太田述正コラム#5019(2011.9.28)
<皆さんとディスカッション(続x1336)>
<太田>(ツイッターより)
香川照之によって、意図せざる結果として、一子相伝の歌舞伎の世界がぶち壊されることになるんじゃないか?
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20110927-OHT1T00274.htm?from=yol
 太田ブログ来訪者数こそ一時的にちょっと増えたけど、まぐまぐへの登録読者が全く増えないってことは、4年前に私が2回出演した頃から「たかじん・・・」の視聴者数がほとんど増えてないってことだな。前回の学習効果で、私の「難解」なコラム、敬遠しまくってるっちゅうことか。やれやれ。
<TA>
 「増えてない」というより、「当時からの高視聴率を維持している」と評すべきかと思います。
 かつ、四年前のインパクトが強烈過ぎですので、それと比較は出来ないと思います。
 以前何かの機会に申し上げたことがあると思いますが、普通並みあるいは普通以上程度の知力では、ちょっと読んだ程度で太田さんのコラムの価値を見抜くのは不可能です。
 如何にして非公式FAQへ誘導するかを真剣に考えるべきだと思います。
 私が太田コラムを見付けたのは偶然です。
 二回目の出演から一年半後の2009年の春あたりに、何かの言葉をググっていて辿りついたのですが、ブログトップの「太田述正」の名前はしっかり覚えていました。
 政権交代前当時、太田さんが民主党を応援している理由が気になって軽くROMっていたのですが、半年近く読んでも何を言っているのか分かりませんでした。
 そして政権交代が成り、本腰を入れてコラムを読み始めましたがそれでも今一つピンときませんでした。
 結局、太田さんが何を言っているのかが分かったのは、非公式FAQを発見してからでした(いつの間に出来てた?最初からあった?)。
 その非公式FAQでさえ、理解するのに数カ月間のたうちまわりながらやっと咀嚼出来たような次第です。
 何が言いたいかというと、今すぐに読者が増えなくとも意味がないという訳ではないと言いたいのです。
 コラム#5015で客観的視点から太田さんの発言について考えてみたのも、非読者の視聴者にどう受け取られるかを考察したかったからです。
 太田さんの発言を完全に理解出来なくとも、引っ掛かるものを感じた方はいるはずです。
 今回太田さんが呼ばれたのは、どうやら「暴露」を期待してのもののようです。
 しかし太田さんは終始、外交・安保について訴えました。
 このことで、番組側は太田さんを「暴露の人」(裏芸)ではなく「外交・安保の人」(表芸)と認識したはずです(挿入されたテロップ参照)。
 そして太田さんの番組最後の言葉は、太田さんにそういう意図があるかはともかく、番組に軽くケンカを売ったような形になりました。
 「言って委員会」では憲法問題等を定期的に取り上げています。
 これらのテーマの時に再び太田さんに声がかかることは十分あり得ることですし、そうなるであろうと信じています。
<太田>
 4年前の時も、単に裏芸だけの人として私をゲストに招いたわけではなさそうですが、今回も、両刀使いの人として私を招いた可能性もなきにしもあらずだと思いますよ。
 ただし、私の提出したアンケートを見て、急遽私を招くことにしたことはほぼ間違いなさそうですけどね。
 ああ、そういえば、収録の際の私の発言でボツになった箇所がもう一つありました。
 三宅のおじいさまが、存在そのものが不祥事である防衛庁に、お前、「どうして入ったんだ」という、4年前の2回目の出演の時の続きのような質問をしたんですね。
 私は、「そんなこと入る前に分かるわけないでしょ」と切返しました。
 更に、おじいさまが「中で改革するために頑張らなかったのか」といったたたみかけをしてきたので、「頑張ったけど限界があった。だからこうして、今でも頑張っている」といった返事をしておきました。
<TA>
 <別件ですが、>尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件での中国人船長の釈放をめぐる松本健一前内閣官房参与へのインタビュー記事に対し、「ウソっぽいなあ。」(コラム#5017)とお考えの理由を聞かせて下さい。
