太田述正コラム#3857(2010.2.28)
<皆さんとディスカッション(続x758)>
<BERNIE>
オフ会参加者の皆様
昨日はお忙しい中、講演会以下のオフ会ににご参加いただき、誠にありがとうございました。
今回、今まで幹事を務めて下さっていたMSさんに代わって新たに2人がお手伝いに加わり、MSさんと共にオフ会のお手伝いして下さっていたKTさんと3人での新体制になり、また、会場を新宿に移しての初めての講演会ということで、色々と不手際があったと思います。
今回、初参加の方も数名いらっしゃいましたが、できればこれから、もっと多くの方に参加して頂けるような楽しい講演会になるように、お手伝いをしていきたいと考えていますので、またのご参加をお待ちしています。
<太田>
おかげさまで、今回もオフ会は結構盛会となり、出席者は、私を除いて14人でした。
内訳は、
一次会(「講演」)には同じく13人(うち1人は(Skype音声のみ)「出席」)。
二次会には同じく8人。
三次会には同じく7人。(三次会のみ出席の1人を含む。)
です。
次回のオフ会までには、今回のオフ会1次会(講演会)の際の私の講演や、その後の質疑応答中の私の発言部分の主要部分をネット上にアップする計画があると承知しています。
これを含め、今後ともお世話になりますが、よろしくお願いします。
<Chase>http://blog.zaq.ne.jp/fifa/
・・・昨日のオフ会で、蒋介石をファシストと呼ぶのは、いわゆるファシズム(イタリア、ドイツのかっての体制)の意味とは少し違うのではないかとの質問が国際関係論に詳しい参加者からあり(質問を誤解していたらすみません)、私もよく分からなかったので、ぐぐってみたら、以下の論文があった。
http://www.jaas.or.jp/pdf/51-1/p1-17.pdf
この論文の9-10頁あたりを読むと、中国におけるファシズムは、イタリア、ドイツ?とは、機能的な部分は異なるけれども、効率的な体制として、欧州の「いわゆるファシズム体制」に結構、シンパシーを抱いていいることがわかる。したがって、蒋介石ファシスト政権という言い方は、ラベリングとしての言い方では決してなく、亜流とはいえ、ファシズムのカテゴリーに分類することに問題はないのではないか。日本語Wikiにもそのような記述がある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%B7%E3%82%BA%E3%83%A0
なお、日本語Wikiを見る範囲では、ナチズムとファシズムの区別も、追及するほどの価値があるかどうか疑問だ(小室直樹の著書によれば、両者は学問的に異なるとの言を覚えているが)。日本語Wikiにある”ファシズムの目標とするところは最終的には国力の増強であり、国民の精神力と労働力のすべてを国力増強に動員する体制が追求”という政治的な理念的側面に着目するなら、ファシズム≒ナチズム≒日本軍国主義としてもよいのではと思う(日本軍国主義は、相対的には脆弱感があるが)。なお、経済的側面においても三者のイデオロギーは、私有財産を認めているので、近親性がある。
オフ会では、経済学的な観点からのファシズム(ナチズムも)と共産主義の違いのディスカスもあり、発言をしようと思っていたが、タイミングを逸した。以下、発言しようとしていたことを述べる。
そもそも、ファシズムと共産主義は専制的な政治体制であることから結局、同じようなものではないかという考えが、一般にもある(典拠はこれまでの言論を読んだうろ覚え)。あの渡部昇一の「甲殻類の研究」で、ナチスと共産主義は同じものと証明?してみせた。氏は当時TVでも、ナチスと共産主義は同じものとよくいっており、共産主義者から失笑を買っていた。氏の論証の細かい内容を忘れたが(細かかった覚えはないが)、本パラ冒頭の直観が骨格にあったことだけは覚えている。
しかし素人として考えても、私有財産を認めるか認めないかで大きく異なるのはいうまでもない。しかし、それ以外に両者の経済学的意味を掘り下げたものが意外にググってもない。
それで、堺屋太一が25年ほど前TVで言っていたことをヒントにしたい。それは、”共産主義は生産を統制、ファシズムは消費を統制する”というものである。論拠は忘れたが、自分なりに考えると、ナチスは例のシャハト博士のアウトバーン、大軍拡に代表される(国家による)大投資政策で失業を根絶した。つまりケインズ主義である(ほぼ同時期)。今日の流行り言葉でいえば、ミリタリーケインズ主義か。つまり消費を国家で作為した、統制したと言える。共産主義は、スターリンの五か年計画でわかるように生産を統制した。生産手段の国有化ということから、このことは当然の事であろう。共産主義は、マルクスが古典派を飲み込んで作られたことからすると、あのセイの法則がバックにあるともいえる。つまり生産が消費を決めるという考え方だ。となれば、生産をコントロールすれば、経済は繁栄するということになる。
”共産主義は生産を統制、ファシズムは消費を統制”というのは、まあまああたらずといえども遠からず(ある程度は遠い)か?
