太田述正コラム#4913(2011.8.6)
<皆さんとディスカッション(続x1285)>
<太田>(ツイッターより)
5月のカダフィの6男に引き続き、このたび7男がNATO軍の空爆で死亡したらしい。
(<5日1900現在、>朝日、産経等がロイター、AFPに拠って電子版で報じたが、BBC、CNNの電子版ではまだ報じていない。)
まだ5人の息子とカダフィ本人が残っているとはいえ、先は完全に見えたな。
カダフィの息子の死について、英米の主要メディアで報じた(しかも疑問符付き)のはこれだけ。↓
http://www.csmonitor.com/World/terrorism-security/2011/0805/Libya-s-rebels-report-death-of-key-Qaddafi-son
英米の主要メディアと比べた日本の主要紙(どちらも電子版)の眼力の程度と慎重さが問われている。
<ιιζζ>(「たった一人の反乱」より)
≫日本じゃ、妖(あやかし)(妖怪)=自然≒精神障害者、ってこと。≪(コラム#4911。太田)
アニメ『化物語』もそんな内容だったな。
太田さんはコラム#3747でこのアニメを観たと言ってるけど、全話観たってこと?
ってか、太田さんって今までどんなアニメ観てきたの?
<太田>
ほとんど観たことないよ。
『化物語』は読者に言われて観たんだけど、もう内容はすっかり忘れちゃったな。
当時のURLはリンク切れになっているね。
<ιζιζ>(「たった一人の反乱」より)
≫<ζΙζΙ>君紹介のやつとその次のやつ、<ζζΙΙ>君紹介のやつとその次のやつだけ拝見したよ。 ≪(コラム#4911。太田)
だってさ。
俺も見させてもらったけど
http://rutube.ru/tracks/3302465.html?v=ff0f1f65b2ee082b791ad8be4daacf91
この話が中々良かった。
>アニメ『化物語』もそんな内容だったな。
西尾維新の化物語もそうだし、京極夏彦の百鬼夜行シリーズもそんな感じだったよね。
それにしても齢60を超えてアニメについて語れるってのは太田さんは本当に頭の柔らかい人だな。
どこぞの都知事に爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。
<太田>
今度のも拝見させてもらった。
確かに、なかなか深ーい話だね。
これはあくまでも多様な解釈のうちの一つの可能性なんだけど、「妖(あやかし)の、友人帳に載っている本当の名前=ちょっとおかしな人の精神障害の病名」と考えることができる。
そうだとすると、「病名を特定する=治療を受ける(入院を含む)」→その妖との関係が切れる、ということを言っていることになる。
その妖が、赤の他人たる異性の場合で、相互に好意を抱いているとすると、とりわけその関係を維持していくことは容易ではない、ってことにもなるだろうね。
それでは、その他の記事の紹介です。
キリスト教原理主義とアイン・ランドは互いに相容れない、という指摘がなされていた。
言われてみれば、確かにそうであり、今後米国の右派は分裂が必至だ、ということなのかもしれないな。↓
In the wake of the debt-ceiling debate, young voters might find it hard to believe that just ten years ago, “compassionate conservative” was a mantle worn with a straight face by many GOP leaders. In fact, you could argue that George W. Bush split the independent vote with Al Gore in 2000 because of his image as a compassionate conservative. Now, of course, in the era of the kick-ass-and-kill-programs Tea Party, few Republicans who value their careers would run as a touchy-feely politician. ・・・
Now they・・・are・・・Social Darwinist/Ayn Rand・・・.・・・
Rand “peddles a starkly anti-Christian philosophy.・・・
・・・<her> individualism <and>・・・un-compassionate・・・philosophy of atheistic self-interes・・・
http://swampland.time.com/2011/08/05/articles-of-faith-did-ayn-rand-and-austerity-politics-kill-compassionate-conservatism/
宗主国サマのご威光かくのごとし。
その宗主国サマの原子力空母に首都圏の母港を提供している属国日本の買弁の政治家、買弁の国民。↓
「本土返還直後の沖縄の港湾で検出された放射性物質コバルト60は米国の原子力潜水艦から出たとみられる、との1974年2月の科学技術庁幹部の国会答弁が、わずか3日で訂正された背景に、米政府の意向が働いていたことがわかった。・・・」
http://www.asahi.com/politics/update/0805/TKY201108050661.html
この運動の10年度目に、ベビーブームのしんがり世代の一員として、ボクが生まれたわけだ。↓
「・・・<そ>れまで<日本の>人口は年間100万人ずつ自然増加していたが、<昭和>13年に30万人もの減少に転じたことに危機感を持った厚生省は「産めよ、殖やせよ」を打ち出す。・・・「わが国は今後ますます多数のしかも優秀な人材を必要とするのであって、多数の子孫を儲(もう)け、その保護育成に遺憾なきを期し、もって優秀な人材の涵養(かんよう)に努めることは国民としてまた国家として重大な責務である」。「週報」(昭和16年5月7日号)に掲載された厚生省の談話だ。・・・この結果、16年の婚姻件数は79万件で13年を25万件も上回り、出産数も激増した。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110806/art11080607520005-n1.htm
中国国民党政権にも困ったもんだ。
蒋渭水なんてのを奉るとはね。↓
President Ma Ying-jeou (馬英九) yesterday praised Taiwanese democracy pioneer Chiang Wei-shui (蒋渭水) for his dedication to the country and promised to defend Taiwan’s dignity and promote “Taiwan identity” as a way to continue the Chiang’s legacy.・・・
http://www.taipeitimes.com/News/taiwan/archives/2011/08/06/2003510067
彼、「中国国民党(三民主義)≒中国共産党(階級闘争)」を体現したような漢人の台湾居住者だったんだからな。
台湾総督府が彼を弾圧したのは正解だよ。↓
「・・・蒋渭水は<漢人であり、>・・・階級闘争を中心とした社会運動を組織していく。・・・
台湾民衆党は孫文の三民主義を党是とし、蒋渭水<ら>・・・の主導の下に農民運動、労働者運動へと変換していく。その結果1931年に総督府により解散命令が出され台湾民衆党は解散、蒋渭水も同年「同胞須団結,団結真有力(同胞は団結すべき、団結こそが力なり)」という遺言を残して41歳で逝去、同年8月23日に市民葬が執り行われ5千人の市民が参列した。・・・」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%92%8B%E6%B8%AD%E6%B0%B4
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一人題名のない音楽会です。
庄司紗矢香小特集の2回目です。
ここで、ちょっぴりマニアックな脱線を。
楽器演奏には「たこ」がつきものですが、バイオリンやビオラの場合、(ピアノ等の場合と同様、指は確かめようがないものの、)顎下と鎖骨にたこ(violin hickey=violin callus)ができ、顎下は見えにくいけれど、女性奏者の場合、胸あきのドレスが多いので、鎖骨のたこが、そこが赤黒く変色しているため、見える場合があります。
なお、顎下については、顎あての金属にアレルギーでかぶれる場合もあるようですが、鎖骨のたこは、圧迫だけによってできるといってよいでしょう。
バイオリンやビオラ奏者の顎下や鎖骨のたこで見えるものは、「ベートーベンのキッス」と妖しく呼ばれることもあるらしいですね。
http://www.violinist.com/discussion/response.cfm?ID=6839
前回は、ベートーベンの曲ばかりで揃えましたが、庄司の場合、「ベートーベンのキッス」が見えそうな見えなさなさそうな・・。
皆さんの目ではいかが?
ちなみに、同じく女性バイオリニストの五嶋みどりは、いつもハンカチをバイオリンとの間に挟んでいます。彼女、アレルギーなのかもしれませんね。
それにしても、長い曲を演奏した後でも、庄司ら一流の女性バイオリニストは、鎖骨あたりが全く赤くなっていません。
これは、余計な力が入っていないからでしょう。
お待たせしました。
–その他–
シューマン バイオリンソナタ第3番 音のみ(以下同じ)
グリーク バイオリンソナタ第3番 必聴!
ベートーベン バイオリンソナタ第9番第2楽章(既出)
レーガー(注) バイオリン協奏曲作品101
プロコフィエフ バイオリンソナタ第2番
パガニーニ バイオリン協奏曲第1番
ハチャトリアン バイオリン協奏曲ニ長調 必聴!
http://www.sayakashoji.com/ (このホームページを開くと、上記の曲の抄録が、順次、聞こえてくる)
(注)Johann Baptist Joseph Maximilian Reger。1873~1916年。ドイツの作曲家・オルガン奏者・ピアニスト・指揮者・音楽教師。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BC
ラヴェル:ツィガーヌ(Tzigane) 中頃まで無伴奏。
http://www.youtube.com/watch?v=AUAIvavAa_k&feature=fvwrel
???
http://www.youtube.com/watch?v=TJBjNdxs_9Q&feature=related
Mikael Tariverdiev(1936~96年。アルメニア系ロシア人)映画『The Irony of Fate』より(無伴奏) 2:38~
http://www.youtube.com/watch?v=-nvWVwvOjoE&feature=related
五木の子守唄 2011年4月演奏(庄司の一番新しいユーチューブ映像か。珍しくハンカチを挟んでいる!)
http://www.youtube.com/watch?v=yJKMXRtHhk4&feature=related
Ⅸ パガニーニ Vn協奏曲 第1楽章 TV番組からなので、「雑音」が入ります。
http://www.youtube.com/watch?v=Z7aIo5C3CoY&feature=related
Ⅹ パガニーニ Vn協奏曲 第3楽章 同上。
http://www.youtube.com/watch?v=EVQ7_cgWZVA&feature=related
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 チェロ:タチアナ・ヴァシリエヴァ(Tatjana Vassilieva) とともに
http://www.youtube.com/watch?v=kpskqVKtwNY&NR=1
フォーレ:ピアノ三重奏曲ニ短調作品120 第1楽章 Piano: Shani Diluka Cello: Tatjana Vassilieva とともに
http://www.youtube.com/watch?v=O7O1kk48NcI&feature=related
シューマン:Quintet for Piano and Strings in E flat Major OP44
Piano: Helene Grimaud, Violins: Renaud Capucon, Sayaka Shoji; Viola: Lars Anders Tomter; Cello: Mischa Maisky (多数の中の一人ですが・・。)
第2楽章
http://www.youtube.com/watch?v=FSC9trb51K8&feature=related
第3楽章
http://www.youtube.com/watch?v=p2Z1B7LPlVk&feature=related
(完)
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太田述正コラム#4914(2011.8.6)
<イギリスと騎士道(その3)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x1285)
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