太田述正コラム#14833（2025.3.21）
＜皆さんとディスカッション（続ｘ6202）/映画評論290：夜の来訪者＞

＜VtixidWY＞（「たった一人の反乱（避難所）」より）

　蛇行剣だけでなく刀剣への崇拝は神話時代からあった。
　石上神宮
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E4%B8%8A%E7%A5%9E%E5%AE%AE
　飯篠家直
https://ameblo.jp/kmymtks9/entry-12610980324.html
　「なお、家直は「天真正伝香取神道流」を創始するにあたり、古くからの剣術の流派として香取神宮と鹿島神宮の神職に伝承されていた「香取の剣・鹿島の剣」を元にし、それまで決まった「型」の無かった日本武術の世界において、百般に亘る武道の原型を体系化したと言われる。」（上掲）

　香取、鹿島神宮は元より軍神を祀った所であり、創建は神話時代と伝わります。石上神宮は刀剣を祀った神社であり、刀剣を崇拝する文化はサムライの時代ではなく、神話時代にあったものであり、日本武道の型もオリジンはサムライではなく神話時代にあるわけですから、弥生性の源流はここにある訳で、私見ではそれが大和王権の始祖にあると思うのです。

＜太田＞

　安倍問題/防衛費増。↓

　なし。

ウクライナ問題/ガザ戦争。↓

　＜因果な国に生まれたもんだ。↓＞
　「ウクライナ侵攻 ロシア軍の死者「20～25万人」 第二次世界大戦以降、最大の損失 英国防省・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/29b95b5e7207588585c6a816a69abb24b20ee7db
　＜EUには民主主義を機能させる、悪魔の改革が必要。↓＞
　「EU首脳会議、ウクライナ支援策で合意できず　ハンガリー首相が反対・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1bfb56b5d4c2051cbe68d8ae579d65b3223882fc
　＜いずれにせよ、終戦後の有志連合は着々と。↓＞
　・・・Currently dubbed the Multinational Force Ukraine or MFU, it would be sent to the country to cement any ceasefire and encourage long-term confidence in the country.
　The focus would be on providing Ukraine with air cover to keep its skies safe and a naval presence in the Black Sea to encourage trade.・・・
https://www.bbc.com/news/articles/ckgz8jlxlk3o
　＜全て、予定通り。↓＞
　「イスラエル軍は20日、パレスチナ自治区ガザへの地上侵攻の範囲を北部や南部の新たな地域に広げた。 　イスラム組織ハマスが同日、報復としてイスラエルに複数のロケット弾を発射したことを受け、攻撃を強化したもようだ。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2edbbf54ed8dbad1dd81fe7e524075c8fd1fcfb
　＜そりゃやるだべさ。↓＞
　「〈イスラエルがイラン核施設を攻撃する日〉リーク記事を載せた米国の２大有力紙・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8be220e781b2c0b8e4495abe7ed4dfd41c6c342

　妄想瘋癲老人米国。↓

　＜本件でも、司法が民主主義が米国で機能するのを妨害できるか？↓＞
　Trump signs order to begin dismantling of US education department・・・
　Trump has long called for the department to be axed, a cherished goal of some conservatives, but completely shutting it would require an act of Congress, which is unlikely.
　The move is already facing legal challenges from those seeking to block the agency’s closure as well as sweeping cuts to its staff announced last week.・・・
https://www.bbc.com/news/articles/c07zpmzxln1o

　それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

　取り敢えず、めでたい。↓

　「日本代表“世界最速”Ｗ杯切符獲得！２発快勝　さすがの久保建英！鮮やか先制弾演出からダメ押し弾・・・開催国以外では世界最速で、８大会連続８度目のＷ杯切符を勝ち取った。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7233df4967bae6defc1bca171fc6be380a8b1e82

　日・文カルト問題。↓

　＜片面的日韓交流人士モノ。↓＞
　「MLB：大谷ユニホームに輝く黄金ロゴ、今季6選手のみに許された特権だった・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/03/21/2025032180012.html
　＜半島系日本人へのストーカー記事。↓＞
　「孫正義SBG会長も半導体を作る…65億ドルのM&A・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/331491
　＜ハイハイ。↓＞
　「世界的人気の韓国キンパ、日本の巻きずしとの違いに・・・米紙ワシントン・ポスト・・・が注目・・・韓国・YTN・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b950306-s39-c30-d0191.html

