太田述正コラム#3348(2009.6.21)
<皆さんとディスカッション(続x521)>
<Chase>(http://blogari.zaq.ne.jp/fifa/)
–北朝鮮の危機は本物!か–
太田ブログ北朝鮮危機の論考<(「北朝鮮の「核」をめぐって」シリーズ。コラム#3337、3339、3341。いずれも未公開)>が終焉した。
非公開なので、安易に言及できないが、太田氏は、北朝鮮の近未来について重大な予言を発せられている。パレスチナ戦争の帰趨の予言を的中された氏の予言であり、日本国民は真摯に受け止める必要がある。
しかし、氏のシンプルな海外主要紙の読解は、CIAでもその作業は基本とされているところだが、ベースとなる該博な知識・ロジックがないといわゆるインテリジェンスまで昇華しない。
民主党政権になった場合、日本の初代JCIA長官は太田述正氏に決定であろう(氏のレベルからすれば防衛相だが、属国状態の変貌の兆しでもない限り無意味である)。
もっとも氏は在野の啓蒙に勤むことに徹しておられるが・・・。
もう一点、氏の北朝鮮危機の論考で、北朝鮮による韓国への核攻撃に対して米国が核報復するか否かについての論考がある。何でも最近、米韓の間で、同盟についてのテキストが発表されたとのことで、探してみたら、それらしきものがあった。
http://www.america.gov/st/texttrans-english/2009/June/20090616124331eaifas0.6518366.html&distid=ucs
安全保障の箇所はワンパラしかなくさらっと?書かれているが、「核報復」すると読むのか、「核報復」するとは必ずしもいえないと読むのか、福岡国際問題研究所の東アジア部門の研究者(そんな人がいたらなあ)に確認したが、「核報復」しないとはいわないが、必ずすることを担保する表現ではないとのこと。
(引用はじめ)
The Alliance is adapting to changes in the 21st Century security environment. We will maintain a robust defense posture, backed by allied capabilities which support both nations’ security interests. The continuing commitment of extended deterrence, including the U.S. nuclear umbrella, reinforces this assurance. In advancing the bilateral plan for restructuring the Alliance, the Republic of Korea will take the lead role in the combined defense of Korea, supported by an enduring and capable U.S. military force presence on the Korean Peninsula, in the region, and beyond.
http://www.america.gov/st/texttrans-english/2009/June/20090616124331eaifas0.6518366.html&distid=ucsより
(引用おわり)
北朝鮮危機は、1980年代から幾度となく語られてきており(典拠なしm(_ _)m)、日本国民は狼少年に不感症になってきている。今回の危機は官民瞠目してかからなければならない。
<太田>
お調べいただきありがとうございます。
引用文中に登場する’extended deterrence’は、ソ連の脅威華やかりし時代に欧州諸国が’active deterrence’という用語を用いるように米国に要求したのに対し、米側はあえてぼかすために用いた用語です↓。
What are core and extended deterrence? We distinguish between two forms of deterrence: core, or passive deterrence and extended, or active deterrence. Core, or passive deterrence is the threat with a nuclear-strategic response in case of a nuclear attack on the home territory of the threatening nation (for example, the United States). Extended, or active deterrence threatens with a nuclear-strategic response in case of a nuclear attack on the territory or troops of allies (for example, members of NATO). Extended deterrence is called “active” because it involves a clear decision and the willful act on the part of the nation that owns the nuclear weapons (in NATO’s case, the United States). Because of its political connotations, “active” was the term preferred by U.S. allies in Europe during the Cold War. U.S. policy-makers preferred the term “extended deterrence,” which is rather vague. The choice in words, however, hinted at the political dilemma nuclear deterrence created for the United States. In case of a nuclear exchange, would the U.S. sacrifice New York, Chicago, and Los Angeles for Paris, London, and Berlin?
http://www.nuclearfiles.org/menu/key-issues/nuclear-weapons/history/cold-war/strategy/strategy-deterrence.htm
<世襲飛行士>
≫小沢らを始めとする、自民党的なものがここ・・・まで官僚機構を堕落させたのです。
繰り返します。 今度の総選挙で自民党及び自民党的なもの・・もちろん公明党も・・を断罪し、壊滅させましょう!≪(コラム#3346。太田)
今回のコラムで、このたびの”モヤモヤ”がスッキリした。
このようなコラムの内容を、非常に大きな影響力を持つメディアにも、しっかりと報道していただきたいが、メディアにしてみれば、政治は利益を生む番組の一部でしかない。
このようなメディアに感化された人々にとっての政治は、紙面、番組などの一部に過ぎない。政治を芸能、スポーツなどと同列に置いているのか、メデイアで政治を評する人々にも節操と知識のない者が少なくない。政治に対して真摯に向き合う態度の欠落と投票率低下の遠因には、このようなところもあるのではないだろうか。
政治(行政)への人々の関心の在り方よって、その国がどのようになっていくのか、太田氏などによる情報から、具体的に明らかにされてきたことは確かだ。
さまざまな方向から、より良い国になっていくような手法を考え出さなくてはならない。
太田氏は典拠に拘泥するだけあって、コラムの内容に偏向が生じないよう、配慮されている点が好感をもてます。
<べじたん>
<コラム#3346「小沢的なものとの決別を」での呼びかけに応え、>とりあえず、小沢と関係が深そうな人をまとめました。
小沢+42人。記述漏れ、間違いがあるかもしれません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%9A%E5%9B%BD%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E5%93%A1%E4%B8%80%E8%A6%A7
*A:一新会 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E6%96%B0%E4%BC%9A
*a:一新会以外にも入っている
*A2:旧自由党グループ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B2%A2%E4%B8%80%E9%83%8E#.E5.B0.8F.E6.B2.A2.E3.82.B0.E3.83.AB.E3.83.BC.E3.83.97
*B:2006年4月7日 民主党代表選 推薦人 http://www.eda-jp.com/dpj/2006/suisen.html
*C:自民党に復党してくれw
<自民党系>
岡田克也・・・・・・・*C http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E7%94%B0%E5%85%8B%E4%B9%9F
小沢一郎・・・・・・・*C http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B2%A2%E4%B8%80%E9%83%8E
羽田孜・・・・・・・・*C http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%BD%E7%94%B0%E5%AD%9C
渡部恒三・・・・・・・*C http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E9%83%A8%E6%81%92%E4%B8%89
古賀一成(比例)・・・*C http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E8%B3%80%E4%B8%80%E6%88%90
藤井裕久(比例)・・・*A2 *C http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E4%BA%95%E8%A3%95%E4%B9%85
小宮山泰子(比例)・・*A *C http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%AE%AE%E5%B1%B1%E6%B3%B0%E5%AD%90
山岡賢次(比例)・・・*A *A2 *C http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B2%A1%E8%B3%A2%E6%AC%A1
<自由党系>
黄川田徹・・・・・・・*A http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E5%B7%9D%E7%94%B0%E5%BE%B9
菊田真紀子・・・・・・*a http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%8A%E7%94%B0%E7%9C%9F%E7%B4%80%E5%AD%90
中井洽(比例)・・・・*a *A2 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E4%BA%95%E6%B4%BD
松木謙公(比例)・・・*A http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%9C%A8%E8%AC%99%E5%85%AC
山田正彦(比例)・・・*A *A2 *B http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E6%AD%A3%E5%BD%A6
<新進党系>
岩國哲人(引退表明)・*B http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E5%9C%8B%E5%93%B2%E4%BA%BA
三井辨雄・・・・・・・*a *B http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E4%BA%95%E8%BE%A8%E9%9B%84
伴野豊・・・・・・・・*B http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%B4%E9%87%8E%E8%B1%8A
山口壮(比例)・・・・*A http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E5%A3%AE
<新党さきがけ>
奥村展三(比例)・・・*A *B http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%A5%E6%9D%91%E5%B1%95%E4%B8%89
<社会党系>
赤松広隆・・・・・・・*B http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E6%9D%BE%E5%BA%83%E9%9A%86
大畠章宏・・・・・・・*B http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%95%A0%E7%AB%A0%E5%AE%8F
鉢呂吉雄・・・・・・・*B http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%A2%E5%91%82%E5%90%89%E9%9B%84
筒井信隆・・・・・・・*B http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%92%E4%BA%95%E4%BF%A1%E9%9A%86
<旧民主党系>
小沢鋭仁・・・・・・・*B http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B2%A2%E9%8B%AD%E4%BB%81
高木義明・・・・・・・*B http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%9C%A8%E7%BE%A9%E6%98%8E
