太田述正コラム#4686(2011.4.15)
<皆さんとディスカッション(続x1173)>
<ΜΕΜΕ>(「たった一人の反乱」より)
太田さん、極楽とんぼぶりは認めるけど、平時でも有事においてでもテロや敵国から積極的な攻撃対象にされうる米軍の原子力空母が横須賀を母港にしている・・・との(危険である)ことだけど、現実に敵国等が米軍の原子力空母に攻撃を計画するほどの天然馬鹿だと組し易い(御し易い)相手でないの?
予算獲得用のマッチポンプくらいしか考えられないけど(笑)。
で、今回の福島原発は、原発のモロさ・・・冷却系の電源設備を破壊するだけで原発は制御不能の暴走を始めることが世界中の子供まで知ってしまったことだとおもう。
世界各国の原発の防御の盲点つーか あからさまな欠点(弱点)が、いともたやすく・・・ってことで、原発国は別な意味で右往左往しているんではないかと・・・。
<ΕΜΜΕ>(同上)
≫大震災後1ヶ月以上経ったというのに、何で誰も声をあげないんだよ。「左」の朝日にして、上記記事を掲載しておきながら、何で、横須賀の原子力空母の話に触れないのさ。 日本人の極楽とんぼぶり、ものごとをつきつめて考えようとしない特徴、がここにも如実に現れてるよな≪(コラム#4684。太田)
↑釣りか?
なに言ってんだかだ(確信犯だなw)、原子力空母の寄港時に 非核三原則に反するとしてさかんに反対デモをしていたのを知らんとでも?
この“声”を、商業メディアはとりあげないだけだろーが(笑)。
「電事連」だろ「電事連」。
東電や三菱重工さらに関電、中部電、北電・・・・電力の独占を政官業のガチ癒着スキームで、マスコミ報道を自在にでき、世論を誘導するなんざお得意の仕事。
所謂B層はもとより簡単に、また反原発を潰すためには手段を選ばずの超情報組織の強さ・・・金の力が全てを制すってことだな。
せっかくの機会?だから、この「電事連」の動きを注目(監視)すべきだと。
<ΜΜεε>(同上)
地球物理学者 ロバート・ゲラー東大大学院教授
http://www.dailymotion.com/video/xhpunw_201y0319-yyyyyyy-yyyyy_news
http://www.youtube.com/watch?v=dnb6-uoupj8
http://www.dailymotion.com/video/xhy250_20110403-y_news
<ΕΜΜΕ>(同上)
ゲラー教授 好い味出してるね~。
「想定外」だの、「ただちに健康に影響のないレベル」だの、典型的な官僚言葉(笑)で全く体温の感じられない言い草だよな。
また、良心?が少しでもあるなら言うべきではない。
まぁ、自分たちに責任や損失が及ばないようにとの使う側にとってはとても便利な言葉なんだが、確信犯的呆け老人というか、とにかく責任回避のみの汲々としている様を見るにつけなさけない限りだ。
こんなことぬかしている報道を、子供達も見ているんだぜ。
馬鹿にされて当然だろ。
これ、正直者の柳田元大臣が言った、国会では2つの答弁を覚えておけばいいと述べた、1つは「個別の事案についてはお答えできない」、もう1つは「法と証拠に基づいて、適切にやっている」ということを挙げてクビになったのとおんなじ(笑)。
<太田>(ツイッターより)
<話、全然変わるが、>あちゃー、昨日のディスカッションの後のツイート忘れてたみたいね。
ちょっとバタバタしてたからな。
これ、ボクのツイートが、フツーのとひと味違って、書き散らしてないからってことも原因だな。ヨロシク。
<μμΕΕ>(「たった一人の反乱」より)
前々から疑問に思ってたんだが、太田さんって暇を持て余しているんじゃないの?
いや、情報収集とかコラムの執筆とかもあるんだろうけど、「仕事」はないんだよね?
何をそんなに忙しそうにしているのかがよく分かんない。
<太田>
「<インターネットでの世界中の>情報収集<等を踏まえた「ディスカッション」書き>とか<小むつかしい有料読者向け>コラムの執筆」だけで、太田サン、いつ寝てるんだと思わない?
コラムを書き始めた10年弱前の時点なら、ボクだって一日24時間じゃ到底足らなかったろうな。
そんなところへ、何か一つ、結構アタマも時間も使う俗事が入り込んだらどうなると思うね?
<ΕΜΜΕ>(「たった一人の反乱」より)
<太田さん、>もしや~「電事連」からお小遣い貰ってたりして(笑)。
「元名物雑誌記者の原発にからむお金の話
・・・何もない風の強い荒涼とした土地だった。そこに用地買収と漁業補償の国のカネが天から降ってきた。
そこで見たのはいくつかのプレハブ造りの「キャバレー」で一万円札をホステスにバラ巻くグロテスクな狂瀾だった。
万札で洟をかんでポイと捨てたオヤジもいた。海を棄てた漁民の正視に耐えない醜態を見た。
人心などあっという間に荒廃することを知った。バブルの二〇年も前の話だ。
四、五年前に六ヶ所村を通ったときいくつものゴテゴテと飾り立てたキンピカ「核御殿」を見たが、その醜悪さは変わらない。
何を得て何を失ったのか。原発に常につきまとう疑問の原体験となった。」
http://accessjournal.jp/modules/weblog/
↑
お金のもつ“力”・・・それに与ることにより大多数の人間は堕落していくんだろーね、悲しいけど。
石原閣下(だけぢゃーないけど)もこのような様を熟知しているので、福島県人の頬をお金でひっぱたきながら侮蔑して、対価として危険な原発を福島に設置して平気のへいさを決め込んでいるんだろ。
閣下の「震災は天罰」との発言がなんのためらいもなく出たのは、こーいうこと。
<μΕμΕ>(「たった一人の反乱」より)
太田さんはカネで転ぶことはあるまい。
ただ、今回の事故で原発が定説以上に脆いことが発覚して状況が変わったにも関わらず、将来の外交に有利に働くという理由でいまだに原発はアリだという判断を変えないところはリスクとメリットのバランス感覚を疑うけど。
<μΕΕμ>(同上)
<ΕΜΜΕクン、太田さん、>イギリス軍のスパイなんだよw。
<ΕμΕμ>(同上)
<ΕΜΜΕクン、>これは沖縄の基地問題ともカラムね。
太田氏や一部の者は沖縄問題はカネだというけど、カネで解決してきた結果、そういう風に追い込んできた・・・ともいえるんだよね。
<太田>
タダの(=コストのかからない)メシはないってのがまず第一点。
で、メシの中にはおいしいメシ、まずいメシ、体に悪いメシがあるってのが第二点。
地球温暖化問題や化石資源枯渇問題を考えると、火力発電はまずいメシ、原発はおいしいメシ。
コストは、原発は火力発電所に比べて事故った時、よりコワイってこと。
だからこそ、原発は相対的過疎地に立地してきた。
以上が日本政府や(原発依存度80%の)フランス政府の論理。
ところが、その論理に照らしても、原発を抱えた原子力空母を人口密集地のど真ん中の横須賀に母港として受け入れたのはオカシイってボクは言ってるだけだよ。
なお、核武装問題や原子力艦艇建造問題は、以上の議論とは一線を画すべきだ。
<ΕΕμμ>(「たった一人の反乱」より)
くそ・・・くそ!思わず壁殴っちまった!!こんな不毛な論文みた事ないよ!! ↓
Women prefer men with a full head of hair(髪の毛フサフサな男性を女性は好む) http://www.telegraph.co.uk/lifestyle/5065461/Women-prefer-men-with-a-full-head-of-hair.html
いや、わざわざそんな事を研究発表しなくt(以下略。
この件に関しては<太田さんと>同志。
<太田>
それ、30歳台の男に関しての女性の選好だろ。
30歳台じゃ若ハゲに近いよなあ。
<SA>
「トマス・バティとヒュー・バイアス」<シリーズ>をたいへんおもしろく読ませてもらっています。
バティのような人物が日本にいて、何故、それほどの評価がないのか、不思議というか、戦後の日本の価値基準が狂っているとしか言いよう無い感が強い。
<XXXX>
<昨>日、発送することが出来ましたので、いつも通りなら<今>日の午前には届くと思います。
今回お送りしたのは以下の通りです。
ゴードン・ダニエルズほか編『日英交流史1600-2000 社会・文化5巻』東京大学出版会 2001年
近代日本研究会『年報・近代日本研究5 昭和期の社会活動』山川出版社 1983年
『日英交流史五巻』からは以下の論考をお送りしました。
ゴードン・ダニエルズ 「エリート、政府、そして市民-英国からみた日本」
ジョン・パードウ「同時代英国の日本時評-新聞・書籍・書評および宣伝」
ゴードン・ダニエルズ/フィリップ・シャーリエ 「国民をして国民に平和を語らしめん-英国放送協会(BBC)と日本」
また、満州事変以降の日英関係を論じるにあたって、同時代日本の英国時評を知るための資料が何か必要だとも思いましたので『昭和期の社会活動』からは永井和の「1939年の排英運動」をお送りしました。
<太田>
届きました。
ところでXXXXさん、バティのシリーズが完結し、それが公開される時期以降にでも、お時間のある時に、バティに関する日本語ウィキペディアつくったらいかが。
英語ウィキペディアは既にある
http://en.wikipedia.org/wiki/Thomas_Baty
というのに、日本語のがないなんて、日本人は忘恩の民かと顰蹙を買っても不思議はない状況ですよ。
<ΕμμΕ>(「たった一人の反乱」より)
12人の怒れる男、ようつべにあるよ。日本語字幕ないけど。
http://www.youtube.com/watch?v=IdT4pF-2klo&feature=related
<太田>
情報提供に深謝。
BERNIEさん、すみませんが、映画関係のリクエスト情報、整理しておいてくださいね。
<US>
–「トモダチ作戦」の費用負担–
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5869?page=7
自衛隊の方のブログ↑ですが、ここに、”「トモダチ作戦」の費用は半分以上が我が国負担になる” とあります。
書いたご本人に質問できればよいのですがその術がわからないのでここに書きます。
どなたかこれはどういうことなのか、ご存知の方いらっしゃいますか?
<太田>
日本における災害派遣への米軍の参加は、(少なくとも、日本が主権を回復してからは)初めてのことであり、そのことを想定した日米間の経費分担取り決めがあったはずはありません。
その筆者は、既存の思いやり経費(広義)で日本が在日米軍駐留経費の約半分を負担している、という話のアナロジーでそう書いちゃったのでしょう。
以下の記事を見ても、米国政府が日本政府にトモダチ作戦の経費8000万ドル(3月末時点での見積もり)のrefundを求める気配は皆無ですよ。↓
The U.S. Defense Department said it expects to spend as much as $80 million in humanitarian assistance for Japan. ・・・
The Pentagon will pay for humanitarian assistance out of the so-called overseas humanitarian, disaster assistance and civic aid account, according to Pentagon talking points provided to Congress. ・・・
http://www.bloomberg.com/news/2011-03-29/u-s-defense-department-will-spend-as-much-as-80-million-on-aid-to-japan.html
それでは、その他の記事の紹介です。
では、大震災関係から。
大震災での自衛隊の活躍が自衛隊の本格的認知につながる、との記事がまた出た。↓
・・・the heroic and indispensable actions of Self-Defense Forces (Japan’s military) in the wake of the March 11 earthquake may have changed Japan’s relations with its military forever. A new acceptance of the SDF by Japan’s public may emerge from this tragedy, thereby changing how Tokyo chooses to normalize the role of the military in protecting Japan’s interests abroad. ・・・
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703983104576262362763256644.html?mod=WSJASIA_hpp_sections_opinion
確かに、考えてもみてくれたまえ。
「政府の「復興構想会議」議長の五百旗頭真防衛大学校長・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2011041502000035.html
は、防衛庁職員(防衛庁教官)だけど、「いわゆる政治任用職にある者(防衛大臣、防衛副大臣、防衛大臣政務官、防衛大臣補佐官及び防衛大臣秘書官)(自衛隊法第2条第5項)」、「防衛省の審議会等の委員(自衛隊法施行令第1条第1項)」、「防衛省地方協力局労務管理課の職員(自衛隊法施行令第1条第2項)」<を除く>防衛省の職員<は、すべて>自衛隊員<である>」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A%E5%93%A1
ことから、彼は自衛隊員なんだぜ。
キャメロンとサルコジに誘われて、オバマも一枚噛んで、英仏米のそれぞれの新聞1紙ずつに共同論文を掲載し、カダフィに去れと呼びかけた。
オモロイのは、新聞てのが、(ロンドン・)タイムス、フィガロ、そしてワシントンポストだったことだ。一番意外なのが最初の。
だって今やタイムスは高級紙じゃないんだもんね。↓
President Obama today signals the return of America to the forefront of the international effort in Libya, writing a joint article with David Cameron and Nicolas Sarkozy・・・in Washington Post, the Times and Le Figaro, ・・・say the world would have committed an “unconscionable betrayal” if the Libyan leader is left in place, putting rebels who have been fighting against the Gaddafi regime at the mercy of his government. If left, Libya risks becoming a failed state, they write.・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2011/apr/15/obama-sarkozy-cameron-libya
アサドの11年間の言行不一致を並べたてられると、確かにげんなりするね。↓
・・・Assad has spent the last 11 years promising political “reform,” but has never got around to delivering it. This is a well-established pattern. He talks about peace with Israel while at the same time delivering Scud missiles to Hezbollah. He promises to keep his hands off Lebanon, but recently worked with Hezbollah to bring down the government in Beirut. He says, as a signatory to the Nuclear Non-Proliferation Treaty, that he wants a nuclear-free Middle East, but stonewalls International Atomic Energy Agency inspectors investigating the rubble of his North Korean-designed nuclear program. ・・・
http://www.foreignpolicy.com/articles/2011/04/14/twisting_assads_arm?page=full
パキスタンで、昨年も、いかに政府(と米国)とイスラム過激派が相互にぶっ殺しあいをしてきたかが出てる。もちろん、双方が一般住民を巻き込んでるわけだ。↓
More than 2,500 people were killed in militant attacks in Pakistan in 2010, according to the independent Human Rights Commission of Pakistan (HRCP).
Nearly half of victims were civilians killed in suicide blasts. There were 67 such attacks last year, the group said.
The report also said at least 900 people had been killed in US drone strikes during the same period.
The number of people killed by the army is not mentioned, but it estimated to be in the region of 600-700.・・・
http://www.bbc.co.uk/news/world-south-asia-13085776
あのなあ、そんなこと感心していてどうすんだよ。
日本型政治経済体制ってのは、仕事の中に休暇が組み込まれてんだぜ。↓
「太平洋戦争の末期、米側でマリアナ沖海戦を戦ったのは、スプルアンス率いる第五艦隊。レイテ沖海戦は、ハルゼーが指揮官を務める第三艦隊だ▼こういうと、あたかも二つの艦隊のように思えるが、作家の半藤一利さんによれば、艦隊は一つだけ。使う艦船は同じで、休暇の時期が来ると、司令部と参謀がそっ くり入れ替わる交代制をとっていたのだという▼これに対し、日本軍には休暇制度がなかった。半藤さんは言う。<三年半以上の戦争を休暇なしでやるというの は、狂気の沙汰としか考えられません>(江坂彰氏との共著『撤退戦の研究』)・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2011041502000047.html
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太田述正コラム#4687(2011.4.15)
<再び日本の戦間期について(その4)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x1173)
- 公開日:
近日中に、トマス・バティの項目を作っておきます。
コラムの進展と共にボチボチ拡充していきたいと思います。