太田述正コラム#5691(2012.8.30)
<皆さんとディスカッション(続x1649)>
<太田>(ツイッターより)
イングリッド・バーグマンの写真19枚だ。
http://life.time.com/icons/life-with-ingrid-bergman-a-woman-in-full/#1
容姿よりも演技力の大女優だったんだなって今更ながらの感想。
<やへがきやくも>
朝鮮日報が紹介した『新撰地誌』は早稲田大の所蔵があります。
以下の page の画像に設定された link から実物写真をみることができます。
http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/ru02/ru02_00002/index.html
朝鮮日報がしめした「日本総図」は第2巻でなく「巻之一」の所載です。
http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/ru02/ru02_00002/ru02_00002_0001/ru02_00002_0001_p0028.jpg
→やっぱ、竹島だけじゃなく、尖閣諸島も表示されてませんね。(太田)
また、ほかに竹島問題と関係するかもしれない図は、いづれも竹島が図示されてゐませんが、以下のものになりませうか。
「山陰山陽及南海道之図」
http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/ru02/ru02_00002/ru02_00002_0002/ru02_00002_0002_p0026.jpg
「日本全図」
http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/ru02/ru02_00002/ru02_00002_0002/ru02_00002_0002_p0053.jpg
「亜細亜」
http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/ru02/ru02_00002/ru02_00002_0003/ru02_00002_0003_p0021.jpg
<太田>
どうもありがとうございました。
<5Poe1EKcO>(「たった一人の反乱」より)
世襲そのものがダメとは言えないが、世襲議員は、公認・当選の過程で修羅場をくぐる経験が少なく、基本的にハズレが多い。
庶民から総理大臣にまで上りつめた野田にとって、世襲の谷垣など赤子以下の相手。
自民党の問題点は、世襲のボンボンが己の貧相な実力も知らずに執行部に居座っていること。
その状態を内部で改革する発想すら皆無なこと。
それと、父親や祖父を通してしか己のアイデンティティがなく、40代や50代のくせに、世界観がいまだに90代の中曾根と大差ないこと。
野田が代表選後、フリーハンドで行う外交戦の意味を理解できず、ピエロ役として半年後には支持率急落だろうね。
<XfEt6NjP0>(同上)
自民党の本質は置いといて、自分の言いたいことは、問責決議をした自民党を民主党が批判する資格があるとは思えないこと、もう一つは、民主党と自民党の政治行動にそれほど違いはないということ。
なぜなら、政権交代して変化もあったけど、まだ吉田ドクトリンの路線は続いているから。
<太田>
自民党よ、ムチャクチャでござりまするがな。↓
「参院は二十九日夜の本会議で、新党「国民の生活が第一」やみんな、共産など野党七党派が提出した野田佳彦首相に対する問責決議を七党派や自民党の賛成多数で可決した。・・・
決議は・・・消費税増税に反対し、社会保障と税の一体改革に関する民主、自民、公明の三党合意を批判する内容。自民党は当初、消費税に関する記述に難色を示したが可決を優先した。
公明党は「三党合意を否定する決議案には賛成できない」と棄権した。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012083002000114.html
讀賣の言うとおりだ。↓
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120829-OYT1T01539.htm
それでは、その他の記事の紹介です。
「・・・もしかしたら<李明博>は大統領を退いた後の逮捕を免れるためにやっているのではないのか。・・・
私は李明博大統領と会談したことがある。彼がソウル市長のときだ。その頃、彼はしきりに「韓国と日本は仲良く手を結んでいかなければならない。そうしなければ日韓の未来はない」と言っていた。・・・」
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120828/321047/?ml
「・・・竹島訪問の隠された最大の目的は、朴槿恵氏を与党セヌリ党の大統領候補にさせないことであった。ソウルでは、彼女が大統領に就任したら、李明博大統領は逮捕される、との観測が支配的だ。・・・
これまでは、日本は韓国に「配慮」と「遠慮」を繰り返してきた。日本は、1965年の日韓基本条約の締結以来、歴史への反省と韓国の国内事情への配慮から、竹島の帰属について、双方共に自国領と言える「玉虫色」の扱いをしてきた。はっきり言わない日本的な「配慮外交」を、韓国国民はまったく理解しなかった。それは当然のことで、外交は主張しない方が負けだ。日本は、韓国に比べれば大国であるが、韓国を対等に遇した。歴史問題や竹島問題などを「穏便にすませる」ことを、「友好」と勘違いしてきた。政治的配慮を優先した。・・・」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120829/236128/?mlp
韓国の専門家ではない田原総一朗の説は単なる憶測に過ぎない。
他方、専門家たる重村智計の説はそれなりに根拠はあるのかもしれないが、仮に重村説が正しかったとしても、日本の大きな反発・・改めて説明を要しない・・はもとより、大統領選への影響についてすら(下掲の記事↓を見る限り)読み間違ったとしか思えないから、李明博が事前に十分検討をした上で今回の一連の言動を行ったものではないことは明らかだ。
「・・・与党セヌリ党の朴槿恵(パク・クンヘ)氏と安哲秀(アン・チョルス)ソウル大学融合科学技術大学院長の大統領候補二者対決で、朴氏は48.1%、安氏は45.3%の支持率を獲得し、誤差範囲内の僅差で朴氏が安氏を上回った。今年7月25・26日に行われた・・・調査では、安氏(48.4%)が朴氏(46.4%)を上回っていたが、7月20日に朴氏がセヌリ党の大統領候補に確定した後、わずか1カ月で支持率は再び逆転した。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/08/29/2012082900907.html
首尾一貫性の欠如/論理的矛盾は、今次問責決議に係る日本の自由民主党と大同小異かもしれないが、少なくとも自由民主党は、問責決議の結果何が起こるのかは、(総選挙で自由民主党が与党に返り咲けるかどうかはともかくとして、)分かっているのであって、李明博とはエライ違いだ。
ボクがボク自身による李明博双極性障害説を推すゆえんだ。
なお、日本の戦後の対韓外交を、「「穏便にすませる」ことを、「友好」と勘違いしてきた。政治的配慮を優先した。」とする重村は間違っている。
明治以降の日本の対外政策は人間(じんかん)主義に則って行われてきたのであって、戦後の対韓外交だってそうだ、というだけのことさ。
戦前のそれと同様、戦後のそれも、相手国や関係国には全く理解してもらえない、むしろ逆効果だった、というわけだ。
チョコレートがいかに健康によいか、これまでも(コラム#5021、5385で)書いてきたが、具体的数字を伴った研究結果がまた出た。↓
Eating a standard chocolate bar every week could lower a man’s risk of having a stroke in later life by 17%・・・
http://www.guardian.co.uk/science/2012/aug/29/chocolate-reduces-risk-of-strokes-for-men
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9月29日(土)のオフ会の申し込みは下掲からどうぞ。
http://www.ohtan.net/meeting/
皆さんとディスカッション(続x1649)
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