太田述正コラム#5556(2012.6.24)
<皆さんとディスカッション(続x1584)>
<太田>(ツイッターより)
先の大戦中の日系米人の強制収容所風景の写真集だ。http://www.nytimes.com/slideshow/2012/06/24/sunday-review/24CAMP.html?ref=sunday&gwh=58A14202381F838F3382F0898D02472D#1
<D7S1sSFBO>(「たった一人の反乱」より)
≫現在、太田さんが抱えるストックがどれ程かは正確にはわからないけど、今後の人生を全うする間、執筆活動を無収入で行うだけあるとは思えないぜ? ≪(コラム#5554。1+xJ8uEz0)
 年金があるから無収入ではないよ。
<K54iN+uj0>(同上)
≫有料コラム制度発足の翌年に私を取り巻く環境が根底から覆ったことを、有料読者なら先刻ご承知のはずなんだけどなあ。≪(コラム#5554。太田)
 もちろん知っています。
 ただ公開されていないその話を書くわけにはいかないですから、具体的には書かなかったのです。
 公開の場で有料制の「内情」を伴う書き込みをするには限界があるし、おのずとこうなるわけです。
≫「制度」を「変」えるべき事由が、有料コラム発足以来、「まったく何も」と言ってよいほど生じていないのですから・・。≪(同上)
 太田さんの言論に「公」の価値を認めるならば、収支をプラスにすること、それはまったく正しい行いです。
 ただそれが一口5,000円という金額であるために、結果的に、太田さんを本当に熱心に応援している人達、その少人数の人達に大きな負担を強いている現状が6年前からずっと変わらず続いているのではないでしょうか。
 その始まりから、少ない負担を大人数で分かち合う制度ではなく、大きな負担を少人数に強いる制度となってしまっているのが現実です。
 太田さんの被った「負担」に比べれば遥かにマシだということは言えるし、それは正しいことなのですが、外側の人間はそこまでの事情を知らないですし、一般に「志」として出せる金額の範囲の問題でもあると思います。
≫<K54iN+uj0クン>自身は現在の有料体制をどうすべきだと思っているんだ<い>?≪(同上)
 「まぐまぐの有料メルマガを見ると」(コラム#5554。ボク)<以下>のまぐまぐとの比較を見ていただければ、とりあえずやるべきことのいくつかは分かっていただけると思います。
<太田>
 有料化した時点で、有料読者の無料読者比は10%もあった。無料コラムと有料コラムの仕分けはブログによって異なるだろうが、当時、こういった分野に詳しい専門家から、異常に高い比率だと言われたな。
 その後、無料コラムと有料コラムの太田ブログにおける仕分けが周知され、有料コラム購読のメリットが余り大きくないことが分かってからは、これが5%程度に減り・・これでもかなり高い方のはずだよ・・、この比率は、爾来、基本的に維持されて現在に至っている。
 つまり、現在に至る有料読者の低減状況は、無料読者の低減状況を忠実に反映している、というのがボクの見立てだ。
 だから、有料読者の動向だけに焦点をあてたキミの分析は片手落ちなのであって、最大の問題は・・それが本当に問題だとしての話だが・・ボクのメディアへの露出が減ってから、無料読者の低減状況が続いているところにあるのさ。
 結局、現在の日本人の問題意識と活字離れ度が那辺にあるのか、ということに帰着する、とボク自身は思ってるんだけどねえ。
 だからこそ、(ありがたいことだが、)太田コラムのマンガ化の話が繰り返し提起されるんじゃないのかい?
<ZQ0RJ8VP0>(「たった一人の反乱」より)
≫とまあ、<民主党は>「絶望的」でもないんじゃないの? ≪(コラム#5554。太田)
 しかし現実は↓
内閣支持24%、不支持55%
http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_pol_cabinet-support-cgraph
民主8%、最低を更新
http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_pol_politics-support-pgraph
 「絶望的」です、ありがとうございました。
<太田>
 若者(なんだろ?)よ、死に急ぐことなかれ。
 最大の攪乱要因であるところの小沢一派が一番総選挙を回避したいんだから、来年まで総選挙はない・・任期満了選挙ないし衆参同日選挙が行われる・・と思った方がいい。
 政治は一寸先は闇ってわけで、野田政権が実績を積み上げて行けば、来年の選挙時点でどんな風が吹いているか分かったもんじゃないのだよ。
<太田>(Mixi太田コミュより)
2012年06月22日 16:49:『英国王のスピーチの真実—ジョージ6世の素顔』を、オマケも含めて鑑賞し終わった。
 だけど、このTV番組・・それは間違いない・・の英語タイトルが全く出てこなかったので分かんないよ。
2012年06月23日 19:27:夕刻、『インビクタス』をブルーレイでおまけ動画も含めて鑑賞した。操作がうまく行かず、英語で英語字幕付きで鑑賞したが、状況描写も字幕に出てくるので、大変よかった。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 これも、現在の日本人の生死観が問われる話だね。↓
 「英国など欧米諸国で延命治療を中止し心臓が停止した後の臓器移植が急増していることがわかった。臓器提供者(ドナー)の2~5割程度から、これまで脳死移植以外では不可能とされてきた肝臓や肺が摘出されている。重篤な患者の生命維持装置を停止、心停止を待ち臓器を取る手法で心臓以外は摘出可能。臓器提供者不足を改善する新技術として定着しており、日本にも影響を与えそうだ。・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20120624k0000e040099000c.html
 「・・・移植の際は「脳死が人の死」と法律で定めるドイツなど欧州7カ国は心停止後移植を認めない。・・・
 日本の肺移植のレベルは高く、技術的には心停止移植も可能だ。しかし、延命治療の中止を伴う移植は、法的な後ろ盾がなければできない・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20120624k0000e040115000c.html
 旧ソ連のジューコフ元帥の伝記が出た。↓
 <庶民出身のジューコフが重用された点で赤露は帝政露西亜とは違っていたというが、日本海海戦の敗軍の将、ロジェストヴェンスキーだって、庶民出身だったぜ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%8E%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC ↓>
 ・・・The regime that Zhukov served all his adult life was brutal, repressive, authoritarian, and at times terroristic. . . . But compared with the old tsarist regime it offered people like Zhukov unprecedented and previously unimaginable opportunities for social mobility.”・・・
 <連合国軍の軍人の死者の95%を赤露軍が引き受けたというが、太平洋戦域を含めたら全然話は違ってくるだろ。↓>
 Russians・・・paid almost the entire ‘butcher’s bill’ for [defeating Nazi Germany], accepting 95 per cent of the military casualties of the three major powers of the Grand Alliance.・・・
 <彼が無駄に部下の将兵を多数殺したことは、スターリンと同じ体質なのであって、もっと問題視すべきでは?↓>
  For real or imagined infractions of military discipline, tens of thousands of Russian soldiers were sent to their deaths by their own officers, a practice Zhukov apparently condoned. ・・・
 <ジューコフが先の大戦における最高の将軍だというが、戦いらしい戦いを行わずして人口最大の国の権力を奪取する基盤を固めた毛沢東の方が上じゃあないの? ま、毛はスターリンと比較すべき政治家、ということかもしれないけどね。↓>
 ・・・while Zhukov did not excel as ‘the best ever’ in any one field of military endeavor, he was the best all-around general of the Second World War. He combined prowess and courage in battle with ambitious strategic vision, determination, and organizational ability. ・・・
http://www.washingtonpost.com/opinions/stalins-general-the-life-of-georgy-zhukov-by-geoffrey-roberts/2012/06/23/gJQAwECmxV_print.html
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太田述正コラム#5557(2012.6.24)
<映画評論33:英国王のスピーチ(その2)>
→非公開