太田述正コラム#5558(2012.6.25)
<皆さんとディスカッション(続x1585)>
<太田>(ツイッターより)
首や関節を自分でポキポキ鳴らすのは危険な行為であり止めるべきなんだって。
http://news.livedoor.com/article/detail/6688897/
冷汗ー! もっと早く教えてくれってんだ。
<Bravo_Zulu_cdr>
おはようございます。
<先の大戦中の日系米人の強制収容所風景の>写真集<(コラム#5556)>ありがとうございます。
この中から442RCT100BTにと思うと思わず涙がでます。
No,No.Question29は印象深いです。
<XdC4DRbI0>(「たった一人の反乱」より)
<民主党本体は、>まあ小沢グループよりは遥かにマシだろう。
あいつらはもう自己保身しか考えてない集団だし
小沢Gが離脱して民主アゲないか・・。
<NXZqavRJ0>(同上)
東電幹部を罰せない時点で民主党なんて終わってるよ。
<qMXCpi7L0>(同上)
じゃ原発推進党の自民党かよ。
それこそ東電の犬だろ。
もっとも、野田も官僚と経団連と電力会社の犬だが。
<太田>
典拠付けようね。
<niSIb2nk0>(「たった一人の反乱」より)
勤勉革命
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%A4%E5%8B%89%E9%9D%A9%E5%91%BD
モラルハザードと勤勉革命
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51775282.html
最近、この「勤勉革命」という言葉を知って衝撃を受けた(アホなせいで今頃知った)。
空気だとか旧・日本軍とかとの関連はともかく、過労死の遠因はこれなのだろうかと思ってしまった。
<太田>
確かに、私の「江戸時代=プロト日本型政治経済体制」論において「勤勉革命」論をどう位置付けるか、考える必要がありそうだね。
なお、イギリスで産業「革命」なんてなかったんだから、それと対比する形で日本の勤勉「革命」が論じられるのはおかしいな。
<M3Axsui20>(「たった一人の反乱」より)
速水融
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%9F%E6%B0%B4%E8%9E%8D
江戸時代の暮らしが知りたければインドのスラムに行けばいい
http://www.tachibana-akira.com/2012/06/4398
江戸時代は悲惨な時代なのかねぇ、少なくとも、時代劇のイメージとは違う。
<太田>
一番最後のコラムは、典拠レスだからなあ。
ところで、江戸時代にタイムスリップはできないけど、訪れることができるところの、インドのスラム・・というか、1988年のインドじゃ大都会全体がスラムだった・・、を筆者が訪れたこと、ないんじゃないかって気がする。
少なくとも江戸時代の江戸や大坂には腐臭は漂っていなかったはずだよ。
<K54iN+uj0>(「たった一人の反乱」より))
すみません、正確公正を期すために時系列の整理をしておきます。
例の訴訟があったことが明らかにされたのは以下のコラムにおいてです。
#1177(2006.4.11)<太田述正コラムをめぐって>
先にもあげましたが、正式に有料購読の提案がされたのは以下のコラムです。
#1305(2006.6.19)<コラム有料講読のお願い>
第一審判決が出たのは以下です。
#1593(2006.12.27)<第一審判決について(その1)>
「主文
1 被告は、原告に対し、50万円を支払え。
2 原告のその余の請求を棄却する。
3 訴訟費用は、これを5分し、その3を原告の負担とし、その余を被告の負担とする。」
そして初めてカンパの呼びかけがされたのは、以下のコラムから2007年5月8日のようです。
#1764(2007.5.10)
「<太田>
一昨日の私の緊急呼びかけに答えて、カンパが引き続き寄せられています。
心から感謝申し上げます。」
賠償確定の報告がされたのは以下の日付です。
#1798(2007.6.7)<名誉革命(その3)>
「 先程、「東村山の闇」に係る訴訟の担当弁護士から連絡があり、まだ判決文が届いてはいないが、本日、控訴を棄却するという判決が下りた旨裁判所から連絡があったとのことです。
つまり、私に50万円の損害賠償をせよと命じた原判決が維持されたというわけです。
もとより大変不服ではあるけれど、展望が開けそうもないので、上訴は断念することになろうかと思います。
50万円というのは、現在の私にとっては大変大きな金額です。」
以上から、2006年4月には大金を払わされる可能性が浮上しており、<コラム#5554>で「公約の反故」を指摘しましたが、当時の状況から、「公約」が守られなかったとしても無理もなかったことは、ここに訂正したいと思います。
ついでに、訴訟の件が初めて公開された当初、読者は、太田さん個人が金銭的に余裕があるのか無いのかは知らなかったと思います。
太田さんが収入の有無を明言していなかった(必要がないので当たり前ですが)ですし、以下のように就職を思わせる発言があったからです。
#1075(2006.2.9)<ホントのコワーイ話(その3)>の後付
「 私は名刺を二枚使っています。
一つは、評論家です。
もう一つは、(株)YGK顧問です。」
確か後になって(いつかまでは調べ切れませんでした)、この顧問の仕事は無くなったというような話はあったと思います。
だから太田さんに定期収入が無いらしいことは、有料購読の話が出たあたりから読者が薄々気付きだし、遠からず完全に認識したという感じでしょうか。
それと有料化が始まる2年前には、今に繋がる、コラムを書く理由を明確に答えられています。
#381(2004.6.15)<移民礼賛:英国篇(その3)>
「 なぜ1,000と言う数字に拘るのですか。
1,000を達成すると何か利点でもあるのですか。
<太田>
さあ、どう答えましょうか。
1 私は日本人の世界観や世界の人々の日本を見る眼を変えようという途方もない目的のために本ホームページを立ち上げ、コラムを執筆してきているわけで、そのためには読者の数が問題になってきます。
2 また、数が増えれば増えるほど、加速度的に余録が増えるのではないか、と期待しています。端的な例で申し上げれば、広告をメールに掲載し、それなりの広告収入を得られるようになるかもしれません。
以上が、なぜ私が数字にこだわるのかの理由です。
次に1,000という数字に意味があるのかという点です。
もとより数は多ければ多いほどいいわけで、1,000は通過点に過ぎません。
3 しかし、二桁の数字が三桁になれば、それだけで達成感がありますよね。
4 もう一つ。私自身や私の家内の経験上も、20~30年すれば、年賀状を交換する相手が数百のオーダーに自然になりますが、容易に一千名を超えることはありません。つまり、一千名を超えれば、顔をつきあわせてネットワーキングをできる範囲を超えた、ということになり、そのことも達成感につながります。(というより、そうならなければ、インターネットの世界で発信している意味はない、と言ってもいいかもしれません。)
1と2について、未来永劫期待できないと私が判断すれば、その時点で本ホームページは閉ざし、コラム執筆もやめるつもりでいることは、これまで何度も申し上げてきたところです。」
最後に太田コラムの有料制について。
有料のメルマガであるという側面から見ると、数ヵ月後には公開されるのですから、実質は先読みメルマガに対してお金を出していると言えます。
しかし有料制度トータルから眺めた場合は、実質、先読みメルマガにお金を出しているというより、太田さんのスポンサードのためにお金を出しているのですから、実態はスポンサードが主で有料メルマガが従であり、だとすれば看板を有料メルマガ(購読料)ではなく、スポンサー制度(支援金)としたほうが実態に合っているかもしれません。
そうすれば有料メルマガという枷は外れ、また支援者は太田さん(の言論)を支えているということをより実感できるかもしれません。
<太田>
何ともはや、壮大な連歌的問題提起でしたねえ。
それでは、その他の記事の紹介です。
またもやってくれた鳩山クン。
まあこれで、反対票を投じても、自分で離党しない限り、除名はナシに決定だな。
いずれにせよ、小沢の断末魔のあがきは見もの。↓
「・・・社会保障・税一体改革関連法案・・・に反対する議員は50人台に上るとみられ、棄権も含めると「造反」は70人規模になりそうだ。・・・
鳩山由紀夫元首相は・・・反対する意向を示したが「離党は考えていない」と語った。・・・
党執行部は造反した場合でも除籍(除名)処分にはしないことで分裂を防ごうとしている。民主党はこれまで法案採決の造反で除籍した例はな<い。>・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120625/stt12062500350000-n1.htm
「・・・採決で反対する小沢一郎元代表の勢力は、採決後の新党結成を視野に45人分の離党届を取りまとめている。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120624/stt12062401220000-n1.htm
「・・・高橋嘉信元衆院議員<は>昨年12月につづったとされる2枚のA4ペーパー<の中で、>小沢氏の政治資金規正法違反事件に関し「小沢と私のいずれが真実を語っているのかを明らかにするのなら、2人を証人喚問してほしい」と記してあり、首相に近い議員は「小沢氏が離党すれば証人喚問を容認する」と断言した。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120625/stt12062507110001-n1.htm
<「怪文書」に対して「怪文書」をぶつけちゃあダメでしょが、議員の有田サンよ。↓>
「・・・「小沢一郎夫人書簡」が利用されている。その内容の多くがデマである・・・。夫人は数年前から自宅に不在なのに小沢氏の行動を具体的に書けるはずがない。しかも「放射能が怖くて逃げた」というのはまったくのデマゴギーだ。筆跡への疑問もある。」http://blogos.com/article/41871/
野田政権、「順調」のように見えるけどねえ。↓
「・・・内閣支持率は33%で5月の前回調査から5ポイント上昇した。30%台を回復したのは3カ月ぶり。・・・政党別の支持率は、民主党26%、自民党26%、みんなの党6%、共産党3%、公明党2%、社民党1%。・・・」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2400V_U2A620C1MM8000/
この番組は私も見てたけど、解散は来年に決まってるじゃんけ。
それとも、この二人、野田政権の人気が今後一気に上昇すると思ってんのかしら。↓
「・・・造反<(=法案反対)>が54人を超えるようなら、・・・TBS政治部長の龍崎孝・・・も・・・共同通信政治部次長の柿崎明二・・・も 「8月解散」と見ている。柿崎は「法案をあげて、話し合いに近い解散」という。54人以下なら、龍崎は「8月総辞職(法案成立後)。代表を変えてあらためて選挙」。柿崎は「解散は秋から年明け」と見る。・・・
造反については、龍崎は「反対55±5、棄権・欠席10」、柿崎は「反対54以下、棄権・ 欠席は最大20」と見ている。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/6690853/
NYタイムスが日本の警察をケチョンケチョンにけなしたぞ。
どうやらこの見方、全球的標準になってるようね。↓
・・・Certain policing — the local, grass-roots work of directing traffic, helping confused pedestrians and reassuring people that everything is under control — is done very well in Japan. But against out-of-the-ordinary crimes, the Japanese police are ill equipped.・・・
http://www.nytimes.com/2012/06/25/opinion/japans-inept-guardians.html?_r=1&ref=opinion&pagewanted=print
トルコ空軍機を公海上で撃墜したシリアのアサド政権、挑発行為に乗せられちゃったな。いよいよNATOを前面に出した、欧米による対シリア軍事介入近し。↓
Turkey calls for emergency NATO meeting over Syria downing of jet・・・
Investigations into the shooting suggested that it was not an accident or a mistake, and that Syria was aware it was firing at a Turkish plane when the U.S.-made F-4 fighter was targeted without warning by at least two surface-to-air missiles,・・・
Turkey is hosting the leadership of the rebel Free Syrian Army at a refugee camp in southern Turkey and recently joined in an effort to supply rebels inside Syria with arms and money, in collaboration with Saudi Arabia, Qatar and the United States.
Invoking Article 4 of the NATO charter is not considered as serious a step as Article 5, which requires members to spring to the defense of any ally that is under attack. But the fact that NATO is being drawn into the global debate on how to resolve the Syrian conundrum marks a new phase in an effort that has so far focused on U.N. diplomacy, ・・・
Russia, one of Syria’s staunchest allies, has repeatedly said it would use its veto to prevent any Security Council action that might open the door to military intervention. But Syria has now presented NATO with a pretext for involvement that could potentially bypass the United Nations・・・
http://www.washingtonpost.com/world/middle_east/turkey-calls-for-emergency-nato-meeting-over-syria-downing-of-jet/2012/06/24/gJQAYm2rzV_story.html
ジューコフの伝記の書評がまた出ていた。
ジューコフもさんざんだな。ま、その通りだと思うけど。↓
・・・We’re told that “his talent was for deployment, not for creative innovation or imaginative flair in battle.” Most significantly,・・・while Zhukov’s history of success in command was considerable and came at the Soviet Union’s darkest hour, his legacy in the realm of military doctrine and strategy is minimal.・・・
Zhukov was doctrinaire; he was slow to adapt; his command style could be harsh and punitive; he had little concern for the wasting of human lives.・・・
His arrogance opened him up to attack, first from Stalin and later from Khrushchev. A less proud and obstinate man might have been more cautious.・・・
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702303640104577440763129374718.html?mod=WSJ_Opinion_LEFTTopOpinion
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太田述正コラム#5559(2012.6.25)
<映画評論33:英国王のスピーチ(その3)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x1585)
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