太田述正コラム#5025(2011.10.1)
<皆さんとディスカッション(続x1339)>
<太田>(ツイッターより)
 何度も薬を飲み、横になり、ようやく少し体調が戻ってきた。
 さて、自治官僚出もひでえもんだ。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110930k0000e040088000c.html
 また、「子供」の年齢が分からないが、子供に判断能力があるようなら親権制度はいらない。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011093001000606.html
<Bondiguilla>(同上)
 太田さん、何かおいしい物でも食べて元気出してください。
 たかじん観ましたけど、喋りの訓練すればまだまだいけますよ。
<ΠΠζζ>(「たった一人の反乱」より)
≫かねてからオレもやってるぞー。↓
「・・・チョコレートを適量食べることで、運動と同じくらいの健康効果が得られる・・・」≪(コラム#5021。太田)
≫大好物でほぼ毎日食べてるのに、カカオが中南米原産だって忘れてた! ≪(コラム#4189。太田)
 本当に「適量」なんでしょうね!?
 体調が悪い原因って、単に食生活が異常なだけなんじゃないの?
 まともなもん食ってます?
<太田>
 もちろん。
<ΠζΠζ>(「たった一人の反乱」より)
 <ΠΠζζクン、>太田さんの事だから、そういった部分は意識しているんだろうな。
 意識してても、どうにかなるってもんなのかは疑問だけど・・・・・・。
http://www.hapilabo.com/main/post_611.html
<ΠζζΠ>(同上)
 そう言えば熟年離婚すると女性の寿命は延びて男性の寿命は縮むとかって話があったな。
 結局食生活の乱れとかが原因らしいけど、でも
http://www.global-clean.com/html/sosyoku_susume_02.html
 こんな話もあるから何をもって食生活の乱れって言うのか微妙だよなぁ。
 ま、チョコ程度のもんを毎日喰ったからって食生活が異常とか言う程でもないでしょ?
 もちろん量にもよるけど太田さん痩せてるから少しくらい太っても大丈夫っぽいし。
<太田>(ツイッターより)
 同世代の友人たちの老いが気になる。
 共通しているのは、知的関心の低下に加えて、(実質的な意味での)気配りができなくなることだ。
 もとより、客観的第三者から見れば、私だって同じようなものかもしれないけれど、主観的には知的関心は低下していないし、もともと気配りする方じゃなかったからねえ。
<ζΠζΠ>(「たった一人の反乱」より)
>主観的には知的関心は低下していないし、
 どっからどう見ても低下なんかしとらんだろ。
>もともと気配りする方じゃなかったからねえ。
 クソワロタwww。
<ζζΠΠ>(同上)
 先日ひさしぶりにたか委に出てたが、あんまり「ブホッ」っていう音出さなくなったんだね。
<ζΠΠζ>(同上)
 たぶん今も昔も軽い運動をする程度の習慣も一切なさそうだから、年を取ってそれが色々な意味で影響を及ぼしてることはあるかもね。
 今からでも始めたほうがいいですよ。
<ΠζζΠ>(同上)
 運動なら朝のウォーキングが超オススメ。
 昔俺の爺さんが仕事のしすぎで体壊して胃の2/3切って体ガタガタになっちまったんだけど、毎朝ウォーキングを続けてたら病気する前より健康になってたよ。
<ππΖΖ>(同上)
 運動して無い人は70歳くらいから急に筋力が衰えて歩行中に転びやすくなるらしい。
 老人は転んだときに股関節を骨折する事が多く、股関節を骨折するとそのまま寝たきりになることが多く、寝たきりになると半年程度で死亡するパターンが多いと最近読んだ本に書いてあった。
<太田>
 諸君、心配してくれてありがとう。
 一日10分間の早足ウォーキングを欠かさずやってるよ。
<πΖπΖ>(同上)
 コラム#5023読んで思ったけどやっぱ敵キャラとしての太田述正ってのは美味しいなぁ。
 どんなに世間的に評判が良い人物が相手でもお構い無しに正論で切りつけるスタンスには本当に痺れる。
 そこまで言って委員会とか敵キャラがいないんでマンネリ化が激しすぎるし田嶋陽子も正直飽きた。
 偉そうに批判ばっかして何の解決策も言わない、でもトーク力が高いからあちこちの番組で重宝されてる岸みたいなのにぶつけて戦わせればかなり面白いだろうなぁ。
 もっともその為には太田さんのトーク力の無さをフォローしつつ、かつ話の内容を理解しそれを翻訳出来る宮崎哲弥氏のような相方が必須条件だけど。
 でも宮崎氏って基本中立の立場を取りたがるからどっちかに肩入れするってのは難しいか。
<πΖΖπ>(同上)
>宮崎氏って基本中立の立場を取りたがるから
 そう?
