太田述正コラム#4257(2010.9.16)
<皆さんとディスカッション(続x956)>
<太田>(Mixi太田コミュより)
<9月12日、中共映画の>『鬼が来た!』<、パソコンでは失敗した>字幕付鑑賞に<買ったDVDプレヤーでようやく>成功。(途中まで。面白くない!)
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<9月13日、この映画>見終わったけど、<買った安>DVDプレヤーには、パソコンの場合と違ってブックマーク機能がついていないので、早送りして昨日見たところまで進めたが、時間がかかるのなんのって。
映画の感想だが、とにかく救いのないストーリーだ。
映画評を書くかどうか、考えちゃうねえ。
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<9月14日 、>一晩寝たら、この映画の監督兼主役の制作意図が完全に読めちゃいました。
忘れちゃわないうちに、<9月15日>、現在連載中のウガンダのアミン元大統領についての映画の映画評に割り込む形で『鬼が来た!』の映画評を書くね。
無料読者は、例によって申し訳ないが、<1>ヶ月後に読んでください。
<鯨馬>(同上)
『鬼が来た!』の映画評<(コラム#4256)>、大変面白かったです。
「私」の正体について、その可能性<(=中国共産党)>は全然気づいていませんでした。
<太田>
ご案内のように、字幕を表示させるために大変な苦労をして(?!)ようやく鑑賞し終わることができただけに、何でこんな荒唐無稽な映画をリクエストした奴がいるんだ・・考えて見たらあなたでしたね・・と腹立たしい思いがしました。
だけど何か引っかかるんだなあ。
私は、2度の防衛白書を編集する際に、行間に私の意図を盛り込むのに苦労した人間ですが、制作意図を読みとってあげなきゃならない、という思いにさせる何物かがこの映画にはあったということです。
恐らく寝てる間も考えてたんだと思うけど、朝、起きたら、ようやく腑に落ちたってワケです。
話は全く変わります。
XXXXサン、大変なご支援ご協力を得ながら、注文が多すぎると思われるかも知れませんが、ご理解のほどを。
≫『太平洋戦争への道 別冊資料編』
「支那に関する米国の提案〈日本側の分析〉」p399≪(コラム#4255。XXXX)
編者、出版社、出版年月日を教えて下さい。
この(P398~)P399だけ、コピーがにじんで読みにくくなっています。
次回、何かを送っていただく時があれば、再度、この1枚、コピーをいただけませんか。
≫大山梓編の『山県有朋意見書』≪(同上)
この本の出版社、出版年月日を教えて下さい。
≫『断たれたきずな(Broken Thread)』≪(同上)
著者のピゴット少将の英語表記のフルネーム、この訳書の出版社、出版年月日を教えて下さい。
≫池田清の・・・「1930年代の対英観」≪(同上)
この論文の掲載学術雑誌名と同学術雑誌発刊日を教えて下さい。
<globalyst:翻訳>
コラム#4253より
民主党代表選の結果についての内外すべての報道のうち、私がうなずいた唯一のものが下掲だ。↓
・・・今日の屈辱的な敗北によって、小沢が長年抱いてきた日本を指導するとの野望は潰えさってしまったと言ってよかろう。彼<キングストン教授>は、「小沢は党内における将来はほとんどない。そして、彼が<民主党を>離脱しても、一体何人が自ら進んで彼に追随するか疑わざるを得ない」と言った。「彼は、今や力を失った政界の黒幕であって、有毒な存在へと堕してしまった」と。・・・
コラム#4253より
米国じゃ、博士号取得者の数で女性が男性を抜いたってよ。
congratulations!↓
昨年、米国では、初めて女性が男性よりも多くの博士号を取得した。・・・
今日、学部教育および大学院教育では、女性は概ね3対2で多数を占めている。・・・
2008~2009年の学年度における博士号取得者は、28,962人が女性で、28,469人が男性だった。・・・
<太田>
最初の訳文は、原文の微妙なニュアンスをとらえていなかったので、厳しいようですが、4マイナス10のマイナス6ポイントですね。
後の方の訳文は、結構でした。5ポイントですね。
よって全体でマイナス1ポイントです。
それでは、記事の紹介です。
福沢諭吉の慶應義塾の実学重視・・私に言わせれば、経済至上主義・・の建塾基本方針のゆがみを象徴するような話だ。
見直すべきはミスコンではなく、この基本方針そのものの見直しであり、学問研究の重視だろう。↓
「大学ミスコンの最高級ブランドともいわれる「ミス慶応コンテスト」が、今年の学園祭で開催されないことが決まった。・・・
中止の理由は昨年10月、部員10人が東急東横線日吉駅構内を全裸で走り、公然わいせつ容疑で書類送検されたことによるもの。・・・
慶大の関係者は、「協賛金だけで1000万円近い金が集まるほか、高級外車やティアラ、沖縄ツアーなどの現物協賛も多く、スポーツ各紙や週刊誌にも大きく掲載されます。プレイベント(=予選)の段階から大手広告代理店やテレビ局がバックアップしており、その経済効果は億単位と考えられます。学生イベントの領域を大きく逸脱していました」と語る。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/media/100915/med1009152101002-n1.htm
国債等の経済政策論議の参考にどうぞ。↓
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100915/216240/?top
恋愛(新たな家族の出現)は、1人の家族と1人の友人を失わせる結果、親しい人間を差し引き1人失わせてしまうんだってさ。↓
・・・people typically have five very close relationships ? that is, people whom they would turn to if they were in emotional or financial trouble.
”If you go into a romantic relationship, it costs you two friends. Those who have romantic relationships, instead of having the typical five ‘core set’ of relationships only have four. And of those, one is the new person who’s come into their life,”・・・
http://www.guardian.co.uk/science/2010/sep/15/price-love-close-friends-relationship
・・・the maximum number of friends it is realistically possible to engage is about 150. On the social networking site Facebook, for example, people will typically have 120-130 friends.
This number can be divided into progressively smaller groups, with an inner clique numbering between four and six.
These are people who we see at least once a week; people we go to at moments of crisis. The next layer out are the people we see about once a month – the “sympathy group”. They are all the people who, if they died tomorrow, we would miss and be upset about. ・・・
http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-11321282
法王の国賓としての英国初訪問は大論議をもたらしている。
イギリスの世俗志向、就中反カトリシズム的伝統、これとオーバーラップする反欧州的感情、法王(宗教指導者)を元首扱いすることへの反発、そして現法王個人への反感がその背景にある。↓
More than 50 public figures have added their names to a letter in the Guardian newspaper saying the Pope should not be given the “honour” of a UK state visit.・・・
http://www.bbc.co.uk/news/uk-11316476
・・・Pope John Paul<’s>・・・trip・・・in 1982・・・ – the first ever by a pope to Britain – lacked the full pomp of an official state visit・・・
The first state visit by a pope・・・Pope Benedict XVI・・・ to Britain・・・
<caused> the controversy <which> deepened when Cardinal Walter Kasper, a senior Vatican aide, pulled out of the trip after a German magazine quoted him as saying that landing at London’s Heathrow Airport was like arriving in a “third world country” and that Britain is plagued by a “new and aggressive atheism.”
One poll conducted for the Guardian showed that only 14 percent strongly backed the pope’s visit, with a majority of 57 percent angered over the cost of the trip. ・・・
”Even polls among Britain’s 6 million Catholics show they do not support his stance on contraceptives or homosexuality. This pope is quite clearly out of step, and there are a lot of people in Britain who have a beef with him.”
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/09/15/AR2010091502631_pf.html
運動はアタマを良くするとよ。
ピアノ等の練習と比較してどっちが効き目が大きいんだろうね。↓
・・・aerobic exercise, not strength training, produces specific growth factors and proteins that stimulate the brain・・・
http://well.blogs.nytimes.com/2010/09/15/phys-ed-can-exercise-make-kids-smarter/
皆さんとディスカッション(続x956)
- 公開日:
コピーする際はかなりテンパってたので、色々ちょんぼしてしまいました・・・・・・以下の通りです
大山梓編 『山県有朋意見書』 原書房 1966年
池田清「1930年代の対英観――南進政策を中心に――」『青山国際政経論集』18号 1990年
F.S.G.(Francis Stewart Gilderoy)Piggott 『断たれたきずな』(旧版) 時事新報社 1951年
角田順ほか編『太平洋戦争への道 開戦外交史別巻資料編』(旧版)朝日新聞社 1963年
『太平洋戦争への道 開戦外交史別巻資料編』の滲み部分は承りました
また、『断たれたきずな』はちょっち少なすぎたので補完するような形でコピー送りますね。
(テンパった影響で、本当に少なかった!!)
第二弾(クレイギーの著者後半部分)も近々送りますね
著者×
著書○
サルマン・ラシュディー>
私が某Fランク大学のバカ学生であった頃に例の『悪魔の詩』をすぐ後に日本語翻訳した五十嵐一先生の講義を受けておりました。内容はたしか世界文明史?だったのですが、なにせこちらは基礎的な教養や向学心のかけらもない馬鹿学生、ソクラテスだのプラトンだのマキャべりだの鴎外だの小林秀夫だの名前を聞いても、まったく?だったのですが(恐らく他の受講者も同様)、単位欲しさに授業だけは出ていました。先生は親アラブ派でホメイニ革命を高く評価しており、ホメイニ革命をテーマにした演劇の脚本・監督もしておりました。お芝居を観れば単位をやるぞと言われ、市民会館に足を運んだことを憶えております。それから、まもなくしてサルマン・ラシュディーにホメイニから暗殺指令が出たことは世俗的なニュースとしてもテレビをにぎわしました。数年後、私は社会人と無り、ますます、学問とは縁遠い生活を送ることになるのですが、親アラブ派でありながら、筑波大で刺殺され、犯人がわからないという事件にはやはり衝撃を受けました。もっとも犯人がわからない以上、先の本の翻訳が原因でイスラム・コネクションから刺客を送られたのか、どうか決めつけるわけにもいかないのですが。先生は『悪魔の詩』の文学としての素晴らしさからイスラム社会を知ってもらう上でプラスにこそなれ、決してマイナスではない、と思い、翻訳に至った、そんな意味のことを語っていたように記憶しております。ともかく、コラムの本筋とは全く関係ありませんが、それがきっかけとなり思い出し、書き込みさせていただきました。長々しい文章になり大変失礼しました。