太田述正コラム#3709(2009.12.16)
<皆さんとディスカッション(続x684)>
<ζΒζΒ>(「たった一人の反乱」より)
スポーツマンが性欲強いのって自然なイメージなんだが。
人並み外れた体力の持ち主なんだから。
<ΒΒζζ>(同上)
サルコジの方が相当なセックス中毒だと思うが。
まあ、ウッズもフランス人だったら、ここまで騒がれなかったかもしれんな。
<ΒζζΒ>(同上)
確かに、そうですなあ。
仏(カトリック)→英国教会→米(ピューリタン)
右に行くほど、不倫、同性愛、婚外子、性に寛容じゃないっすねえ。何でだろ?
<ζΒΒζ>(同上)
≫人種差別撤廃に向けてのウッズの役割に対する期待が膨らんだもかかわらず、その直後に、ウッズは自ら、自分はそんなことには関心がないってのに近いことを言っちゃったんだな≪(コラム#3705。太田)
黒人の有名人は全員例外なくその期待に答えないといけないってところに黒人としての悲劇みたいなものが見える。
<ΒΒζζ>(同上)
太田さんに言わせればサルコジも病人って事なんだろ。
ただ、違う点があるとすればサルコジは白人でウッズは黒人だって事なんじゃないの?
黒人(特に黒人の英雄たるウッズ)は例外なく人種差別撤廃に尽力するのが義務であるってのが太田さんの意見みたいだし。
そういった問題から逃げ出した、どころか人種差別を更に助長するような行為を行ったウッズは卑怯者の病人だって事なんだろうけど、(・・・気のせいかウッズに対して太田さんの怒りと失望のようなモノを感じたのは気のせいだろうか?)どっちにしろ黒人ってだけでそんな戦いをせにゃならんってのは悲劇だわな。
<太田>
ウッズは一層厳しい批判に晒されつつあるな。
ノンポリを自称しつつ、自らの言動の政治的影響を考えない、金の亡者って言われ始めたぞ。↓
・・・ I hope we remember that Woods didn’t choose to leave golf until his sponsors left him. Woods announced his departure on 11 December. He hadn’t been on a primetime commercial since 29 November, three days after the accident, ・・・
・・・the Filipino government, in conjunction with the military and developers, attempted in the late nineties to remove thousands of peasants from their land, known as Hacienda Looc, to build a golf course. They resisted and three of the movement’s leaders ended up dead. Where was Woods? He was brought in by the government to play in an exhibition match and sell golf (not explicitly the course, wink, wink), all for an undisclosed fee. The government called it “The Day of the Tiger” and followed his ? assumedly G-rated ? actions for 24 hours. The Golf War filmmakers show clips of Woods saying to kids: “I want all of you to learn and grow from this experience. Invariably you’re gonna learn life, gonna learn about life because golf is a microcosm of life.”・・・
The sports media has for years closed ranks around Tiger, defending his right “to not be political.”
But he has been political. It’s the politics of using golf as a weapon to reap untold riches and all the other attendant privileges of fame. It’s the politics of selling yourself as a trailblazing icon, while rolling your eyes at the struggles that made your ascendance possible. It’s the politics of placing your brand above any and all other concerns. It’s the politics of turning a blind eye to your corporate partners’ actions, when there is a buck to be made.・・・
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/cifamerica/2009/dec/15/tiger-woods-sponsors-golf
<ΒΖΖΒ>(同上)
鳩山と小沢がいないいい民主。菅と亀と藤井もいなくなれば、もっといい民主。
そうあって欲しいんだけど、中国ま小沢に金魚の糞みたいについていって思考停止状態まで陥ってる若手のインタビューを聞くと絶望的な気分にさせられる。
<ΒζΒζ>(同上)
ニュー速でもスレ立ってけど、そういうことなんですかね。
「もう1つ、言っておかなきゃならないことがある。習さんが胡錦濤さんの後継者になると見られてる。
でも中国国内では本当にそうなるかハッキリしてない。ということは、中国共産党内部の勢力争いに天皇陛下が利用されてる。その間に小沢さんが絡んでる。これは大変具合いの悪いこと。
二度とどころではなく、撤回してほしい」
http://www.youtube.com/watch?v=HwLP1J0VqPA
外国の権力闘争で利用されるなんて長い天皇の歴史の中でもあったっけ?
