太田述正コラム#4557(2011.2.13)
<皆さんとディスカッション(続x1105)>
<太田>(ツイッター)
 <昨日、1800過ぎ、>TBSテレビでエジプト革命緊急特集をやってい<た>。
 日本在住のエジプト人2名が出演してい<た>。
 今後、日本人がエジプトを少しでもより身近な存在と感じてくれることを望む。
 イランは喜びイスラエルはがっくりきてるが・・。
<mmasha0>(同上)
 いつも興味深く拝読しています。
 ムバラク政権失脚を受け、イスラエルはどう動くとお考えか、またその事がどう中東情勢に影響しうるとお考えか、ぜひお聞きしたいです。
<太田>
 本日を含め、「エジプト革命」がらみの記事の紹介をフォローしてください。
<foxmap>(ツイッターより)
 エジプトもスーダン南部独立も果てしなく遠い国の出来事にしか感じられない私って・・・。
<太田>
 宗主国サマ米国の属国である日本の我々米国臣民・・高級奴隷と言うべきか・・は、よほど努力しない限り、日本を除く世界は、(我が宗主国サマを含め、)若干の程度の差こそあれ、おしなべて、果てしなく遠いところになっちゃってるはずですよ。
<太田>(ツイッターより)
 (コラム#4332に関し)スターリンはヒットラーより悪い奴なんだからね!
 ところで、昨日2200過ぎから急に太田ブログへのアクセスが増え、本日0800頃まで続いた。インターネット浚渫をしてみたが全く手掛かりなし。(獲物もほとんどゼロ。)
<<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )>(2011.2.8)http://unkar.org/r/news4plus/1297089993
 戦後65年間、平和主義や他国への援助を貫いてきて世界中から評価世界中から評価NO.1の日本と未だに平和条約を締結できていないのが、ロシア。
 ロシアはそこを自尊心の点で傷つけられていて、早く日本に2島返還で合意させて平和条約を結びたがっている。
 それにうかうかと乗っているのが、ルーピー鳩山であり、太田述正。
<太田>
 またまた、前首相のポッポ殿下なんちゅう、いとやんごとなきお方と並べていただき感激。
 2点だけ。
 「戦後65年間、平和主義や他国への援助を貫いてきて世界中から評価NO.1の日本」→「戦後65年間、自ら米国の属国であり続け、米国の基本方針に従い、米国のキャッシュディスペンサーとしてサンタクローズ役だけを演じてきたため、その限りにおいて世界中から評価NO.1の日本」に改めるべきだろ。
 また、殿下が本件で何言ってるのか知らないし、知りたいとも思わないが、北方領土問題を扱ったボクのコラム#549、602のどこがおかしいのか、具体的に教えて欲しいね。
<midshipman>
 ・・・現在、海上自衛隊は米国海軍の一部となって一体で行動してますが、もし吉田ドクトリンが消え去り、我が国が「独立」した場合、今より海上自衛隊の米国海軍への依存が希薄になってしまうことは、明白ですよね?
ということは、「独立」するより現状を維持した方が、国内外において、優位であり有益だと感じる者が、海上自衛隊の多数を占めている、と考えた方が自然ではありませんか?
<太田>
 ご質問の趣旨が理解不能です。
 私は、東アジア・太平洋版NATOの結成とそれへの「独立」日本の加入を提唱していますが、その場合でも米国との軍事面での関係は日本にとって最も重要な軍事関係であり続けるであろうからです。
 なお、直接関係ないかもしれないけど、海幕防衛課長(当時)の藤田幸生将補(当時。後に将・海上幕僚長。1942年~。防衛大9期)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E7%94%B0%E5%B9%B8%E7%94%9F
が、防衛庁での米側との公式の会議の席上、先の大戦において米国が日本に対してやったことを我々は絶対忘れない、と眦を決して語ったことを覚えています。
 私が出席した米側との公式の会議の席上、そんな発言をしたのは、防衛庁(省)の文官制服すべての中で、後にも先にも、彼ただ一人です。
<太田>
 本日アップした過去コラム<(コラム#4332)>で思ったのですが、<私の次著では、>「赤露/スターリニズム」がいかに(ナチズムに比べても)危険か、の話も欲しいですね。
 そこで、なのですが、<MS、USの>お二人には、章立て(の修正)を常にお考えいただきつつ、コラムの切り貼りだけで「本」をつくっていただく、という方針でいかがでしょうか。
 (重複をできるだけなくすことくらいは念頭に置いていただきたいです。)
 つなぎの文章を入れる必要は全くありません。
 べじたん<さんの太田FAQ>的作業に<、ただし、>実際の引用(切り貼り)を添付する、というイメージです。
 かなり膨大なものになるでしょうが、それで全くかまいません。
 その上で、無償で太田HPにこれをアップする。
 そのうち、要約・編集して本(電子本を含む)にしたいと手をあげる出版社が現れる(と期待する)、ということです。
 これまでの作業で一部無効になってしまう部分が出てくるであろうことは、申し訳ない限りですが・・。
<MS>
 基本的に賛成です。
 どのような形式をとるかに関しては提案があります。
 切り貼りをせずにコラムへのリンクと、章、節、コラムそれぞれの段階で、項目の全体の中での位置づけがわかるような補足の文章(今まで書いたつなぎの文章を流用できる)を足してはいかがでしょうか?
 理由は、
1.編集者が章建てを考えたり、太田さんが間歇部分を見つけやすくなる。→間
歇部分がほぼなくなった時点で出版社を探すか、電子出版もやりやすい。
2.章建の議論内容のメモ代わりになる。
3.読者も読みやすいし、読み方の選択肢が広がる。
 (全体の流れを抑えたうえで、興味のあるところから読むこともできるし、
  はじめから順番に読むことも可能。間歇部分を指摘してくれるかも。)
4.切り貼りをしてしまうと、文章が長くなりすぎて、
  スクロールして読まないといけないウェブブラウザーだと読みにくい。
  (本ならば長大でもポストイット張ったり、
   ページをおったりできるので、楽ですが。)
 出版者用に、もしくは自分で印刷して本を作りたい人用に、切り貼りバージョンも作ってもいいと思います。
 これはだれかパソコンのできる人にお願いすれば、上記の形式を自動でエイヤと切り貼り状態に変換するようなプログラムを用意してもらえるのではないかと思います。
———————
 誤解があるといけないので補足。
 太田さんの提案の方針変更に「基本的に賛成」なのは、本に入れべきコラムが刻一刻と増えていく中で、まとまった本の形式にまとめることができるのがいつになるかわからなさそうな気がするということ、現段階では、構成とそれに対応した補足の文章を書く作業(構成の議論の整理)に集中し、本の出版に備えたほうがよいのではないかという理由からです。
 たぶん、太田さんもそのような意図から提案されているものと理解しています。
 今までの作業も本質的には構成を考えるということに尽きるているので、決して形式の変更によってUSさんの作業が無駄になることはないと思います。
———————
 ・・・一つ問題があることに今更気付きました。
 シリーズ単位、もしくはコラム単位で切り貼りできている部分は形式を変えても全く問題ないのですが、一部コラムの一部(数段落程度)のみを切り貼りしている部分があって、これは現在の作業結果をそのまま引き継いだ方がよいのではないかと思います・・・
どうしましょうか?ちょっと分からなくなってきましたー。
 今まで編集した部分はそのままにしておいて、今から編集する部分のみ新しい形式にするという手もあります。
<太田>
 「ディスカッション」からとる場合など、該当箇所以外は全く不要なわけですから、一層おっしゃることがあてはまります。
 コラム#だけでよいのは、丸ごと採用する場合だけじゃないでしょうか。
<MS>
 やっぱり初めに太田さんが提示された案がよいような気がしてきました。
 ちょっと混乱しているので太田さんの意図をちゃんと理解しているか、確認させていただいのですが、
1. コラム(もしくはその一部分)のピックアップ
2. 章建てへの割り振り
のみをした上で、
3. 文章の間のつながりを考えず”順不同”で切り貼り(リンクではなく)
したものを、用意するということで良いでしょうか?
 現在の案に含まれているつなぎの文章も、(私の担当部分に関しては)いたって好い加減なものなので、この際チャラにしてしまってもいい気がします。
<太田>
 3についてですが、おおむね順序立てた切り貼りをしていただきたいですね。
 つなぎの文章については、既につくっていただいたものはそのまま活かせばよいし、今後のものについては、つくってもつくらなくてもよい、ということでいかがでしょうか。
<MS>
 了解しました。
 それでは新しい編集方針は、
1. 今までの原稿は基本的に活かす
2. 新しいコラム(もしくはその一部分)のピックアップ
3. 章建てへの割り振り(必要に応じて今までの原稿も修正)
4. 順番は大まかに考える(つながっていなくてもOK)。
5. つなぎの文章は基本的にいれない
  (ただし、編集上あったほうがメモとして有用な場合は赤色で入れる。
   例えばどうしてそういう順番にしたかなどがわかるようにしておくと
   あとで見直したときに便利かもしれない。)
ということにしたいと思います。
 あとファイルが大きくなりますが、(コラム丸ごと活かせる場合でも)一応切り貼り(リンクではなく)することにしましょう。
 (部分的に切り貼りしている箇所と形式的に統一性をもたせるためと、出版社が決まった時にそのまま投げれるように。)・・・
<太田>
 それでは、記事の紹介です。
 自民党政権も末期に少しはいいことやったのね。↓
 「地方議員の定数は2003年からの8年間で39%減ったが、1人あたりの議員報酬の平均月額は4%減にとどまっている・・・」
http://www.asahi.com/politics/update/0213/TKY201102120249.html
 ナンマンダブナンマンダブ。↓
 「共同通信社が11、12両日に実施した全国電話世論調査によると、菅内閣の支持率は19,9%と先月中旬の前回調査から12.3ポイント下落し、発足後最低となった。20%を割り込んだのは鳩山内閣が退陣直前に記録した19.1%%以来。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011021201000359.html
 碌な首相が出ない理由が自民党の派閥が解消されたためだとよ。
 (確かに、民主党には派閥らしい派閥がないが・・。)
 日経も気が狂ったか。↓
 「・・・衆院の選挙制度は中選挙区制。同じ選挙区で自民党系候補がぶつかり、各派は独自候補の擁立に力を注いだ。新人議員は政策決定や国会運営のノウハウを吸収しながら、派内で頭角を現そうとしのぎを削った。総裁候補の地位を固め、激戦を制した者だけが首相に登りつめた。・・・
 こうした仕組みは90年代半ばに転機を迎える。きっかけは衆院への小選挙区制の導入と新たな政党交付金制度だ。選挙区の候補者は1人になり、応援は党本部中心に変わった。政治資金の分配も執行部が決定権を握り、派閥の機能が空洞化した。・・・
 政策の中身や行政の手腕を軽視し、目先の支持率の高さを優先する発想で有権者に愛想を尽かされた・・・」
http://www.nikkei.com/news/topic/article/g=96958A9C93819481E2EAE2E38B8DE2EAE2E0E0E2E3E3869195E2E2E2;q=9694E3E2E2E0E0E2E3E3E1EBE6E5;p=9694E3E2E2E0E0E2E3E3E1EBE6E6;n=9694E0EBE2E5E0E2E3E2E3EAE6E0;o=9694E3E6E2E3E0E2E3E3E2EBE4E3
 さて、最後に、広義のエジプト革命関係が1件です。
 エジプトの自由将校団による1952年の革命はCIA作演出だった。
 大英帝国の遺産を解消しようという下心があったとしか思えないな。
 1958年のスエズ危機への米国の介入によって、英国のエジプトへの影響力は根絶されることになる。
 1958年の血腥いイラク革命の話も出てきてるよ。↓
 ・・・The Free Officers received financial and logistical support from the CIA through a covert program known as “Project FF” (which reportedly stood for “fat fucker,” in reference to Farouk). The officers overthrew Farouk <,King of Egypt,>・・・ and his government in July 1952・・・
 ・・・<In >1958・・・seven-term prime minister of Iraq’s monarchical system, Nuri al-Said・・・was stripped of his disguise, impaled alive, and left on public view in the rotting sunlight・・・
http://www.foreignpolicy.com/articles/2011/02/11/i_m_outta_here?page=full
————————————————–
太田述正コラム#4558(2011.2.13)
<日英同盟をめぐって(続)その12)>
→非公開