<太田>
 コラム#4298で、「そもそも、今回、海保が中共の漁船に強くあたったのも、その裏に宗主国米国からの陰に陽にの圧力があった可能性は排除できないぜ。そこへ、飛んで火に入る夏の虫じゃないけど、中共の方からちょっかいを出してきた。そこで、米国に言われた通りに海保が動いたら、中共が異常なほどいきり立った。で、今度は米国が事態を収めにかかり、外務省を通じて検察を動かした、と読むわけ。要するに今回の件、日本の属国政府が、宗主国のマッチポンプに振り回されて踊らされただけって可能性が大なんだわ。」と申し上げたところです。
 今でも、私のこの推測を改めなければならないような新事実は出てきていない、と思います。
 松本健一が一民間人の時、官房長官が、このような国家機密にわたるような話をするはずがないし、そんなことをやるほど、弁護士の端くれの仙谷が軽率だとは考えられません。
 そもそも、松本があげる理由・・那覇地検が大きなミスをして<おり、>地検から首相官邸に証拠となるコピーのビデオテープが届いたが、重大な瑕疵(かし)があり、(起訴しても)公判がたえられない、有罪にもならないと官邸側が判断した・・の「瑕疵」なるものが、「公開」されたビデオを見た誰からも指摘されていないこと、そんな瑕疵が仮にあったとしても、刑事事件を手がけた可能性があるところの、弁護士の端くれの仙谷や、犯罪立件に通じている行政官たる官邸スタッフ・・首相と官房長官に警察庁から一人ずつ秘書官がついている・・だけで判断できるはずがないこと、から噴飯ものです。
 やはり、検察庁から、船長釈放の上申があった、しかも、その理由は政治的なものであって、「瑕疵」を含む立件上の理由からではなかった、と考えるのが自然だと思います。
<FK>
 ・・・遅れさせならば、たかじん見ました。
 僕はたかじん1回目出演に相当するインパクトがあって良かったと思います。
 何度もリピートして見てしまいました。
 太田さんが『国民の中の有識層が逃げてるんだよ』と言った後の、金さんの教育発言や、ざこばさんの『日本を愛そうよ!』という発言で会場が拍手で同調し、憮然とした太田さんの表情で番組が終わったラストシーンはとりわけ印象的でした。
 というのも、太田さんがいう有識層というのは「右」の人たちのことであって、『日本を愛そう』という「右」の人たちの常套句で番組が締められるなんて、太田さんにとっては最悪な終わり方だからです(笑)。
 そこが悲喜劇的に見えて面白いと感じてしまいました。(すいません)
<οζοζ>(「たった一人の反乱」より)
≫森本 吉田ドクトリンは正しかった≪(コラム#5017。ζζοο)
 こいつ本当に酷いなぁ。
 前から気持ち悪いくらいに自民擁護しまくってて違和感感じてたけど。
<ΠΖΠΖ>(同上)
 地方の政治家と変わらない国会議員しかいないのに、どうやって外交、安保を自らが行える体制に変えることができるのか?ってのがたかじんの委員会の最後で三宅がぶつけた疑問。
 多分、視聴者も疑問に思うはず。
 太田さんの「諦めたら駄目」って台詞が印象的だった。
<ΠΖΖΠ>(同上)
 そんなの先んずは、集団的自衛権を政府解釈で認めれば良いだけの話じゃね?
 手足を自分で縛っといて、動けないどうすれば良いかわからないって馬鹿か・・・・・・。
 縄を解けば筋力はだいぶ落ちてるけど、いずれ自分で歩けるようになるよ。
<太田>
 そのとおり!
 基本的に、集団的自衛権を行使する場面でしか、中長期的に自衛隊(日本軍)の出番はありえないんだからね。
<ΖΠΖΠ>(「たった一人の反乱」より)
 楽しみにしてたのに金美齢が目茶目茶にしてくれたわ。
 三宅のジジイもモロに敵視してるし。
 絡む気ないならキャスティングするなよ。
<太田>
 本日は、「【たかじん】に関するTwitter投稿のまとめ」から、関連部分をご紹介します。
2011/09/25 分:
takajinfeed@esnoguchi 今日たかじんのそこまで言って委員会で、元防衛省官僚太田 述正さんが発言していましたが、日本の調達費はそんなに高いのですか?
