太田述正コラム#4923(2011.8.11)
<皆さんとディスカッション(続x1290)>
<薬の理屈の追究者>
≫電力会社中、少なくとも九電だけは解体したくなるじゃないか。小沢をのさばらせてきた東北地方だけでなく、九州も日本の「中央」に比べてアナクロもいいところだよ。↓
・・・地域独占権と・・・安定した利益が保証された電力業界は他業界に比べて競争が少なく、企業倫理意識に弱い面がある。第三者の目を入れた検証を徹底させ、世間との常識のズレを正す必要がある・・・≪(コラム#4921。太田)
上の記事、コメントに対して、自分の愛読書である、ジェイン・ジェイコブズの著書「市場の倫理 統治の倫理」(日経ビジネス人文庫) を思い出しました。
(Jane Jacobs, Systems of Survival: A Dialogue on the Moral Foundations of Commerce and Politics)
これに、「市場の倫理」「統治の倫理」というものがあります。以下のような見事な対比でほれぼれします。
また、この2つの倫理は別の体系であり、この2つの倫理を混同すると「救いがたい腐敗」が生じる、と論じています。
・市場の倫理:暴力を締め出せ/自発的に合意せよ/正直たれ/他人や外国人とも気安く協力せよ/競争せよ/契約尊重/創意工夫の発揮/新規・発明を取り入れよ/効率を高めよ/快適と便利さの向上/目的のために異説を唱えよ/生産的目的に投資せよ/勤勉なれ/節倹たれ/楽観せよ。
・統治の倫理:取引を避けよ/勇敢であれ/規律遵守/伝統遵守/位階尊重/忠実たれ/復讐せよ/目的のためには欺け/余暇を豊かに使え/見栄を張れ/気前よく施せ/剛健たれ/運命甘受/名誉を尊べ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Systems_of_Survival
でも、要約が見れます。
科学研究の世界でも、研究費をめぐって、この2つの倫理を混同したために、腐敗のにおいが。。。。。
<ΚΖΖΚ>(「たった一人の反乱」より)
≫森以降の歴代首相中じゃ、菅は最高だ。(ひどさの程度が最も低いって意味だよ。) だから、誰が彼に代わって首相になっても、日本国民は、もっとがっかりすることになるだろうね。≪(コラム#4921。太田)
世論の評価とあまりにも懸け離れている太田評、菅の何をそんなに買っているんだろうか?
「市民の党」代表の証人喚問を要求「これだけの献金、摩訶不思議」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110808/plc11080813350011-n1.htm
拉致被害者家族に吐き気がするとまで切り捨てられた奴がまだマシって言われてもなぁ。
もっとも「拉致被害者家族に吐き気がするって言われた」って大々的に宣伝して叩いてるの産経系列のみで他の新聞だと「拉致事件解決に首相がリーダーシップを発揮するよう訴えた」ってフォロー?が入ってるのに産経系列はこの部分をカットしてたんであんまり言う事鵜呑みに出来ないか。
それはともかくコラム#4789で菅を無能だって言ってるのに常に擁護をし続ける太田さんの意図が良く解からん。
誰か教えて。
<太田>(ツイッターより)
菅直人首相は…公債発行特例法案と再生エネルギー特別措置法案<が26日までに>…「成立したときは速やかに民主党代表選の準備に入り、新代表が決まれば当然首相として身を処す」と述べた。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011081001000605.html
よく頑張りました。お疲れ様。
<ΖΚΖΚ>(「たった一人の反乱」より)
<ΚΖΖΚクン(コラム#4921)への答えだが、>菅が利権に振り回されず常に人気取りに走ってるのが人間主義的ってことか???
本人の主張に中身がないから、人気は下がりっぱなしだが・・・
<ΖΖΚΚ>(同上)
菅が歴代首相中ひどさの度合いとして最もマシ、と言うことを前提とした、ある種のアファーマティブ・アクションじゃない。
(無能じゃない政治家なんて居ないのだから、相対的にマシな所の菅の無能さを殊更に批判するより、むしろ暖かく見守る方が大局的にみて良い方向に動く、という判断じゃない)
『アファーマティブ・アクション』
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
<ΖΚΚΖ>(同上)
<ΚΖΖΚクン(コラム#4921)への答えだが、>ダーティでないという点が大きいんじゃね?
