太田述正コラム#5255(2012.1.23)
<皆さんとディスカッション(続x1442)>
<太田>(ツイッターより)
ネタ枯れの時は人民網頼りと行きたいが、イマイチのものばかりなので量で勝負。
「下着モデルがレストランでショー…」
http://j.people.com.cn/94638/94659/7710716.html、
「ロシアのサーカス団の美女 驚異的な柔軟性…」
http://j.people.com.cn/94638/94659/7711003.html
ポリアモリー(polyamory)という言葉が米国で90年代にできたという。
当事者全員の同意の下で複数の伴侶を持つ関係を指す。
コラム#4808以下に出てきたmenage a troisの典型的な場合の外、異性愛と同性愛が混在する場合がある。
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-16657620
<太田>
この記事↑から若干引用しておこう。↓
共和党の米大統領候補のギングリッチが、浮気の公認を迫ったので離婚したと彼の前妻が発表したことに対し、ギングリッチはウソだと反撃している。↓
Republican presidential candidate Newt Gingrich’s ex-wife has said they divorced after she rejected his request for an “open marriage”. ・・・
Mr Gingrich has angrily denied his ex-wife’s version of events.
<ギングリッチは、現在、その浮気相手と再婚している。↓>
But in any case, that 18-year marriage ended in divorce, and Mr Gingrich is now married to the former Callista Bisek, the alleged “somebody else” of Marianne Gingrich’s version of events. ・・・
<polyamoryという言葉は、swingingと区別するために出現した。↓>
・・・polyamory, a word coined in the early 1990s in the US in part to distinguish from swinging, in which couples approach sex with other people as a joint endeavour, or arrangements in which partners are allowed to have sex with other people without romantic attachments.・・・
<ΒαΒΒα>(「たった一人の反乱」より)
「【北京共同】中国共産党機関紙、人民日報がこのほど沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権について、台湾やチベット自治区などと同列の「核心的利益」との位置付けを初めて示し、関係者の関心を集めている。
中国外務省が尖閣諸島を核心的利益と公式に表明したことはない。日本政府はこうした言葉を同紙が使用した狙いを慎重に分析するとともに、中国国民の対日感情にどのような影響を与えていくのか、その行方を注視している。
「釣魚島周辺の島に名前をつける企ては、中国の核心的利益を公然と損なうことだ」。
17日付の人民日報は、尖閣諸島周辺などにある無名の無人島の名称を確定させるという日本政府の方針に反対する論評を掲載した。」
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201201210153.html
中国が予想通りチキンゲームをやってますな。
<ΒΒαΒα>(同上)
再生可能エネルギーによる電力供給などを盛り込むシナリオで計算し直すと、電力使用制限令を発動しなくても最大6.0%の余裕があった。
再試算は昨年8月にまとまり、菅首相に報告されたが、公開されなかった。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20120123k0000m010126000c.html
太田さんが言ってたように、菅の本音は原発容認だったんだろうか。
<TH>
太田述正様、土曜日<のオフ会>は若い方もたくさんおられて、なかなかに熱心な会合でした。
参加させていただきありがとうございました。
また、ドイツ軍については、<NK>様も含めて、貴重な情報をいただき、心よりお礼申し上げます。
霧の中に隠されていて見えなかったドイツ軍の運用要求がわかると、「なんだ、NATOって、日米安保と大差ないじゃないか」という思いが湧いてきました。
多国間の双務的な集団的自衛組織と、二国間の片務的条約とでは、形式は違いますが、精神も作用も大差ないように思います。
戦争自体は、人類が誕生して以来続いていることですが、敗戦国のマインドコントロールは20世紀のマスメディアがはじめて実現した現象でしょう。
我々はその第一期生ということになりますが、周到かつ何重にも行なわれているマインドコントロールから抜け出すことのむずかしさをしみじみと感じております。
仮に一人だけ抜け出すことができても、孤独が増すだけで、思ったことを口にすれば人さまから煙たがれ、仕事にもありつけず、つらい思いをするだけでしょう。
寒い日が続きますが、どうかお風邪など召されぬよう、ご自愛ください。
<太田>
ご出席ありがとうございました。
<KC>
–コラム番号の間違いについて–
コラム#5250(2012.1.21)<皆さんとディスカッション(続x1439)>
→コラム#5249 →(続x1440)
コラム#5253(2012.1.22)<皆さんとディスカッション(続x1440)>
→コラム#5251 →(続x1441)
です。
<太田>
ご指摘ありがとうございました。
実は、ご指摘は半分正しいのであって
→コラム#5250 →(続x1440)
→コラム#5253 →(続x1441)
が正しいのです。
ブログは訂正しました。
<KC>
コラム#5248(2012.1.20)
コラム#5250(2012.1.21)
コラム#5252(2012.1.22)
以上非公開コラムのタイトル名を教えてください。
<太田>
ブログのコラム#5250と5353の末尾をご覧ください。
書き込んでおきました。
それでは、その他の記事の紹介です。
アラブ連盟がシリアのアサド大統領に2か月以内の退任を要請した。↓
The Arab League・・・asked that Mr. Assad yield power to his vice president after the formation of the unity government within two months. The League also requested that the United Nations Security Council endorse the League’s new strategy for resolving the abiding violence in Syria.
<また、同連盟がシリアに送っていた監視団の派遣期間を一ヵ月延長した。↓>
The League also extended its observer mission for a second month. ・・・
<派遣団の規模も2倍の約300名に増やすことにした。↓>
The League・・・will seek to double the size of the mission to about 300 people, cover additional hot spots in the country and improve the training and qualifications of observers on the ground・・・
<サウディアラビアは、同連盟が手ぬるいとして監視団からは手を引くと宣言した。↓>
But the mission, a landmark undertaking for the Arab League, lost support from an important member when Saudi Arabia said it would withdraw its participation.・・・
<シリアの反体制派とサウディアラビアが手を組みつつある。↓>
Activist opponents of the regime have now been joined by Saudi Arabia in criticizing the mission’s ability to get the Syrian regime to comply with its agreements with the Arab League.・・・
http://online.wsj.com/article/SB10001424052970204624204577177051172250444.html?mod=WSJ_World_LEFTSecondNews
人間にとっての「恐れ」と「不安」の違いを説明したコラムだ。↓
・・・Scientists generally define fear as a negative emotional state triggered by the presence of a stimulus (the snake) that has the potential to cause harm, and anxiety as a negative emotional state in which the threat is not present but anticipated. ・・・
<「恐れ」は人間以外の動物にもあるが、「不安」を抱く動物はわずかであり、いずれにせよ、人間の「不安」を抱く能力は傑出している。↓>
・・・the capacity to fear (in the sense of detecting and responding to danger) is pretty universal among animals. But anxiety ― an experience of uncertainty ― is a different matter. It depends on the ability to anticipate, a capacity that is also present in some other animals, but that is especially well developed in humans. We can project ourselves into the future like no other creature.・・・
<「不安」は全般性不安障害の背後にあるところ、その他の不安障害の背後にあるのは「恐れ」だ。↓>
While fear plays a key role in some anxiety disorders (phobia, post-traumatic stress), it takes a back seat in others (generalized anxiety).・・・
http://opinionator.blogs.nytimes.com/2012/01/22/anatomy-of-fear/?ref=opinion
ガーディアンで、昨日のインタビュー記事に続き、本日は、アラン・ド・ボトンの新著(コラム#5238、5240。どちらも未公開)からの抜粋が掲げられていた。↓
http://www.guardian.co.uk/books/2012/jan/22/digested-read-religion-for-atheists
——————————————————————————-
<FUKO:翻訳>
前回の続きです。(ニューヨークタイムズの失われた10年<(コラム#5221)>についての記事
http://www.nytimes.com/2012/01/08/opinion/sunday/the-true-story-of-japans-economic-success.html?_r=2&ref=opinion&pagewanted=all
の和訳)
私の翻訳能力が高いなどとは…ありがとうございます。
申し訳ありませんが、現在定期試験中なので次回の投稿が遅くなるかもしれません。
・・・
・Japan’s average life expectancy at birth grew by 4.2 years ― to 83 years from 78.8 years ― between 1989 and 2009. This means the Japanese now typically live 4.8 years longer than Americans.
The progress, moreover, was achieved in spite of, rather than because of, diet. The Japanese people are eating more Western food than ever. The key driver has been better health care.
・Japan has made remarkable strides in Internet infrastructure. Although as late as the mid-1990s it was ridiculed as lagging, it has now turned the tables. In a recent survey by Akamai Technologies, of the 50 cities in the world with the fastest Internet service, 38 were in Japan, compared to only 3 in the United States.
・Measured from the end of 1989, the yen has risen 87 percent against the U.S. dollar and 94 percent against the British pound. It has even risen against that traditional icon of monetary rectitude, the Swiss franc.
・The unemployment rate is 4.2 percent, about half of that in the United States.
・According to skyscraperpage.com, a Web site that tracks major buildings around the world, 81 high-rise buildings taller than 500 feet have been constructed in Tokyo since the “lost decades”began. That compares with 64 in New York, 48 in Chicago, and 7 in Los Angeles.
・Japan’s current account surplus ― the widest measure of its trade ― totaled $196 billion in 2010, up more than threefold since 1989. By comparison, America’s current account deficit ballooned to $471 billion from $99 billion in that
time. Although in the 1990s the conventional wisdom was that as a result of China’s rise Japan would be a major loser and the United States a major winner, it has not turned out that way.
Japan has increased its exports to China more than 14-fold since 1989 and Chinese-Japanese bilateral trade remains in broad balance.
・日本人の、生まれた時点での平均余命は、1989年から2009年の間に、4.2年増加している。(78.8歳から83歳へ)
このことは、現在日本人は、一般的には米国人より4.8年長く生きるということを意味している。
その上、この進歩はその食事にもかかわらず(というよりはむしろ食事のおかげで、だが)達成されたのである。
日本人はこれまでより西洋の食べ物をより多く食べている。主要な推進要因は、よりよい健康管理である。
・日本はインターネットのインフラにおいてすさまじい進化を遂げてきた。
1990年代中にのろまだと馬鹿にされていたにもかかわらず、いまや状況は大きく変化した。
アカマイ・テクノロジーズ(訳者注:米国のベンチャー。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/word/page/10011063/
を参照のこと。)による最近の調査では、世界で最もインターネットが速い50の都市のうち、米国には3つしかないのと比べて、38の都市は日本にあるのだ。
・1989年の終わりから比較して、円は米ドルに対して87%、英ポンドに対して94%上がった。
伝統的に信頼性ある通貨の象徴であるスイスフランに対してさえ上がったのである。
・失業率は4.2%で、米国の約半分である。
・skyscraperpage.comという世界中の主要な建物を追っているウェブサイトによると、「失われた10年」が始まってから、東京では500フィート以上の高層建築が81棟建設された。
それに比べてニューヨークでは64棟、シカゴでは48棟、ロサンゼルスでは7棟である。
・日本の経常収支は黒字-これは貿易に関する最も包括的な尺度である-であり、2010年においては合計して1960億ドルでこれは1989年の3倍以上である。
これに比較して、米国の経済収支の赤字は上記の期間において990億ドルから4710億ドルに膨れ上がった。
1990年代において、世間一般には中国の隆盛の結果として日本は主要な敗者、米国は主要な勝者となるだろうと思われていたが、そのようにはならなかった。
日本は1989年から14倍以上に中国への輸出を増やし、日中間の貿易は大きなバランスのもとに行われている。
<太田>
23-5=18ポイント差し上げます。
—————————————————————————————————————————————————-
太田述正コラム#5256(2012.1.23)
<イギリス史とロシア史が共鳴した瞬間(その2)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x1442)
- 公開日: