太田述正コラム#4295(2010.10.5)
<皆さんとディスカッション(続x974)>
<けいc。>
≫戦後になっても、米国の白人政府が、いかに黒人やラテンアメリカ人に対して人種差別意識を持ってたか、というより、同じ人類に属すと思ってなかったかが分かるよね≪(コラム#4293。太田)
しかし戦前の関東軍の731部隊で日本も同じことやってたやんけ・・・とアメリカ人に突っ込まれたらなんて言えばいんですかね?
<太田>
731部隊については、「生体実験が事実行われたとすれば」と記した(コラム#4145)ように、事実かどうか、まだ確証がありませんよ。
また、仮に事実だったとしても、漢人等だけでなくロシア人も対象だったということのようですから、人種差別意識が背景にあったとは必ずしも言えないのではないでしょうか。
戦後間もない頃の米国の人種差別がどんなだったか、例えば、こういったことからも明らかでしょ。↓
・・・in 1954, with Japanese Americans finally granted full voting rights・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/10/04/AR2010100403606_pf.html
なお、形式的にはともかく、実態的には当時の日本は有事だったけど、戦後間もない頃の米国が有事だったとは言えないだろうってこともありますねえ。
<ΔηΔη>(「たった一人の反乱」より)
≫それでガス抜き出来てるんならいいんでないかな。≪(コラム#4293。ηηΔΔ)
ガス抜きレベルを超えてる気がするのは俺だけかな?
≫<太田さん、どうして「たかじん」の>本編の番組に何故お呼びがかからないんだ? ≪(コラム#4293。ηΔΔη)
尖閣諸島問題に関しては<、太田さんが出演したら、>三宅さんよりチャンネル桜辺りはもっと発狂しそうだねw。
たかじんは三宅、金氏がいる限りもう番組本編には呼ばれそうもないし、桜も潮や田母神氏を重宝がってるから都合悪そうだしね。
<まずは、太田>
例によってインターネット浚渫をやったぞ。
たかじんがらみのものからご披露しましょ。
<JIN@studio荒法師>(2010.8.23)http://jinarahoushi.otaden.jp/e122243.html
・・・日曜日は、いつものよーに、「たかじん委員会」を眺めていたのですが。
この日はどうやら、総集編をやってスタッフ出演者は夏休み、の回だった御様子。
視聴者に投票してもらった、「もう一度見たい場面」を流す、という内容の中、定番のゲラー教授とか小田晋たんのVTRが流れて、鉄板な笑いをとっていたのですが。
個人的に「出るかなぁ」と思っていた人物が出てこなかったのが残念なところです。
それは誰かといいますと。
先日から行っている、HDDレコーダの掃除を行っている時に発掘された、2007年11月4日放送分。
この日は、たぶん唯一の出演である、上地雄輔参上の巻、なんですよね。最初、「松阪と小泉家に縁のあるアホの子」としていじられて以後は、本人がんばってたけどほぼスルー、みたいなかんじです。
で、この時、二度目の登場としてフィーチャされていたのが、元防衛庁審議官の太田述正。
・防衛省OB太田述正ブログ
http://blog.ohtan.net/
守屋前次官(なつかしいな。嫁の人が「おねだり妻」とかいわれるくらい、出入り業者にいろんなモンをねだりまくってたんだっけ?)のゴルフ接待他が盛り上がっていた頃、守屋前次官と同期で、かつ、同じころに防衛庁をやめたとかいって話題になっていたんだっけ。
ある意味キョーレツなキャラ(何様な目線で、でもよく聞くと的確なことを言っている)だったのですが、ゲラー教授的な愛嬌がなかったのが、選に漏れた原因でしょうか。
というか、もう覚えていないか。
個人的には、反核の人(池田ナントカでしたっけ?)に時間を割くくらいなら、もう一度太田きゅんを読んで、「超々・防衛論」の予告編くらいカマしていただきたかったのですけどね。井上和彦は、やっぱりちょっと胡散臭い、というか。
アテクシは、軍事関連の話題の時には、ときどきTBS系で名前の挙がる、小川和久たんを推したいところなのですけどね。右寄りのたかじん委員会への出演は無理っぽいのか。どやさ。
というわけで、前々から「たかじん委員会」を見ている方々には、今ひとつ物足りない回でありました。
夏休みのヒマネタだからしょうがない、っちゃあそーなんですけどね。
上地はいいから、もう一度、太田きゅんを希望しておきます、とてきとーにシメ。
<太田>
ご支援ご声援、深謝!
あ、そう言えば、「たかじんのそこまでやって委員会」、予告編に続き、本編も一般公開始めたね。↓
http://ex-iinkai.com/pickup/id913.html?PHPSESSID=dded2d7d8e59017cf874bc2116088634
<roma_sakamoto>(ツイッターより)
『そこまで委員会』に出演していた太田さんを見た時、あまりの身も蓋も無さに「それを言っちゃ、おしめえよ」とあきれながらも、何故かずっと、心のどこかに引っかかるものがありました。
それから、かなり経ってからネットで太田述正という名を検索しました。
あ、蛇足ですが、<教えてもらった江戸時代に関する>本もしっかり買って読みましたので。・・・
話が飛びますが、英文の記事もある程度、ナナメ読みすることが太田さんにとっては可能なのでしょうか?
<太田>
イエス。聞くまでもないでしょう。
<ΔΔηη>(「たった一人の反乱」より)
先週の金曜日、ラジオを聴いていたら尖閣での中国船の衝突について解説をやっていて、毎日新聞専門編集委員の金子秀敏さん(中国への駐在験あり)と言う人が太田さんとわりかし似た目の付け所をしていたので紹介します。
http://podcast.tbsradio.jp/dig/files/dig20101001.mp3
いわく、
・今回の衝突で中国はヤバイ事になったと早い段階で焦っていた。だから在北朝鮮大使を日本に送った。
・中国政府は前原外務大臣を警戒心を持っている。
・衝突した漁船の船長の逮捕を直接許可した前原氏を通して話をするとややこしくなるので、今回は前原氏および外務省が外されて日中の交渉が行われている。細野氏の訪中からそのことが見て取れる。
・9月23日のクリントンー前原会談でアメリカ側から早期の解決を要求されたと思われる。
・これと符合するように前原氏はその後のインタビューで「近々、解決する」と発言している。
・そして、翌24日に、漁船の船長は釈放された。
・有体に言えばこれはアメリカ政府の検察への「政治介入」であり、国内で行われている政府の検察への政治介入があったとかなかったとか白熱している<議論は>、これは為にする議論だ。
などなどでした。
毎日新聞で読む同氏のコラムは甘っちょろくて読む気がしないけど、この番組での発言はなかなかおもしろかったです。
中国側の権力闘争の解説はちょっと話が出来すぎの感がするけど。。。
ちなみに今回の事件で日本でこれほど反応が大きいのは、経済で中国に抜かれたため日本人が中国に対し恐怖心を持っていることが背景にあるのではとの事でした。
<太田>
マスゴミにもちったあまともな記者がいたったことだな。
もっとも、単に太田コラム読者だったということかもしれないけど・・。
ただし、最後の「恐怖心」のくだりだけは首傾げちゃうな。典拠典拠!
<DmCC9k6hHM>(2010.10.2)http://www.asyura2.com/10/senkyo96/msg/626.html
「私は、中共が今回、尖閣諸島でことを起こしたのは、「国内における「期待値」と現実の落差の問題」が深刻化して中共当局にとって「断末魔の苦しみ」に転化する前に、ナショナリズム・カードが今なお有効かどうか(イザという時に本格的にこのカードを切れるかどうか)を小出しにやってみて検証しようとしたのだと見ている。」
太田述正コラム#4283(2010.9.29)
http://blog.ohtan.net/archives/52029691.html
わたしも同感である。管内閣は外交力を試されたのだろう。
しかし、双方にとってマイナスの結果が出てしまった。「中華思想」と、管内閣の「無力さ」である。
<vQUQNtBSgQ>(同上)
この元防衛省キャリア・防衛審議官「太田述正」氏の物語りは、米国の成果を隠そう、喧嘩に負けた子の後での強がりみたいな屈折したものを感じる。
だって、現実は当事国間で成果を得たのは中国で失ったのは日本でないか。
そして、中国より成果を得たのは米国ではないか。
<太田>
私は、中共が大敗北を喫したと言っているのであって、大勝利をあげたのは、当然、(日本の宗主国である)米国だわさ。
<ΔηηΔ>(「たった一人の反乱」より)
中国漁船の船長は実は人民解放軍の海軍将校
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/1820190/
↑やっぱり…と、おもわせるような報道だけど、まだはっきりとした証拠が無いんだとw。
「日本の防衛省筋の二人の情報源から得た」なんぞとは言ってるが、はて どーなんだろー?