あと、官僚主導から政治主導に持って行こうとしているとことか。
太田さんが自民党の何を批判してきたかを考えれば、菅総理への評価も、まあ、分からんでもない。
ていうか拉致被害者をダシに民主党批判をする産経はホントに気色悪いな。
<κκΖΖ>(同上)
管以外の民主・自民にしても電力会社の犬に過ぎないだろうに。
管でいいじゃないか。
<κΖκΖ>(同上)
管の評価は、利権の調整役というだけでなく、本人の思いつきで勝手に権力を発動できる人というあたりだろうか。
<κΖΖκ>(同上)
「菅」「献金」でググると見事にフジ産経のニュースが踊ってて吹く。
とは言え献金を受けていたって事は事実なわけで
http://backupurl.com/he96z9
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110728-OYT1T00220.htm
http://megalodon.jp/2011-0801-0745-05/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2011073102000029.html
「知らなかった」なんて言い訳にもならんでしょ?そんな菅を、
>ダーティでないという点が大きいんじゃね? <(ΖΚΚΖ)
なんて事を他の板で書き込もうものなら総叩きくらっちゃうよ。
もっとも読売なんかがこの問題を中々取り上げ無かった理由って菅に限らず突付けば他の民主党議員のみならず日本の全ての政治家に外国籍の人からの献金を受けてる可能性があるって事を潜在的に恐れたからとか・・・ってのは陰謀論が過ぎるかな?
安倍とか麻生とかネット民の頼りの綱の政治家連中からこの手の献金騒動が出てきたら自民への強烈なブーメランになっちまうし。
<ΖκΖκ>(同上)
次の首相だけど、無難なところで野田さんになりそうかな?
とりあえず前原岡田じゃなくて小沢に近い人でもなければ、それでいいと思う。
<ΖΖκκ>(同上)
太田さんは菅総理を積極的に評価しているわけではないと思う。
管総理は深く物事を考えるタイプではないだろう。
ただ、簡単に政権を投げ出す福田や安部の軟弱ぶりは絶望的であり、権力者の資質としてはどうにもならない。
この点は管総理の方がはるかにましのように思える。
<ΖκκΖ>(同上)
まあ体調不良で出来なくなっちゃった人はしょうがないんじゃね。
<ΚΚζζ>(同上)
<κΖΖκクン、>外国人から献金をもらった云々なんて、ぶっちゃけたいした問題じゃなくね?
6000万献金する奴が、100万ぽっちで国を売るか?
でその6000万は、常識的に考えれば選挙応援への対価だろ?↓
「古屋氏は「市民の会」への07年の献金が5千万円に上るとして「統一地方選と参院選があった年だ。
選挙支援のためだったのではないか」とし、公職選挙法違反の可能性があるとの認識を示した。
首相は「政権交代をめざす趣旨の会だと名称からもわかる。連携、支援はおかしなことではない」と反論した。
また、古屋氏は「市民の党」などに所属する地方議員16人が民主党国会議員や政治団体に献金をしていたと指摘。古屋氏は複数の政治団体を迂回(うかい)する方法で、民主党議員に個人献金の上限額(年間150万円)を上回る献金が渡った可能性があるとしたが、首相は「私に見解を聞く理由が分からない」とかわした。」
http://www.asahi.com/politics/update/0808/TKY201108080512.html
自民党時代の松岡農水大臣なんて、事務所費名目で使途不明金を毎年数千万処理してたじゃん。
虚偽記載をしていない分、まだ菅の方がマシだろ。
<ΚζΚζ>(同上)
<ΖκκΖクン、>阿部総理はプレッシャーやストレスで病気になったのだ。
こんな人物では指導者は務まらない。
<ところで、>マルタ・アルゲリッチ 太田さん、この人の演奏の評価はどうなの?
http://www.youtube.com/watch?v=mj-W1nbyik0
http://www.youtube.com/watch?v=QxGFP52NiAo&feature=related
その他、いろいろあるようですが、こんな時代じゃ、CDは売れんわな。
韓国人も道理で出稼ぎに日本に来るわけだ。
・・・
マルタ・アルゲリッチ この人はすでにネタになってたのですね。
すみません。
http://blog.ohtan.net/archives/51346705.html
<ninta3>(ツイッターより)
≫戦前の日本の人間(じんかん)主義的対外政策をそのようなものとして諸外国の人々に理解してもらうのは至難のわざだ。≪(コラム#4921。太田)
諸外国の人々、より前に自国の人々に認知されないと、どーにもならんかと・・。
<ΚζΚζ>(「たった一人の反乱」より)
・・・日本はなんでソ連を攻撃しないでアメリカを攻撃したのか?
http://blog.livedoor.jp/zzcj/archives/51706966.html
戦前の日本は理解されることはないようです。
<ΚζζΚ>(同上)
「日本」と「アメリカ」を入れ替えて、同じ問いかけをすべきなのにな・・・。
<ζΚζΚ>(同上)
<ΚζΚζクン、>そのブログで、自分も暗澹たる気持ちになった記憶がある・・・・・・。
太田史観を普及させなきゃ、この鬱屈した思いは晴れないんだろうな。
<ΚζζΚ>(同上)
<ΚζΚζクン、>コメント欄読んだら、かなり的確に反論してるな。
ていうか太田コラム読者がいた!
