太田述正コラム#3869(2010.3.6)
<皆さんとディスカッション(続x764)>
<Pixy>
–戦前の日本観について–
もしお時間があれば、戦前の日本がいかに「正常」な「民主主義」国であり「立憲君主国」であったかについて突っ込んだコラムを是非とも太田さんに書いて頂きたいのですが。
太田さんは折にふれて(軍部独裁のファシズムという類の)戦前の日本観は誤りであると繰り返し述べられてますが、いずれも本や書評への反論が主なため、(ファシズムと言えないとしても、何故「正常」だったと言えるのかの部分の)主張がやや弱いという印象を受けてしまいます・・。
<太田>
実は、『防衛庁再生宣言』140~147で詳述しており、このコラム上での戦前の日本の自由民主主義性についての記述は、すべてこのもともとの記述の補足にほかならないのです。
次著では、このもともとの記述を再録したいと考えているので、Chaseさん、よろしくお願いします。
<TH>
毎日のご健筆感服致しております。
<太田>
引き続き有料購読していただけるようで感謝申し上げます。
そのうちギネスに載ったりして・・なーんちゃって。
それでは、記事の紹介です。
こういう文脈の中でも、イギリスの欧州からの隔絶性がさらりと出てくるところが面白いんだな。↓
・・・The British Museum, which acquired objects from all these men, was itself a public-private partnership par excellence, originating in a private collection bequeathed to the nation, and established by act of parliament.
The public side of these partnerships has often been downplayed by historians, who portray British cultural endeavour as a rather amateurish affair. Post-colonial critics might attribute this to a purposeful whitewashing of the role of the imperial state. But it also has to do with another British trait, namely an exceptionalist desire to distinguish itself from continental Europe. Not for Britons the ceremonial pomp and bluster of the French, or Prussian-style martial triumphalism, or the showy despotism of the Hapsburgs. Britons were contained, reserved, never so brash.・・・
http://www.guardian.co.uk/books/2010/mar/06/empires-imagination-politics-holger-hook
いやいや、イギリスは、腐っても鯛だ、と私は思うけどね・・。↓
・・・The reign of Queen Elizabeth II “is the one in which Britain effectively stopped being British,・・・. Mass immigration, the loss of national sovereignty to the European Union and the unremitting Americanization of the country’s culture are to blame.・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/02/26/AR2010022602785_pf.html
古典ギリシャ人のなれの果てのこの恥知らずども。
いくらなんでも、イギリス人のなれの果ては、こうはならないだろうて。↓↓
・・・The system is known as “fakelaki” — a word meaning “little envelope” and which refers to the bribes regularly demanded of Greek citizens to “expedite” service. In reality, of course, no fakelaki often translates to no service. Sums of money stuffed in envelopes are passed across desks to secure appointments, documents and permits. It’s a playful form of corruption that is firmly anchored in everyday Greek life.・・・
In a recent survey, 13.5 percent of Greek respondents admitted to paying fakelaki; on average, they said they paid ?1,450 ($1,970) a year. In reality, though, the numbers and sums could be much, much higher. ・・・
http://www.spiegel.de/international/europe/0,1518,682030,00.html
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一人題名のない音楽会の「ロシアとウクライナ」の第四弾、最終回です。
ようやく、ウクライナにたどり着きました。
以下、お聴きになると分かりますが、ウクライナの曲は、田園的で素朴であり、明るいものも多く、かつ、ウクライナという言葉が登場する歌詞が多い、という印象です。
いい歌だと思ったので二人の歌手による歌唱をとりあげましたが、この二人の女性、ロシア篇で登場した女性歌手達と雰囲気がひと味違うと思いませんか? 特に、後者の健康的で素朴な美人、大地の香りがするなあ。
Mine Ukraine
http://www.youtube.com/watch?v=UT3jiLaK_pQ&feature=related
同上
http://www.youtube.com/watch?v=o5Va8NibuRs&feature=related
Salo. ukraine, uPoplavski
http://www.youtube.com/watch?v=SHVDIP0xGxw&feature=related
Smerichka
http://www.youtube.com/watch?v=Ixc13mxL2i0&feature=related
??
http://www.youtube.com/watch?v=6RZGiHohFcE&feature=related
SOFIA ROTARUという女性歌手の歌を3曲続けてどうぞ。
TECHE VODA
http://www.youtube.com/watch?v=0_ycnshfdZA&feature=related
Odna Kalyna
http://www.youtube.com/watch?v=1TQvlsc5iWo&feature=related
Chervona Ruta
http://www.youtube.com/watch?v=AJNqBKeA5EI&feature=related
最後に、Vasily Gerelloという男性歌手の歌を4曲続けてどうぞ。
恐ろしいばかりの名曲ぞろいです。
Chornye Brovi Karie Ochi
http://www.youtube.com/watch?v=ZEiPTPrbIgw&feature=related
NICH YAKA MISYACHNA
http://www.youtube.com/watch?v=YwV4p6mFZ_M&feature=related
Ridno Maty Moya
http://www.youtube.com/watch?v=4as6D3ourkk&feature=related
Cheremshina
http://www.youtube.com/watch?v=Jv0yN7t9jeg&feature=related
Dyvlyus Ya Na Nebo
http://www.youtube.com/watch?v=vrB5jKHLga0&feature=related
結論的には、(これらの歌がウクライナ東部とクリミア半島でも大人気なのかどうかまでは分かりませんが、)ウクライナはロシアとは明確に異なる存在であることが実感できました。
オレンジ革命が終焉を迎えようとどうしようと、ウクライナがロシアと再統合する可能性は、当分の間、皆無でしょうね。
(完)
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<globalyst:翻訳>
コラム#3863より
何度でも繰り返すけど、当分の間、中共は米国の軍事的脅威たりえないんだからね。↓
・・・この問題<中共の軍事力>を詳しく見てきた多くの専門家は、中共軍の近代化プログラムによって、支那沿岸近くで米国と交戦する能力は高まってきているが、中共は目下のところ太平洋で米国に挑戦する軍事力は全く持ち合わせていない点で意見が一致する。 ・・・
コラム#3863より
人間の進化における料理の出現を重視するランガム(Richard Wrangham)の説(コラム#3299、3315、3566、3590、3591)を補足する記事が出てたよ。↓
・・・我々の消化器官の大きさの縮小量は、我々の脳の増加量に正に等しい20%となっている。・・・
・・・調理した食品は、より多くのエネルギーを発生するのみならず、消化のために体が消費するにエネルギーは少ない。 ・・・
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太田述正コラム#3872(2010.3.7)
<中共のネチズン恐るべし(その2)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x764)
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