太田述正コラム#4371(2010.11.12)
<皆さんとディスカッション(続x1012)>
<λλδδ>(「たった一人の反乱」より)
 流出させた人の心境を知りたかったんだけど、こういう記事見ると太田さんの言ってた「平成の満州事変」<(コラム#4357、4359)>って意味がなんとなくわかる気がする
 「罪の意識ない」…保安官、船長に告白時
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101111-00000047-mai-soci
<λδλδ>(同上)
 投稿翌朝に自宅PCで削除 保安官、「ニュース見て驚いた」
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010111101001083.html
 自宅から削除したら、ダメじゃんw。
 ネカフェからアップした意味が無いじゃんw。
 そーとーテンパったんかな?
 しかし、警察は何で削除時のアクセスログを調べなかったんかね?一発で誰か分かったやん。
<太田>
 これじゃあ逮捕、無理じゃないか?↓
 「・・・主任航海士は警視庁などの調べに対し、「船内の共用パソコンから映像を入手した」と供述しており、分析結果と符合している。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101112-OYT1T00006.htm?from=main2
 「・・・国家公務員法の守秘義務違反の立件には、漏らした秘密が「職務上知り得た」ものであることが必要。・・・
 捜査が進むにつれ、ほかの管区の職員が・・・問題の映像データ<を>・・・閲覧できた可能性が高かったことが判明した。
 保安官が「誰でも見ることができた」と話すような管理状況だったとすれば、映像が守秘義務の対象である「秘密」に当たるかどうかも揺らぐことになり、警視庁と東京地検は慎重な検討が求められている。」
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E3E3E2E7E68DE3E3E3E3E0E2E3E29191E3E2E2E2
 「・・・主任航海士が同海保職員から個人のツテで映像を入手していた場合には「職務上知り得た秘密」とは言えなくなる可能性もある・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101112-OYT1T00036.htm?from=top
 「・・・この映像は海上保安庁本庁から海上保安大学校(広島県呉市)を経て研修用に他管区に渡っていた疑いが新たに浮上。・・・」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101111k0000e040063000c.html
 毎日が、そもそも共犯(というより主犯?)がいたはずだと詳細な分析をしている。↓
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101112k0000m040154000c.html
<λδδλ>(「たった一人の反乱」より))
 NYダウはリーマン・ショック後の高値を更新し、金(ゴールド)と豪ドルはそろって史上最高値を更新した。その上、米国債と原油価格も高値圏で推移しており、新興国の株と通貨も総じて強い。
 そのすべては一点に集中し、また同じ背景に起因している。
 つまり、米国の量的緩和がもたらした過剰流動性だ。
 米ドル安を通じて、米国が経済運営の失敗というツケを他国に転嫁しようといった疑いも濃厚であり、80年代後半における日本のバブルを彷彿とさせる。
 今週のFOMC(米連邦公開市場委員会)の決定に関しては、中国、ブラジル、ドイツなど多くの国から批判の声が上がっている。
http://zai.diamond.jp/servlets/Query?SRC=zaifx/column/column&cate=chin&art=88
 アメリカは通貨安戦争から実際の第三次世界大戦すら招きかねない。
 いよいよ米国からの独立の必要性が高まったかな
 さらに、WTO(世界貿易機関)、OECD(経済協力開発機構)、UNCTAD(国連貿易開発会議)といった国際的な経済・貿易組織は口をそろえて「通貨戦争」の激化に伴う保護貿易主義の再来を強く警告している。
 
<太田>(ツイッターより)
 現在の日本の戦前史観は、戦後、真の戦犯たる吉田茂を始めとする外務官僚達(現役・OB)が、自分達を免責するために、占領軍・宗主国米国の威を借りながら捏造したものであり、その論理的帰結が属国状況なんだ。
<δλδλ>(「たった一人の反乱」より)
 考えてみると太田さん(防衛庁OB)が吉田茂と・・・戦前から吉田ドクトリン的なモノを墨守し続けてきた・・・外務省を批判するのは感慨深いな。
 これに防衛省やOBの方達が続いたら拍手喝采なんだが、有り得ないね
 戦前は確かに居たはずの、あのエリート達は何処に消えたんだろうか・・・・・・。
<δδλλ>(同上)
≫現在の日本の官僚機構のダメさかげんを、約半世紀、物の見事に先取りしていたのが、戦前の昭和期の外務省であったということです。当時、まだ吉田ドクトリンがあったわけではなく、従って日本はどこの国の属国にもなっておらず、外務省は日本の外交・安全保障政策の中心であったというのにね。・・・≪(コラム#4369。太田)
 官僚がダメ化する原因は「属国だから」ではないってことじゃん…。
<δλλδ>(同上)
 「官僚がダメ化する原因は「属国だから」<だけ>ではないってこと」では?
<ΜΜΔΔ>(同上)
 縄文モード:海が安全保障を提供してくれる
 属国モード:宗主国が安全保障を提供してくれる(と信じる)
どっちも軍事・外交を丸投げすることでは同じ。
 昭和に入って外務官僚は縄文化(公家化?)し始めていたってことでしょ。
<太田>(ツイッターより)
 (コラム#4369に関し)現在の日本の戦前史観は、戦後、真の戦犯たる吉田茂を始めとする外務官僚達(現役・OB)が、自分達を免責するために、占領軍・宗主国米国の威を借りながら捏造したものであり、その論理的帰結が属国状況なんだ。
<鯨馬>
 ・・・コラム#4359・・・にて以下のような記述がありましたが、私のうろ覚えの記憶によると、フルブライト元上院議員は、日経の「私の履歴書」に掲載されていたの自伝の中で、「米国は大統領制だからレーガンみたいなアホが人気だけで勝ち上がることができる。日本のような議院内閣制の方がまともな指導者が政権につく。」といった内容を述べていました。
≫(コラム#4355に関し)米国、大統領制を止めて議院内閣制にしなきゃ、野垂れ死しかねない状況なんだけど、絶対にしないだろうな。<米国には>そういうことを提言してる有力な学者も評論家もいないもんね。もっとも、それやろうとしたら内戦に?≪(コラム#4359。太田)
 すみません、書誌情報を忘れました。
 たぶんこの本のなかにそんな記述があるのでしょう。
 権力の驕りに抗して―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫) [文庫]
http://www.amazon.co.jp/%E6%A8%A9%E5%8A%9B%E3%81%AE%E9%A9%95%E3%82%8A%E3%81%AB%E6%8A%97%E3%81%97%E3%81%A6%E2%80%95%E7%A7%81%E3%81%AE%E5%B1%A5%E6%AD%B4%E6%9B%B8-%E6%97%A5%E7%B5%8C%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E4%BA%BA%E6%96%87%E5%BA%AB-J-W-%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88/dp/4532191289/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1289467282&sr=1-1
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 全重大事件犯、とはいかなくとも少なくとも強姦犯の出所者には、他国の一部で既にやってるように、ICタグ装着を義務づけるべきじゃないかな。↓
 「・・・殺人、傷害致死など重大事件で服役した人のうち、出所後10年以内に31%が再犯に及んでい<る。>。特に強姦と強盗で再犯率は4割近くに達してい<る。>・・・
 一方、自動車運転過失致死傷などを除く「一般刑法犯」は前年比6.3%減の170万3369件で7年連続で減少。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101112/crm1011120903014-n1.htm
 中共国内でも、最近の当局や軍の対外的対応はおかしいという声があがっているとよ。↓
 ・・・while the world is trying to figure out how to manage a more assertive China, Chinese observers see a different problem. In their eyes, China needs to figure out how to manage its own rise. And right now they are not confident about how the Chinese government, the Communist Party and the military are managing that momentous process.
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703848204575607752838513836.html
 Mao’s Great Famine: The History of China’s Most Devastating Catastrophe, 1958-62(コラム#4236)の書評がまた出てた。↓
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703848204575607890351302832.html
 人が最も集中してるのはセックスの時であり、これこそ最も幸せな時だが、それは最も非人間的な時でもある。何となれば、人間は何かやってる時に他のこと・・過去のこと未来のことアリエネーこと等・・を考えちゃう動物だからだ。他のことを考えてる時は人間にとって不幸な時だ。なーんちゅうことが分かったようだ。↓
 ・・・people were happiest when having sex, exercising or in conversation, and least happy when working, resting or using a home computer. And although subjects’ minds were wandering nearly half・・・46.7%・・・of the time, this consistently made them less happy.
 The team conclude that reminiscing, thinking ahead or daydreaming tends to make people more miserable, even when they are thinking about something pleasant.
Even the most engaging tasks failed to hold people’s full attention. Volunteers admitted to thinking about something else at least 30% of the time while performing these tasks, except when they were having sex, when people typically had their mind on the job around 90% of the time.・・・
http://www.guardian.co.uk/science/2010/nov/11/living-moment-happier
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太田述正コラム#4372(2010.11.12)
<『吉田茂の自問』を読む(その3)>
→非公開