<ζΚζΚ>(同上)
ムカついて書き込んだら突っ掛かられたから、反論するにもめんどくさく、バカチョン的にコピペ張り付けた記憶がある。
<太田>
126に登場するのがキミかい?
「太田コラム#4502より孫引き」って入れて欲しかったね。
ま、キミがXXXXサンならかまわないが・・。
<ΖΖκκ>(同上)
永瀬隆
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B8%E7%80%AC%E9%9A%86
この人の話は本当なの?
捕虜虐待は確実にあったと思うが、贖罪にかられた人が物事を冷静にみれないことはありそうに思える。
左右の立場で評価は異なるようである。
そもそも戦時下で熱帯雨林の中での重労働であり、日本軍は貧乏なのだからシャレにならない。
http://sinzitusikan.iza.ne.jp/blog/entry/304242/
http://www.geocities.jp/afyokohama128/05nagase.htm
<ζΚζΚ>(同上)
どこかで聞いた話であり、どこかで見た人だと思ったら映画「エンド・オブ・オール・ウォーズ」の人だな。
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%BA
<TA>
≫私がより知りたかったのは、果たして、どこの国や地域でも、大災害時には一般 市民は人間主義的に行動するものなのかどうか、です。≪(コラム#4921。太田)
失礼しました。レベッカ・ソルニット著『災害ユートピア』で取り上げられている主な実例は、
・サンフランシスコ地震(1906年 アメリカ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%82%B3%E5%9C%B0%E9%9C%87
・ハリファックス大爆発(1917年 カナダ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E5%A4%A7%E7%88%86%E7%99%BA
・ロンドン大空襲(1940~1941年 イギリス)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%84
・メキシコ大地震(1985年 メキシコ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/1985%E5%B9%B4%E3%83%A1%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%82%B3%E5%9C%B0%E9%9C%87
・アメリカ同時多発テロ(2001年 アメリカ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%8C%E6%99%82%E5%A4%9A%E7%99%BA%E3%83%86%E3%83%AD%E4%BA%8B%E4%BB%B6
・ハリケーン・カトリーナ(2005年 アメリカ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A
です。ご覧のように、明らかにサンプルに偏りがあります。
ですので、この本で紹介された実例から「どこの国や地域でも」との一般則は導き出し得ないと考えます。
ただ、著者は「災害学」という(聞き慣れない)学問からも自説の正しさが裏付けられている云々と言及しており、この分野の専門書に当たれば、あるいは興味深いデータが見つかるのかもしれません。
≫<(カトリーナ後の、過剰防衛的な白人による、黒人の殺害に関し)>これは、むしろ「一般市民」の非人間主義的行動の事例ではないですか?≪」(コラム#4921。太田)
私もそのように読めました。
しかし、著者はこの件を「エリートパニック」(黒人に比べ社会的に優位にある少数の白人を、「エリート」と解釈する)と分類することで矛盾とはならないと考えるようです(読み手として矛盾を回避しようとすれば、そのような「忖度」をするしかない)。
「災害時に突如としてあらわれる人間主義社会」というテーマ自体は興味深いし、個々の災害時のエピソードも面白いのですが、考察の荒さ・不十分さが多々あり、学術書としてまじめに読めるレベルの本ではないというのが、この著作に対する私の感想です。
<ΖΚΖΚ>(「たった一人の反乱」より)
・・・イギリスの暴動の原因、自分自身であれだけたくさん思い当たるフシのリストをあげながら、なぜかまだわからんという太田さんがわからん。
あんな酷い状態で、これまで暴動がなかった方が不思議。
そっちの方が太田さんに説明してほしいよ。
<太田>(ツイッターより)
ロンドン大空襲の時と同じく、ロンドンっ子達が、今次大暴動で被害を受けた地域の清掃等に自発的に立ち上がった。
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-14475741
大災害の時の一般市民の人間主義的行動の一事例ではあるが、今回のは<自らが起こした>人災だからなあ。
声援は送りたいが、英国の劣化をつくづく感じるねえ。
<太田>
ここで、最新の、英国での今次大暴動関係記事を紹介しておこう。
すぐ上のつぶやきをした後で、下掲↓の記事読んでニヤリ。
・・・At least hope was found in the heartening acts of volunteers who went out in the daylight and cleaned up. This prompted comments about the spirit of London, an ideal that was famously exemplified during the Blitz when the city stuck together despite adversity and attack. Sadly, an ideal of unity is harder to maintain when attack comes from within.・・・
http://www.slate.com/id/2301296/pagenum/all/#p2
そして、この大暴動に対する、イラン、リビア、バーレーン、シリア、リンバブエ、中共の反応を特集した下の記事を読んで爆笑。↓
http://www.foreignpolicy.com/articles/2011/08/10/riot_of_opportunity?page=full
大暴動の原因について、百家争鳴状況であることを皮肉りつつ、イギリスには大昔からフーリガン的「伝統」のあることを指摘したコラム(ワシントンポストにも同じものが出ていた)。↓
・・・nobody really knows why.
Scan the comment pages of the British press, and you will find a wide range of explanations. ・・・
And yet it is their lack of politics that most clearly defines them.・・・
・・・there is a time-honored tradition of smashing things for fun in Britain, and the groups that enjoy it have been around for a long time.・・・
・・・there was looting in London following the Great Fire of 1666, and, despite the mythology, there was looting in London during the wartime Blitz. Go back and read Dickens: Criminals, both immigrant and “native” British, have taken advantage of opportunities to loot in London during more peaceful times, too. ・・・
We don’t know whether we have just witnessed a “new” phenomenon, or a more mobile and technically adept version of a very old one.・・・
http://www.slate.com/id/2301233/
大暴動の原因について、自信ありげに、一つの「理論」・・ロンドンや、各地における失業率や貧困度と暴動発生の因果関係(チャートを見よ)・・を提示しているのがFTだ。↓
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/9537393c-c29b-11e0-8cc7-00144feabdc0.html#axzz1UgFZX7si
しかし、以下の事実↓は、このような「理論」を否定するものであるかのように見える。
・・・some commentators saw it that the root causes of the disorders lay in social deprivation and despair. But・・・One surprise was the presence among the riot suspects lined up in police wagons outside courthouses in London and other cities of young men and women with regular jobs. ・・・
http://www.nytimes.com/2011/08/11/world/europe/11britain.html?hp=&pagewanted=all
FTのドイツ版(?)のFinancial Times Deutschlandの論評は、もう一つの「理論」・・英国におけるモラルの崩壊・・を提示している。↓
・・・The British elite has systematically compromised itself in recent years. They claimed to be a role model, or at least trustworthy. In the economic crisis the financial establishment declared bankruptcy, and British politicians became mired in the expenses scandal of 2009. Then this year the media and politicians have been damaged by the Murdoch scandal. When the country’s elites don’t take the law seriously, why should we? No question is more dangerous for a society.・・・
http://www.spiegel.de/international/europe/0,1518,779413,00.html
ガーディアンは、今次大暴動の勃発については、上記FT「理論」を、その拡大については、上記FTドイツ版「理論」を援用しているように見える。↓
<30年前の英国大暴動が始まった理由と基本的には同じだとする。↓>
・・・It was the same when riots erupted in London and Liverpool 30 years ago, also triggered by confrontation between the police and black community, when another Conservative government was driving through cuts during a recession. The people of Brixton and Toxteth were denounced as criminals and thugs, but within weeks Michael Heseltine was writing a private memo to the cabinet, beginning with “it took a riot”, and setting out the urgent necessity to take action over urban deprivation.
This time, the multi-ethnic unrest has spread far further and faster. It’s been less politicised and there’s been far more looting, to the point where in many areas grabbing “free stuff” has been the main action. But there’s no mystery as to where the upheaval came from. It was triggered by the police killing a young black man in a country where black people are 26 times more likely to be stopped and searched by police than their white counterparts. The riot that exploded in Tottenham in response at the weekend took place in an area with the highest unemployment in London, whose youth clubs have been closed to meet a 75% cut in its youth services budget.