<太田>
オフ会(講演会)への遠路出席、お疲れ様でした。
お示しの典拠の最初の方を斜め読みしましたが、筆者の言を引用するのなら2頁に適切な箇所を発見しました。
ただ、できれば、筆者が引用している原典からの抜き書き(の邦訳)の中から適当な記述を拾い出すことが望ましいと思います。
それができれば、私の次著の脚注あたりで生かせそうですね。
ところで、そもそも、そんな議論、オフ会の時に出ましたっけ?
なお、共産主義とファシズムの違いについては、単純に、前者は統制(計画)経済、後者は資本主義経済だと考えればいいと思います。(堺屋太一が言っているらしいことも、要するにそういうことでしょ。)
そうそう、オフ会の2次会の時に、『パトレイバー2』の映画評はいつ出るのだという質問が出ました。
その時もお答えしたのですが、映画評を書くつもりはありません。
メカオタク(メカフェチ)の押井監督の、自身で創造(想像)したメカや自衛隊(的)メカ等、自分が好きなメカが先にあって、同監督が、それらを視覚刺激的に動かすために必要な最小限のストーリーを無理矢理でっちあげた作品が『パトレイバー2』だとしか言いようのないほど、この映画のストーリーは日本や世界の実態と何の関係もないばかばかしいものであって、そうである以上、太田流評論の出る幕がないからです。
そこを強いて評すれば、この作品は、押井監督を始めとする最近の大部分の日本人の頭の中の漂泊者のようなカラッポさとアンニュイを忠実に映し出している、といったところでしょうか。
熱狂的押井ファンの逆鱗に触れたかな。
こわいこわい。
<ΒΞΒΞ>(「たった一人の反乱」より)
日本で公務員が少ない理由は軍人が少ない意外に天下りした人間は法人職員となって公務員とはカウントされないわけですね。 <(コラム#3855参照。)>
でも、やってる仕事は実質、公務員以上に非効率なものが多そうに思います。
公務員定年制にすれば、天下り分がカウントされて、実数が明らかになるかも。
日本は他国に比べる場合、公務員+天下りした公務員でカウントしなくては比較にならないかもですなあ。
<太田>
天下りした公務員(官僚)には、民間企業に天下りした人も含めなくっちゃ。
これらの民間企業や公法人は、事実上、公の仕事・・財・サービス発注、規制/助長行政の企画立案、等・・を(も)やっているわけであり、別段天下りした人がいるわけじゃないところの、町会等が公の仕事・・町会の場合であれば、治安維持・情報下達・住民状況把握等・・をやっていることと併せ、現状を相当程度是正すべきだ、という意味で、私は、「二、「官がやるべきことを民にやらせすぎている」問題」を指摘した(コラム#3853)ワケなんだよ。
いずれにせよ、この問題は、公務員の数を、その数のカウントの仕方を変える形で「増やす」のではなく、民間でこのような仕事に従事している人(マンアワー)を減らす一方で、公務員の数そのものを本当に増やすことによって是正を図るべきなのさ。
<後からすみません>
≫私は、細野会計士の、専門知識に基づく立法論・・は傾聴に値するが・・(政治資金規正法)に係る法解釈論は全く傾聴に値しないよ、と言ってるんです。≪(コラム#3853。太田)
前回までの御議論では「立法論」に限定しておられませんでしたし、また、「細野流解釈が正しかったとしても(云々)」とお書きになられたのと辻褄が合いませんが。
<太田>
私は、コラム#3843で、「政治資金規正法が単式簿記的発想に立っていることへの細野会計士の批判<(=立法論)>はそれなりに筋が通ってるけど、それ以外の彼の<政治資金規正法係る>主張<(解釈論)>はゴミっぽいねえ。」と書いたのであって「検察の(或いは一般の)政治資金規正法解釈が単式簿記的発想に立っていることへの細野会計士の批判<(=解釈論)>はそれなりに筋が通っているけど・・・」と書いたわけではありません。
だから、私は「細野会計士の、・・・(政治資金規正法)に係る法解釈論は全く傾聴に値しない」と書いたのであって、「細野流解釈が正しかったとしても・・・」以下を、私が、あくまでも頭の体操的に記しただけであることは明白です。
アナタの読解力には、極めて問題があると改めて痛感します。
<後からすみません>
≫後者が起訴内容に含まれているかどうか・・・なんぞ、とりあえず、私の知ったことじゃありません。≪(コラム#3853。太田)
なるほど。定期預金の誤計上が起訴内容に含まれておらず(訴因変更等しない限り)石川議員が無罪になる、という可能性自体はお認めになるんですね。
それでしたら、特にコメントはございません。
<太田>
以上、バカチョン的にご説明申し上げたことを踏まえれば、「定期預金の誤計上が起訴内容に含まれて」いようといまいと、裁判所において、検察による事実認定自体が否定されない限り、石川議員が無罪になるという可能性は皆無である、と私は指摘していることになるのです。
アナタの読解力のなさには、目を覆わしめるものがあります。
まことに僭越ながら、国語の問題集・・中学入試程度で十分・・をお買い求めになり、読解がらみの問題にとりくみ、解答と照らし合わせる、といった自学自習を毎日されることをお奨めします。
<後からすみません>
虚偽記載に当たらなければ、犯意(故意)が認められた?としても犯罪が成立しないところ、虚偽記載の有無について、当初、まったく御議論しておられなかった理由の御説明も、相変わらずないようです。
<太田>
何がおっしゃりたいのか全くもって意味不明の文章ですねえ。
アナタの親しい友人に対し、当分の間、自分は筆談だけでコミュニケーションをとる、と宣言した上でそれを実行し、アナタの文章コミュニケーションにどのような欠陥があるのか、毎日、その都度指摘してもらう、といった方法で、その改善を図ることをお奨めします。
それが一年後になるか二年後になるか知らないけれど、アナタの読解力と文章コミュニケーション能力が顕著に向上したと自他ともに認められるに至った段階で、改めて太田コラムへの投稿に挑戦してみて下さい。
何事に挑戦するのにも遅すぎるということはありません。ご健闘を!
それでは、記事の紹介です。
以下は、2月27日アクセス。
今度の冬季五輪でのロシアのさんざんなできに、ロシアの朝野は震撼しています。↓
だけど、ロシアって人口、日本に毛が生えたほどだよ。
ロシアと日本のできを比較してみな。
震撼していない日本の朝野・・。
http://www.foreignpolicy.com/articles/2010/02/25/the_agony_of_defeat?print=yes&hidecomments=yes&page=full
http://www.latimes.com/sports/olympics/la-fg-russia-losing27-2010feb27,0,6076584.story
要約してるヒマないけど、人類の起源に関心を持つ人は、ぜひとも読むべし。↓
http://www.taipeitimes.com/News/editorials/archives/2010/02/27/2003466727
トヨタ車を引き合いに出して、高度な製品は、リスクを内包している、と指摘した上で、下掲の統計を持ち出す。
これは出来の良い論説です。↓
・・・don’t imagine that we do not coldly calculate the price of a human life. In 1974, the speed limit was lowered to 55 mph to conserve oil. That also led to a dramatic drop in traffic fatalities — approximately 3,000 lives every year. This didn’t stop us, after the oil crisis, from raising the speed limit back to 65 and beyond — knowing that thousands of Americans would die as a result. ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/02/25/AR2010022503115_pf.html
以下は良く知られていることばかりですが、ヤルタ会談で犯したローズベルトの過ちは、当時の米国の指導層のロシア(ソ連)認識の絶望的なまでの甘さを物語っています。↓
・・・the ailing Roosevelt made a fundamental mistake on his way to Yalta. Meeting Churchill in Malta, he refused to discuss a common strategy since he didn’t want Stalin to think that the Western leaders had “ganged up” on the Soviet leader. ・・・
Roosevelt’s other miscalculation was his longstanding belief that personal diplomacy could make Stalin more accommodating.・・・
Roosevelt did secure two key commitments from Stalin: The Soviet Union would enter the war against Japan after Germany’s defeat, and it would join the United Nations. But the first was clearly in Soviet interests, since it allowed Stalin to seize southern Sakhalin and the Kurile Islands from Japan and establish a sphere of interest in Manchuria. As for his support for the future U.N., Stalin played his classic game of first demanding an outrageous price — separate membership for each of the Soviet republics — and then making it look like a concession when he agreed to “only” two extra seats, for Ukraine and Belarus.
On the central issue of Poland, Stalin didn’t yield anything meaningful. ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/02/19/AR2010021902180_pf.html
露骨な人種主義の米国は、オンリー・イエスタデーなんだよ。↓
・・・ He assails organized baseball (with considerable justification) for barring blacks and Hispanics until after World War II・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/02/19/AR2010021902184_pf.html
こいつはすごいミステリーだ。
さあイスラエルよ、どうする?↓
・・・the International Atomic Energy Agency<’s> report said that on Feb. 14, with inspectors present, the Iranians moved roughly 4,300 pounds of low-enriched uranium・・・nearly its entire stockpile of low-enriched nuclear fuel to an above-ground plant・・・<,>out of deep underground storage・・・
With its nuclear facilities under constant threat of attack,・・・only a fool would leave them out in the open. ・・・
The strangest of the speculations ? but the one that is being talked about most ? is that Iran’s Islamic Revolutionary Guards Corps is inviting an attack to unify the country after eight months of street demonstrations that have pitted millions of Iranians against their government. As one senior European diplomat noted Thursday, an Israeli military strike might be the “best thing” for Iran’s leadership because it would bring Iranians together against a national enemy.
It would offer an excuse some Iranians might sorely want to throw out the nuclear inspectors and renounce the Nuclear Nonproliferation Treaty. That would leave Iran in the position that North Korea is in: free to manufacture fuel or bombs without inspectors to blow the whistle. ・・・
http://www.nytimes.com/2010/02/27/world/middleeast/27iran.html?hp=&pagewanted=print
オバマ政権は、この米国による国際法違反を続けるのか、それとも合法化する算段を考えるのか?↓
・・・Israel pioneered the use of unmanned drones to kill Hamas operatives.・・・
U.S. forces have copied Israel’s technique with their own drone killings of jihadi terrorists <in Pakistan, a country which is not in war with the U.S>.・・・ But, of course, the United States is not Israel. It’s not a small nation, surrounded by more numerous enemies, at war since its foundation against foes bent on its destruction. It’s not consumed by the specter of nonexistence.・・・
・・・<However, at least, r> evenge killings don’t pass the test・・・. They’re unacceptable under international law. I want to know that any target is selected because there is verifiable intelligence that he’s actively planning a terrorist attack on the United States or its allies; that the danger is pressing; that arrest is impossible; and that civilian lives are not wantonly risked.