http://tk-jin.blog.so-net.ne.jp/2011-09-25-1
2011/09/26 分 
takajinfeed今日のたかじんのそこまで言って委員会、太田述正さんが一番マトモだと感じた。そんな人間少ないかもな・・・でも、TVによく出てる人が官僚批判をするのには違和感がある。瞬発力で生きている感じがするから。太田さんが一番真摯に物事を考えているように感じる。
takajinfeed昨日の、そこまで言って委員会で有名著名人が防衛省のことを「存在自体が不祥事。」とか「上層部が、う〇こ」とか平気で言っていたのが笑えたというか妙に納得させられてしまった。
http://tk-jin.blog.so-net.ne.jp/2011-09-26
<OY>
 以前コラムで「防衛庁再生宣言」を譲って頂けると拝見したのですが、譲っていただけないでしょうか?
 楽天やAmazonは売り切れ(廃刊?)でありませんでした。
 「防衛庁再生宣言」と、お手持ちでしたら「実名告発防衛省」も譲ってください。
 支払いは振込でお願いいたします。
 お手間でなければで構いませんのでお願いいたします。
<太田>
 『防衛庁再生宣言』以外の拙著については、手元に在庫がありません。
 『防衛庁再生宣言』は、私のホームページ上の下掲からお申込みください。
https://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P62382034
 振込先を一行に絞っているのは、この楽天銀行(ネット銀行)は、振り込みがあった時、通知してくれるからです。
 コラム#5015で紹介させていただいたTTKKさんも含め、お手数ですが、よろしくお願いします。
 それでは、記事の紹介です。
 本土も本格的に沖縄化してきたねえ。
 まことに言いにくいことながら、要するに、カネもっと寄越せってこと。↓
 「全面停止中の中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)をめぐり、半径10キロ圏内にある静岡県牧之原市議会が永久停止を求める決議を可決、西原茂樹市長が同様の意向を表明した・・・
 西原市長は「まず市の中の意見を一つにした。これが全てではなく、意見をやりとりする中で結論が導き出されるだろう」と述べ、永久停止が最終的な判断ではないとの認識を示した。」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110928-OYT1T00105.htm?from=main4
 さもあらんさもあらん。
 「セックスコラム」たる太田コラムとおんなじでアル。↓
 「・・・盆踊り<は>、元は交歓の相手を共同体の中で、ひそやかに選びあうことが主眼だった・・・。さらに盆踊りにつながる種々の踊りを生んだ「風流(ふりゅう)」文化は「夜ばい」や「ざこ寝」と同根<であり>・・・、そのルーツ<は>折口信夫が「謬(あやま)り」としてしりぞけた、古代の性的な行楽行事「歌垣」に、・・・求め<られる>。」
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2011092500012.html
 女性にとってコーヒーは鬱を予防するって。↓
 Women who drink two or more cups of coffee a day are less likely to get depressed・・・
 This fits nicely with a lot of the previous work and what we know about caffeine and the brain. It blocks adenosine, which produces a similar effect to increasing dopamine production. And it’s becoming increasingly clear that the dopamine-rich areas of the brain are much more important in depression that previously thought.・・・
http://www.bbc.co.uk/news/health-15059266
 女性の場合、髪の毛が薄くなるのはストレス・・とりわけ離婚や夫との死別・・が原因だって。↓
 ・・・in women, the strongest predictor of hair loss was marital status・・・from divorce or the death of a spouse, for example・・・. Women who had lost a spouse were more likely to have barer pates than their sisters with stable marriages. The data also suggested that smoking, a history of skin conditions and diabetes were also linked with greater hair loss. Other contributing factors: excessive sleeping patterns and other lifestyle factors that are often associated with high stress, like having a lot of kids, having a lot of money and high blood pressure.
 <ここでも、コーヒーは効き目があるみたいね。↓>
 Coffee-drinking women, those who protected their heads from sun exposure (with a hat, for instance) and the happily married were less likely to have thinning hair.・・・
http://healthland.time.com/2011/09/27/the-stress-of-divorce-writ-on-womens-heads/
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太田述正コラム#5020(2011.9.28)
<戦間期日本人の対独意識(その14)>
→非公開