太田述正コラム#4674(2011.4.9)
<皆さんとディスカッション(続x1167)>
<太田>(ツイッターより)
人間はすべてボノボの縁戚だけど、とりわけ我々日本人は嫡流だってこと。
そんな日本人が、よりチンパンジーに近い世界の人々に、満州事変あたりから誤解されまくった結果日本も世界も不幸になった、と言えそうだ。
南相馬市長がユーチューブでSOS、世界で反響→http://bit.ly/e0ogLR
太田コラムより2日遅れの、読売によるNYタイムス後追い記事だ。
「国内」記事でさえこんな調子なのだから、「国際」記事については推して知るべしだ。
<ΕΛΛΕ>(「たった一人の反乱」より)
飯田エネルギー研究所長、福島原発「石棺型の出口戦略が必要」
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381949EE2E7E2EB978DE2E7E2E6E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;at=DGXZZO0195579008122009000000
「全力を尽くして福島と人類を救う」ジャック・アタリ氏 Slate.fr 2011年4月1日付
「福島原発が放射性物質を大量に撒き散らすのを防ぐために、国際社会はただちに行動を起こすべきである」
<λΕλΕ>(同上)
<放射能の心配はありませんという>東大・稲恭宏博士<の説明です>。
「原子力安全委員会、食品安全委員会、農林水産省、厚生労働省もそうですが、チェルノブイリ事故を基にしたデータで推定しているだけなので全ての暫定規制値自体がいらないんですね。
科学的真実としてはただちに取り下げなければなりません。
医学的科学的にきちんと私の英文論文を勉強して理解していただければ、全く今の暫定規制値というのが非科学的な間違いである事に気づくと思います」
「全て科学的には私の論文が証明していて、本当に安心安全ですから、何も心配することはありませんから、消防隊も自衛隊も皆さん心配は無い。
敷地内ですら全く私の低線量率放射線治療の領域の中に入っていて安全ですから、本当に心配を煽り立てるようなことはしていただきたくない」
「放射線の心配というのは今回全くありませんので、とにかく源乳も問題無いし、農林水産物も全く問題ありません。魚も貝も影響ありません」
http://www.youtube.com/watch?v=aKSpY8nT4PA
プルトニウムは食べても安全という北大・奈良林先生の説明です。
「塩を200g摂ると成人男性は半分が亡くなります。これを致死量といいます。
ところがプルトニウム239の経口致死量は32gです。
ですから飲み込んだ場合の致死量は塩とそんなに大差ないんです。
肺に飲み込んだ場合の致死量は約10mg、これは青酸カリくらいの毒性です。
むしろ食中毒のボツリヌス菌とかそういった毒素のほうがはるかに危険性が高い。
それからダイオキシンのほうがさらに危険ですね。
ですからプルトニウムを粉末にしてわざわざ飲み込まなければ…。」
http://www.youtube.com/watch?v=gpVVI5xFJL4
<λΕΕλ>(同上)
韓国首相が、日本の首相は無能だとの発言・・・あ゛~、日本の国家機密をついに知ってしまったようだな。
韓国だけでなく、海外の日本に向ける目は、「賞賛」から「不信」へと変貌しつつあるが、さもありなんだ。
地震から4週間経た今でも、未だに自国民まで正しい情報を出さずに、報道統制を謀る姿勢であり、それを正そうとする気配すらない。
国民は、格納容器は堅牢であるので大丈夫だぁ~なんぞとの大本営発表が戯れ言であることは知っている。
現在の放射能ダダ漏れは、それが衰えるどころか新たな放射性物質のダダ漏れと濃度が高まっているのを説明できないだろーが。
そろそろ正直に、格納容器の底が抜けました~報告が遅れて申し訳御座いません と謝罪し、責任をとれよ。
<太田>
我々にゃ、確たることは分かんないよね。
日本政府のスタンスは以下のとおりだ。↓
「経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は8日の記者会見で、ニューヨーク・タイムズ紙の報道について、「我々の認識とは違う」と述べ、福島第一原発2号機の燃料が圧力容器から漏れて、格納容器の底にたまっているという見方を否定した。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110408-OYT1T00530.htm
NYタイムスが、たたみかけるように、また、記事を載っけてるよ。↓
<米側は悲観的に、他方日本側は楽観的にブレる、という傾向がなぜあるかをまず説明している。↓>
・・・Domestic political priorities appear to be driving at least some of the reactions in both countries. In the aftermath of the 1979 accident at Three Mile Island in Pennsylvania, nuclear regulators in the United States have often planned for and talked about the worst possibilities to avoid accusations that they are lax about safety. ・・・
On the Japanese side, officials have an obvious desire to avoid causing panic in public statements. ・・・
<ちなみに、日本の専門家にも悲観論者と楽観論者があるようだ。↓>
Yoichi Kikuchi(悲観論), a Japanese nuclear engineer who helped design the containment vessel at one of the Fukushima Daiichi reactors, agreed with the Americans that a fuel leak was possible. He said that the pressure vessel at Reactor No. 2 was especially vulnerable because of openings at the bottom where control rods are inserted. If the fuel were melting, the metal welding around those openings would easily give way, allowing the fuel to travel into the drywell, he said. The fuel could then react with the water in the suppression chamber, setting off a vapor explosion and a huge release of radiation into the air, he said.
Shuichi Iwata(楽観論A), a nuclear fuel expert at Tokyo University, said that he thought a leak of fuel was probably occurring, but that the consequences might not be great. “The worst case is not happening, I think,” he said.
But Toshihiro Yamamoto(楽観論B), an associate professor in nuclear engineering at the Kyoto University Research Reactor Institute, said the nuclear agency’s explanation was more likely. He said that it was water, not fuel, escaping from the same openings, or perhaps from a damaged circulation pump higher in the vessel. ・・・
http://www.nytimes.com/2011/04/09/world/asia/09nuclear.html?_r=1&hp=&pagewanted=print
なお、韓国民、風評に弱いなんてもんじゃないから、韓国当局が日本政府の言動に神経を尖らせるのは理解してやんなきゃ。↓
・・・More than 100 South Korean schools have cancelled or shortened classes over fears that rain falling across the country may show traces of radiation from the Fukushima nuclear plant in Japan.・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2011/apr/08/south-korea-schools-radiation-fear
<λΕΕλ>(同上)
余震で、しかも震源地から遠い・・・青森の東通原発など非常電源に
http://news.goo.ne.jp/topstories/nation/428/c13de3f092a378975e9cbbfe0b59be31.html
この程度でヒヤヒヤ事態・・・原発は止めろよ もう~。
で、福島原発1号機 震災の夜燃料露出直前 だとよ 今ごろになって・・・ケッ!
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/index_0408.html
原発なしでも電力足りてる 小出裕章
http://www.youtube.com/watch?v=PLJVLul6Wz0
この小出監督・・じゃなかった、センセー 福島原発格納容器の底が抜けているといってるぞ。
<話は変わるが、>イスラエルがガザを空爆
http://news.livedoor.com/topics/detail/5477676/
(毎度だが)今回も死者には一般市民の老人や女性も含まれているんだが、米軍や納豆軍も、リビアにばかり攻撃せずに、イスラエルに何故ボンバーしないのかな~?
カダフィは生意気で人相風体発言が怪しいからなの? ンなら~、しかたがないねぇジャイアン。
<太田>
イスラエルは(トルコをカウントしなければ、)中東に存在する唯一の自由民主主義国なの。
だから、イスラエルの行動について、軽々に批判するのは止めた方がいい。
自由民主主義イスラエルと全体主義ハマス等との間の闘争であると言えるところの、ガザ紛争が事実上再燃している、と見るべきだろう。
下掲の記事読んで、双方の被害にバランスがとれてないって?
ちょっと過激に表現すれば、犯罪者側がワリ食って当然さ。
<3月中に、全体主義側が80発以上のロケット/迫撃砲弾をイスラエル南部に撃ち込み、それに対して、自由民主主義側が10名以上の(一般住民を含む)パレスティナ人を武力攻撃によって殺害した。↓>
・・・Last month saw some of the worst violence since Israel launched a major offensive in Gaza in December 2008.
In one week in March, at least 10 Palestinians – including several civilians and children – were killed by Israeli attacks.
In the same period, militants in Gaza fired more than 80 rockets and mortar shells into southern Israel.・・・
<今月に入ってからも、全体主義側が対戦車弾でスクールバスを攻撃し、16歳のの少年が頭部に重傷を負い、これに対して自由民主主義側が14人の(一般住民を含む)パレスティナ人を武力攻撃によって殺害した。これに対して、全体主義側が、木曜には迫撃砲弾50発超、金曜日にはロケット15発超をイスラエル南部に打ち込んだ。↓>
Militants from the Qassam Brigades, the military wing of Hamas, hit the・・・school bus・・・on Thursday near the Nahal Oz kibbutz <and a> 16-year-old boy suffered a serious head wound<,>with an anti-tank shell. They said it was in response to the killing of Hamas leaders last week.
The bus attack was condemned by the US, EU and UN, which said it was particularly concerned by reports that the Gaza militants had used an advanced anti-tank weapon to target civilians.・・・
Since then, Israel has launched more than 20 raids on the Gaza Strip, killing 14 Gazans – many of them civilians, at least five Hamas militants and one policeman. About 45 people have been wounded.
Meanwhile,・・・at least 15 rockets have been fired into Israel during Friday, causing damage but no injuries. This follows more than 50 mortar rounds fired at Israel on Thursday, one of which hit a house.
Hamas’s military wing said it carried out some of the strikes, accusing Israel of breaking the ceasefire declaration with its dawn raids. A small PLO faction, the Popular Front for the Liberation of Palestine, also said it fired at Israel on Friday.・・・
It is not clear whether the fresh violence signals an end to the truce, or whether the firing of rockets was carried out by a Palestinian splinter group that had not signed up to the ceasefire.・・・
http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-13014046
<ΕλΕλ>(同上)
太田さんに質問です、現在の香港について太田さんの見解を聞きたいです。
香港の現状、香港人の気質、香港の価値について太田さんの見解をお願いします。
↓ちなみに香港紙がこんなことを主張しています。この新聞屋がどういう特徴があるのか知りませんが・・・(サーチナニュースなので多分にチャイナ人の日本に向けての
工作の意味が強いのでしょうが)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0406&f=politics_0406_013.shtml
日本の周りには、教科書に領土問題を載せただけで、震災への援助を中止しようとする某国のような素敵な国があふれているようです。やはり、日本も核武装が必要なようです。
<太田>
最後のセンテンスにも典拠がいるぜ。
香港の支那人については、以前記した論調をより露骨に言い換えるけれど、英国統治下において、自治運動をさぼりまくったところの、カネだけが目当ての人々であり、支那大陸の人々よりも、考えようによっちゃあ、もっと度し難いんじゃないかな。
<ΕΕλλ>(同上)
≫アングロサクソンに関し、一般人が人種主義から解放されていた度合いは、英国>カナダ中・東部>カナダ西部・豪州・ニュージーランド>東アジア在住英国人>(英国と完全に切れている)米国人、といった感じでしょうか。つまり、英帝国内においては、英本国から距離的に離れれば離れるほど、あえて申せば、タチの悪い人間が増えていく、と見ればよいのではないでしょうか。 日本帝国の一般人にもそのような傾向があったのではないでしょうか。≪(コラム#4496。太田)
↑この指摘は正しいと思う。特に満州在住の日本人にはひどいのが多かったのではないでしょうか。
満州には、毎日、どぶろくを飲んで現地人をこき使う農民様もいたようです。(昔、読んだ本に書かれてあった。)
↓この記事を見る限り、本土の日本人はまともだったようです。
http://blog.goo.ne.jp/bosintang/e/8d19e1ba695632a46fab7023bf18acae
http://blog.goo.ne.jp/bosintang/e/db3f865895a7ae405a550379633a83e0
http://blog.goo.ne.jp/bosintang/e/b75d43d7033ee43a6baab7e84cf95279
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
懺悔は延々と続く。↓
「規制当局である内閣府の原子力安全委員会は、1990年に定めた発電用軽水炉の安全設計審査指針の解説に、長時間の全電源喪失について「考慮する必要はない」と明記している。
理由は「送電線の復旧または非常用交流電源設備(非常用ディーゼル発電機)の修復が期待できるため」としており、国は外部電源を失ってもすぐに非常用発電機が作動すると想定してきた。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110409-OYT1T00156.htm?from=top
「・・・圧力容器を囲む原子炉格納容器には通常、窒素を充満させており、水素と反応して爆発を引き起こす酸素はほとんど存在しない<が、>実際には、1号機で3月12日、3号機では同14日に、格納容器のさらに外側の原子炉建屋で、水素爆発が起きた。
保安院側は「設計上は格納容器から水素が漏れないようになっている。国の安全審査でも、漏れてしまったらどうするかという設計上の手当てはされていない」と認めた。」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110408-OYT1T01005.htm
警鐘を鳴らした人も次々に顕彰される。↓
・・・One early tsunami was known to historians. Caused by the 869 Jogan quake, its waves, according to one chronicle, killed 1,000 people. ・・・Masanobu Shishikura・・・41-year-old geologist, ・・・had found strong evidence of a later tsunami in the same region, which probably took place between 1300 and 1600.
”We cannot deny the possibility that [such a tsunami] will occur again in the near future,” he and colleagues wrote in August 2010. That article appeared in a journal published by the Active Fault and Earthquake Research Center in Tsukuba, the government-funded institute where Dr. Shishikura works.・・・
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704101604576248722573203608.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories
次は、アラブ革命関係です。
シリア「革命」はエスカレートが続いている。↓
Anti-government demonstrations have spread across Syria with the highest turnout yet in a month of unrest, despite a heavy crackdown by security forces in Deraa in which at least 22 people were reported killed.・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2011/apr/08/syria-unrest-killed-damascus-assad
イェーメン革命だが、体制派の主要スポンサーたる米国もサウディアラビアもサレー大統領を見捨てた。↓
・・・Earlier this week US officials discreetly shifted from supporting Saleh to admitting that his rule is “untenable”. Now Saleh’s backers of last resort, including his own tribe and aid donors such as Saudi Arabia are ushering him towards the exit.・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2011/apr/08/yemen-president-gulf-saleh
<とはいえ、サレーがたとえいなくなっても、イェーメンの反自由民主主義体制は維持される可能性が高い。↓>
・・・Despite reports portraying the protests in Yemen as something of a revolution, democratic change has little possibility of success. President Ali Abdullah Saleh is essentially a figurehead; whether he stays or goes, the regime of technocrats and thugs he represents is unlikely to fold under pressure. ・・・
http://www.nytimes.com/2011/04/09/opinion/09blumi.html?ref=opinion&pagewanted=print
自衛隊ヨイショ新聞のわが産経の電子版すら、自衛隊の被災状況を報じないのはどういうわけだ。↓
「・・・中国紙「中国青年報」は、国防大学の専門家による総合評価として、自衛隊による救援活動に「80点」をつけた。この専門家は、松島基地(宮城県東松島市)のF2戦闘機などが壊滅的な被害を受けたことや、陸自の装甲車、戦車も海水につかった点を指摘した上で、「自衛隊が少なくとも15%の戦闘力を損失し、自らも復興が必要な中、半数近い兵力(約10万人)を動員した。こうした機動力が戦場で出現していれば、精鋭部隊といえるだろう」と評価。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110408-OYT1T00721.htm?from=yoltop
ペルー大統領選のケイコ・フジモリ候補の話、読売とガーディアンのそれぞれの電子版に出てたけど、後者の記事の方がはるかに詳細だってのどういうわけさ?↓
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110409-OYT1T00141.htm
<ガーディアンには、そのケイコしゃん(右翼)と、今んところ一番人気の男性候補(左翼)が仲良く並んで写ってる写真が載ってるし、ペルーの現況が解説されている。↓>
・・・Peru’s economy has grown an average of 7% a year for the past five years, one of the world’s fastest growth rates.・・・
A third of Peruvians still live in poverty, a fifth of children are malnourished and one in five lack access to running water. Rife corruption and weak institutions are partly to blame, while the current president, Alan Garcia, has focused on infrastructure rather than social spending.・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2011/apr/08/comandante-first-lady-peru-election
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一人題名のない音楽会です。
スペイン特集の真っ最中ですが、数日前からハマってしまった、西島三重子(1950年~)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%B3%B6%E4%B8%89%E9%87%8D%E5%AD%90
の小特集を臨時で、2回に分けてお届けします。
覚えておられるでしょうか、コラム#3259でとりあげた「池上線」という歌
http://www.youtube.com/watch?v=EtbamP3Ve-U&feature=related
を。
当時、曲はいいと思ったけれど、これを歌っていた西島三重子の歌唱力にもルックスにもそれほど惹き付けられはしませんでした。
この歌一本で消えていった昔のしがないタレントなんだろうな、と思っていました。
ところが、最近、西島三重子の歌関係のユーチューブが爆発的に増えていることに気づきました。(著作権の関係もあるのでしょうか。)
そして、「池上線」が、実は彼女が作曲したものであることを知りました。
「池上線」についても、彼女自身が歌うたくさんのバージョンが登場していましたし、かつてこの歌をカバーした歌手によるものも多数ユーチューブ上で紹介されていました。
そんな中から、まずは、彼女が若かりし頃の「池上線」をどうぞ。
ここに出てくる写真だけじゃ分からないかもしれませんが、歌がうまいし、彼女がキャワイーイのにびっくりしました。↓
http://www.youtube.com/watch?v=m6gleyi1aXw&feature=related
女性に年をとらせるなんて、神様、残酷だなあ、とつくづく思いますねえ。
森昌子、マルシア、狩人、祝友子、水森かおり、高山厳による「池上線」・・いずれも熱唱です・・は、ご関心あらばお聴きいただくとして、私が、西島自身によるものに匹敵すると思ったのは、チェウニ(Cheuni)という韓国の歌手によるもの↓くらい
http://www.youtube.com/watch?v=qs2FMMlAGHk
です。
それほど、若き日の西島の歌唱力は傑出していた、ということです。
(なお、このユーチューブ映像での最初の語りは西島三重子によるものなのでご注意。彼女の日本語の語り、声といい、口調といい、実に美しい。)
そうこうしているうちに気づいたのは、西島が1950年生まれ(上出)であって、私のほぼ同世代人である上に、(西島は中野区出身らしい(ウィキペディア上掲)けれど、)「池上線」で彼女が組んだ作詞者の佐藤順英が、「池上線」とやはり西島作曲の「目白通り」↓
http://www.youtube.com/watch?v=cT3noLLC3lE&feature=related
でともに描いたところの、彼の学生時代の「恋人は、・・・池袋の大学(立教大学と思います)の大学1年<当時>の同期生」↑という奇遇です。
私の(今はなき)実家は、西武池袋線で一つ目の椎名町が最寄りの駅であり、「目白通り」も立教大学も歩いてすぐの距離にあり、他方、「池上線」の舞台の池上駅(典拠省略)は、現在の私の自宅の最寄り駅から3つ目である、というのですから・・。
西島と佐藤が組んだ歌を更に四つどうぞ。↓
のんだくれ
http://www.youtube.com/watch?v=8dfabQ6drUE&feature=related
ざわめきの外で (岸本加世子がカバー)
http://www.youtube.com/watch?v=dPcdeNB0Z3w&feature=related
鬼無里の道
http://www.youtube.com/watch?v=yECLEIG29X0&feature=related
ジンライム
http://www.youtube.com/watch?v=jNQiYZgNjNw&feature=related
以下の歌は、歌詞は、すべて、(恐らく)佐藤によるものではありません。
次の歌↓のタイトルである千登勢橋は、「目白通り」(上出)の歌詞中にも登場しますが、学習院大学や日本女子大学が附近にあり、やはり実家からさほど遠くなく、また、私にとってもさまざまな想い出(ヒ・ミ・ツ)のある場所でもあります。
千登勢橋 (倉橋ルイ子、ジアナ・ザイン(ZIANA ZAIN)がカバー)
http://www.youtube.com/watch?v=x27lmCuCPN0&feature=related
なお、歌詞に出てくるカテドラルとは、丹下健三設計の東京カテドラル聖マリア大聖堂のことであり、吉田茂(1878~1967年)の葬儀はここで行われました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%82%AB%E3%83%86%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%AB%E8%81%96%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%A4%A7%E8%81%96%E5%A0%82
(吉田ドクトリンの起源に関する私の新説が、吉田が、その愛する妻雪子(~1941年)の感化で死の直前まで隠れカトリック教徒であり続け、その最期を正式のカトリック教徒として迎えたこと、だからこそ、自分が国を売った罪の告解
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%8A%E8%A7%A3
を晩年の著書『世界と日本』(1963年)の中であらかじめ行っていた、という推察に拠っていることをご記憶でしょうか?)(吉田関係の事実の典拠は省略)
後は、私の口上抜きでお聴きください。言うまでもありませんが、すべて西島作曲ですよ。
かげろう坂
http://www.youtube.com/watch?v=aplZY72swKY&feature=related
一瞬の夏 TVドラマ『一死大罪を謝す』の主題歌?
http://www.youtube.com/watch?v=Gr7895HuRCQ&feature=related
冬なぎ 映画の主題歌?
http://www.youtube.com/watch?v=L6EKAspjGeg&feature=related
ラブ・ソング
http://www.youtube.com/watch?v=ZE2oHXe3RbI&feature=related
いそしぎ
http://www.youtube.com/watch?v=mT6X4PtsaWA&feature=related
ローリング・ストーンズは来なかった
http://www.youtube.com/watch?v=uj30J7-8RiE&feature=related
びしょぬれワルツ
http://www.youtube.com/watch?v=ls8ENOxC52o&feature=related
想い出づくり
http://www.youtube.com/watch?v=rnV78Nja5LU&feature=related
花吹雪ひゅうひゅう
http://www.youtube.com/watch?v=oANu-QZI1eY&feature=related
サライ・サライ・サライ
http://www.youtube.com/watch?v=X1mS6Cb6qHg&feature=related
黄昏の街でさよなら
http://www.youtube.com/watch?v=Ff3q_sL29Fk&feature=related
青春の扉
http://www.youtube.com/watch?v=JS8Jiu5Cvao&feature=related
泣きたいほどの海 (堀江美都子がカバー)
http://www.youtube.com/watch?v=sEyOtFWiqow&feature=related
おひさまのたね (宮島浩美がカバー)
http://www.youtube.com/watch?v=ZkThw8dQNqE&feature=related
(注)提供曲、カバー曲情報は、以下にもよっている。
http://blog.ap.teacup.com/kntk123/110.html
西島作曲の歌の歌詞は、どの歌も日本語が極めて自然であり、情景が自ずから目に浮かんできます。
これは、彼女が童話作家でもあり、また絵の才能もある(ウィキペディア上掲)ことから、そのような歌詞を選んでいる、ということなのでしょう。
(続きます。)
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太田述正コラム#4675(2011.4.9)
<トマス・バティとヒュー・バイアス(その2)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x1167)
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