 サヨクとか人権派とかが相手だと、すぐ噛みつくタイプと思ってたけど。
<太田>
 経産省の吉田ドクトリン墨守ぶりは、コラム#1118(とりわけ、その注1)を読んだ上で、コラム#721、726、741を振り返れば、これ以上ないほどはっきり分かるぜ。
 なお、そもそも、貿易研修センターのメルマガへの寄稿を取り計らってくれたのは、経産省(通産省)OBのボクの友人だ。
 そんなことでもなければ、間違っても、経産省や経産省系がボクに協力依頼をしてくることはありえない。
 外務省に至ってはなおさらだ。
<文十郎>
 コラム#5023に於ける丁寧なご回答ありがとうございます。
 もう少し教えてください。
 コラム#65を読みました。
 私は国際法のホンネが全く分かっていませんでした。
戦争を始める直接の原因(大量破壊兵器の有無)は、大切な事ではあるけれども絶対というものではない、ということだと思います。
 周辺国に与えるかもしれない影響等を覇権国が考えたときに、覇権国は戦争という手段を行使してもよい、という事でしょうか?
 それだけ覇権国は日頃からコストを掛けているし、近代の覇権国が自由民主主義国である事は世界にとってラッキーな事である、という理解でよろしいでしょうか?
 「覇権国は、何をしてもいい」と取る事も出来ます(もっとも、変な事をした後に払わされるツケは大きなものでしょうが)ので、世界は力が押えているんだなあ、と今更ながらに実感しました。
 「力あるものは何してもいいんだよ、変なことすると後始末が大変だけどね」という事が、世界を貫く原理だという事でよろしいしょうか?
 ハッキリ書くと実も蓋もありませんし、感情的には認めたくはありませんが。
<太田>
 安全保障に係る国際法は、いや少なくとも安全保障に関する国際法の通説的解釈は、覇権国が形成してきました。
 英国と米国、つまりはアングロサクソンが形成してきた、ということです。
 国際連合憲章だって、米国と英国がつくりました。
 もちろん、米国や英国でも特定の国際法に関する解釈には様々なものがあります。
 しかし、米国や英国の政府が公定解釈を打ち出したら、それが通ります。
 覇権国というのはそういうものです。
 世界には中央政府がないので、覇権国が中央政府に類似した役割を担っているということです。
 幸か不幸かこれが現実なのです。
 なお、そうは言っても感情的に納得できない場合がありうることはよく理解できます。
 しかし、日本人であれば、対イラク戦争なんぞではなく、どうして、太平洋戦争、及びそれに至るプロセスについて、もっと米国と英国に対して怒りを表明しないのか、更には、戦後、太平洋戦争等について帝国陸軍に濡れ衣を着せ、あまつさえ米国の属国となる道を選んだ吉田茂らに対して怒りを表明しないのか、というのが私の、いまだに理解できない点です。
<べじたん>
 こんにちは。
≫私の感想はかなり大まかですが、日本の独立はもちろん、人間主義の周知、世界的な視野で歴史を検証して、戦前の日本人の名誉、現在の日本人の自信を回復する、人間の幸せの追求等の事を感じたのですが、どうでしょうか?≪(コラム#5021。イチ)
 そういうことだと思います。
 「世界的な視野で歴史を検証」ですが、「日本は、この世界の近現代史の中心的なアクターではない。よって日本を中心とした日本近現代史を描くことは生産的ではない。(コラム#2900)」、つまり、日本語資料が中心の歴史観ではなく、英米露独中の資料にも依るマクロな歴史観を日本の学者が打ち立て、その歴史観を英米高級紙が書評して、太田コラムで逆輸入することを望まれていると思われます。
≫べじたんさん、書き起こし(コラム#5015)の「*」(↓)の該当コラムが探せません。心当たりがあればお教え下さい。≪(コラム#5021。TA)
 teacup掲示板の書き込みをコラム(ブログ)に転載していなかった頃のものですね。
 皆さんとディスカッションを始める前で、バックナンバーには収録されています。
http://logsoku.com/thread/society.2ch.net/kokusai/1077943689/ID:pqtd5qJx
<太田>
 ご両名に代わって御礼申し上げます。
<べじたん>
≫「オバマ<大統領>の広島訪問は尚早 外務次官、米大使に伝達 ウィキリークスの外交公電」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110926/amr11092618090007-n1.htm
 おのおのがた、想起されたい→「吉田ドクトリンの第一司令塔として、官庁腐敗の最大の源であり続けているのが外務省。」(コラム#5013)≪(コラム#5017。太田)
 これ、どう思われます? 