　苗字からすると英国系のようだが、この女性ジンバブエ人のご先祖様が分からなかった。↓

　Kirsty Coventry elected first female president of IOC as Coe routed in vote– Zimbabwean former swimmer won majority in first round・・・
https://www.theguardian.com/sport/2025/mar/20/kirsty-coventry-elected-first-female-president-ioc-sebastian-coe-denied-vote
　So who is Kirsty Coventry, who now has global sport’s most powerful job?–IOC’s first female president faces significant challenges including handling Donald Trump’s power and protecting women’s sports・・・
https://www.theguardian.com/sport/2025/mar/20/kirsty-coventry-sport-ioc-international-olympic-committee
　＜ちなみに、20年以上前のデータだが・・。↓＞
　・・・The country’s diminishing 30,000-strong white community has been the target of vitriolic political attacks by President Robert Mugabe and ruling party officials.・・・
https://web.archive.org/web/20040829031047/https://www.usatoday.com/sports/olympics/athens/swimming/2004-08-25-conventry-homecoming_x.htm　

　中共官民の日本礼賛（日本文明総体継受）記事群だ。↓

　＜人民網より。
　日中交流人士モノ。↓＞
　「「中国日本研究年鑑2023」が発表　年鑑事業の意見交換会を開催・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2025/0320/c94475-20291942.html
　＜ここからは、レコードチャイナより。
　同じく。↓＞
　「＜卓球＞日本を訪れている樊振東と張本智和のツーショット写真にファン歓喜「大好きな２人」・・・張本智和・・・自身のインスタグラム・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b950347-s25-c50-d0192.html
　＜メッ。↓＞
　「缶の中にレモンスライス、中国に・・・アサヒビール＜の＞・・・「未来のレモンサワー」そっくりの商品・・・中国版インスタグラムとも呼ばれる「小紅書（レッドノート）」・・・」

https://www.recordchina.co.jp/b950350-s25-c30-d0192.html

            --映画評論290：夜の来訪者--

　今回の、『夜の来訪者』（An Inspector Calls）は、2015年の英映画で、「裕福な実業家一家に現れた謎の来訪者が、一家全員がひとりの貧しい女性のを追い詰め、死に追いやった事実を暴き出すさまをミステリアスに描いた社会派[TV]ドラマ＜であり、＞英の劇作家J・B・プリーストリーの同名戯曲の映画化＜したものであるところ、＞監督：アシュリング・ウォルシュ＜、＞出演：デヴィッド・シューリス、ソフィー・ランドル、ミランダ・リチャードソン、ケン・ストット、ほか」
https://eiga-watch.com/an-inspector-calls/　←結構詳細な筋
https://en.wikipedia.org/wiki/An_Inspector_Calls_(2015_TV_film)　（[]内）
だが、堪能した。
　主演女優のソフィー・ランドル（Sophie Rundle。1988年～）・・清楚！・・もまた、Royal Academy of Dramatic Art卒だが、
https://en.wikipedia.org/wiki/Sophie_Rundle
https://www.bing.com/images/search?view=detailV2&ccid=ZoMoVfC3&id=E988E91CAE5486661BF4C57C1E5CB48ED8B6640C&thid=OIP.ZoMoVfC3yH6k6bMC5Z9g9gHaLH&mediaurl=https%3A%2F%2Fwww.gotceleb.com%2Fwp-content%2Fuploads%2Fphotos%2Fsophie-rundle%2Fpeaky-blinders-tv-show-premiere-in-birmingham%2FSophie-Rundle—Peaky-Blinders-TV-Show-Premiere-19.jpg&exph=2041&expw=1360&q=sophie+rundle&simid=607988033806943625&form=IRPRST&ck=521E785C7170A1915FA58687A3AA81D2&selectedindex=31&itb=0&qpvt=sophie+rundle&cw=878&ch=1519&ajaxhist=0&ajaxserp=0&vt=0&sim=11　←写真
名演。
　原作は、プリーストリーの1947年に出版された戯曲で、1945年・・出版前！・・にソ連で初演されたところの、ヴィクトリア/エドワード期イギリス社会の偽善を断罪することを通じて、社会主義の理念を訴えたものだ。
https://en.wikipedia.org/wiki/An_Inspector_Calls
　このプリーストリー（J. B. Priestley。1894～1984年）は、ケンブリッジ大卒で、先の大戦中のBBCのラジオ放送で活躍し、その人気はチャーチルの放送に次ぐもので、戦後の労働党政権誕生の原動力の一つになったという。
　但し、彼、アイルランド人への差別意識を隠さない人物であったというし、また、スターリン批判者としても知られているとも。
https://en.wikipedia.org/wiki/J._B._Priestley
　となると、1945年のソ連でのこの作品の上演は、米英との冷戦の到来を予感していたスターリンが、元々反ソ（露）であった英国を、ダメ元で少しでも懐柔したいとの思いから画策した、ということかもしれないけれど、いずれにせよ、「芸術」愛好家のスターリンは、「芸術」に関しては懐が広いところだってあったのよ、ということにしておこう。

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太田述正コラム#14834（2025.3.21）
＜遠藤誉『毛沢東–日本軍と共謀した男』を読む（その18）＞

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