<ロンドン全体に広がった理由も、始まった理由と基本的に同じだとする。↓>
It then erupted across what is now by some measures the most unequal city<(=London)> in the developed world, where the wealth of the richest 10% has risen to 273 times that of the poorest,・・・
<そして、もう一つの理由が、(リーマンショックで明るみに出た)金融界の堕落(、手当の私的流用で信用を無くした政治家、マードック系タブロイド紙の盗聴に象徴されるメディアの堕落)だとする。↓>
Politicians and media talking heads counter that none of that has anything to do with sociopathic teenagers smashing shop windows to walk off with plasma TVs and trainers. But where exactly did the rioters get the idea that there is no higher value than acquiring individual wealth, or that branded goods are the route to identity and self-respect?
While bankers have publicly looted the country’s wealth and got away with it, it’s not hard to see why those who are locked out of the gravy train might think they were entitled to help themselves to a mobile phone. Some of the rioters make the connection explicitly. “The politicians say that we loot and rob, they are the original gangsters,” one told a reporter. Another explained to the BBC: “We’re showing the rich people we can do what we want.”・・・
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2011/aug/10/riots-reflect-society-run-greed-looting
関連する話題だが、英国のソフトな警察の銃不携行政策がとりあげられていた。↓
・・・Britain has long been well known for having an unarmed police force. Is that still the case?
Yes, but there are an increasing number of exceptions. ・・・
Between 1900 and 2006, only 67 British police officers were killed by firearms, excluding Northern Ireland. ・・・
In 2009, the CO19 began the unprecedented practice of conducting armed patrols in the Brixton, Haringey, and Tottenham neighborhoods, in response to an increase in violent crime in those areas.・・・
The program was controversial ever since it was announced — including within the police department. And, with Duggan have been shot during one of these patrols, the act that triggered the ongoing riots, it’s likely to become even more so.
http://www.foreignpolicy.com/articles/2011/08/10/when_are_british_cops_allowed_to_carry_guns
<Fat Tail>
–マッケンジー・キングによるチャーチル評–
以下、当時のカナダ首相であったマッケンジー・キングのチャーチル評を見付け、思わず「そうだそうだ」と思ったので、通報致します。
…“I confess I was glad to have him say that because I think that Churchill is one of the most dangerous men I have ever known”.
以下のペーパーP.60より抜粋。
The Key Log in the Jam’: Mackenzie King, the North Atlantic Triangle and the Anglo-American Rapprochement of 1935–1939
http://www.londoncanadianstudies.org/Journal/20/20-4.pdf
既に過去コラムにおいて取り上げられていた内容ですが、この前段の以下の文も頷いてしまいました。
…“The King indicated that he would never wish to appoint Churchill to any office unless it was absolutely necessary in time of war”, Mackenzie King recorded.
<太田>
マッケンジー・キングが、チャーチルをそのように見ていた理由を知りたいものですね。
私は、P.48の下掲↓が興味深かったです。
1934年に、両国の通商政策の齟齬を背景に、英国政府の親日政策と米国政府の反日政策の対立等、英米関係は最悪な状況であったわけです。
それが、一転、両国は同盟関係に入るのですからね。
‘At the end of October 1934, when Anglo-American relations were at their lowest ebb, Roosevelt met with Henry Stimson, the former Secretary of State under Hoover. Roosevelt had kept in touch with Stimson since the early days of his Presidency and was later, in 1940, to appoint him Secretary of War.
Roosevelt complained to Stimson that the British Government had been very uncooperative, especially over the Far East.’
それでは、その他の記事の紹介です。
わが宗主国サマの米国は、原爆の被害を隠蔽し、矮小化し続けてきたところ、忠実な属国日本の現政府は、今次原発の被害を隠蔽し、矮小化し続けてきている、としか読めないコラムがガーディアンに出ていた。↓
・・・Greg Mitchell has been writing about the history and aftermath of Hiroshima and Nagasaki for decades. On this anniversary of the Nagasaki bombing, I asked Mitchell about his latest book, Atomic Cover-Up: Two US Soldiers, Hiroshima and Nagasaki, and the Greatest Movie Never Made・・・
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/cifamerica/2011/aug/10/hiroshima-fukushima-japan-atomic-tragedies
中共が喉歌(Mongolian throat singing)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%BC
をユネスコ無形文化遺産(intangible cultural heritage of humanity)に指定するよう求めたことを怒る本家のモンゴル、という記事が出てた。映像も見てごらん。↓
http://www.washingtonpost.com/world/asia-pacific/a-showdown-over-traditional-throat-singing-divides-china-and-mongolia/2011/06/24/gIQASaZS7I_story.html
————————————————————————————————————————————————–
太田述正コラム#4924(2011.8.11)
<イギリスと騎士道(その8)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x1290)
- 公開日: