太田述正コラム#14887(2025.4.17)
<皆さんとディスカッション(続x6229)/映画評論308:ドラゴン・ブレイド>

<wRuWBhQ5>

 「トランプ氏の「軍事支援費用も議題」投稿、日本政府「知らなかった」・・・」
https://mainichi.jp/articles/20250416/k00/00m/010/340000c
 イヤイヤ、トランプは前からずーっと言ってたよ。
 自民党応援団の産経ならともかく、毎日、朝日までもがそこを突っ込まない。
 左右ともに岸カルト応援団だな、と。

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 <この見出しより、そのすぐ後に出てくる安倍チャンとトランプのゴルフ場写真を見て欲しいんだが、ここに、キャディ達に指示を出すマザームーンが一緒に写っててもつい最近まで、日本の誰も驚かなかったハズってのが怪談よりコワイよなあ。↓>
 Both Admired and Resented by Trump, Japan Scrambles to Stay Close–The president at turns praises and criticizes Japan, a U.S. ally that decades ago stirred his anger over the unequal balance of trade and his penchant for tariffs.・・・
https://www.nytimes.com/2025/04/16/world/asia/japan-trump-tariffs.html

ウクライナ問題/ガザ戦争。↓

 <当然のこっちゃ。↓>
 Israeli troops will remain in Gaza ‘security zones’ after war, minister says・・・
https://www.bbc.com/news/articles/c4g2775v853o

 妄想瘋癲老人米国。↓

 <バラエティ爺さん。↓>
 「トランプ大統領、関税・軍事支援費で日本代表と16日交渉 自身も出席・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/884d782dafa8dcd359258617094e93b1d020dadb
 <白人ボスに振り回される土人の酋長その他。↓>
 「米の関税交渉主導権掌握を懸念 首相、官房長官と対応協議・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed5234e9a16310a5f31db364443acedd86fc6155
 <この元米外交官は支那系なので過剰適応してんだろうが、米国が民主化した結果トランプ政権ができたっちゅうのになに寝ぼけたことを。↓>
 「中国に民主化促す「関与政策」は失敗、強硬さ必要 職歴30年の元米外交官が得た教訓・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d19072d62fe8697d944e2b6e11c300561f17951

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 まあ、そんなところで・・。↓

 「・・・仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、米トランプ政権による相互関税をめぐる日本政府の対応について紹介する記事を掲載した。・・・
 日本が取っている対応として四つの点に言及。一つ目は「報復措置を取らない」姿勢を取っているとし、石破茂首相が5日に「1対1のやり返しで対応することは考えていない」とコメントしたことを紹介した上で、その背景には「日本が安全保障面で米国に依存しており、貿易で対立する選択肢は持ちえない」ことがあると解説した。
 二つ目は「米国産自動車の日本国内販売を強要するトランプ大統領への対応」とした。トランプ大統領が日米間の貿易不均衡を指摘する理由として掲げる「米国産自動車が日本でほとんど売られていない」という状況は、非関税障壁ではなく市場特性の違いが主因であり、仮に輸入の門戸を開いたとしても売れるものではないと指摘。この「受け入れようにも受け入れられない」条件の代わりに、日本はトランプ大統領の「国内回帰」に呼応する生産拠点の米国内移転や、天然ガスインフラ開発への投資などのカードを使って関税の「迂回策」を模索していると伝えた。
 三つ目は、米国との交渉の意思を真っ先に示すことで、米国の好印象を得る戦術について触れ、ベッセント財務長官が7日に「日本は非常に迅速に交渉を申し出たため、優先的に取り扱う」と述べるなど、その成果がうかがえることを伝えた。一方で、優先的に交渉できるからといってうまくいくわけではないという意見もあることを紹介した。
 そして四つ目は、米国依存からの脱却の動きについて紹介している。記事は、3月22日に日中韓外相会議が東京で開かれ、3カ国の外相が自由貿易協定(FTA)交渉の再開で合意したことに言及。FTAが実現すれば米国の関税障壁による損失を補う大きな助けになるとし、トランプ政権による世界規模の関税政策が進む中で、日本がとりわけ中国や韓国との経済的な連携強化を模索する動きをみせていることを伝えた。」
https://www.recordchina.co.jp/b951649-s25-c10-d0193.html

 言うまでもなく、もちろん、東大じゃああーりません。↓

 「iPS細胞でパーキンソン病改善、脳に移植し6人中4人…京大病院発表・年度内にも承認申請へ・・・」
https://www.yomiuri.co.jp/science/20250417-OYT1T50008/