武正公一・・・・・・・*a http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E6%AD%A3%E5%85%AC%E4%B8%80
仲野博子・・・・・・・*a *B http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%B2%E9%87%8E%E5%8D%9A%E5%AD%90
牧義夫・・・・・・・・*a http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%A7%E7%BE%A9%E5%A4%AB
内山晃(比例)・・・・*A http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E5%B1%B1%E6%99%83
田名部匡代(比例)・・*a http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E5%90%8D%E9%83%A8%E5%8C%A1%E4%BB%A3
吉田泉(比例)・・・・*a http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E6%B3%89
<現民主党系>
太田和美・・・・・・・*A http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E7%94%B0%E5%92%8C%E7%BE%8E
吉良州司・・・・・・・*A http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E8%89%AF%E5%B7%9E%E5%8F%B8
階猛・・・・・・・・・*A http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9A%8E%E7%8C%9B
鈴木克昌・・・・・・・*A *B http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E5%85%8B%E6%98%8C
長安豊・・・・・・・・*B http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E5%AE%89%E8%B1%8A
石川知裕(比例、小沢の元私設秘書)・・*A http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E7%9F%A5%E8%A3%95
石関貴史(比例)・・・*A *B http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E9%96%A2%E8%B2%B4%E5%8F%B2
篠原孝(比例)・・・*a http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AF%A0%E5%8E%9F%E5%AD%9D
神風英男(比例)・・・*a http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E9%A2%A8%E8%8B%B1%E7%94%B7
高山智司(比例)・・・*a http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%B1%B1%E6%99%BA%E5%8F%B8
村井宗明(比例)・・・*A http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E4%BA%95%E5%AE%97%E6%98%8E
横山北斗(比例、小沢の元政策秘書)・・*A http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E5%B1%B1%E5%8C%97%E6%96%97
笠浩史(比例)・・・・*B http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%A0%E6%B5%A9%E5%8F%B2
<MS>
べじたんさん、リストの作成、ご苦労様です。素晴らしいですね。
ただ、現職ではないが次期衆院選での当選を狙って小沢一郎の提灯持っている連中も落とさないといけませんね。
そうゆう連中のために、一新会倶楽部
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B0%EC%BF%B7%B2%F1%B6%E6%B3%DA%C9%F4
というものがあるようです。ちょっと調べたのですが、あまり具体的にどうゆうメンバーがいるのかわかりませんでした。
みつけた例: 加藤学の場合
http://www.election.ne.jp/46/2176.html
『一新会倶楽部に仲間入り
加藤 学 at 2006/3/29 23:33:15
3月29日、小沢一郎代議士の理念・政策に共鳴し、民主党による政権交代のために国政選挙を目指す同志の会「一新会倶楽部」に高山智司衆議院議員の紹介で入会するめ、会を運営する岡島一正氏、室井邦彦氏と樋高剛氏と連絡をとり入会を正式にお願いした。早速サポーターの拡大についてや、政治パーティーのやり方など、さまざまなアドバイスをいただいた。小沢一郎先生を押しあがる強い意気込みが伝わってくる。「民主党の再生にはもう小沢先生しかいない」という声は、支持者回りをする中でも、日増しに強くなっている。長野5区は、小沢先生と政治活動をともに自民党から新進党に移った中島衛先生を慕う声は今でも強い。中島衛先生には現在私の後援会長になっていただいているが、中島先生の継承者として、宮下一族の締め付け政治を打ち破り、民主党の議席を伊那谷で獲得するために、私も小沢先生を民主党の代表に押し上げるべくこの地で活動していく所存である。一新会倶楽部の入会で、これからの向かうべき私の道がはっきり見えた気がする。』
冒頭で偉そうな枕詞を使ってますが、要は、選挙において小沢からバックアップをもらうことと、小沢的な選挙のやり方を学ぶことが、一新会倶楽部に入る目的だということです。
こーやって実に単純に「小沢的なもの」が再生産されていくわけです。
また、範囲を地方議員にまで広げれば、小沢一郎政治塾
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B2%A2%E4%B8%80%E9%83%8E%E6%94%BF%E6%B2%BB%E5%A1%BE
のデータもほしいです。
内部通報者求ム。
<太田>
べじたんさん、太田コラムFAQのたたき台を作成していただいている上に、本件でもご協力いただき、まことに恐縮です。
MSさんも、さっそくのフォローありがとうございました。
ただ、現時点で地方議員(やその候補者)まで広げるのは控えた方がよろしいのではないでしょうか。
さて、べじたんさん、「*C:自民党に復党してくれw」というくくりはいかがなものでしょうか。
ちょっと広すぎるし、仮にこのくくりを認めたとしても、議員の選び方が恣意的ではありませんか。
例えば、岡田克也はイオングループ以外に資金等を依存する必要がないので、これだけで彼をネガリストに加えるのはかわいそうな気がします。
また、石井一だって鳩山由紀夫だって元自民党なのにリストに入れなかったのはどうしてです?
このほか、「不祥事報道で名前の出た議員・候補者」(コラム#3342)や「世襲議員・候補者」というくくりも必要ではないでしょうか。
ほかの読者の方々からの提案、批判もお待ちしています。
また、リスト候補にあがっているご本人からの弁明も歓迎します。
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太田述正コラム#3349(2009.6.21)
<イラン燃ゆ(支那篇)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x521)
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