太田述正コラム#4389(2010.11.21)
<皆さんとディスカッション(続x1021)>
<ΝΔΔΝ>(「たった一人の反乱」より)
 「中国の侵略許さぬ」 大阪で3300人抗議デモ
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1290260854/
 こういった声が大きくなれば最終的に嫌でも憲法9条改正問題にぶつかるって事か。
 そう言えば、関西ローカル番組でたかじんがしきりに憲法9条を改正すべきだって吠えてたなぁ。
 日本の改革は関西から?
<太田>
 この記事↓で2ちゃんが盛り上がってるってワケね。
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1290260854/
 でも、先頭に立ってるのがタモちゃんじゃねえ。
 いずれにせよ、ぶつかるのは憲法問題というより、「独立」問題だよ。
 抗議デモする時間を、自省し、己を責めるために費やして欲しいね。
<太田>(ツイッターより)
 (コラム#4383に関し)代表権がないというので英駐留軍経費負担に反発し、自分達にとって有利な(東インド会社による支那)茶の輸入にも反発して独立戦争をおっ始めた英領北米植民地人って、まことに観念的かつ暴力的じゃらほい。
<植田信>(2010.11.20)http://8706.teacup.com/uedam/bbs
 ・・・1950年代以降、現在にいたる世代の日本語言論には、うんざりだ、といいましょう。なぜなら、それらはすべて対米従属言論であるから、と。つまり、日本人の誰かが、「これは自分の自由な意見である」として述べたとしても、それは、結局のところ、しょせん、アメリカ属国言論でしかない、となります。
 具体的に見てみると、こうなります。
 たとえば、<上の>太田述正氏の一言プログ<がそうです>。・・・
 こういう日本語を威勢がいいというのか、なんというのか、私にはにわかに判断できませんが、日本史におけるアメリカ属国期間にいる今の時代の言論ですから、属国言論です。
 アメリカをいかに持ちあげようと、押し下げようと、日本語言論は、すべてアメリカ属国言論でしかない、となります。
 もちろん、太田氏の場合は、一つの例です。・・・
<太田>(ツイッターより)
 今年も残りわずかになってきた。
 日本の第二革命・・「独立」・・いまだならず。己の非力を恥じるのみ。来年こそ、燭光が見えてくることを期待しつつ・・。
<bonkers_blunder>(同上)
 あと3年くらいの民主政権の間に米国からの日本独立を唱える人たちが増えることに期待したいものです。
<太田>(同上)
 縄文的なものと弥生的なもののせめぎあいとして日本の歴史をとらえる人が私以外に何人もいることに安心するとともに、その中で私の考えがユニークであることに喜ぶ今日この頃かな。
<植田信>(2010.11.21)http://8706.teacup.com/uedam/bbs
 そうですね。
 最近は、「縄文・弥生」を対比して日本論を展開する人が出てきました。
 私がすぐに想起するのは、西尾幹二、中西輝政の両氏です。それぞれに日本の文明論を書き、それをもとに対談しています。
 もちろん、新京都学派の人たちもやっています。梅原猛に上山春平の両氏。上山氏は、樹木に注目しています。
 で、縄文・弥生論が盛況になることは大変結構なことです。・・・
 日本人が大挙して自国の古代史の見学旅行に出かけることは、大変いいことです。
 ブルー・トレインの特別便が運航されないものでしょうかね。・・・
<太田>
 西尾幹二、梅原猛、上山春平各氏の「縄文・弥生」論について、誰か教えて下さい。
 それでは、その他の記事の紹介です。
 残念ながら彼女の演奏のユーチューブ画像がないが、萩原麻未さんのジュネーブ国際音楽コンクールのピアノ部門での優勝について、詳しい記事が出ていた。↓
http://www.asahi.com/showbiz/music/OSK201011190150.html 
 驚異のカウンターテノールの Philippe Jaroussky が、そのカウンターンテノールの「前身」たるカストラーティの歴史とともに紹介されている。↓
 ・・・the countertenor ? a grown man who sings like a turbo-charged choirboy, performing the roles of heroes or saints that were originally written for a castrato and that are often sung by a female mezzo-soprano. ・・・
 The countertenor is a 20th-century phenomenon, the approximation of an art that has luckily been lost to us. Much of the sacred music and opera roles sung today by Jaroussky or by mezzo-sopranos like Cecilia Bartoli were originally composed for・・・male singers who were castrated before they reached puberty in order to preserve their high, pure voices. This act of oversophisticated barbarism, supposedly a response to St. Paul’s edict in the Corinthians (mulier taceat in ecclesia, “women should be silent in church”), kept the papal choirs and ducal courts of Europe supplied with sopranos for their Vivaldi oratorios. By the 17th-century, when public decency laws forbade women to appear onstage in the papal states, castrati were moving into the recently invented art of opera, playing male and occasionally female roles, much as boys did on the Elizabethan stage. By the 18th century, a large percentage of male opera singers were castrati. ・・・
