太田述正コラム#5615(2012.7.23)
<皆さんとディスカッション(続x1611)>
<DXMyl8awO>(「たった一人の反乱」より)
≫店長のオススメ政治家
野田、管、オバマ
ダメ認定政治家
小沢、鳩山、橋下、麻生≪(コラム#5611。rD5inWnr0)
叩き上げ VS 世襲 ですな。
<c2+47FIz0>(同上)
「自衛隊は口頭で23区に(1)庁舎内に立ち入らせ、通信訓練を行う朝まで待機させてほしい(2)庁舎の駐車場を使わせてほしい(3)防災担当の職員に立ち会ってほしい-の3項目を要請していた。
自衛隊の担当者は「区によって要請の中身は変えていない。お願いする立場なので強くは言わなかったし、文書は出さなかったが、確かに要請した」と話す。」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120723/plc12072301070002-n1.htm
自衛隊の担当者、って何だろう?
防衛省を通さず、自衛隊が勝手に訓練したってこと?
しかも、文書を残さずに。
<太田>
自衛隊=防衛省、と基本的に考えていいので、両者を区別するのは間違い。
いずれにせよ、この種訓練を部隊が行う場合、防衛省の内部部局の了承をを得なければならない。
なお、この種調整を文書で行うか口頭で行うかは、ケースバイケース。
<TA>
≫私は、自身を売り出すことよりは、知の最前線を切り開くこと・・その多くは、知の最前線を切り開いているところの、主として英米における諸活動を紹介すること・・に徹するとともに、この私の営為を受けて、太田コラムをテーマ別に読者諸氏がまとめる、というサイクルを確立したい、という (いささか虫がいい)考えでいます。≪(コラム#5613。太田)
それは理解しているつもりなのですが、太田さんには、ご自身の考えを分かりやすく伝えるにはどういう語彙・説明が最善か、常に考えてはいて欲しいと思い、愚考を述べさせて頂いた次第です。
≫・・・私が毎日アクセスしているスレート、フォーリンポリシー、ニューズウィーク、タイム・・・、これら雑誌の外交・安全保障問題に係るコラム執筆者はフォーリン・アフェアーズは読んでいる人ばかり・・・。≪(同上。太田)
フォーリン・アフェアーズは外交・安全保障に関わる者の必読書、とおっしゃっているように聞こえるのですが、間違いないでしょうか。
ところで、フォーリン・アフェアーズの一般公開記事で、面白い記事を見付けましたのでご紹介します。↓
日本の官僚制を擁護する ピーター・F・ドラッカー クレアモント大学大学院教授
http://www.foreignaffairsj.co.jp/essay/200910/Drucker.htm
<太田>
>フォーリン・アフェアーズは外交・安全保障に関わる者の必読書、とおっしゃっているように聞こえるのですが、間違いないでしょうか。
「フォーリン・アフェアーズは「米国の」外交・安全保障に関わる者の必読書」と言ってもいいかもしれませんね。
ただし、米国人は、インテリ(安全保障・外交問題の学者を含む)を含めて、そのほとんどがひどい国際音痴ですからねえ。
では、なんで英国の主要メディアだけでなく、米国の主要メディアも私がフォローしているのか?
米国政府が世界で最も豊富に、世界の一次情報を収集整理しており、米国の主要メディアもかかる情報のおこぼれにあずかっているからです。
(もちろん、現在でも、かろうじて米国は世界唯一の超大国ですから、そのような米国自身に係る情報を入手するためにも、そしてまた、そのような米国における実証的な人文社会科学の最新動向を把握するためにも、米国の主要メディアをフォローすることは不可欠です。)
ただし、この一次情報を収集整理している米国の外交官や軍人や諜報要員達も、そのほとんどがひどい国際音痴ですから、彼らが集めた一次情報が捻じ曲げられた形で収集整理されていないか、常に注意する必要があります。
ドラッカー論考に付いては、明日回しにさせてください。
それでは、その他の記事の紹介です。
–7月21日分の残り–
最近は円高のメリットがデメリットを上回るようになったとさ。↓
・・・BOJ Governor Masaaki Shirakawa last week cited the yen’s strength as one of the five factors behind solid domestic demand, which has led the economy to grow by 4.7% in the first quarter. ・・・
<円高は消費者の購買力を増大させる。↓>
・・・household spending–which accounts for about 60% of gross domestic product–was one area getting a boost from the strong yen as it increases the purchasing power of Japanese consumers. ・・・
<化石燃料価格の高騰と原発事故による化石燃料需要の増加は円高メリットを増大させている。↓>
A strong yen would also lower production costs for Japanese manufacturers, who are suffering from higher energy prices as the country relies heavily on oil and gas imports with most of its nuclear power plants offline.
<そもそも、貿易赤字基調となった近年においては、貿易黒字時代に比べて円高のメリットが増大した。↓>
・・・There is a possibility that a higher yen may have more merits for the economy, compared with the trade surplus era・・・
http://online.wsj.com/article/SB10000872396390444464304577538372014590732.html?mod=WSJ_World_LEFTSecondNews
–7月22日分–
アサドの今や必至となった没落は、アタチュルクないしナセルから始まったところの、地域的・民族的相違を抑圧するナショナリズムを掲げた体制の終焉を意味するとさ。↓
・・・What began with Nasser in Egypt — or even Ataturk in Turkey — will end with Assad: the regime that represses local and ethnic difference in the name of a nationalism centred cultishly on the leader・・・
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2012/jul/20/battle-syria-battle-entire-middle-east
チャーチルが『英語国民の歴史』を書き始めたのは、閣僚給与を失い、議員収入だけになり、他方で米国の大恐慌で対米投資が毀損したため、チャートウェルの豪邸を維持するためにカネを稼ぐ必要が生じたからだと。↓
・・・In the 1930s, however, Winston was writing around the clock to fund his folly, after losing his ministerial salary and watching his American investments collapse in the Wall Street crash. In 1932, despite having two books outstanding (including a biography of his martial ancestor the first duke of Marlborough), he signed up for A History of the English-Speaking Peoples: the deal was £20,000 in return for waiving all future royalties.・・・
<チャーチルは先の大戦中スターリンとつるみ、戦後になって反共を叫ぶようになったが、同様、もともと米国大嫌い人間だったのに、当時の英国の風潮に迎合し、カネを稼ぐために上記の本を書き始めた。しかし、この本を書き始めたことで、結果的に米国大好き人間を装わざる得なくなり、それが、彼をして、米国を巻き込んで先の大戦を戦わしめることとなった、というわけ。
(何度でも言おう。双極性障害者に政治をやらせてはいけない!(太田))↓>
・・・The leader now renowned as an unyielding critic of the “iron curtain” spent much of the second world war convinced of the essential good faith of Joseph Stalin. Similarly the famed apostle of the “special relationship” evinced little interest in his mother’s homeland for much of his early career — never even setting foot in the United States between 1901 and 1929. In the 1920s he was notorious in the cabinet for his outspoken criticism of the “arrogant” and domineering Americans over war debts and naval building: even Clemmie commented on his “known hostility to America”.・・・
・・・the concept of the English-speaking peoples developed in the 1890s and peaked in the 1920s, after the wartime alliance of 1917-18. It was originally a radical idea, used by politicians such as Lloyd George to argue that the British should learn from their young transatlantic cousins and adopt full democracy. Churchill picked up the catchphrase late, in the early 1930s, and used it opportunistically, to make money. But, in time, it would shape his outlook on war and peace.・・・
http://www.guardian.co.uk/books/2012/jul/20/mr-churchills-profession-peter-clarke-review
–7月23日分–
これ、何でそんなことになったか、早く分析したいもんだわ。↓
「「先進国の韓国、世界中で売春するのは異常」・・・
米国で売春目的で働く外国人女性の4人に1人(23.5%)、オーストラリアでは5人に1人(17%)が韓国人・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/07/22/2012072200166.html
世界的に、女性は男性に比べてカウチポテトらしいよ。↓
・・・ 34 percent of women in 122 countries are inactive, as opposed to 28 percent of men.
Worldwide, 31.1 percent of adults rank as physically inactive, which is defined as less than 30 minutes of moderate activity 5 days a week or 20 minutes of vigorous activity three times a week.・・・
http://newsfeed.time.com/2012/07/22/women-lazier-than-men-global-survey-finds/
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太田述正コラム#5616(2012.7.23)
<米国と黙示録的思想(その1)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x1611)
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