<ζΒζΒ>(同上)
べつにいいじゃん。
日中友好に役立つんなら天皇にちょっと無理してもらうくらいは。
誰だって予定外の仕事くらいたまには押し付けられる事もあるわ。
<ΒΖΖΒ>(同上)
さて、無理をしてスケジュール組むのが中国ではなく、日本であるべき。
そういう考えなんですね、あなたは。
日中友好ってのが天皇に会うことが国内でトップに立つための箔付けみたいになってる中国側の慣例を優先させろ、と。
ま、そういう考えの人もいるんでしょうね。
そうじゃないって考えの人も
いることも事実ですが。何を言っても天皇陛下はもう既に会われたのですから、この問題の善し悪しは今後の支持率がどうなるかで判断するしかないっすね。
<ΒΒζζ>(同上)
今回の一件で一つ良かった点があるとすれば天皇家ってのは外交においてやはり重要なカードになり得るってのがハッキリした点じゃないだろうか?
天皇家不要論なんてアホ丸出しの事を言い出す田嶋陽子のような輩の意見がいかに荒唐無稽であるかってのが証明された。
・・・と、無理にでも良かったところを探し出して納得しないと遣り切れない。
<ζΒζΒ>(同上)
民主党が支持されたのはそんな細かいことではなく、国民の生活に関わる問題が主だと思うんで、この件で支持率の大勢が上下するとは思えんっすね。
<ΒΖΖΒ>(同上)
国民を馬鹿にしすぎじゃない?
色んな視点から民主党を評価してるよ、国民は。
今回の件が即支持率に響かなくても、じわじわと支持率に影響を与えるよ。
<ΖΖββ>(同上)
支持率に右往左往されるってか? 人気商売も辛いもんだな~。
つーか 騒ぎすぎだろ。
天皇自身も日本の国益のためならば・・・とおもっているとおもうぞ。
<ΒΖΖΒサン>みたいに(おいらもだが)、今朝は寒いから仕事(学校)に行きたくない~と布団から出渋るような育ち方してないだろーし。
マスコミは騒いでなんぼの世界+どうしても騒ぎたい(目立ちたい)輩がいるってことだ。
消えかかり燻っているような火でも、すわ大変!と大事(おおごと)に報道でもしないと商売にならん。
皇室をめぐるいざこざは、(大衆には判り難い)センセーションな話題だろうし、テレビ番組で女子刑務所に潜入!ってのと同じような、普段目にすることができない故の興味深いって程度のことだとおもう。 女性週刊誌しかり、この手合いが常連だしね。
何を言いたいかというと、おいらには出口のみえない(閉塞感)現在の大不況(恐慌)と、住む家も追い出され年末を迎えざるをえなくなった多くのヒトたち(決してヒトゴトではなく)のことのほうが、深刻な問題だし、生命を維持するためのライフライン確保するための報道こそ どんどん流すべきだとおもっている。
ここ札幌は寒くなってきて、しかしホームレスの人たちには激寒を凌ぐための場所が無い。
地下街等からは排除され、生きて朝を迎えるためには夜中中歩きまわらなければならない。
おいらは朝の通勤時に、解放になった地下街にやっとのおもいで入ることができた 年老いた女性を見るにつけ胸が痛む。
今日から地下街の通路の一部を利用して、ホームレスの人たちの収益をあげるために雑誌を売る場所を春まで提供する(3年目)ことや、一部のホテルの部屋を日に数室だけ確保してホームレス対策・・・などという かたちだけの支援を市は始めたが、解決には無論ならない。
・・・スレ違いになったので 糸へんに冬。
<ΖβΖβ>(同上)
うちは東京だけど、近所の公園で夜中にホームレスがベンチに寝転がらないように一人ずつしか座れない石の小さいイスに置き換えられてたな。
あの人たちどこで寝てんだろ。
<太田>
記事の紹介です。
これ、米国政府の公式見解のようだけど、なんで在沖海兵隊の司令部機能をグアムに移す話と、海兵隊のヘリ部隊等を沖縄の中で移動させる話とが連動するのか、おかしい話だよねえ。
全くブラフにもなってないブラフだよ。↓
「米海兵隊のジェームズ・コンウェイ総司令官は15日、国防総省で記者会見し、日本政府が沖縄の米軍普天間飛行場移設問題の決着を先送りしたことについて、「一段と問題の行方がわからなくなった。残念だ」と述べ、懸念を示した。
さらに「現時点での遅れは、(2014年の)移設期限を非常に疑わしいものにする」と述べ、仮に来年に移設先が決まったとしても、移設完了の遅れは避けられないとの見通しを示した。そのうえで、「海兵隊のグアム移転を始めるには、普天間の代替施設建設が進んでいなければならない」と述べ、駐沖縄海兵隊8000人のグアム移転にも影響が及ぶとの考えを示した。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091216-OYT1T00531.htm
しかも、司令部機能のグアム移転自体が2011年以降に実施ってんだからね。↓
それにしても、日経ホントにこんな記事載せたの?↓
米海兵隊のアホががなりたてたのを真に受けて記事にしたとすれば、どうしょうもないセンスの記者だね。
「・・・日本経済新聞は15日、米国防総省の関係者が「合意通りに履行されない場合、われわれは(日本の)民主党政権を革命政権と見なす」と語った、と報じた。・・・」
しかし、日本政府がここまで強硬な姿勢を取っているのは、今後数カ月程度決定を遅らせても、日米同盟が破局の状況には至らないとの判断があったためだとの見方も出ている。米国政府が、海兵隊兵力8000人余りの移転地であるグアム地域の環境影響評価を来年夏まで続ける予定であり、実際の移動は2011年以降に実施される計画のためだ。今月10日、米議会を通過した海兵隊のグアム移転計画に関連した来年度予算(3億1000万ドル=約278億円)に普天間問題が反映されなかったのも、このためだというわけだ。・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20091216000019
特にアイン・ランド的なものの考え方をやり玉に挙げつつ、地球温暖化に直面した人類は、否応なしに、自覚的に人間主義を採用しなきゃならないって主張するコラムがガーディアンに出てました。
今こそ、日本文明の時代なんですぞ。↓
・・・here we are, in the land of Beowulf’s heroics・・・
Clutching their copies of Atlas Shrugged, they flail around, accusing those who would impede them of communism, fascism, religiosity, misanthropy, but knowing at heart that these restrictions are driven by something far more repulsive to the unrestrained man: the decencies we owe to other human beings.・・・
The meeting at Copenhagen・・・’s premise is that the age of heroism is over. We have entered the age of accommodation. No longer may we live without restraint. No longer may we swing our fists regardless of whose nose might be in the way. In everything we do we must now be mindful of the lives of others, cautious, constrained, meticulous. ・・・
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/cif-green/2009/dec/14/climate-change-battle-redefine-humanity
ところで、ペイリンは、アラスカ州知事時代には、地球温暖化対策に積極的に取り組んでいたんだそうです。
米国の庶民の票をねらって、180度違う姿勢を打ち出したペイリン。
恐るべきポピュリストです。↓
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/12/14/AR2009121402712_pf.html
もう一つ、現代の人類が直面しているのが、昔、ファシズム/共産主義/人種主義的帝国主義、現在のイスラム原理主義の除去主義(コラム#3599、3601)です。
除去主義との戦いに、日本は「独立」した上で、積極的に加わらなければなりません。↓
・・・10 young men who did the killing (nine of them died)・・・・・・<of> more than 160 people in Mumbai.・・・
They did not know the people they killed. They did not care about the people they killed. They took orders over the phone from a controller in Pakistan. When he told them to kill, they killed. When he told them to die, they died. ・・・
Mumbai advances the horror. The banal background of the German killers — not by any means hardened Nazis — is somewhat similar to the pedestrian stories of the Mumbai killers. The difference was that the Mumbai terrorists were not only willing to kill others but themselves as well. For them, there was no going home. ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/12/14/AR2009121402714_pf.html
しかし、その日本の住民達は、オタクの世界に逃避しているって、ニューヨークタイムスのコラムで嘲られてるよ。↓
・・・I’m not aware of any other nation where fantasy, escapism and the cyber world have fused with such intensity.
Indeed, there’s a Japanese word, otaku, denoting a whole universe of monomaniacal geek-like obsession, whether with an electronic game, some odd hobby, or the cartoonlike “manga” comic books devoted to everything from kamikazes to kinky sex. ・・・
・・・we’re all going a little otaku in a world where technology encourages a solipsistic retreat into private worlds and even flirting has been cyber-infected. But nowhere has this process gone as far as in Japan.
My sense is that four factors have contributed to this: wealth, postmodernism, conformism and despair. Japan is rich enough, bored enough with national ambition, strait-jacketed enough and gloomy enough to find immense attraction in playful escapism and quirky obsession.・・・
http://www.nytimes.com/2009/12/15/opinion/15iht-edcohen.html?ref=opinion&pagewanted=print
米国のキリスト教原理主義の主が死去しました。
やっぱ現世利益を売り物にしてたんですね。
我が日本にも創価学会があるけど・・。↓
・・・Oral Roberts, the Pentecostal evangelist whose televised faith-healing ministry attracted millions of followers worldwide and made him one of the most recognizable and controversial religious leaders of the 20th century, died Tuesday in Newport Beach, Calif. He was 91.・・・
He was the patriarch of the “prosperity gospel,” a theology that promotes the idea that Christians who pray and donate with sufficient fervency will be rewarded with health, wealth and happiness. ・・・
Mr. Roberts’s prominence and will to succeed were important factors in building the Pentecostal and charismatic movements and combining them into the fastest-growing Christian movements in the United States in the 1980s and 1990s and, by 2000, the largest Christian movement in the world. ・・・
In 1963 he founded Oral Roberts University. Accredited in 1971, it now has about 3,000 students and is the largest charismatic Christian university in the world. ・・・
http://www.nytimes.com/2009/12/16/us/16roberts.html?_r=1&hp=&pagewanted=print
<globalyst:翻訳(太田補訳)>
コラム#3707より
天皇は、政府の指示に無条件で従う、大部分の立憲君主制国のエセ君主と違って、真の君主であったわい、とクリスチャンサイエンスモニターの記事が述べておる。↓
・・・革命の指導者達の金ピカの子孫として日本で知られているごとく、中共国家副主席である習近平は、実際「小君主」なのかもしれない。然しながら、今回の日本への旅によって、彼は 本当の王族を相手にすることが、いかなることであるかを学ばせられている。・・・
欧州の君主達は、外国の平民に感銘を与えることが政治的に賢明であると考えられるときには何時でも駆り出される。しかしこれは、菊の王座の占有者<たる天皇>にはあてはまらないように見える。・・・
<FUKO:翻訳>
英文記事和訳をお送りします。
遅れがちではありますがこれからも続けていきたいと思います。こちらこそよろしくお願いします。
globalystさんがこれからも翻訳を投稿なさるのなら、globalystさんとFUKOの翻訳する記事がダブらないようにした方がいいですね。
コラム#3695より
このままじゃ、旧日本帝国が、一斉に地上から姿を消す日は近いかも。↓
・・・台湾は世界で最も出生率が低い。女性一人当たり一人の赤ん坊しか産まないのだ。・・・
・・・台湾の男性が、ベトナムや中国のような他のアジア諸国出身の女性と結婚することも多くなっている。・・・
中国は、一人っ子政策をとっているにもかかわらず、出生率は1.6であり、これに比較して台湾では1.0(ベトナムは2.1)だ。
今日、台湾では、8人に1人の赤ん坊は台湾人でない母親から生まれてくる。・・・
コラム#3697より
ニューヨークの本屋では、ペイリンの新著は、ヒットラーの『我が闘争』のような鼻つまみの際物扱いをされているようですが、ニューヨークタイムスは、ホントにペイリンが大統領になりかねないと、恐怖に戦いているかのようなコラムを掲載しました。↓
・・・ペイリンの副大統領への立候補はふってわいたものだった。
彼女の副大統領選についての記述は、さながら「夏休みと、秋休みに、私が、したこと」という感想文の延長のように読める。
多くの政治家にとっては、家庭生活というのは長時間の公務の挟間にある〈sandwiched〉ものだ。しかしペイリンは、彼女にとってはそれは逆だということを我々に知らせたがっている。
〈ペイリンによれば、〉政治上の成功など何の意味もない偶然の出来事であり、妻として、母として、そして市民としての成功にこそ意味があるのだ。・・・
これは、伝統的な知恵、地域的な自尊心、常識、美辞麗句〈rhetoric〉への不信(それ自体修辞的な比喩だ)、愛国心、そして(教理上の、ではなく)直観的な信心を持つ、うぶな〈small-town〉米国の意見だ。・・・
あなたがどこにいようとも、気をつけた方が良い。サラ・ペイリンが町にやってくる。
コラム#3701より
モーツアルトを聞かせると、乳児の成長が早いのだそうです。↓
テル・アビブ Sourasky 医療センター〈注参照〉の医師は、20人の早産の赤ん坊が保育器の中でモーツァルトを聴いたときのエネルギー消費量を計測した。・・・
モーツァルトが研究対象の赤ん坊が使ったエネルギーの量を減らしたことが示された。これは、おそらく赤ん坊たちがより早く体重を増やすことができるということを意味している。・・・
モーツァルトを聴くと、エネルギーの使用がそれぞれの赤ん坊で少なくとも10%は減った。・・・
FUKO注:Tel Aviv Sourasky Medical Center
http://www.tasmc.org.il/e/?url=e
コラム#3705より
原爆とその被害者についてもそうだが、どうして、日本人は、先の大戦中の日系米人の強制収容をもっと糾弾し、積極的に収容者の権利や名誉の回復にもっと尽力してこなかったのかね。↓
ローズヴェルト大統領が第二次世界大戦時に12万人もの日系アメリカ人を強制収容する命令を出したとき、2500人以上の学生がカリフォルニアの高等教育機関から立ち去ることを余儀なくされた。・・・
<太田>
太田掲示板上で、これとこれは私が訳します、と宣言されたらいかが。
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太田述正コラム#3710(2009.12.16)
<政治的宗教について(その6)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x684)
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