 こうすれば米国が褒めてくれるだろうなあ、という米国向けパフォーマンスを領事課テロ対策室が気を利かせて実践したということですか?
 「・・戦場ジャーナリストの常岡浩介氏・・が、数日前にパキスタンで再び、拘束されました。・・身柄拘束したのはパキスタン政府で、強制送還になるとのこと。・・この拘束と強制送還は、・・日本国政府の要請であるとパキスタン側に説明されている。・・
 それで、疑問なのですが、外務省が、犯罪を犯したわけでもない自国民を、他国政府に対して、拘束して強制送還するように要請したりすることなどあってはならないことですよね。・・ということで、一市民として、日本の外務省に電話をいたしました。そうすると非常に奇妙なことが判明。
本来、パキスタン事情に精通しているはずの、外務省西南アジア局は「うちはまったく事情を知らされていないので、個人的にネットでしか(状況を)知らない」という状態(昨日の段階では、在パキスタン日本大使館から、常岡さん監禁の事実すら知らされていなかったようです)。
で、回された「担当部門」が、領事課テロ対策室。・・要するに、パキスタン政府または常岡さんが嘘をついていると言いたいようです。・・」
http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-592.html
<太田>
 著名なメディアの記者でさえ危険だというのに、全くの1個人がチェチェンやアフガニスタンに
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B8%E5%B2%A1%E6%B5%A9%E4%BB%8B
「取材」目的で入っちゃあいけませんや。
 私はカモネギです、というプラカードをぶらさげているようなものですからね。
 こんな人物に紛争地域をうろつかれるのを日本だろうが、ロシアだろうが、パキスタンだろうが、アフガニスタンだろうが、関係当局が好むはずがありません。
 何か起こった時に、解決に大変な時間的金銭的コストがかかるんですからね。
 今回のケースで言えば、「拘束」を決めたのが日本政府かパキスタン政府か、はたまたアフガニスタン政府か米国政府か、なんて詮索するだけヤボってなもんです。
 
 それでは、その他の記事の紹介です。
 ハイ、よくできました。↓
 「・・・ 1970‐80年代に世界を制覇した日本企業に陰りが見えている原因の一つに、開発・部品調達・組み立てを日本国内で続けようとする「愛国的生産」がある。日本企業による自国中心の生産システムは部品産業を世界で最強に押し上げたが、完成品の競争力をしぼませてしまった。研究開発と設計は本社で行い、部品調達と製造は世界で最もコストが安い企業に任せるというやり方で「グローバルアウトソーシング」を実行している米アップル社などとの競争力の差は、時間がたてばたつほど広がっている。
 日本企業がグローバル化に消極的だったのは、日本式資本主義の影響も大きい。豊田社長は「日本は、顧客・従業員・地域社会などの利害関係者を尊重する『公益資本主義』だ。(利益を生むことだけに没頭している)欧米の巨大資本主義に対抗して戦い、勝たなければならない」と語った。外国の多国籍企業は自国の雇用に配慮しないという批判だ。
 日本国民も、品質や価格ではなく国産に対するこだわりで企業の努力に応えた。最近やっとアップルやサムスンなどの外国製スマートフォンが日本でも発売されたが、世界市場を席巻した韓国製テレビや自動車を日本でほとんど見掛けないのも「愛国的消費」という日本独特の非関税障壁のせいだろう。20年間にわたる不況、頻繁な首相交代、少子化による国内市場の先細り、先進国最悪の公的債務残高など、数多くの悪材料に囲まれていても、失業率で日本が米国(9%)の半分にすぎない4%台を維持しているのは、愛国的生産と消費が行われているからだ。」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/09/30/2011093000935.html
 絶句。経産省、マジメに仕事してるとは思えないね。↓
 「原発会見の西山元審議官、勤務中に女性職員と不倫キス…停職1か月・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/5903856/
 絶句。検察庁、マジメに仕事し過ぎだと思うよ。↓
 「最高検察庁が検察職員の使命倫理規程10カ条「検察の理念」を初めて制定 かなり恥ずかしい・・・」↓
http://news.livedoor.com/article/detail/5904153/
 キミは、どっちの官庁の方がマシだと思うね?↑
 考えさせられる数字が列挙されている。↓
 <対総人口比で見ると、モンゴルがやった殺戮の方が20世紀における殺戮よりひどかったとよ。↓>
 ・・・World War II took 55 million lives. In China, Mao Zedong killed 40 million of his own people. In the Soviet Union, Joseph Stalin murdered 20 million of his. World War I added an additional 15 million to the death lists. The total is 130 million dead bodies. ・・・
 The Mongol conquests of the 13th century, begun by Genghis Khan and his followers, took an estimated 40 million lives. But that number, when adjusted for the size of the target area’s population, is the equivalent of 278 million killed in the middle of the 20th century—more than double the real total.
 <インディアンの殺戮もひどいもんだってさ。↓>
 The annihilation of American Indians by war and disease is said to have claimed 20 million lives, but if you adjust the loss to a 20th-century base, it amounts to 92 million dead.・・・
 <黒人奴隷貿易も同じく。↓>
 The Atlantic slave trade, for instance, run in Africa by Africans, resulted in the death of 18 million people: One third died while being captured in Africa, an additional seventh during the ocean crossing and a final third while being “seasoned” on arrival in America. No need to adjust those numbers to the size of the population in the 20th century.・・・
http://online.wsj.com/article/SB10001424053111904332804576537813826824914.html?mod=WSJ_Opinion_LEFTTopOpinion
 
 我が母校スタンフォード大学が、米国10大美しいキャンパスのうちの一つとして紹介されている。
 写真は気に入らないが、説明文はそのとおりだ。↓
 The entryway to Stanford’s 8,180-acre campus is arguably the grandest of any college campus: a mile-long, tree-lined Palm Drive, which leads up to the expansive green Oval, red-clay-roof-tiled Main Quad, and the campus’s crown architectural jewel, Memorial Church, with its striking mosaic facade.
http://www.slate.com/slideshows/life/americas-most-beautiful-college-campuses.html#slide_3
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 一人題名のない音楽会です。
 ハメリンの10回目です。(本来のハメリンによる演奏の特集への復帰です。やはり、削除されているものがたくさんあってガックリきました。)
 –ショパンのGodowsky編曲以外の編曲–
・リストによる編曲
 最初に表示されるのは編曲者であり、最後の()内は原作曲者です。
Liszt Fantasy and Fugue on B-A-C-H(Bach) 編曲に比べて原曲が良すぎる!
http://www.youtube.com/watch?v=xGnOU_rxF54&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=gK7g-Hgk8Bg&feature=related
 原曲 バッハ Fantasia & Fugue in A Minor Sviatoslav Richter
http://www.youtube.com/watch?v=c7OS_vpMz-s
Liszt – Grande marche caracteristique(Schubert)
http://www.youtube.com/watch?v=PCHq4DSofcQ&feature=related
 原曲 シューベルト 性格的行進曲(Marsche fur das Pianoforte ubertragen)第1番 Evgeny Kissin & James Levine
http://www.youtube.com/watch?v=H34rTe-X-s8&feature=related
Liszt – Paraphrase on Ernani (Verdi) 歌劇にはいくら編曲したって、ピアノ単独では太刀打ちできません。
http://www.youtube.com/watch?v=DE0-pMpiFko&feature=related
 原曲 歌唱:Warren/Milanov/del Monaco/Siepi
http://www.youtube.com/watch?v=EYb3GvSVdjw
・ブゾーニによる編曲
Busoni – Chaconne(Bach)
http://www.youtube.com/watch?v=MBfNPQi8Ctw&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=TBbZP1T_Yiw&feature=related
 原曲(バッハ Chaconne from Violin Partita in D minor)バイオリン: Hilary Hahn
http://www.youtube.com/watch?v=5uCdKH_zHVs&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=CdtU0T4Ukd8&feature=related
・(ショパンの曲以外の曲の)Godowskyによる編曲
Godowsky – The Swan(Camille Saint-Saens)
http://www.youtube.com/watch?v=fbg87XT0lKM&feature=related
 編曲 Alexander Siloti ピアノ:ラフマニノフ 比較のために別人の編曲でどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=F7EMA0TJp2Q&feature=related
 arr.&played by Anderson & Roe Piano Duo(コラム#3235) 同じく、別人の編曲でどうぞ
http://www.youtube.com/watch?v=N7tYEDur_y8&feature=related
 原曲 サンサーンス 白鳥(「動物の謝肉祭」より)チェロ:Yo-Yo Ma
http://www.youtube.com/watch?v=zNbXuFBjncw
Godowsky – Symphonic Metamorphosis on “Wine, Women and Song”(Johann Strauss II)
http://www.youtube.com/watch?v=T3WReftB8sE&feature=related
 原曲(シュトラウス Wine, Women and Song) 男声合唱+オケ
http://www.youtube.com/watch?v=Q_Px1mlbsc0&feature=related
(続く)
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太田述正コラム#5026(2011.10.1)
<戦間期日本人の対独意識(その16)>
→非公開