The bar of pre-emptive self-defense is then passed. A pinpoint strike is better than the Afghan or Iraqi scenarios. But that bar must be high. America departs at its peril from its principles.・・・
http://www.nytimes.com/2010/02/26/opinion/26iht-edcohen.html?ref=opinion&pagewanted=print
以下、2月28日アクセス
「・・・ トヨタの大規模リコールを品質と安全の問題としてのみとらえるのは困難だ。
→その通り。(太田)
不具合によるリコールの回数で言えば、米国車のほうがひどい。フォードは自動運転制御装置(クルーズ・コントロール・スイッチ)の欠陥で99年から09年まで6回にわたり、計1400万台をリコールしたが、トヨタのような批判には直面しなかった。そのため今回、乗用車のリコール問題に決着を付けようと、議会までもが乗り出したケースは極めて異例だ。
→典拠をあげた指摘は説得力あるねー。(太田)
従って、トヨタはさまざまな思惑でターゲットにされたのではないかという解釈が成り立つ。
→ヒアヒア。(太田)
米自動車業界のビッグスリーが没落したことで傷ついた米国人の自尊心を慰め、日本との貿易不均衡を解消する狙いがあるとの分析が可能だ。
→人種主義的背景があると、更に一歩踏み込んで欲しかったね。(太田)
トヨタが昨年8月、カリフォルニア州の合弁工場を閉鎖する決定を下し、下請け業者を含め3万人の雇用が脅かされたことも、世論を悪化させた。破産保護申請を行ったGMが先にこの工場から手を引いたにもかかわらず、トヨタが全責任をかぶった形だ。
→ここも典拠をあげた指摘であり説得力あるぜよ。(太田)
日本で鳩山政権が誕生して以降、日米関係がこじれたため、事態がさらにこう着した面もある。・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20100227000045
最後の一文↑だけは、穿ち過ぎ。典拠なんてあげられないはずだぜ。
オフ会でも、同じような意見を述べた読者がいたけど、そうは思わないと答えたところだ。(太田)
欧州のプライバシー志向 v. 米国の言論の自由志向、ってのは面白いテーマだね。
これにイギリスも加え、もう少し、掘り下げて勉強してみたいな。↓
・・・the profound European commitment to privacy, one that threatens the American conception of free expression and could restrict the flow of information・・・
For many purposes, the European Union is today the effective sovereign of global privacy law・・・
Americans like privacy, too, but they think about it in a different way, as an aspect of liberty and a protection against government overreaching, particularly into the home. Continental privacy protections, by contrast, focus on protecting people from having their lives exposed to public view, especially in the mass media. ・・・
・・・Article 8 of the European Convention on Human Rights says, “Everyone has the right to respect for his private and family life, his home and his correspondence.” The First Amendment’s distant cousin comes later, in Article 10. ・・・
The privacy protections we see reflected in modern European law are a response to the Gestapo and the Stasi,・・・referring to the reviled Nazi and East German secret police ? totalitarian regimes that used informers, surveillance and blackmail to maintain their power, creating a web of anxiety and betrayal that permeated those societies.・・・
American experience has been entirely different, ・・・So much of the revolution that created our legal system was a reaction to excesses of government in areas of press and speech,・・・.
