太田述正コラム#5179(2011.12.17)
<皆さんとディスカッション(続x1407)>
<太田>(ツイッターより)
太田コラムに何度も登場した、英国生まれの米評論家のクリストファー・ヒッチェンスが癌との戦いを経て亡くなった。
戦闘的無神論者だった。
http://www.bbc.co.uk/news/uk-16212418
ボクと同い年ということもあり、勝手に戦友視させてもらっていた。
心から哀悼の意を表したい。
キャメロン英首相が、英国はキリスト教国であると語る。
http://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-16224394
記事を読んでもらえば分かるが、彼は、英国(イギリス?)は英国教の国であるという自明の理を語ったわけじゃない。
イギリス人として生まれ、米国に帰化してなお無神論を説いたヒッチェンスはエライ!
<chihilo>(同上)
<オークランドの教会の絵(コラム#5177)は、>ユーモアとして問題ないと思いますが、普通に下品ですね。
アンチキリストも喜びそうです。
ちなみに処女懐胎は現実的ではありませんが、現実的でないことに対して、有限な理性を以て怒り狂うのは狂っていると思います。
まあ、オカルトが流行るよりマシかもしれませんが。
<ζζψψ>(「たった一人の反乱」より)
とりあえず太田さんの解釈で、あのステップ2完了を宣言した野田は何がしたかったんでしょうね。
支持率低下は避けられないのに。
まさか役人の言ってることそのまま鵜呑みにして、冷温停止という形式ばかり気にしたオチじゃあつまらないし。
<太田>
下のFT記事に出てくる、冷温停止(cold shutdown)の定義通りのことが起こったのは間違いないんじゃないの。↓
・・・Cold shutdown is a technical term meaning temperatures inside the reactors’ cores are stably below the 100-degree centigrade boiling point.・・・
本件に関する英米の主要紙の見出しを、評価度の順序に並べてみた。↓
Japan makes breakthrough in nuclear crisis・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/d0c80f02-27c8-11e1-a4c4-00144feabdc0.html#axzz1gfeALWHB
Japan’s Prime Minister Declares Fukushima Plant Stable・・・
http://www.nytimes.com/2011/12/17/world/asia/japans-prime-minister-declares-fukushima-plant-stable.html?ref=world&pagewanted=print
Skeptics cast doubt on Fukushima status, even as Japan declares nuclear reactors ‘stable’・・・
http://www.csmonitor.com/World/Global-News/2011/1216/Skeptics-cast-doubt-on-Fukushima-status-even-as-Japan-declares-nuclear-reactors-stable
一番下のCSMの記事↑は、他の新聞類の論調を紹介しただけのもんだから除くと、FTは積極的評価、NYTは客観報道といったところであり、野田首相に対して、「役人の言ってることそのまま鵜呑みにし」たなんて言うのは、かなりひねくれとるよ。
<Fat Tail>
・・・下記の二つが完全あるいは永久非公開コラムであることは確認出来ましたが、もし他に同様の非公開コラムがある場合、コラムナンバーを教えていただけませんでしょうか。
太田述正コラム#2140(2007.10.22)<私のTV出演>
太田述正コラム#2160(2007.11.4)<小沢辞任(続)>
検索をかけてもそれらしいものは見当たりませんが、読みこぼしがあればもったいなく、また太田コラム完全読破を掲げる私の看板にも傷が付くので、ご教示の程お願い申し上げます。
<太田>
コラム#2211(2007.12.2)<額賀さん大好き(続x4)>
コラム#2808(2008.9.23)<現在の私自身のこと>
が思い浮かびましたが、これ以外にもありうると思います。
しかし、それを探せるかどうかは、<Fat Tail>さんと同じ条件ですので、ご勘弁ください。・・・
有料読者の皆さん、これ以外にあったら、教えてください。
ところで、コラム#2140、公開しても問題なさそうですね。だけど、今更公開するほどの中身はなさそうです。
<太田>
これ、支那における儒教と日本における儒教の一番大きく違う点なんだけど、忠臣蔵が題材になってるところが面白いね。↓
「・・・敵討ちはその殆(ほとん)どが親兄弟の無念を晴らすためであり、主君の敵を討つなどという事例はあり得なかった。そういう点で、<忠臣蔵は、>まったく新しい思想的な事件でもあったのである。
その証左を討ち入る際に掲げられた「浅野内匠頭家来口上」に窺(うかが)うことが出来る。事の経緯と主君の無念を思う心境を吐露した後、結びに注目すべき一文を書き付けていた。--「君父の讐(あだ)は倶(とも)に天を戴(いただ)かざるの儀、黙止し難く、今日上野介殿御宅へ推参仕り候」と。・・・
口上の原案を見た時、義士の一人、堀部安兵衛はこの箇所に疑念を抱いた。なにゆえか。それは典拠とした中国古典の『礼記』には「父の讐は与に共に天を戴かず」とあり、「君父」なる言葉はどこにも見当たらなかったからだ。
そこで堀部は、かつての剣術の同門で儒者の細井広沢をひそかに訪ね、意見を求めた。細井はこの場合は必ずしも出典の文言にこだわる必要はないと回答。これを聞いて堀部は安堵(あんど)して帰って行ったという。
以上のごとく『礼記』を拠り所としながらも、敢えて「父」を「君父」と言い換えることで、<内蔵助は>独自の行動哲学を創造した<のだ、>・・・」
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111217/art11121707510002-n1.htm
亡くなったヒッチェンスの追悼記事がワンサカ英米の主要メディアの電子版に出てて、スレート誌なんて、記事の数、数えられないくらいだったぞ。
そのうちから、ほんの少しだけ紹介しておこう。↓
<彼のお母さんが愛人と心中したとは知らんかった。↓>
・・・His mother’s death in Athens, killing herself in a suicide pact with her lover・・・
<左翼だったのに、対イラク戦に賛成。↓>
Christopher supported a war・・・the 2003 Iraq war・・・that he suggested would stop Saddam Hussein using the country as “his own personal torture chamber”.・・・
<宗教・・私に言わせれば一神教、就中アブラハム系宗教・・を激しく批判。↓>
In・・・God is Not Great<(2007)>・・・he argued that religion is “violent, irrational, intolerant, allied to racism and tribalism and bigotry, invested in ignorance and hostile to free inquiry”,・・・
http://www.guardian.co.uk/books/2011/dec/16/christopher-hitchens-dies-aged-62
<マザーテレサ、クリントン(夫の方)、キッシンジャー、チョムスキー、ペイリンおばさま、ゴア・ヴィダル、を激しく批判。他方、トマス・ペインとオーウェルを賞賛。↓>
・・・In the 1990s, he wrote a book attacking Mother Teresa, then did the same to Bill Clinton, whom he considered “pathological as a liar.” He was an equal opportunity critic, taking on Henry Kissinger, Noam Chomsky, Sarah Palin and Gore Vidal. Among his role models? Thomas Paine・・・<and> George Orwell・・・
http://www.latimes.com/entertainment/news/books/la-et-1217-christopher-hitchens-20111217,0,2476356,print.story
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一人題名のない音楽会です。
ハメリンの第20回目であり、ロシア人作曲家のシリーズの続きです。
–ニコライ・メトネル(1879~1951年)–(コラム#4065)
Sonata Reminiscenza Op 38(コラム#4065)「忘れられた調べ 第1集」より
http://www.youtube.com/watch?v=Iw2yOXBmXQ8&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=ZGvAgK-H8Dw&feature=related
Sonata Romantica(第1、第2楽章)(1933年)
http://www.youtube.com/watch?v=bY5zmJ5UkaQ&feature=related
Night Wind Sonata(第2楽章)
http://www.youtube.com/watch?v=Efz8wHzbshI&feature=related
Skazka, Op 20 No 1(注)
http://www.youtube.com/watch?v=fWhTU4sjmzM&feature=related
(注)・・・Skazka (plural Skazki) is the Russian term for Fairy Tale (or rather Folk Tale as Medtner preferred to call them).・・・
http://pianosociety.com/new/phpBB2/viewtopic.php?f=20&t=898
Piano Concerto No. 2 Charles Dutoit指揮 Montreal SO
http://www.youtube.com/watch?v=BL1FOEJcw-U&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=YgrHqezEsP0&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=mCSvXWqdivY&feature=related
2 Fairy Tales, op. 20
http://www.youtube.com/watch?v=-Mhp7lrYjTw&feature=related
Forgotten Melodies
Op.38 No.4 – Canzona Fluviala 一番好きなメトネルの曲。癒されるー!
http://www.youtube.com/watch?v=V1kj18M8BLw&feature=related
Op.39 No.4 – Canrona Matinata
http://www.youtube.com/watch?v=PzN78fHzA-4&feature=related
(続く)
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太田述正コラム#5180(2011.12.17)
<田中上奏文(その7)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x1407)
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