太田述正コラム#4943(2011.8.21)
<皆さんとディスカッション(続x1300)>
<太田>(ツイッターより)
 (コラム#4941に関し)日本の高級ウィスキーが世界で定評を得るに至った背景には日本の気候と水質があるとして、銘柄を列挙する記事
http://www.time.com/time/travel/article/0,31542,2089398,00.html
と南カリフォルニアで日本各地の特産農作物を用いた本格焼酎が流行しているという記事http://www.latimes.com/features/food/la-fo-shochu-20110818,0,2367246.story
を追加しとく。
 本日のディスカッションをご覧いただいても分かるように、このところの、読者諸氏が太田コラムへの投稿にかけているエネルギーには頭が下がる。
 ディスカッションがゼミ化してきた、と言ってもいいかもね。
 太田コラムや太田オフ会を支えておられる、数多くのボランティアの諸氏にも、改めて感謝!
<μμΖΖ>(「たった一人の反乱」より)
 少し前までは国民が国会議員に望んでいたのは(強力なリーダーシップなんかじゃなく)橋や道路を自分の地域に持ってきてもらうことだったわけだけど、政権交代で何とかその流れは少しは止まったのかな。
 今は政治家が本来の仕事をできるようになるための移行期間で、いつまでになるか分からんが辛抱だな。
 次の内閣では小沢を代表するような利益誘導型の政治に戻すのだけは勘弁だけど、6月の内閣不信任案の議決前に小沢グループがやっていた総理への批判振りを見ると、次の人はああいう人を敵にしたくないだろうし、難しいところだな。
<太田>
 海江田経産相、部下の官僚達の操り人形として大臣の椅子に座ってただけの身でありながら、よくもまあ、民主党代表選に立候補するなどと恥知らずなことが言い出せるもんだ。↓
 「九州電力の「やらせメール」問題で、・・・経済産業省・・・の担当者が放送前・・・<の>23日ごろ・・・に九電に・・・電子メールやファクスで賛成意見が集まるように求め・・・ていたことが判明。これに対し、九電側が・・・「(賛成意見を集めるよう)すでに対応している」などと・・・対応状況を報告していた。・・・」
http://www.asahi.com/national/update/0820/SEB201108200049.html
<Chase>
≫手嶋龍一「人材がいないのには理由がある。一言で言うと、それは日米同盟の光と影だ。事実上、戦後の日本は外交・安全保障という国政における最も崇高な部分をワシントンに委ねてしまった。≪(コラム#4941)
 手嶋龍一氏の朝生等のTVでのコメントやいくつか著書を読んだことはありますが、そのような主張をしていた覚えは全くありません。
 主著?「たそがれゆく日米同盟―ニッポンFSXを撃て―」
http://www.shinchosha.co.jp/book/138113/
でも、<読んでませんが、書評の限りでは>お決まりの?米国陰謀論的な被害者意識的見地が垣間観られる書物だと思います。
 従って、”~日本は外交・安全保障という国政における最も崇高な部分をワシントンに委ねて~”は、太田さんのご主張を剽窃した可能性があると思います。
 <一般的に>米国からの操作云々をことさら声高に言挙げする人たちが、実は日本自らが操作される(属国化)ことを望んでいると着想(自覚)することは、相当に困難であると思います。
 手嶋氏もインテリジェンス論を専門としている背景から、米国のインサイダー情報に精通しているでしょうから、この類ではないかと想像するところです。
 剽窃か否か、現時点では可能性があるとしかいえませんので、今後、手嶋氏の言動(過去を含め)は注視していきたいと思います。
(本コラムもチェックされているかもしれません。。)
 手嶋龍一
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%8B%E5%B6%8B%E9%BE%8D%E4%B8%80
<TA>
 戦前の治安維持法は「昭和暗黒史観」の根拠とされていると思いますが、「米国の20世紀スケープゴート史に思う」(未公開)や「米国の20世紀スケープゴート史に思う(続)」(未公開)におけるアメリカを見るに、仮に当時の日本を「暗黒」とするなら、アメリカも似たようなものではないのかと思えて来ました。
 当時の日本とアメリカとを比較して、思想・言論の面でどちらにより自由があったのか、治安維持法に関する評価を含め、太田さんの考えをお聞かせ下さい。↓
 「<1917年のロシア革命による共産主義思想の拡大により、1920年、>政府は治安警察法に代わる治安立法の制定に着手した。・・・<その後>1925年<、>ソビエト連邦との国交樹立(日ソ基本条約)によ<る>共産主義革命運動の激化が懸念<から、治安維持法が公布・施行された>。・・・1945年の敗戦後も同法の運用は継続され、むしろ迫り来る「共産革命」の危機に対処するため、断固適用する方針を取り続けた<が、>・・・GHQによる人権指令・・・により廃止された。
 また、特別高等警察も解散を命じられた。・・・
 治安維持法の下、1925年から1945年の間に70,000人以上が逮捕され、その10パーセントだけが起訴された。・・・
 第二次世界大戦後は治安維持法については否定的な意見が主流といわれる。・・・
 藤岡信勝は・・・「治安維持法などの治安立法は日本がソ連の破壊活動から自国を防衛する手段」と全面的に評価し<ている>・・・。中西輝政も・・・同様の主張を行っている・・・。いずれも、反共主義の立場から「絶対悪としての共産主義」を滅ぼすためには当然の法律であったという肯定論である。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%BB%E5%AE%89%E7%B6%AD%E6%8C%81%E6%B3%95
 「第二次世界大戦終結後、GHQ/SCAPは日本の民主化を推進し、日本共産党も初めて合法的に活動を始めたが、その結果、労働運動が激化し、また1949年に中華人民共和国が成立して、朝鮮半島も不穏な情勢になると、弾圧する方針に転じた。冷戦の勃発に伴う、いわゆる「逆コース」である。
 1950年5月3日、マッカーサーは日本共産党の非合法化を示唆し、5月30日には皇居前広場において日本共産党指揮下の大衆と占領軍が衝突(人民広場事件)、6月6日に徳田球一ほか日本共産党中央委員24人、及び機関紙「アカハタ」幹部といわれた人物を公職追放、アカハタを停刊処分にした。こうした流れのなかで、7月以降、GHQの勧告により、マスコミ(新聞・放送)、官公庁、企業などでも追放が行われていった。
 当時の日本共産党は内部分裂状態だったこともあり、組織的な抵抗もほとんどみられなかった。この間の6月25日には朝鮮戦争が勃発し、「共産主義の脅威」が公然と語られるようになった。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B8
<太田>
              
 第一次世界大戦後の米国におけるスケープゴトート史は、私がとりあげた本のタイトルに「スケープゴート」という言葉が用いられていたように、現実の脅威に立脚しない、妄想が引き起こした、おぞましい悲劇の歴史です。
 「米国の20世紀スケープゴート史に思う」(正、続)には出てきませんでしたが、戦間期のユダヤ系米国人差別や米国在住日本人/日系米国人差別だってそうです。
 他方、同じ時期の日本における赤露への嫌悪と恐怖は、現実の脅威に立脚していました。
 ですから、日米両国における当時の治安関係法制を比較する以前に、基本認識として、米国に比べて日本の方が「思想・言論の面でどちらにより自由があった」と言えそうな気がしますね。
 先の大戦の結果、米国は、長年希求してきたところの、世界覇権国の地位を名実ともに手にしたところ、その瞬間に、(米国が、世界各地において、赤露と事実上の接壌国になること等によって、)赤露は、ようやく米国にとって現実の脅威として受け止められるようになったわけです。
 そして、その時、驚愕した米国の朝野は、過剰反応をしてしまった、ということです。
<bonkers_blunder>(ツイッターより)
 タイのインラック首相の新政権は反タクシン派とうまく渡り合っていけるのでしょうか? Thaksin Visa Raises Questions in Thailand
http://online.wsj.com/article/SB10001424053111903639404576518100403053560.html?mod=fox_australian
<太田>
 今まで、本件に私が触れていないのは、(日本の主要メディアはもとより、)英米の主要メディアも、まともに論じた記事をまだ掲載していないからです。
 お示しの記事の以下のくだり↓からも分かるように、新政権は、石橋を叩いて渡るような慎重なスタートを切ったわけですが、今後タイ政局がどう展開するか、新首相はもちろん、その兄のタクシン元首相だって五里霧中なんじゃないでしょうか。
 ・・・Ms. Yingluck chose not to include any Red Shirts in her first cabinet—and so risked angering grassroots activists, analysts say. She also appointed a retired general as defense minister, a move analysts say was meant to ease the military’s concern that it would be dominated by a civilian government.・・・
 ところで、新首相、まさに「性的魅力を・・・積極的に活用して成功を勝ち取<った>」(コラム#4941)女性の最たるものですが、総選挙の7週間前の突然の政治世界への登場といい、そもそも彼女がタクシンの「後継」に指名されたことといい、また、彼女の選挙戦略といい、すべて、タクシン元首相の采配であったと思われます。
 彼女、タクシンが事実上父親として育てあげ、自分の留学先の米国の大学の最寄りのもう一つの同州内の大学に彼女を留学させたんですからね。↓
 ・・・Thaksin described Yingluck as “not my nominee but my clone.” Yingluck, who was left motherless at a young age, said in a June 8 interview that Thaksin was like a “second father” to her. In the same interview, she said “I will be myself” in running the country.・・・