It was not until 1890 that Samuel Warren and Louis D. Brandeis wrote “The Right to Privacy,” their groundbreaking Harvard Law Review article. Influential though it was, it came awfully late in the life of the republic. ・・・
Europeans are likely to privilege privacy protection over both economic efficiency and speech,・・・hey’re willing to risk huge economic losses and erect trade barriers in order to protect privacy.・・・
http://www.nytimes.com/2010/02/28/weekinreview/28liptak.html?ref=world&pagewanted=print
・・・ドローンの活躍は、米空軍を根本的に変えつつあります。↓
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/02/27/AR2010022703754_pf.html
——————————————————————————
<globalyst:翻訳>
–Google Series 6–
コラム#3839
グーグルをハッキングした中共内の発信源とおぼしきものが二カ所に絞られてきました。↓
・・・<サイバー>攻撃の発信源を中共のあるエリート大学と専門学校へ更に遡ったことは、困難な仕事の突破口となっている。
グーグルと同じ攻撃を受けた米国の軍事請負企業によって獲得された証拠から、捜査官達は、職業訓練校においてウクライナの教授が指導するコンピューター科学の特定の授業への繋がりを疑っている。・・・
関係している中共の学校は、上海交通大学と藍翔(ランシァン)高級技工学校であり、・・・<上海>交通大学は中共でも最高のコンピュータ科学プログラムを有している。・・・
中共の山東省の東部にある藍翔<高級技工学校>は、巨大な職業訓練校であり、軍の支援によって創立され、そして軍のための相当数のコンピュータ科学者を訓練している。この学校のコンピュータネットワークは、中共の主要な検索エンジンでありグーグルの競合他社である百度(バイドゥ)と緊密な繋がりのある会社によって運用されている。・・・
米国がやっているような政府機関内での厳格に区分されたオンラインスパイ行為ではなく、中共政府は、その政策を支援するために往々にしてボランティアの「愛国的ハッカー」を取り込むと、彼は語った。・・・
コラム#3845
中共からとおぼしきグーグルへのハッキングの犯人捜しがいよいよ佳境に入ってきました。↓
・・・あるフリーランスのセキュリティコンサルタントが、30歳代に、IEウェブブラウザの今まで知られていなかったセキュリティホールを利用してコンピュータに侵入しスパイウェアを仕込むプログラムの該当部分を書いた。・・・中共当局者は、この作者の著作物への特別の接近手段を有していた。彼は、ハッキングフォーラムにプログラムの断片を掲載し「今作っている」モノであると説明した。・・・
ブラウザの欠陥を巧みに利用するコードを書いた男は、<中共>政府の常勤労働者ではなく、攻撃を仕掛けなかったし、それどころか、こうした攻撃的取り組みに使わないことを希望したであろう。・・・
米国分析官は、少なくとも<上海>交通大学のネットワークは厳重に監視されており、検知を逃れようとする独立系攻撃者<がこのネットワークを利用したとすれば、それは>奇抜な選択と言える、と語った。更に、その捜査に関係した分析官は、「我々の捜査では、我々の知る限り、攻撃を行ったホストは障害を受けていない。」と言った。・・・
————————————————————–
太田述正コラム#3856(2010.2.27)
<米国での軍事論争2題(その3)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x758)
- 公開日:
1.「だから、私は・・『(細野会計士の)法解釈論は全く傾聴に値しない』と書いたのであって、『細野流解釈が正しかったとしても・・』以下を、私が、あくまでも頭の体操的に記しただけであることは明白です」
まさに、その、頭の体操部分が(法律議論として)誤っていると申し上げているわけです。
2.「『定期預金の誤計上が起訴内容に含まれて』いようといまいと、裁判所において、検察による事実認定自体が否定されない限り、石川議員が無罪になるという可能性は皆無である、と私は指摘している」
センセイの法律知識のなさには、目を覆わしめるものがあります。
3.「何がおっしゃりたいのか全くもって意味不明の文章ですねえ」
センセイの親しい法律家に対し、当分の間、刑事法(刑法と訴訟法)の講義を受けるといった方法で、素養の充実を図ることをお奨めします。
それが一年後になるか二年後になるか知らないけれど、 何事に挑戦するのにも遅すぎるということはありません。ご健闘を!