簡単に尻尾を掴まえられるようなことはしないだろー中国は…面白いネタだけど。
<太田>
おハナシとして楽しめばいいんでねえの。
<深紫>(2010.1.2)http://www.trend-review.net/bbs/bbs.php?i=200&c=400&m=223302、http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=223305
–ウォルト・ディズニー・・・[太田述正]~米国人は、ディズニーを見て戦争に出掛ける–
日本人から見れば、荒唐無稽なお伽噺にすぎないディズニー作品も、米国人にとってはキリスト教以上に重要な道徳の源泉となっているようです。
以下、五年前のものになりますが、「太田述正コラム#0418(2004.7.22)<ウォルト・ディズニー(その1)」からの転載です。
・・・
<中略>
・・・
太田氏の言う「ディズニーにとって「米国的なるもの」」を構成し直すととこうなります。
「徳を積み、勤勉であれば、人間の醜悪さ、老醜、死から逃れたいという願い事すら叶う。
そのためには、自然の徹底的な否定(→搾取)はもちろん、黒人、アラブ人、ユダヤ人や日本人等を排除することも、あくなきフロンティア精神(冒険・探検・開拓)精神を持って行うべきだ。」
われわれ(や子供達)は、こうした「米国的なるもの」の宣伝に喜んで大金を払っている。恐ろしいことです。
<太田>
ディズニーと違って、太田「プロダクション」の作品は、おおむねタダだというのに、みなさん(やその子供達)には面白くない、いや不快だから、「米国おぞまし論/日本あるべき論」の宣伝は容易じゃないわけだけど、こういった形で深く静かに浸透しつつある、と信じてまっす。
ところで、浚渫したものの中に、おっとろしく昔のだけど、こんなんもあったな。↓
<たけちゃん>(2007.11.21)http://blog.livedoor.jp/daimachi13/archives/51260430.html
太田述正氏。いつか言うんじゃないかと思っていたが。にしても、裏付けがないからねぇ。デジタル日記は証拠にもならない。しかし、時折「フフッ、ふぁっ」と言うシニカルさは福田総理の「ふっふっ」に通じるものを感じる。流行か?
・・・
太田述正さんの姓名判断は以下の通りです。
<以下、略>
<太田>
略したが、読んでご覧あそべ。
チョーオモロイいから。
<bonkers_blunder>
韓国の哨戒艦沈没をめぐってですが、米国が北朝鮮の潜水艇の動向を識別していなかった、ということはあり得るのでしょうか?
哨戒艦沈没:北の異常な動向は察知されていた
http://bit.ly/b6CJX4
<太田>
米国が把握していたとしても、いちいち韓国軍に韓国周辺の北朝鮮等の潜水艦等の位置情報は伝えてはいないはずですよ。
事実上米軍の統制下にあるSOSUS網を日本で運用している海自にだって、米軍は、自分の独自情報で収集した潜水艦に関する情報を一切くれなかったもんね。
平時じゃそんなもんです。
情報の漏洩を警戒するんです。
<BERNIE>
講演会(オフ会)が4日後に迫ってきましたが、お席にはまだ余裕がございます。
コラムや動画には載らない話もたくさん出ますので、ご興味のある方は、是非ご参加下さい。
飛び入り、二次会・三次会からの参加も大歓迎です。
※二次会以降、参加をご希望の方は、前日の夕方頃までにお申し込み頂けると助かります。
遠方にお住まいの方など、直接来られない方は、Skypeでの参加も受け付けています。
それでは、皆様のご参加をお待ちしています。
http://www.ohtan.net/meeting/
講演会の撮影や編集のお手伝いをして下さる方を募集しています。
もし手伝ってもいいよという方がいらっしゃいましたら、こちらも申し込みフォームからご連絡下さい。
その他、講演会へのご意見・ご要望・企画なども大歓迎です。
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
こういう記事は助かる。↓
(朝日は、無料読者には読ませてくれない。)
【小沢氏「強制起訴」】第5検察審査会の議決要旨(上)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101004/crm1010041739026-n1.htm
産経、(下)も早く電子版に掲載してくれ。↓
「・・・第5審査会は4月の議決で土地購入費の支出約3億4000万円を翌年に記載した点を容疑とした。今回の議決は小沢氏の手持ち資金4億円を記載しなかった点を容疑に追加。起訴状にこの4億円を含めた場合、「1回目の審査内容を超えて議決した判断の是非が問われ、起訴の有効性が争われる可能性がある」(法曹関係者)という。」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101005k0000m040088000c.html
???????↓
「柳田稔法相は・・・「(検審が9月)14日に議決し、なぜ今日(10月4日)なのかなあ」と語り、時期的な不自然さを挙げた。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101005/plc1010051242011-n1.htm
自分のかつての親分2人の轍をまた踏んじゃった小沢。
これほど愚かな人間も珍しかろう。↓
「・・・田中角栄元首相、金丸信元副総理に続き刑事被告人になることで、政治生命を絶たれかねない危機に直面した。民主党内からは自発的な離党を求める声が出る一方、野党は小沢氏の国会への証人喚問などを求め攻勢を強める構えだ。・・・」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101005k0000m010095000c.html
手打ちはなったね。↓
「菅直人首相は4日夜(日本時間5日早朝)、アジア欧州会議(ASEM)首脳会議の夕食会後、会場外で中国の温家宝首相と約25分間、会談した・・・
会談では、このほか(1)近くハイレベル協議を北京で開く(2)中断している民間交流を復活させる――ことで合意した。・・・」
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E2E7E2E2E08DE2E7E3E2E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2
こんなスゴイ・ニュース、日本の主要メディアの電子版、もっと取り上げろ!↓
「囲碁:平田アマ、84歳で日本代表に・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20101005000010
————————————————————–
太田述正コラム#4296(2010.10.5)
<改めてアラブ科学について(その3)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x974)
- 公開日: