・・・アメリカ<二つの国際法上の根拠<を>・・・主張した<。>・・・すなわち、自衛権の行使として援助が可能というものと、不戦条約違反の戦争の交戦国を差別的に扱うことができるというもの<だった。>・・・これらいずれの根拠も、当時の国際法に照らすと成り立ちがたいものであった<というのに・・。>」
https://www.bing.com/ck/a?!&&p=c5bb5e8b44c44a70b187612ff592d9469477e4ca35a08ff93ccc5399d0f0349dJmltdHM9MTc0MTQ3ODQwMA&ptn=3&ver=2&hsh=4&fclid=0eccea61-2d16-6d95-2376-ffc92cfc6c6f&psq=%e5%8f%82%e6%88%a6%e5%89%8d%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%82%ab%e3%81%ae%e3%82%a4%e3%82%ae%e3%83%aa%e3%82%b9%e6%94%af%e6%8f%b4&u=a1aHR0cHM6Ly9vdWoucmVwby5uaWkuYWMuanAvcmVjb3JkLzg1NjcvZmlsZXMvMzZfMTYucGRm&ntb=1
真珠湾攻撃の少し前には、更に状況は進み、米独両軍は、事実上、交戦状態に入っていました。↓
「1941年秋にはすでに、米独両海軍は、大西洋上で事実上の交戦状態に入っていた。<しかも、>ローズヴェルトは<、>9月に、ドイツの潜水艦によってアメリカの駆逐艦が攻撃されたとして、ドイツとその同盟国イタリアの軍艦に対する米防衛海域内での攻撃を<公然と>命令<することまで>し<てい>た。」
https://www.kyorin-u.ac.jp/univ/faculty/social_science/research/social-science/pdf/2017vol33no1_shimamura.pdf
従って、米英と日本が戦争に突入した後は、(ドイツがにっくき日本と同盟関係にあったことから、)米世論の動向を殆ど気にする必要がなくなった状況下で米国がドイツとの事実上の交戦状態のレベルをどんどん上げていくことで、ドイツを対米宣戦布告に追い込むことができる、と、英国と米国の指導者達は見ていたのです。
結果的には、そんな手間をかける必要もなく、比較的すみやかにドイツの方から対米宣戦布告がなされたわけですが、こりゃ、英米からすりゃ、臨時ボーナスみたいなもんでした。↓
「ヒトラーはすでに1940年12月の時点で、OKW(国防軍最高司令部)のヨードル統帥局長に対して、「1942年になるとアメリカが欧州戦争に介入してくる。だから我々は、それまでにヨーロッパ大陸の問題をすべて片付けておかなければならない」と語っています。・・・
日本海軍によるハワイ真珠湾攻撃と日米開戦のニュース・・・を・・・知らされたヒトラーは、・・・「これは転機だ!これでもう我々が負けることはなくなった。なぜなら我々は、過去三千年間一度も戦争に負けたことがない民族(日本人)を味方にして戦うことになったからだ。このような転機はそうそうあるものではない!」と叫んで、ドイツが日本とともにアメリカに宣戦布告することを決定します。・・・
<なお、>真珠湾攻撃の10日前、リッペントロープ外相から日米戦争と三国同盟との関係について聞かれたヒトラーは、“日米戦争が始まってドイツが日本に味方しなかった場合、その時点で三国同盟の意義は消滅する”と答えています<。>」
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1194250146 ←無典拠
なお、↑情勢分析能力において、杉山元ら>英米・・実は英>米だが・・>独、であったこと、またそのことを杉山元らが知っていた、というわけです。
(ソ(露)がどのあたりに位置づけられるか、皆さんの見解も聞きたいもんです。)
英も米も独、そしてソ(露)も、ことごとく、杉山らの掌の上で思うがままに転がされていた、と。
<94tewH.c>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
中共は、台湾進攻と同時に沖縄の島々を攻めてきますか?
⇒過去コラムを読んでないってことでしょうが、見通しうる将来の限りでは、攻めてくることはありません。
ありえないけど、仮に「攻めてき」たとしましょう。
日本の米軍基地や自衛隊施設は、米軍が介入しない限りは「攻め」る可能性は低いでしょうが、米軍は介入せざるをえず、その段階では必ず「攻め」るでしょう。(太田)
<太田>
安倍問題/防衛費増。↓
なし。
ウクライナ問題/ガザ戦争。↓
<よろしい。↓>
Germany to reach out to France and UK over sharing of nuclear weapons・・・
https://www.theguardian.com/world/2025/mar/09/germany-to-reach-out-to-france-and-uk-over-sharing-of-nuclear-weapons
<トランプ・プラン、うまくいくかしら。↓>
「イスラエルのコーヘン・エネルギー相は9日、パレスチナ自治区ガザに向けた送電を即時停止するよう指示した。・・・ガザの海水淡水化施設がイスラエルから電力供給を受けている。ガザの停戦合意交渉を巡り、イスラム組織ハマスへの圧力を強めた。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/50386a3350415677c61bccf5dd43d973885e92fc
妄想瘋癲老人米国。↓
<すんばらしー。でも、ホントにそうしなくっちゃ。↓>
Elon Musk Insists US Should ‘Really’ Exit NATO・・・
https://www.newsweek.com/elon-musk-insists-us-should-really-exit-nato-2041837
<これも、すんばらしー。もっとやれやれー。↓>
Canada to Cut Off Electricity to US States: ‘Need to Feel the Pain’・・・
https://www.newsweek.com/canada-cut-off-electricity-us-states-need-feel-pain-2039125
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
なし。
日・文カルト問題。↓
<ご愛顧に感謝。↓>
「「パーフェクトデイズ」が韓国で愛されるわけ 人気の日本映画の特徴・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%87%E3%82%A4%E3%82%BA-%E3%81%8C%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%A7%E6%84%9B%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%82%8F%E3%81%91-%E4%BA%BA%E6%B0%97%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%81%AE%E7%89%B9%E5%BE%B4/ar-AA1AzgKT?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=40ab6f4274e045b38c44f53d1b9c3355&ei=17
「韓国三一節連休に23万人が訪日…「ノージャパン」以前より15%多い・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/330894
<まだ遅くない。習ちゃんに倣って日本文明総体継受を・・たってムリだろなあ。↓>
「・・・韓国メディア・韓国経済は、トヨタグループの自動車部品メーカーなどに部品を納品しているプレス部品加工メーカー、株式会社ミフネを紹介する記事を掲載した。・・・
この記事に、韓国のネットユーザーからは「勤務時間中に作業員が組み立てをしながらスマホで動画やドラマを見ているような韓国は絶対に日本に追い付けない」「日本と韓国は比べ物にならない。基本からして天と地の差がある」「韓国の労組は生産に興味がない。デモさえしてれば金が入ってくるんだから」「失われた30年とかに関係なく、優れた企業は生き残る」「学ぶべきことは学ぼう。日本だからって何でもケチをつけるべきではない」などのコメントが寄せられている。」
https://www.recordchina.co.jp/b949749-s39-c30-d0195.html
加中央銀行総裁→英中央銀行総裁→加首相、と来たもんだ。↓
Mark Carney Will Be Canada’s New Leader・・・
https://www.newsweek.com/mark-carney-will-canadas-new-leader-what-hes-said-about-donald-trump-2041941
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<ご愛顧に深謝。↓>
「日本に行った時にもっとたくさん買っておけば良かったと後悔した物は?・・・中国のSNS・小紅書(RED)・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b949683-s25-c60-d0052.html
–映画評論283:レジェンド 狂気の美学–
今回の「『レジェンド 狂気の美学』(・・・Legend)は、2015年のイギリスの犯罪映画で<、>ジョン・ピアソンのノンフィクション『ザ・クレイズ 冷血の絆』を原作にして<おり、>監督・脚本はブライアン・ヘルゲランド、主演はトム・ハーディが一人二役で務めた。 本作は1960年代にロンドンで活動していたギャングのリーダー、クレイ兄弟を主人公としている。・・・」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%89_%E7%8B%82%E6%B0%97%E3%81%AE%E7%BE%8E%E5%AD%A6
であるところ、秀作。
(考えてみれば当然ながら)ロンドンにもマフィアめいた存在があったことをこの映画で知った。
原作を書いたジョン・ピアソン(John George Pearson。1930~2021年)は、小説家で伝記作家。で、ケンブリッジ大で歴史学で二科目最優等で卒業し、エコノミスト、BBC、サンデイタイムスでの勤務歴あり、という超インテリだ。
https://en.wikipedia.org/wiki/John_Pearson_(author)
また、脚本・監督のブライアン・ヘルゲランド(Brian Helgeland。1961年~)は、米国の映画監督、脚本家で、ノルウェー人移民夫妻の下に生まれ、マサチューセッツ州立大(ダートマス)(英語文学)、及びロヨラ・メリーマウント大(映画)卒、『L.A.コンフィデンシャル』の脚本・監督も務めている。
https://en.wikipedia.org/wiki/Brian_Helgeland
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太田述正コラム#14812(2025.3.10)
<遠藤誉『毛沢東–日本軍と共謀した男』を読む(その8)>
→非公開