 第一については、無条件降伏であろうがなんであろうが、この戦争は日本の勝利で終わる筈だったわけだが、その点を除けば、予想は全て的中したことになるな。↓

 「・・・日本の国家的な破局が近づいていた。戦争終結と戦後を構想する政治グループがいた。近衛文麿を中心とする宮中グループ(天皇の側近や周辺にあって政治的な影響力を及ぼすグループ)である。彼らは天皇の弟宮の高松宮宣仁親王や重臣、外務省関係者と連携していた。
 この頃、彼らの間でひそかに回し読みされていた本があった。その本を入手したのは、元外交官で当時、初代情報局総裁の伊藤述史である。おそらく伊藤は、日米開戦にともなう第一回の交換船で帰国した外務省関係者から入手したと推測する。伊藤はその本を読んでいると宮中グループの連絡役=細川護貞に伝える。「大いに参考にすべきものなり」とのことで、高松宮に読むように言上した。すぐに原著の抄訳が作成され近衛の読むところとなった。細川はその抄訳を近衛から借用する。
 この本『敵国日本』の著者は誰か。スコットランド生まれのジャーナリストのヒュー・バイアスである。1875年生まれのヒュー・バイアスは、1914年から二二年まで東京在住、その間、一時イギリスに帰国、1916年から東京に戻り『ジャパン・アドバタイザー』の論説主幹を3年間、務める。1927年から四一年まで『ニューヨーク・タイムズ』記者として東京に滞在する。この年(1941年)の5月、ニューヨークに向かう。
 バイアスは真珠湾攻撃直後からこの本の執筆を始める。『敵国日本』は緊急出版される。日本軍がマニラを占領する、イギリス軍がシンガポールで降伏する、そのような状況のなかでの出版だった。この本は数十万部が売れた。
 宮中グループは、この本からどのような示唆を得たのだろうか。
 この本の特徴は、第一に、「卑怯なだまし討ち」の真珠湾攻撃によって、アメリカ人の対日敵愾心がもっとも強くなった頃の出版であることから、日本には「無条件降伏」を要求するのが唯一であると強調している。バイアスは言う。「妥協の結果としての平和は、日本の勝利に帰結してしまうだろう」。アメリカの原則的な立場は強かった。
 特徴の第二は、第一の特徴とは対照的な現実論である。戦争に勝っても、日本に「懲罰的措置」はとらない。なぜならば「日本の政体をかえようとする試みが成功する可能性」は低かったからである。
 宮中グループがもっとも強く関心を持ったのは、おそらくこの箇所だろう。この点に関連して、バイアスはつぎのように指摘する。「ヒロヒトの性格について、われわれの知るところは少ないが、おそらく、彼はこの戦争を望んではいなかったであろうし、戦争を防ごうとすらした、という可能性もある」。そうだとすれば、「ヒロヒトを罰することは、日本人にとっては、残虐非道であると同時に聖なるものの冒瀆と映るであろう」。この一節を読んだ彼らが安堵しただろうことは想像に難くない。
 第三の特徴は、アメリカの占領は間接占領になると予想できたことである。軍事以外の理由から都市を占領することはない。あるいは「われわれ自身の意見を日本人に強制するのを差し控える」。アメリカ人は日本人が「自分自身の意見を形成する自由を与えられるのを了解しなければならない」。バイアスはこのようにアメリカ国民に求めることで、日本に対する非懲罰的な間接占領の可能性に言及した。・・・」
https://gendai.media/articles/-/149764?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related

 ペケ。
 陸軍、ということは、当時の日本政府、を実質的に掌握していたところの、杉山元らにとって、日支戦争を行うことは不可欠だったからだよー。
 そして、そのために、国民世論は操作され利用されたんだわ。↓

 「・・・日中戦争はそんなに不思議な戦争なのですか?
 井上:そうですね。もっとも中国と戦争したがっていたのではないかと思えるような軍部……とくに陸軍の仮想敵国はソ連です。ソ連との戦争に備えるためには、中国で余計なことしたくないという軍事合理性がありますよね。
 それで、ほかに誰が中国と本格的に戦争したいのかっていうと、思い浮かばないんですよね。・・・
 日本国内はすこし状況が違って、戦争の最大の被害者は国民なんだけれども、その国民が戦争を支持するんです。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E6%97%A5%E4%B8%AD%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C-%E8%AA%B0%E3%82%82%E6%9C%9B%E3%81%BE%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%AB%E6%8B%A1%E5%A4%A7%E3%81%97%E3%81%9F-%E3%81%AE%E3%81%8B-%E3%81%9D%E3%81%AE-%E8%AC%8E-%E3%81%AB%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%99%E3%82%8B-%E4%B8%80%E3%81%A4%E3%81%AE%E7%AD%94%E3%81%88/ar-AA1CZhev?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=2603b5de2f7045c996107305784f326a&ei=100

