太田述正コラム#4851(2011.7.6)
<皆さんとディスカッション(続x1255)>
<太田>(ツイッターより)
 リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件の詳細な報道が昨日から産経電子版でなされている。
 この二日間の報道内容からだけでも、ボクが裁判員だったら被告に死刑をと主張するな。
 彼が更生する可能性はないと見たからだが、日本に終身刑がないんで死刑に処するほかないということだ。
 (コラム#4687に関し)戦後の吉田茂像の典型が
http://www.ffortune.net/social/people/nihon-today/yoshida-shigeru.htm
だ。
 これが180度間違いであることを品を変え手を変えて私はコラムに書いてきているわけだが、皆さんは、これまで刷り込まれてきた吉田像の呪縛から、少しは解放されただろうか。
<αΖαΖ>(「たった一人の反乱」より)
≫お示しの記事、・・・トンデモ記事とは言えないのでは?≪(コラム#4849。太田)
 ↓のような経緯だったみたいですよ。
=======================
一昨日、サンケイの記者が記事書く
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110624/stm11062411380000-n1.htm

2ch界隈でバカにされる

デスクにどういう事だと怒られる

記者「すいません物理的な事はよく分かりません」

デスク「もう一回取材してこいや」

「都内の某大学理学部物理学科2年で力学や電磁力などを学ぶA君(20)」監修のトンデモ記事
=======================
参考記事↓
 永久発電機関の開発者「700~800万かけて作った。これで原発はいらない」 産経「ガチだ。すげぇ・・・」
http://news020.blog13.fc2.com/blog-entry-1610.html
 「重力と浮力で発電する装置」の簡略・効率化
http://www.slideshare.net/rnatori/ss-8415532
<αΖΖα>(同上)
日本の海底レアアース大発見「使えないし、情報古い」―中国 (サーチナ) – Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110705-00000025-scn-cn
 中国経済網は5日、日本の科学者が太平洋の海底に大量のレアアース資源を発見したというニュースについて「海底のレアアースは使えないし、とっくに知っている古いニュースだ」との分析を掲載した。
 記事はまず、国内外のメディアが採掘可能なレアアースの埋蔵量が陸地の1000倍であり、海底泥をくみ上げる方法で採掘可能であると伝えたことを紹介した。そして「工業の黄金」と呼ばれているレアアース発見のニュースが出るたびに資本市場や国際世論に大きな波が起こると解説、「今回も例外ではなった」とした。
 
 その上で、長期間にわたり非鉄金属分析に携わったという専門家による分析を紹介した。専門家は「今回の研究土壌は深海にある。超深水の作業は困難であり、資源の利用率は低いだろう」として、利用価値の低さを指摘した。
 また、今年1月5日にはすでに同じレポートが提出されており「最新の発見ではない」と指摘。日本や欧米でレアアース資源発見のニュースが事あるごとに大々的に報じられる状況にも触れ、「中国のレアアース輸出政策に圧力を加えるためのものだ」とその意図を分析した。(編集担当:柳川俊之)
 結局、日本側のブラフってこと?
<太田>
 WTOが中共のレアメタル輸出規制は違法との決定を下した
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304803104576427740779532356.html?mod=WSJ_World_LEFTSecondNews
し、レアメタルの値崩れが始まっている。
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304760604576426501004377160.html?mod=WSJ_World_LEFTSecondNews
 国際的な、中共包囲網が功を奏しつつある感じだね。
<サヨク>
 太田さんが「異人たちの夏」を、どんな文脈の中でどんな風に評価しているのか分かり兼ねますが、繰り返される「ジャンニスキッキ」の中のアリア<(コラム#4806)>と、主人公が、消えかけの幽霊たる両親に話しかける言葉「ありがとう!いや、ありがとうございました!」が印象的な映画でした。
 ぼくはこの台詞に泣きました。
 何しろ、ぼくは親不孝してますもので。
 サティは太田さん好みじゃないような気がしてましたが・・・
<太田>
 私は昔TVで見たのですが、今じゃインターネット上で鑑賞できるんですね。↓
http://www.dailymotion.com/video/xa08j9_yyyyy-yyyyyyy-yy-yy-yyyy-yyyy-yyyyy_shortfilms 以下
 私も、終わり近くまで大変感動して見ていたのだけど、最後に、狂言回しを務めていた女性(名取裕子が演じる)がその化け物たる正体を現す、というところで、何という映画だ、いくらお盆のお化け映画だとは言っても、すべてぶち壊しじゃないかと舌うちした記憶が残っています。
 ところが、美しくも懐かしい夢、その夢の演出者の魔性の正体の露呈って大団円が現実世界にありうることをその後私は思い知らされることになるのです。
 なお、フランス音楽が余り好きじゃない私ですから、おっしゃるように、サティだってそうですが、シャンソンは好きであり、Je te veux はシャンソンとして受け止めています。
 この曲、私の抱えている私小説の材料の2番目ともからんでいます。
 2番目では、ある法律事務所が関わるのですが、そこでいつも流れているバックグランド・ミュージックがこの曲だったんですねえ。
 それでは、その他の記事の紹介です。
 このコラムニスト(元大学教授)、なかなか読ませるのだけど、このくだりでアウチ。
 というのも、「簇生しているという現実がある」とは思わないし、第一、彼自身がその根拠を明らかにしていないからだ。
 「松本大臣の個人的な資質の問題」こそ、彼が掘り下げるべきだったんだけどねえ。↓
 「・・・気になるのは、これが松本大臣の個人的な資質の問題にとどまらず、集団としてのパフォーマンスを向上させなければらない危機的局面で、「誰がボスか」を思い知らせるために、人々の社会的能力を減殺させることを優先させる人々が簇生しているという現実があることである。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/5687407/
 以下の記事を読むと、このところ封印されていた「松本大臣の個人的な資質」がここに来て、突然解き放たれた、という感がある。↓
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110705/stt11070522230021-n1.htm
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110705k0000m010072000c.html?toprank=oneday
 一つだけはっきりしていることは、本件に関しては、菅首相の任命責任はない、ということだ。
 松本前大臣の先般の失態を菅首相が予見することは不可能だったと思われるからだ。
 問題は、何が松本前大臣をそうさせたのかだ。
 恐らく村井宮城県知事とは既知の間柄だったのだろうが、タブーが二重三重にからんでいそうなので、日本のマスコミには、それを解明することは期待できないだろうな。
 さて、例の「事件」は収束に向かうどころか、ますます波紋を広げつつある。↓
 2003年2月にパリであったと「被害者」が主張するところの、(後の)IMF前専務理事による強姦未遂事件についての、「被害者」側の言い分の詳細が紹介されている。↓
http://www.slate.com/id/2298425/
 他方、ニューヨークの現在進行形の裁判での「被害者」が、彼女が売春婦であるとする記事を掲載した新聞を訴えたぞ。↓
 The hotel maid at the centre of the attempted rape case against the former head of the IMF, Dominique Strauss-Kahn, is suing the New York Post for libel after the newspaper accused her of working as a prostitute.
 The lawsuit was filed against the Post and five of its journalists after a stream of articles over the weekend that claimed she had engaged in sex work both in the Sofitel hotel where Strauss-Kahn had been staying at the time of the alleged assault and afterwards when the maid was under the protective care of New York police.・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2011/jul/05/strauss-kahn-maid-new-york-post
—————————————————————————————————————————————————
太田述正コラム#4852(2011.7.6)
<支那における自由民主主義的伝統の発掘(その1)>
→非公開