 Yingluck obtained a master’s degree in public administration in 1990 from Kentucky State University in the U.S. The Frankfort-based school is about 50 miles northwest of Eastern Kentucky University, where Thaksin earned a master’s degree in criminal justice 15 years earlier.・・・
http://www.businessweek.com/news/2011-08-05/thailand-parliament-selects-yingluck-as-first-female-leader.html
 <それにしても、タクシン兄妹の「大衆的」留学歴と、敵対勢力たるこれまでの首相、副首相(兼蔵相)の「貴族的」留学歴とは対照的ですねえ。↓>
 ・・・Mr Abhisit and his deputy and finance minister, Korn Chatikavanij, are both Oxford-educated technocrats,・・・
http://www.economist.com/node/18866885
<べじたん>
≫「目標都市は原爆の破壊力がはっきり分かるよう、通常の空襲は行わなずに町並みを温存しておくことが決定されていた」≪(コラム#4937。まるこう)
 出自はココのようです。2001/2/1にグーグルが登録しています。
http://www.ffortune.net/social/history/nihon-mei/hirosima.htm
 間接的資料ですが、第2回目標選定委員会より。
「6. Status of Targets
A. ・・・Dr. Stearns had a list of five targets which the Air Forces would be willing to reserve for our use unless unforeseen circumstances arise.(予期せぬ事態が起こらない限り、空軍が原爆使用のために<空襲せずに>取っておくことを厭わないであろう5つのターゲットをスターンズ博士が挙げた。) These targets are:
 (1) Kyoto・・・
 (2) Hiroshima・・・
 (3) Yokohama・・・
 (4) Kokura Arsenal・・・
 (5) Niigata・・・
 (6) The possibility of bombing the Emperor’s palace was discussed.・・・」
http://www.alternatewars.com/WW2/WW2_Documents/War_Department/MED/2nd_Target_Committee.htm
http://www.alternatewars.com/WW2/WW2_Documents/War_Department/MED/2nd_Target_Committee.pdf
 直接的資料は軍の命令なんでしょうけど、「資料マンハッタン計画」にあたれば、手がかりが見つかるかもしれません・・。
 「1945年6月14日、京都市が除外され、目標が小倉市、広島市、新潟市となる。しかし京都への爆撃禁止命令は継続された[16]。
 1945年6月30日、アメリカ軍統合参謀本部がマッカーサー将軍、ニミッツ提督、アーノルド大将あてに、原子爆弾投下目標に選ばれた都市に対する爆撃の禁止を指令。同様の指令はこれ以前から発せられており、ほぼ完全に守られていた[19][16]。
 [16]吉田守男「日本の古都はなぜ空襲を免れたか」朝日文庫
 [19]山極晃・立花誠逸編『資料マンハッタン計画』大月書店」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%88%86%E5%BC%BE%E6%8A%95%E4%B8%8B
 「6月30日、米統合参謀本部は、原爆使用の効果をより高くするため、京都、広島、小倉、新潟の4都市に対する攻撃禁止命令を各軍に宛て発令。
 ・・・以上は、荒井信一「空爆の歴史」(岩波新書)によりました。」
http://mokuou.blogspot.com/2009/07/blog-post_11.html
 「資料 マンハッタン計画
 史上最大の科学開発プロジェクトの発端から原爆の効果の事後調査までの経過を、初めて日本で公表される米国の最高軍事機密文書で克明に追跡。
 第2次世界大戦の性格・冷戦の起原・科学と政治のかかわりなどについて考察するさいの基本文献。」
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4272520261.html
<globalyst>(ツイッターより)
 mainのブログウイルス(Bloodhound.Flash.7)に汚染されていませんか?
<やまもと>
 よくわからないけどテンプレさしかえました。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 ついにここまで来た。↓
 「リビア<の>・・・首都トリポリで20日夜、最高指導者カダフィ大佐の打倒を目指す反政府勢力と政権側の戦闘が起きた。・・・」
http://www.asahi.com/international/update/0821/JJT201108210007.html
 李氏朝鮮における儒教的事大主義思想の説明としてよくできている。↓
 「・・・大報壇は1705年、粛宗代に初めて築造された。壬辰倭乱(・・・=文禄・慶長の役)のとき、軍隊を送り込んで助けてくれた明の万暦帝の恩徳をたたえる、という趣旨だった。最初の祭礼で、粛宗は自ら酒を注いで飲んだ。当時の朝鮮は、丙子胡乱(へいしこらん=1636年から37年にかけての清の朝鮮侵略)により・・・清に降伏し、精神的混乱に陥っていた。「オランカイの国」清が明を倒し、新たな征服国にな<り、>・・・儒教秩序の宗主国が消えたことで、朝鮮の支配秩序さえも揺らいでいた。・・・粛宗は大報壇祭礼を唱える中で「明との特別な君父・臣子関係と、倭乱のときに国を助けてくれた再造の恩」を強調した。
 ・・・英祖は明の初代皇帝・洪武帝と、明の最後の皇帝・崇禎帝を祭礼の対象に追加した。明を建国した洪武帝は、朝鮮の創業を承認し、国号を定めるという「大造の恩」を施した皇帝、また崇禎帝は、朝鮮の君主が南漢山城で危機に直面した際、救援軍を送り込んで助けてくれた皇帝ということで祭礼の対象となった。・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20110821000011
 「・・・尊明義理の名残は、朝鮮の「自主独立」後も、別の形で受け継がれた。1897年10月、高宗は大韓帝国を宣言すると共に「圜丘壇」(天子が天に対し祭祀を執り行う場所)を設けて天祭を執り行った。その根拠は「中華文明の伝統は明を経て朝鮮に受け継がれている」というものだった。・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20110821000012
 コロンブスの卵みたいな「発見」だね。
 赤露によって政権を授けられた金日成が、赤露イデオロギーを換骨奪胎して、自分の一家による北朝鮮支配を正当化するために新興宗教、主体「教」を作り出したってわけでだ。
 金日成の主体「教」は、は、戦後の韓国で文鮮明が、自分の一家の全球的経済的利得のために作り出した世界基督教統一神霊教会
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%9F%BA%E7%9D%A3%E6%95%99%E7%B5%B1%E4%B8%80%E7%A5%9E%E9%9C%8A%E5%8D%94%E4%BC%9A
と好一対だ。
 どちらも、上記儒教的事大主義思想の変形物だと言っていいかもしれないな。↓
 「北朝鮮の主体思想を「キリスト教・ユダヤ教・ロシア正教・儒教・天道教<(注)>の要素を全て混合した『排他的一神教』の一種であり、北朝鮮の『国教』」と規定する研究論文が登場した。・・・
 (注)「東学・・・は、朝鮮半島において1860年に・・・<生まれ>た思想。東学を信奉する者を東学教徒、その集団を東学党と呼ぶ。・・・<後に>天道教(・・・Cheondogyo)と呼ばれる。・・・真理に達するための修養方法は、日常的に「侍天主 造化定 永世不忘 万事知」の13文字を唱えることであった。東学教徒たちは天主(ハヌニム、「天の神」、朝鮮における古代からのシャーマニズムに由来する概念)を仰ぎ、天主はすべての人間の内に住むと述べて、人間の尊厳と平等とを説いた。・・・2005年の調査では、韓国には天道教の教会が280ヶ所あり信者数は113万人を数える。また北朝鮮には280万人の信者がいるとされ 、天道教青友党という政党が朝鮮労働党の衛星政党として存在している。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E5%AD%A6
 金日成・・・の座右の銘「以民為天(民を以て天と為す)」<は>「天道教の『人乃天(人すなわち天)』思想と相通ずる・・・。また主体思想の「首領崇拝」は、正教会の「皇帝教皇主義」や、その影響を受けた「スターリン主義」の副産物だ。スターリンはロシア正教会の神学の授業を体系的に受けた神学生出身で、そのスターリンがこれを自分の偶像化に活用し、さらに金主席がこれに倣った・・・。
 主体思想が強調する「首領・党・人民三位一体」は、明らかにキリスト教の概念だ。また、・・・「首領の思想を信じ、首領が率いる組織の構成員になって任務に忠実なら、首領から永遠の社会政治的生命を付与されるという“永生”の概念<はキリスト教に由来する千年王国思想に由来?(太田)>・・・。・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20110821000009
 「・・・ ユダヤ教の選民思想も見つかった。北朝鮮の政権は、血縁的に単一で、歴史的に悠久で、文化的にも優秀な「民族」を客観的実体として証明するため、主体思想を「(韓国で民族の始祖とされる)檀君神話」と結合させた。檀君陵を建立した平壌は「革命の首都というだけでなく、檀君の胎が眠る朝鮮民族のふるさと」だ。「太陽」と「明るさ」を象徴する檀君を「民族の太陽」である金主席と同一視することで「金日成民族の始祖」という表現も登場した。・・・これをユダヤ選民思想に置き換えると、檀君はアブラハム、平壌はエルサレム、金日成はメシアに当たると見ることができる・・・。
 金主席の死後、金正日・・・総書記は、自分の政治を「仁徳政治」と称し、北朝鮮の社会を「首領は人民に愛と信頼を提供し、人民は親愛なる首領に忠誠と孝行を尽くす」大家族として表現した。儒教的概念を積極的に導入し始めたわけだ。そのため「北朝鮮の主体思想は、共産主義という瓶の中に入った性理学、あるいは毛沢東の服を着た朱子」(ブルース・カミングス氏)という評価も出てくる。
 主体思想は、宗教的な儀礼の形式も備えている。首領の神話と関連がある全ての場所は「革命戦跡地」などとして聖別され、巡礼の対象となり、全ての職場や家庭には礼拝の場所となる「金日成革命思想研究室」が作られ、定期的に主体思想の教理と神話を学習する。・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20110821000010
 GEと日立の子会社が、レーザーによるウラン濃縮の実用化に成功してたんだね。↓
 ・・・General Electric has successfully tested laser enrichment <of Uranium> for two years and is seeking federal permission to build a $1 billion plant that would make reactor fuel by the ton. ・・・its initial success began in July 2009 at a facility just north of Wilmington, N.C., that is jointly owned with Hitachi. ・・・critics fear that if the work succeeds and the secret gets out, rogue states and terrorists could make bomb fuel in much smaller plants that are difficult to detect. ・・・
http://www.nytimes.com/2011/08/21/science/earth/21laser.html?_r=1&hp=&pagewanted=all
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 次回、9月23日の講演(オフ)会の申し込みフォームができたので、参加ご希望の方は、以下からお申し込みください。↓
http://www.ohtan.net/meeting/
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太田述正コラム#4944(2011.8.21)
<赤露による支那侵略(その3)>
→非公開