 この事件が杉山構想発動前のものであることの「証明」だな。↓

 「・・・ 張作霖爆殺事件は、首謀者側の意図とは正反対に、清朝中国崩壊後の軍閥割拠から蒋介石のもとでの中国の統一をもたらした。謀略の意図は不発に終わった。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a64549c2a4a728641a1106033c7eb301283f897

 日・文カルト問題。↓

 <本件で日本を引き合いに出すことを認める。↓>
 「トランプ氏、日本と関税・防衛費パッケージディール示唆…来週、韓国にも切り出す可能性・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/332644
 「米日関税交渉開始…トランプ大統領「大きな進展だ」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/332655
 <と、言われてもねえ。↓>
 「韓国大統領選で最有力の李在明氏 日本と「大局的に協力すべき」・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20250416000800882?section=politics/index
 <それでいいのだ。↓>
 「韓国の日本旅行需要、円高でもむしろ増加・・・韓国・SBS Biz・・・韓国ネット「魅力があるから」「韓国経済は冷え込む一方」・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b951723-s39-c30-d0191.html

 岸カルト的なものが戦後日本のアンコンシャスバイアスになっちまってんだよな。↓

 「・・・人間が日々受け取っている情報は膨大で、とてもそのままでは処理しきれない。これを人間の意識が扱える程度に情報縮約する必要がある。そのプロセスは中立的に行うことはできず、なんらかの偏ったフィルターが必要になる。アンコンシャスバイアスとはこの過程で生じるもので不可避的なものだ・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bd7893fc532d2ca7477ba6e35e395efc1b3eeee

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 日中交流人士モノ。↓>
 「第4回「心に映る中国」日本人がとらえた中国フォトコンテストの授賞式が東京で開催・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2025/0416/c94475-20303066.html
 <ここからは、レコードチャイナより。
 一応、日中交流人士モノ。↓>
 「日本の海で36時間漂流した後に救助された中国人女性が、・・・遼寧省の大連海事大学<の>・・・大学院試験に合格した。中国メディアの紅星新聞が・・・伝えた。・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b951720-s25-c30-d0052.html
 <お手盛り記事?↓>
 「大阪万博の中国館に対する日本人来場者の感想・・・フェニックステレビの東京駐在記者である李淼(リー・ミャオ)氏<の>・・・中国のSNS・微博(ウェイボー)アカウント・・・に、中国ネット「センスある」「礼儀正しい」・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b951708-s25-c30-d0052.html
 <どういたしまして。↓>
 「初めて感じた日本人の親切さに感動=「本当にこんな人いるんだ」―訪日中国人・・・中国のSNS・小紅書(RED)・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b951651-s25-c30-d0052.html
 <・・・。↓>
 「中国の免税制度が即時還付に、リファンド制に向かう日本と真逆の進化?・・・邦人NAVI微信公衆号<WeChat公式アカウント>・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b951676-s47-c20-d0189.html
 <Who?↓>
 「ワン・イーボーの映画3作品が日本の映画館で一挙上映へ・・・中国のSNSウェイボー・・・」

https://www.recordchina.co.jp/b951711-s36-c70-d0192.html

<太田>

 –TVインターホン–

 本日、表記の取り換え業者が来訪したが、結果的に、注文をキャンセルした。
 これを踏まえ、郵便受けを手掛けてもらっていた業者に下掲メールを送付しておいた。↓

 先ほど、インターホン取り換え業者が来訪したところ、現在のインターホンは当時取り付けた業者でないと取り外せず、全く同じ製品であったとしても、自分達では換装ができないという見立てでした。
 よって、大きさの異なる新製品に換装するには、誰がやろうと、支柱ごと取り換えなければならないということであり、本日換装するのを諦めました。
 仮に、取り付けた業者にお願いして支柱ごと取り換えるとなると、郵便受けについても、現在の支柱を前提にお願いしていた以上、それも換装するのを差し控えた方が無難である、ということになりそうです。
 そこで、大変お手数をおかけしましたが、郵便受けの換装は取り敢えず取り止めることとし、前回ご足労頂いた際の出張費・作業料をお支払いすることにしたいと存じます。

 つきましては、その金額と振込先を教えていただければ、と思います。

       –映画評論308:ドラゴン・ブレイド–

 今回は、『ザ・レジェンド」(コラム#14879)の翌年の2015年に制作されたところの、中共映画であり、狙いは同じだと見た。
 時代を12世紀からBC1世紀へと1000年超遡らせており、主演はジャッキー・チェンだが・・。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%89 ←筋

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太田述正コラム#14888(2025.4.17)
<檀上寛『陸海の工作–明朝の興亡』を読む(その20)>

→非公開