 1903・・・ the Vatican officially outlawed the use of castrati. ・・・
 ・・・the modern-day countertenor movement was born in England, where historically castrati were a high-priced import and composers like Handel were obliged to be fairly flexible about whether their Thracian princes were sung by female mezzos or castrati. ・・・
http://www.nytimes.com/2010/11/21/magazine/21soprano-t.html?_r=1&ref=magazine
 上記コラム↑で言及されている彼のユーチューブ曲は必聴。↓
Vivaldi aria “Vedro con mio diletto”
http://www.youtube.com/watch?v=9zQX2XqAE8c
 オバマによる子供向けの本(コラム#4381)を絶賛する書評が出てたよ。↓
http://www.guardian.co.uk/world/2010/nov/21/barack-obama-of-thee-sing
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 23日にコルンゴルトを再度取り上げることとは別に、「連休」にちなんで、更にもう一回、臨時一人題名のない音楽会を開催しましょう。
 ちあきなおみ特集(コラム#4247)の補遺です。
 ファド(コラム#3995で、ちあきによるファド3曲の歌唱を取り上げたことがある。)
秘恋 元歌を見つけられませんでした。
http://www.youtube.com/watch?v=Wr_8dHoIlQs&feature=related
 今度は、シャンソンです。ちあきはシャンソン歌手に最も向いていることを発見!
それぞれのテーブル(Table Separees) 
http://www.youtube.com/watch?v=khoMOz5P6go&feature=related
ダリダ(Dalida)ご本人による歌唱 これはちあきがやや優っているか。
http://www.youtube.com/watch?v=HWjJ1FDgzGI
ラ・ボエーム(La Boheme)
http://www.youtube.com/watch?v=YweAsjL-MPo&feature=related
金子由香利による歌唱と比較を。シャンソン専門歌手はさすがです。
http://www.youtube.com/watch?v=4l2xQRZRuz8&feature=related
布施明による歌唱とも比較を。絶唱じゃシャンソンらしくないけど、なかなか結構。
http://www.youtube.com/watch?v=BU4eFfP2Gf0&feature=related
シャルル・アズナブール(Charles Aznavour)ご本人による歌唱。これも、ダリダ同様、あんましピンと来ないな。
http://www.youtube.com/watch?v=JmIBBzcC894&feature=related
アコーディオン弾き(L’ACCORDEONISTE)
http://www.youtube.com/watch?v=mZn-zCDvIH0&feature=related
エディット・ピアフ(EDITH PIAF)ご本人による歌唱。声質の分だけピアフの方が優っている?
http://www.youtube.com/watch?v=V-4PmgXBJKo&feature=related
すり切れたレコード ピアフの歌だというのですが、元歌を発見できず。いいでき。
http://www.youtube.com/watch?v=sYmSDP4pYiY&feature=related
 その他
もう忘れましょう
http://www.youtube.com/watch?v=bVmUDAZAFo8&feature=related
愛のフィナーレ 元歌はザ・ピーナッツ
http://www.youtube.com/watch?v=DJSz1FjmNTw&feature=related
芽ばえてそして 元歌は菅原洋一
http://www.youtube.com/watch?v=qvPfvnWzkwg&feature=related
雨が空を捨てる日は 元歌は中島みゆき
http://www.youtube.com/watch?v=_-c-BLRlxCE&feature=related
この曲の中島みゆきご本人による歌唱もどうぞ。甲乙つけがたいですねえ。
http://www.youtube.com/watch?v=5YwbH38eh8g&feature=related
渡り鳥いつかえる 元歌は初代コロムビア・ローズ(見劣りしたので掲げませんでした)
http://www.youtube.com/watch?v=CyZUTo-2ATA&feature=related
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太田述正コラム#4390(2010.11.21)
<戦前の日英関係の軌跡(その3)>
→非公開